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【SS】にこ姉ぇの友人にエロいことをした話(rewrite)
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0001名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 05:16:22.52ID:45Yxat7k
スレ落ちさせてしまった為、加筆修正して再掲します。
0178名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 20:22:01.79ID:45Yxat7k
【158】 

 よし、この状態でもう一度写真を撮ろう。


 綺麗な寝顔。
 形よく盛り上がった胸。
 捲れたスカートから露出した…脱がしかけの…レース多めのパンツ。
 そして…そこから顔を出した陰毛…。
 ムッチリとした太腿。
 それでいて、スラリとした膝下。


 真っ暗なエレベータの中…スマホのカメラで、フラッシュを炊いて撮った写真は、やや不鮮明で…それがより盗撮っぽい感じにさせた。
0179名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 20:25:47.35ID:45Yxat7k
【159】

 これでよし!…と。

 では…
 スリー!ツー!ワン!ゼロ!
 次の作戦!!


 おっと…大事なことを忘れていた。

 パンツが無事お尻を通化したはいいが、靴で邪魔して引っ掛かってしまい脱がせられない…ということも考えられる。

 俺は、念には念を入れて、彼女の履いてる紺のミュールも脱がした。
0181名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 20:28:04.33ID:45Yxat7k
【160】

 すべての準備が整い、再度、彼女のパンツ…さっきよりは、少し後ろ側…に手を掛けた。

 ここは…テーブルクロス引きのように、一気に引き抜いてしまうのが正解だろう。

 神経を両の手に集中させる。


 1…2の…3!!
0182名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 20:29:56.42ID:45Yxat7k
【161】

 ぷにょん…というお尻の感触を一瞬感じたあと、思ったよりすんなり足首まで引っ張ることができた。

 そして、踵を持ち上げてからそれを通過させ、爪先から引き抜いた。


 お宝、ゲットだぜぇ!!


 こうして俺は、手にした戦利品をズボンのポケットにねじ込んだのだった…。
0184名無しで叶える物語(たこやき)
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2021/01/10(日) 20:43:14.80ID:cl9rnBx0
見てるぞ
0185名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 21:08:42.00ID:8R7vJiAD
ここまでやってまだパンツスティールなのか…
0186名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:18:18.21ID:45Yxat7k
【162】

 「…ん…んん…」


 「!!」

 ヤバい!
 花陽さんが目を覚ました!?

 慌ててたくし上げていたスカートの裾を戻す。


 「…んん…う〜ん…」


 「花陽…さん?…」


 「…ふぁぁ…ごめんね…私、寝ちゃってたみたい…」

 ゆっくりと上半身を起こす気配がした。
0187名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:20:00.29ID:45Yxat7k
【163】

 「ぜ、全然、全然…寝てていいですよ。まだ状況に変化ないし…」


 「そうなんだぁ…」


 「無駄に起きてて体力使うよりは、全然寝てた方がいいですよ、はい」


 もっとも俺は、まったく眠れそうにない。

 眠るつもりもないのだが…。
0188名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:21:41.55ID:45Yxat7k
【164】

 「なんだかんだ言って…もうそろそろ日付を跨ぎますし…そりゃ眠くもなりますよ」と付け加えた。


 「もうそんな時間?」


 「はい…」


 すでに1時間近く経っている。
 念の為、スマホで情報を確認てみるが、まだ復旧の見込みは立っていないようだ。

 俺たち同様、エレベータに閉じ込められている…なんて書き込みも散見された。
0189名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:23:24.54ID:45Yxat7k
【165】

 「大丈夫です!何かあれば俺が起こしますから…」


 「…参ったなぁ…こんなことになるなら、お酒飲まなきゃよかったよぉ…」


 「本当ですよね…今頃はとっくに家で寝てたハズですもんね…まぁ、アクシデントだから、仕方ないですよ」


 「うん…そう…なんだ…け…ど…」


 「はい…なので…安心して寝てて下さい」


 「…じゃあ…お願い…する…ね…」


 そう言ったとたん、安心したのか…それとも睡魔に堪え切れなったのか…再び彼女は眠りに就いてしまった。
0190名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:33:24.77ID:45Yxat7k
【166】

 花陽さんは睡魔に耐えきれなかったかも知れないが、なにを隠そう、俺の相棒も限界に達している。

 今日は1回トイレで放出しているが…あれから6時間近くは経っており、フル充電完了!と言った状態だ。

 いや…溜まり過ぎて、すでに漏れ始めている。
 
 もし花陽さんに触られでもしたら…その瞬間に出ちゃいそうだ。
0191名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:34:41.35ID:45Yxat7k
【167】

 それは恥ずかしい。
 男として情けない。
 こたろう、よう!早漏!と言われてしまう。


 だがこのままでいたら、何もせずとも暴発してしまう恐れがあるのも事実だ。
 自分のパンツの中で、発射なんて…最悪だとしか言いようがない。


 …と、いうことで、次はコイツを鎮めることとした。
0192名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:36:20.49ID:45Yxat7k
【168】

 自分のベルトを緩め…ズボンとパンツを膝まで下ろす。


 そして…


 先ほど得た戦利品をポケットから取り出した。


 「花陽さん…すみません」


 手にしたパンツを俺の硬直したあははに被せ、両脇を巻くようにして包み込んだ。
0193名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:42:56.61ID:45Yxat7k
【169】

