彼方「いやぁ……私たち最高の3年生だったねぇ」

果林「それ自分で言う?」

彼方「言っちゃうよ〜♪」


彼方「……エマちゃんから連絡は?」

果林「……ないわ、全然」

彼方「そっかぁ……」


エマは卒業式までに帰ってこれなかった。

やはり家のことでなかなか手が離せず、大変だったらしい。

いまはもうお父さんの怪我は完治し、もう問題はすべて解決したようだ。

それを聞いて安心していたのにそこから連絡がなかなかつかなくなってしまった。

もうすぐ帰ってくるはずなのに……どうしても連絡がない。


彼方「……でも果林ちゃん、約束したんだよねぇ」

彼方「最後のステージは一緒に立つって」

果林「……えぇ」

彼方「大丈夫。エマちゃんは……絶対約束を守る、いい子だもの」

彼方「特に愛する親友の約束はね〜♪」

果林「な、なに言ってんのよ……そんなんじゃないから」