0202名無しで叶える物語(とうふ)
2021/01/22(金) 20:59:16.48ID:JXtrBnXT彼方「ライブやるだけじゃ駄目?」
愛「うん、愛さんはそう思ってる」
彼方「どういうこと?」
愛「この前アタシが言ったように、二人は同じことを考えて、同じことを言ってるんだよね」
愛「相手に無理させたくないって」
彼方「……うん」
愛「ゆうゆのサプライズライブ作戦は、カナちゃんがスクールアイドルも両立できてる姿を見せて、ハルちゃんを安心させようってスタンスじゃない?」
彼方「……そうだね」
愛「結局、カナちゃん無理してるじゃん」
愛「それじゃ、ハルちゃんの『お姉ちゃんに無理してほしくない』って思いは解決しないよ?」
彼方「む、無理なんか……してない、よ?」
愛「いいや、ハルちゃんの言ってた通りの状況なら、カナちゃんはどう見ても無理してるよ。本当に、いつ倒れたっておかしくない」
愛「それに、そこを解決しないままハルちゃんにスクールアイドルを続けさせたって、ハルちゃんはずっとカナちゃんに負い目を感じたまま、『無理して』スクールアイドルをやっていくことになる」
彼方「……!」
愛「それでいいの?」
彼方「それは、駄目。スクールアイドルとして、大切な仲間と夢を一緒に追う……。その楽しさだけは、絶対に忘れてほしくない」
愛「でしょでしょ? だからさ、家事やバイトを分担して、二人で支え合うとかどうかな?」
彼方「でも……遥ちゃんにアルバイトなんてやらせたくないよ……」
愛「う〜ん、じゃあ取り敢えず家事だけでも!」
彼方「……考えてみる」