 ほのかに漂う花の香り。
 ほかほかとした彼女のぬくもり。
 滑らかで、つるりとした生地の感触。

 それらが俺の五感と股間を刺激する。

 
 「…うっ♡…」


 数回右手を往復させただけで、ドロリとした液体が、パンツのクロッチ部分へ放出された。

 間違いなく…俺史上最速の速さ…だった。
0195名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:45:33.25ID:45Yxat7k
【170】

 「ふぅ…やっちまったか…」


 後悔…というよりは、達成感に近いかもしれない。
 花陽さんに気付かれたらアウトなのに、思わず俺は声を漏らしてしまった。


 だが…


 これで終わりじゃない。
 まだまだ元気いっぱいだ。

 むしろ、今のが呼び水になり、俺の相棒は更に硬くなった気がする。
0196名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:53:56.42ID:45Yxat7k
【171】 

 よし、この勢いのまま、次のアクションに移ろう。


 思い立ったら、吉日!
 善は急げ!
 全身全霊!!


 次の目標は…胸だ!

 もう、いつ復旧するかなんて構ってられない。
 ここで死ぬかもしれないんだ。
 
 花陽さんの胸を見ずして…触らずして…この世の終わりを迎えてなるものか!
0197名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:57:58.18ID:45Yxat7k
【172】

 花陽さんは、目を覚ました時に元の体制に戻ったらしく、また壁にもたれて眠りに就いていた。


 さて…どうしよう…。
 少し考える。


 正面からいくか?


 いや…


 俺は、花陽さんと壁の隙間に割って入り、半ば強引に背後へと周った。

 自分の脚を拡げ、彼女をその間に入れて挟む。
 そして恋人がするように、後ろから腰に手を廻した。
0198名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 22:59:48.85ID:45Yxat7k
【173】

 あったかい…


 密着した彼女の背中から、体温が伝わってくる。
 

 花陽さん…
 好きです…
 このまま、あなたを離したくありません…


 さらに腕に力を込めて、ギュッと強く抱き締める。

 花陽さんの髪の毛が、俺の鼻先をくすぐった。
0200名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:01:33.84ID:45Yxat7k
【174】

 わずかな時間、頭からエロいことが消え去った。

 純粋に…好きな人とこんなことができるのが『幸せ』って言うんだな…と思った。
 

 もっとも、それは俺の『一方的な想い』であり、そこに花陽さんの意思は存在していないのだが…。
0201名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:04:11.16ID:45Yxat7k
【174】

 もう少しだけ、恋人っぽいことをしてみたい…。


 俺は彼女の左肩に、自分の顎を乗せた。

 その隣には…聴こえるか聴こえないか…というくらい小さな寝息を立て眠る花陽さんの顔がある。

 俺は彼女の顔をこちらに向けると…その唇に自らの唇を重ねた。


 やわらかくて、ふっくらとした感触と…微かなアルコールの匂い…。


 これが俺のファーストキス…。


 幼い頃、姉ちゃんたちとふざけて『チュー』したことはあるが…自分の意思で異性したのは、初めてのことだった。
0202名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:20:16.72ID:45Yxat7k
【176】

 キスというのは、いつまでしていればいいんだろうか?
 やめるタイミングがわからない。

 俺が経験不足なだけなのかも知れないが『花陽さんの唇を奪った』という支配欲は満たされたが、それが=『性的欲求を満たす』ではないようだ。
 きっと相手が反応してこそ、気持ちが高まり合ったり、興奮するものなのだろう。


 「…ん…んん…」

 そうこうしているうちに、口が塞がれて呼吸が苦しくなったのか…花陽さんが少し呻いたので、俺は唇を離した。
0203名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:22:57.77ID:45Yxat7k
【177】

 しばらく様子を見てみるが、起きる気配はない。

 ホッとしてから…ふと我に返った。


 あぁ、そうだ…
 花陽さんのおっぱい!!


 決して忘れていた訳じゃない。
 いきなり、触るのも気が引けた。
 だから、段取りを踏んでみた。
 そうしたら、ちょっと、エロい気分が薄まった…。
 それだけのことだ。


 誰に言い訳をしているのか、わからないが、自分にそう言い聞かせ、頭をエッチモードに切り替えた。
0204名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:27:45.05ID:45Yxat7k
【178】

  姉ちゃんたちのお陰(?)で、ブラの構造的なものは頭に入っている。

 抱き締めていた手をほどき、花陽さんが着ているニットの背中越しに指を這わせた。
 フロントホックではないようだ。


 「ここだ!」


 ホックのある合わせ目を二度三度、クイクイっと動かすと…ぷつん…と外れたのがわかった。
 実践したのは初めてだったが、わりと上手にできたらしい。
 

 これで花陽さんのブラは、本来の機能を果たさないものとなった。
0206名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:31:54.83ID:45Yxat7k
【179】

 満を持して…ニットの中に手を突っ込む。


 肌に触れた。

 掌に吸い付くような、もっちりとして、しっとりした触り心地。

 これが女性の身体なのか!!
 自分のそれとは、あまりに違う。


 そのまま、お腹をふにふに揉んでみた。
0207名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:34:49.27ID:45Yxat7k
【180】

 花陽さんは決して細身ではない。
 筋肉質という感じでもない。

 もちろんデブでもない。
 それでいて、女性らしい丸みを帯びた…絶妙なスタイル。


 抱き締めた時にも感じたが、とにかく『やわらかい』。 
 
 今、触れているお腹も、まさにそんな感じ。
 この部分だけ切り取って、持ち運びできるのなら、ずっとモニョモニョしていられそうだ。

 それくらい気持ちいい感触。
0209名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:51:50.65ID:45Yxat7k
【181】

 しかし、お腹で留まってはいられない。
 更なる高みへと目指さねば。


 両の手を徐々に上へと移動させようとした、まさにその瞬間!


