璃奈「…私がさっきから思考停止しちゃってるのは、…………?」

璃奈「…Aルートの私がプロアクを開発していないから。こういうことが起こるっていう認識がない」

侑「…よくわかんないけど、つまり私たちの頭の中にはもう一人の私たちがいるってこと?」

璃奈「簡単に言えば、そう」

侑「…でも、穂乃果ちゃんと千歌ちゃん、それに姫乃さんはそんな様子なかったよ?」

侑「あ、でも遥ちゃんは私たちと同じみたいだったな…」

璃奈「………………そんな様子って、どんな様子?」

璃奈「それは…きっと、スクールアイドルフェスティバルの参加校が違うから」

璃奈「私たち…Sルートの私たちが持っている記憶では、スクールアイドルフェスティバルの参加校はニジガク、音ノ木坂、浦の星」

璃奈「Aルートではニジガク、藤黄、東雲」

璃奈「………………??????????」

侑「そっか、それぞれ違うんだ」

璃奈「遥さんは彼方さんの家族で、AルートにもSルートにも存在してる」

璃奈「Sルートに東雲はいないけど、希さんが撮ったビデオレターや彼方さん経由で間接的に参加はしてた…」

璃奈「記憶の混濁が起こるのも無理はない」

侑「…ごめん璃奈ちゃん、なんの話をしてるの?」

璃奈「…え」

侑「なるほど、なんとなくわかったよ」

璃奈「…何がわかったの?」

侑「え?」

璃奈「…璃奈ちゃんボード『混乱』」