【348】

 指先を体内へと埋めていく。


 「はんっ♡」

 花陽さんが声を上げたのと同時に、お尻の穴がキュッとなったのを目視した。

 同時に入れた指先もギュッと締め付けられた。


 どんなに懸命に舌を付き出しても、指の第一関節くらいしか長さしか出せない。
 どんなに頑張っても、舌はそれ以上は伸びない。
 彼女のより奥深いところを攻め立てようとするならば、指に敵(かな)うハズがない。

 さらに言えば、中指は人差し指よりも長い。
 器用に動かせるのは前者だが…単純に『射程距離』だけを考えたのなら、この指先が最適ということになる。

 だからコイツをチョイスした。