 花陽さんが何か呟いた。


 「…みちゃん…」と俺の耳にはそう聴こえた。
0210名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:53:51.31ID:45Yxat7k
【182】

 今のは…寝言?


 意を決しておっぱいを触りにいったハズなのに…やっぱり、バレるのは怖い。
 ビクビクしながら、時が経つのを待つ。


 ふぅ…大丈夫みたいだ。

 
 だけど…直接っていうのはリスクが大きいか…。
0211名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:55:36.32ID:45Yxat7k
【183】

 小心者の俺は、服の上から触ることに考えを改めた。


 彼女の脇から腕を差込み…両の掌を…そっと双丘へと重ねた。

 そしてゆっくりと押し付ける。


 姉たちの胸が『みかん』級なら、花陽さんのそれは…『プリンスメロン』級…掌から溢れんばかりの大きさだ。
0212名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/10(日) 23:59:59.37ID:45Yxat7k
【184】

 指先に少しだけ力を籠める。


 ニット越しに伝わるブラの感触。
 そして…ずっしりとした重さ。

 
 これが推定86cm(E)のおっぱいか!


 最初は恐る恐る、マッサージをするように円を描きながら、手を動かす。


 「…ん…ぅん♡…」


 花陽さんが、甘い吐息を漏らした気がした。
0214名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 00:03:47.53ID:0MKJOTOm
【185】

 だが、眠りから覚めてはいない。
 相変わらず、すぅすぅと、規則正しいリズムで寝息が聴こえる。


 まだ大丈夫か?


 俺は徐々に大胆になり、指先でブラの上から頂点を撫でるようにして、乳首の位置を探し始めた。

 この動きに『感じて』いれば、先端が固くなってくるハズだ。
0216名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 00:22:47.95ID:0MKJOTOm
【186】

 「…んん…の…みちゃん…」

 
 「!!」

 花陽さんが何か小さく呻いたのを聴いて、びくり…と俺の手が止まった。


 また寝言?


 しばらく気配を窺っていたが、起きた様子ではなかったので、再び、手を動かしてみる。


 「…めだよ…」


 「!!」

 今度こそバレた!!
 そう思った。

 慌てて手を離す。


 「…うふふ…希ちゃん…もう…こんなところで…ダメだってばぁ♡…」

 ハッキリ、そう言った。
0217名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 00:26:28.16ID:0MKJOTOm
【187】

 希ちゃん?
 希ちゃんとは…あの希さんか?

 そう言えば、さっき…「昔、希さんに鍛えられた」…とかなんとか言ってたっけ…。
 じゃあ…今、花陽さんは…希さんに触られている夢を見てる…ってことか?


 しかし、まぁ…


 出てきた名前が男の名前じゃなくてホッとした。
 ソイツが誰であろうと、花陽さんとこんなことができるヤツなんて、俺の敵でしかないのだから。
0218名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 00:28:06.68ID:0MKJOTOm
【188】

 逆に言えば…希さんは花陽さんにどんなことをしてきたんだ?
 女子同士なら、触り放題なのか?


 そんなことを思いつつ…
 

 いや、待てよ。
 花陽さんがそんな夢を見てるなら、ここはチャンスじゃないのか? 

 まだ、大丈夫?
 まだ、イケる!!


 俺は三度(みたび)彼女の胸に手を重ねた。
0219名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 00:32:47.96ID:0MKJOTOm
【189】

 しかし、甘かった…。


 「ぴゃあ!?」

 花陽さんは叫び声と共に体を強く捻った。
 その勢いで、彼女の両腕が俺の脇腹を捉える。


 「痛っ」


 「えっ?こ、こたろう君!?…大丈夫?どこかぶつけた?…」

 花陽さんの後ろで、横に倒れた俺。
 一瞬、呼吸困難に陥りながらも「…へ、平気です…」と答えた。
0220名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 00:35:30.36ID:0MKJOTOm
【190】

 「ご、ごめんね…誰かに襲われた夢を見てたみたいで…ビックリしたよね」


 「い、いえ…大丈夫です」

 俺にエルボーを喰らわせた自覚は無いようだ。
 自分がいきなり大きな声を上げたから、俺が驚いた…そう思っているのだろう。


 「…って…あれ?…えっ?えっ?…」

 花陽さんはニットの中に手を入れた。
 音と気配でそれがわかる。

 「えっ、なんでブラが…」

 最後の方は聞こえなかったが『外れてるの?』と言ったに違いない。

 「えっと…えっと…』

 明らかに混乱している。
 この状況を把握できていない。

 それは当然のことだった。
0221名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 00:48:26.02ID:0MKJOTOm
【191】

