【342】

 花陽さんが起き上がったせいで、俺の手は胸から離れた。
 
 もし彼女が全体重を架けて、俺の顔の上に座り込んでしまったら、窒息死してしまうだろう。
 たがら、そうならないように、その空いた手でお尻を支えている。

 それでもなお、クイクイと腰を波打たせ、花陽さんは俺の顔を押し潰そうとする。


 これはもう、完全にエロスイッチが入っているに違いない!!


 俺は舌を窄(すぼ)め、前へと突き出した。