それから、しばらく経った頃…

彼方「…(スマホをじっと見ている)」

彼方「…ふふっ」ニコニコ

しずく「…?」

しずく「彼方さん、何見てるんですか?」

彼方「あぁ、コレだよ」スッ

スマホ画面「(遊園地で満面の笑みの侑と遥の写真)」

彼方「侑ちゃん、遥ちゃんを大事にしてくれてるみたいでねぇ…」

彼方「遥ちゃんも幸せそうだし、彼方ちゃんは嬉しいよぉ〜」

彼方「…」

しずく「彼方さん、何か心配事でも?」

彼方「…分かっちゃうかぁ」

彼方「流石、しずくちゃんだねぇ」

彼方「…歩夢ちゃんとかすみちゃん」

彼方「侑ちゃんのこと本気で好きだったみたいだから、その…」

しずく「ああ、あの2人なら大丈夫ですよ」

しずく「あの後、フラれたショックを2人で慰めあってたらなんか…『そういう雰囲気』になっちゃったらしくて…」

しずく「それで、『そういう事』に…」

彼方「えぇ…?」

しずく「で、それがきっかけで歩夢さんとかすみさんは付き合うようになったらしいです」

彼方「はぇ〜…」

彼方「運命ってのは分かんないねぇ…」

カナタサン!シズクサーン!!

しずく「あっ、せつ菜さんが呼んでます!」

せつ菜「もうエマさんも果林さんも、璃奈さんも着いてますよー!!」ブンブン

彼方「しまった、ゆっくりしすぎたかぁ」

彼方「わかった!今行くよぉ〜!」タタタ…

しずく「ふふ…」タタタ…