 「…こたろう君…」


 「…はい…」


 「ちょっと、目を瞑っててくれないかな…」


 「はい…って、開けてても何も見えないですけど」


 「そうなんだけど…気分的な問題…かな」


 「はぁ…まぁ…いいですけど…何かするんですか?」


 「ちょっとね…はい、じゃあ、目を閉じて」


 「閉じました」

 俺は言われるまま、目を瞑る…フリ…をした。
0222名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 00:50:02.58ID:0MKJOTOm
【192】

 何も見えないが、花陽さんが何をしてるか、なんとなくわかった。


 一旦、服を脱ぎ、ブラのフックを留め直していたようだ。
 そして、再び、服を着た。


 環境に慣れたというか…五感が研ぎ澄まされてきたというか…その動作の一部始終が見えた気がした。
0223名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 00:53:14.82ID:0MKJOTOm
【193】

 「さて…こたろう君…」


 「…はい…」


 「説明…してくれるかな…」

 表情は見えないが、口調は穏やかだ。


 「…えっと…」


 「今、何をしてたの?」


 「…」


 「もしかして…エッチな事?」


 「す、すみません!!」

 俺は…土下座をして謝った。
 でも、花陽さんは見えていない。
 何故なら暗闇の中だから。
0224名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 00:56:48.84ID:0MKJOTOm
【199】

 「…ふぅ〜〜…そっかぁ…」

 大きな溜め息と共に、そう呟いた。


 「本当に、本当にすみません!」


 「う〜ん…そっかぁ…う〜ん…ダメだよねぇ…そういうことしちゃ」

 激怒されるかと思いきや、子供を諭すかのよかうに、俺を注意した。


 「はい、すみません!」

 こっちとしては、もう、ひたすら謝るしかない。
0225名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2021/01/11(月) 00:59:24.97ID:0MKJOTOm
【200】

 「こたろう君もそういう歳になったんだねぇ」


 「まぁ…はい…」


 「う〜ん…お年頃だし…こういうことをしたくなる気持ちはわからなくはないけど…でも、やっぱり…一方的にしちゃうのは良くないと思うな…」


 「…はい…」

 「…女の子はね…傷つきやすいんだよ…」


 「はい、すみません」


 「こういうことして捕まっちゃたりしたらどうするの?…にこちゃんも、こころちゃんも、ここあちゃんも、みんな悲しむよ」


 「はい…」


 「今回の事は…黙っててあげるけど…」


 「あ、ありがとうございます!!」


 「…でも、参ったなぁ…あのこたろう君がねぇ…大きくなっちゃたんだねぇ…」
0228名無しで叶える物語(たまごやき)
垢版 |
2021/01/11(月) 07:07:55.23ID:/9q7F1GD
いいとこまできたな
0230名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 09:27:09.65ID:0MKJOTOm
【201】

 「はい、そうなんです!花陽さんと一緒にいたら…大きくなっちゃって…」
 「ん?」


 「その…花陽さんと一緒にいたら…チン○ンが大きくなっちゃって、我慢できなくなっちゃって…」


 「ゲホッ…し、下ネタ?…え、えっと、私は大きくなった…ってそういう意味で言ったんじゃ」


 「いえ、俺はそういう意味で言いました」


 「へっ?」



 「正直に言います!…ずっと…ずっと…ずっと花陽さんのことが好きでした!!」



 「ぴゃあ!?」



 人生初の告白だった。
0231名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2021/01/11(月) 09:37:58.94ID:0MKJOTOm
【202】

 「えっと…こたろう君?」

 花陽さんは、戸惑った声で俺を呼んだ。
 「おかしなヤツだと思ってますよね?でも本当なんです。ずっと前から花陽さんのことが好きでした」


 「ずっと…前…から?」


 「ちっちゃい頃からです」


 「ウソだよね?」


 「ウソじゃないです。ずっと花陽さんのことが好きで…いつも写真を見てました」


 「写真?」


 「にこ姉ぇが家に残していった、μ'sの頃の写真です」


 「はぅ…」


 「キモっ…って思いますよね」


 「えっと…なんというか…」

 絶対、引いている。
 でも、ここはちゃんと真実を伝えなきゃいけない。
0232名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2021/01/11(月) 09:45:54.23ID:0MKJOTOm
【203】

 「その写真をオカズに…ずっと花陽さんでしてました」


 「してた?」


 「オナニーです」


 「お、お、お、お…おな…ええっ?…」


 「自慰行為です!マスターベーションです!」


 「そ、そんな連呼しなくても…」

 「ずっと花陽さんの裸を想像して、独りエッチしてました!」


 「私でしちゃってたのぉ!?」

 花陽さんはメッチャびっくりしたみたいで、素っ頓狂な裏返った声を、エレベータ中に響かせた。
0233名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 09:51:39.25ID:0MKJOTOm
【204】

 「はい、それこそ、何千回…いや何万回とお世話になったことか…」


 「はぅぅ…そ、そういうことを…ここで言う?」

 ドン引きしてる。


 「実は…昼間、にこ姉ぇのとこのトイレでも1回しちゃいました」


 「わぁ…」

 俺に怯えてるかも知れない。


 「引きますよね…すみません…変なこと言って…でも、事実なんです。だから…そのくらい好きだってわかってもらえれば…」


 本当のことだ。
 仕方ない。


 「…え、えっと…う〜ん…」


 「本当なんです!今日、偶然、ここで会わなければ、こんなことにはならなかったんです。一生俺の中の秘密にしてようって思ってました。でも、実物見たら、あまりに色っぽくて抑えきれなくなっちゃって…」


