0375名無しで叶える物語(しうまい)
2021/01/14(木) 10:12:58.93ID:JrHi7bqX「イッちゃいました?」
俺の問い掛けに、花陽さんは肩で息をしながら、こくりと頷いた。
「それは良かったです。でも…ダメじゃないですか…そんなに大きな声を出しちゃ」
「…はぁ…はぁ…それは…無理だよ…ふぅ…ふぅ…無理…はぁ…はぁ…」
「次は…手を解放してあげますから…ちゃんと約束守ってくださいね」
そう言って俺は、花陽さんの腕に乗せていた足を降ろす。
ちょっとした拘束から解放され、自由を獲た両腕をプラプラとさせながら、彼女が「ふぅ〜…」と大きく長い息を吐いた。
それから、一呼吸遅れて「…つ…ぎ?…」と訊き返してきた。
「もちろん。これで終わりな訳ないじゃないですから」
「…そ、そうなの?…」
どういう意味の「そうなの?」なのだろう?
できれば「まだ、してくれるの?」という期待を込めた言葉であって欲しい。