 「色っぽい…それは嘘だよねぇ…。本当は『がっかりした』…でしょ?だって、私は『おばさん』なんだもん」


 どうやらスーパーで俺が言った言葉を指しているようだ。
0234名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2021/01/11(月) 09:57:32.72ID:0MKJOTOm
【205】

 「違うんです!あれは…同級生にからかわれたから…そう言っただけで…本心はこれっぽっちもそんなこと思ってません。むしろ…一緒に買い物行かせてもらって…ちょっとデートしてるみたいで嬉しくて…」と、俺はその想いを一気に捲し立てた。


 「デート?」


 「花陽さんが彼女だったら…こんな感じなのかな?なんて思いながら」


 「…そう…なんだ…」


 「花陽さんと、結婚したら『小泉虎太郎』になるのかな…なんて」


 「『こいずみこたろう』?…どこかの俳優さんの名前みたいだね…って…こたろう君、それだと小泉家にムコ入りすることになっちゃうよ?」


 「あっ…本当ですね」


 「あはは…」


 意図せず、彼女の口から笑い声が漏れた。
0235名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 10:21:03.51ID:0MKJOTOm
【206】

 「こんなことするつもりは全然なかったんです…でも…こういうことになっちゃって…」

 
 「私が…寝なければよかったんだよね…」

 花陽さんは反省の言葉を口にした。
 やっぱり、この人は優しさに満ち溢れている。
 
 
 「いえ、なにをどう言っても悪いのは俺です。もしこのまま、助からなかったらどうしよう…と思ったら…不安になっちゃって…」
 

 そうです。
 花陽さんが眠らなかったら、こうはならなかったんです!!
 …などとは、とても言えない。
0236名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 10:31:30.65ID:0MKJOTOm
【207】

 悪いのは…花陽さんの、そのムチムチでエロエロな身体なんです!
 花陽さんが、ガリガリだったなら、こんなことは起きなかったんです!

 …と心の中で訴える。


 「…助からなかったら…って?」

 花陽さんが問いかけた。


 「このまま死んじゃうのかな?…って思ったら…だから、どうしても死ぬ前に花陽さんに触れたくなっちゃって。だって、目の前に好きな人がいるのに、何もしないで死ぬなんて…耐えられないじゃないですか!!」


 「…こたろう君…」


 「…何を言われても構いません。どんなバツでも受けます。…本当に…すみませんでした!!」

 俺はゴツンとおでこをぶつけるほどの勢いで土下座した。
0237名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 10:41:27.04ID:0MKJOTOm
【208】

 「ねぇ…こたろう君は彼女はいないの?」

 突然の質問。


 「えっ?」


 「さっき、私も訊かれたから」


 「あぁ、そうでしたね…えっと…恥ずかしながら、いないです。いない歴15年です」


 「へっ?15年?」


 「はい」


 「モテそうなのになぁ…」


 「花陽さん一筋ですから…」


 「私、一筋?…それは…ちょっと信じられないよぉ」


 「どうしてですか?見た目も、性格も…花陽さんを超える人いないんです…。…今のところ、そういう人に出会わなかったので」


 嘘じゃない。
 俺の理想は高い。
 もちろん、そんな人がそう簡単に見つかるとも思っていない。
 仮に可愛いと想う娘がいたとしても、花陽さんと絶対に較べてしまう。
 故に…どこかで何かの基準を下げて妥協しない限り、俺に彼女など出来るハズがなかった。
0238名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 10:48:02.03ID:0MKJOTOm
【209】

 「私が…基準?」


 「はい。俺の…理想の女性です」


 「でも、私より可愛い娘なんて、世の中にいっぱいいるし…」


 「いないですよ!そう簡単に花陽さん以上の人がいるわけないじゃないですか!!」


 「ひゃあ!!」


 「…あ、すいません…つい熱くなっちゃって…偉そうに言える立場じゃないですよね…」


 「ううん、なんか、こっちこそ…私のせいで、こたろう君に迷惑を掛けちゃってるみたいで…」と花陽が恐縮した。
0239名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 10:53:51.90ID:0MKJOTOm
【210】

 「迷惑だなんて、そんな!…勝手な話だとはわかってます。でも…そんなこんなで欲望が抑えきれなかった…ってことだけわかってもらえれば、それで充分です」

 
 「そっか…私のことをそんなに…そうなんだ…う〜ん…そっか…そうなんだ…でもなぁ…うぅん…」


 表情はわからないが、明らかに花陽さんは動揺している感じだ。
 
 好きだから襲った…。
 それを許していいのかどうか…。
 

 裁判になれば、確実に俺は負ける。
 少なくとも、俺はわかってる。
 許されるワケがないと。


 すると、しばらくして「それで…私はどこまでされちゃったのかな?」という質問が飛んできた…。
0240名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 11:02:05.41ID:0MKJOTOm
【211】

 「もう一度訊くね?…私は…どこまでされちゃったのかな?」


 「どこまで…って…」


 「えっと…その…エッチなこと…」


 「えっ…あ、いや全然、全然…なんならまだ始めたばっかで…エッチの『エに字』にも差し掛かってないというか…」


 「…」

 きっと疑いの目で俺を見ている。


 「いや、マジです!これから…って時に、目、覚まされたので…って…こんな言い方も変ですが…嘘じゃないです!本当なんです!信じて下さい!」
0242名無しで叶える物語(たまごやき)
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2021/01/11(月) 11:34:35.85ID:/9q7F1GD
>>240
ここ脳内再生余裕で好き
0243名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 11:37:49.20ID:0MKJOTOm
【212】

 「…本当に本当?…」


 「はい!さっき、あんなに恥ずかしい話ししたんですから、この期に及んで嘘なんかつかないです!」

 
 「そうかなぁ…う〜んと…とにかく、二度とこんなことしちゃダメだよ!」


 「は、はい!わかりました!」

 納得はしてないみたいだが、一応は許してもらったみたいだ。


 「…それじゃあ…私の…パン…を返してくれなかなぁ…」


 「えっ?…パンですか?」


 「パンじゃなくて…その…パ…ツ…」


 「はい?」

 「もう…盗ったでしょ?…私の…パン…ツ…」


 「あっ…気付いてました?」

 バレていた。
0244名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 11:45:55.99ID:0MKJOTOm
【213】

 「やっぱり、こたろう君が?」

 「えっ、あ…鎌かけました?」

 「自分で脱ぐハズないもん」

 「バレちゃったのなら仕方ないですね…」

 「じゃあ、早く返して」

 「パンツ…ですよね…」

 「うん、パン…ツ…」


 「花陽さんのパンツは…」


 「?」


 「俺が汚しちゃいまして…」


 「汚しちゃった?」


 「…はい…その…一回、パンツに出しちゃったので…」


 「出しちゃった?」


 「花陽さんのパンツに…射精しちゃいました…」


 「びゃあ!!」


 「だから…これじゃあ、返しても履けないかと…」


 「うぅ…酷いよぉ…」


 「すみません。なので、これは…俺が責任取ってもって帰ります!!」


 「も、持って帰るのぉ?」
0245名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 11:50:21.27ID:0MKJOTOm
【214】

 「だって、こんなの花陽さんに返しても捨てるだけですよね?洗っては使わないですよね?…だったら…」

 持って帰って、親にバレないように花陽さんの使ってる柔軟剤で洗濯して…また利用させてもらいます!


 「確かに…その状態じゃ、そのまま渡されてもたけど…うぅ…困ったなぁ…」

 「あの…花陽さん…」

 「はい」

 「ひとつお願いがあります」


 「…う〜ん…悪い予感しかしないなぁ…」


 「花陽さんは見えないかもしれませんが…さっき言った通り、途中で終わってしまったので…俺の相棒が…硬いまんまなんです」


 「俺の相棒?」

 たぶんだけど、花陽さんは首を傾げた。
0246名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 12:14:11.48ID:0MKJOTOm
【215】

 「言わせないでくださいよ…チン○ンです、チン○ン」


 「あひゃあ!…わ、わかったから!2回も言わなくていいよぉ…あっ、でも、さっき出ちゃったって…」


 「1回で治まるハズがありません」


 「そうなのぉ?」


 「花陽さん相手なら、何発でもいけますから」


 「そんなこと、自慢しないでぇ!」


 「いえ、花陽さんに対する誉め言葉です」


 「う〜ん…素直に喜べないよぉ…えっと、えっと…それで…その相棒くんが?」


 「鎮まるように、さっきの続きがしたいです!!」


 「や、やっぱり…そうなるんだ…」

 
 はい、そうです!
0247名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 12:16:59.44ID:0MKJOTOm
【216】

 「お願いします!」

 花陽には見えないかもしれないが、再び、土下座。


 「そんなことお願いされても…う〜ん…困るなぁ…」


 「花陽さんは…その…経験済みかもしれないけど…俺はまだしたことなくて…」


 「経験済み…って…そういう言われ方、したくないなぁ…」

 花陽さんの言葉に少し怒気が含まれていた。


 彼氏いない歴1ヶ月とか言ってたし…悲しいけど花陽さんが処女のハズがない。
 逆にこの歳まで未経験とか言われたら、それはそれで引く。

 今まで何人の男とつきあって、どれくらいエッチしてきたんだろう。
 どんなエッチをしてきたんだろう。

 こっちは未経験者だ。
 だから、出来れば優しくリードしてほしい。

 そんな気持ちがつい、口から出た。


 「気を悪くしたなら、すみません…言葉が過ぎました」

 慌てて謝罪。

 「…でも…未経験のまま、俺、死んでいくなんて…悲しすぎるとは思いませんか?」

 同情するなら…ヤラせておくれ。
0249名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 12:54:33.81ID:0MKJOTOm
 「死ぬことが前提なのぉ?」


 「はい。閉じ込められてから随分経ちますけど…未だにウンでもなければ、スンでもないじゃないですか。このままいたら…酸欠で『俺たち』…死んじゃいますよ」

 悲壮感たっぷりに訴える。


 「そうなのかなぁ…」


 「仮に助け出された…としてもですよ…それまでの時間…ただ待ってるよりは、お互い気持ちいいことしてた方が良くないですか?」


 「さっき、体力温存してよう…って言ってたよね?」

 苦笑してる。


 「じゃあ、激しくしない方向で…」


 「くすっ…」

 おっ?この反応は?


 「俺、間違ったこと言ってないですよね?」


 「うん!…なんて、言えないよ」

 あっさり否定された。
0250名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 13:08:18.91ID:0MKJOTOm
【218】

 「現実は厳しいんだよ。そんな漫画みたいなお話、あると思う?」


 「ないですかね…やっぱり…」


 「こたろう君の気持ちは…嬉しくないって言ったら、嘘になるけど…それでも、こんな感じでそういうことするの…って違うと思うんだ」

 「…」

 「ちゃんと、好きな人同士でしなきゃ…ね?」

 「花陽さんは…俺のこと、嫌いですか?」


 「ズルいなぁ…その質問は…こたろう君と会ったのは10年ぶり位だし…好きかどうかって言われても…」


 「俺は好きです!」
0251名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 13:14:09.46ID:0MKJOTOm
【219】

 「う〜ん、じゃあ、逆に聴くけど…こたろう君は『久々にあった男の子と簡単にエッチしちゃうお姉ちゃん』ってどう思う?…私がそんなに軽い人に見えるのかな?」

 「いや、そういうわけじゃ…」


 確かにその質問は難しい。

 花陽さんがメチャクチャどスケベで、いやらしくはあって欲しいけど…ヤリマンではあって欲しくない。

 そのバランスはチョー難しい。


 「…」

 「…」


 さすがに俺も、これ以上、攻略する手だてが見つからない。
 強引に…とはいけなかった。
0252名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 13:20:05.12ID:0MKJOTOm
【220】

 花陽さんの言葉も止まった。

 それはそうだ。
 そこまで、拒否しておいて、やっぱり「していいよ」なんて言う訳もなく…かと言って、この雰囲気の中、続ける話しもない。


 だが…


 「どうしました?」

 俺は彼女の異変に気が付いた。
 少し、呼吸が荒くなっているように感じた。

 ヤバイ!
 マジで酸欠状態になったんじゃ…
 

 「…ううん…なんでもない…」

 でも、その答えに力強さはない。


 「いや、正直に言って下さい!死ぬ前にエッチとか…そんな話しは忘れて下さい!マジで酸欠なら、何か考えないと…」


 「本当に…大丈夫…だから…心配…しないで…」


 「花陽さん!!」 
0253名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 13:27:45.71ID:0MKJOTOm
【221】

 「…えっと…その…おトイレ…行きたくなっちゃった…」


 「花陽さんもオナニーですか?」

 その答えにホッとしたのか、つい馬鹿なことを言ってしまう。


 「…」


 「な、ワケないですよね…じゃあ、おしっこですか?」


 「…だから…そういうことは…ハッキリ言わないで」


 「すみません…」

 自分の責任とは言え、謝ってばかりだ。
0254名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 13:33:11.81ID:0MKJOTOm
【222】

 「…うぅ…どうしよう…」


 「ペットボトルとか持ってないんですか?」


 「…仮に持ってたてしても…できないでしょ?」


 「まぁ、そうですね。女の人が、そこを目掛けておしっこするのって難しそうですもんね」


 「そういう意味じゃないんだけどなぁ…」

 そう言うと花陽さんがスマホを翳して、エレベータ内を照らした。

 「…ないか…」


 「何がです?」


 「最近のエレベータには非常時用のおトイレがあったりするんだけど…」


 「あぁ…そういえば、このエレベータにはないですね…」

 俺も自分のスマホを翳して、確認してみた。
0255名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 13:38:12.00ID:0MKJOTOm
【223】

 「…はぁ…うぅ…」


 「我慢できないですか?」


 「我慢…するしか…ないよね?」


 「してもいいですよ、おしっこ」


 「…大丈夫…我慢するよ…」


 「生理現象なんだから、仕方ないじゃないですか」


 「それはそう…なんだけど…」


 「我慢しして漏らしちゃったほうが、よっぽど恥ずかしいですよ」


 「わかってるけど…」
0257名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 14:14:10.14ID:0MKJOTOm
【224】

 「じゃあ、一緒にしません?」


 「えっ?」


 「おしっこ」


 「!!」


 「俺も一緒にしますんで。そうすれば恥ずかしくないですよね?」

 エッチより、変態プレイが先になりそうだ。


 「しない!…大丈夫…我慢するから…」


 「でも…このまま動かなかったら…本当に漏らしますよ?」


 エッチするのと、人前でおしっこするの…どっちが恥ずかしいことなんだろう?
 女性にとって、ある意味究極の選択かも。


 「うぅ〜…誰か助けてぇ!!」

 花陽さんは、大声で叫んだ。
0258名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 14:25:00.68ID:0MKJOTOm
【225】 

 花陽さんの、天への叫びが通じたのだろうか…。


 「あっ!」

 「おっ!」


 「点いたぁ!」

 「点きましたね!」

 
 誰にでも起こりうるピンチに陥っていた俺たちに、一筋の光が差し込む。
 いや一筋の光どころか、エレベータの照明が回復したので、室内全体が一気に明るくなった。


 「だけど、まだ喜ぶのは早いですよ。エレベータが動き出すまでは、油断できませんよ」

 「確かに…」

 「逆にこれで動かなかったら…明るくなった分だけ、花陽さんのトイレシーンがバッチリ拝めちゃうワケですから」

 「…もう…意地悪なこと言わないでよぉ…」 
0259名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 14:42:28.14ID:0MKJOTOm
【226】

 だが、女神は花陽さんに微笑んだ。


 程なくして、停まっていた箱が動き出した。


 「助かったぁ…」

 安堵の声が漏れる。


 それは俺も同じだ。
 口では強気にあんなことを言ってみたものの…ギリギリ変態に、ならずに済んだ…という想いがある。
 正直、俺にはまだ放尿プレイは早すぎる。


 エレベータが1階に止まり、扉が開いた。
 しかし、俺たちはそのまま降りずに、にこ姉ぇたちの部屋へと舞い戻った。


 「助かってよかったですねぇ…」と…少し眠たげな目で対応したこあ姉ぇ…の横をすり抜け、花陽さんがトイレにダッシュした。
0261名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 14:48:19.90ID:0MKJOTOm
【227】

 「間に合ってよかったですね」と俺。

 「うん…危なく、一生こたろう君とは顔を合わせられなくなるとことだったよ」

 花陽さんは、緊張から解放されたのか、その表情は穏やかだった。

 「花陽さん、さっきのことは…」

 「もちろん、言わないよ。だから、こたろう君も、忘れてね」

 「はい」


 そう返事はしたが、記憶から消し去るなんて、絶対にできない。
 むしろ、今日の日のことは、一生忘れないだろう。
0262名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 14:52:48.49ID:0MKJOTOm
【228】

 「にこちゃんたちは?」

 こあ姉ぇに花陽さんが訊く。

 「爆睡中です」

 「じゃあ、この騒動は…」

 「気付いてないと思いますよ」

 「そっか…それはそれは」と苦笑する花陽さん。

 「人の苦労も知らないで、いい気なもんだなぁ」

 「そういうことは、言わないの」

 ムッとした俺を花陽さんが窘(たしな)めた。 
0263名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 14:55:07.62ID:0MKJOTOm
【229】 

 「あっ、何か温かいものでも飲みます?」

 俺たちが帰ってきて、少し目が冴えたようだ。
 こあ姉ぇの声に生気が戻ってきた。
 眠気と戦いながら、それでも心配して起きててくれたらしい。

 「ありがとう、飲み物は大丈夫だよ」


 今、出し方ばかりですもんね!…と俺は心の中で呟いた。


 「花陽さん、泊まっていきますよねぇ?」

 こあ姉ぇが続けざまに訊く。

 「う〜ん…どうしようかなぁ…」

 「停電は直ったけど、まだ街は大混乱みたいですよ。帰宅困難者で多数いて、タクシーが捕まらない…って」

 そう言って、スマホの画面を見せた。
0264名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 14:57:01.83ID:0MKJOTOm
【230】 

 「あ、そう言えば、さっき呼んだタクシー…」

 花陽さんは慌てて運転手に電話をしたが…既にここを離れ、お客を乗せて移動中だとわかった。
 

 「諦めた方がいいんじゃないですか?」

 「…う〜ん…」


 この躊躇いは、俺を警戒している。
 その「う〜ん」だ。


 「ベッドは…にこ姉ぇと一緒で良ければ…狭いですけど、寝れないことはないですよ」

 エレベータ内の出来事など知らないこあ姉ぇが、花陽さんに提案する。

 「にこちゃんと一緒かぁ…じゃあ、お言葉に甘えようかな…」

 「いえいえ、全然、気になさらずに…」

 「ありがとう」

 花陽さんはこあ姉ぇに、手を合わせてお辞儀した。
0266名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 21:59:34.10ID:0MKJOTOm
【231】

 「こたも…バルコニーで良ければ寝るとこあるけど」

 「おい!」

 相変わらず、俺に対する扱い雑だ。

 「うそ、うそ…これで良ければ貸してあげるよ…熟睡は出来ないだろうけど」

 こあ姉ぇが今座ってるイスを指さす。

 「さすがにそれは疲れるなぁ…だったら廊下の床で寝るよ」

 「え〜それはトイレとか行くのに邪魔になるじゃん!…あ、ならさ…そっちのウォークインクローゼットの中は?」

 「空いてるの?」

 「まぁ、なんとかなるくらいのスペースは」

 「おぉ…だったら、そこでいいよ」

 「うん、じゃあ、そこ使って」

 「サンキュー!そうさせてもらうわ。いや、帰ろうと思えば返れるんだけどさ…精神的に疲れちゃって…動きたくない」


 半分本音。
0267名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 22:04:08.60ID:0MKJOTOm
【232】

 もう、深夜の1時を回っている。
 未成年が屋外を出歩いちゃいけない時間だ。
 警察に職質なんてされても面倒臭い。
 このまま寝られるなら、これほど楽なことはない。


 いや、寝られるかなぁ…。

 残りの本音半分は、まぁ、そういうことだ。
 まだ、チャンスがあるかも知れない…なんて思ってたりして。
0268名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 22:10:13.02ID:0MKJOTOm
【233】

 「じゃあ、すみません。私の部屋はこっちなので…」

 「うん、気を使ってくれてありがとう。おやすみない」

 こあ姉ぇが、ころ姉ぇの眠る部屋へと消えた。
 

 「わかってると思うけど…もう、あんなことしちゃダメだからね?」と花陽さんが俺に釘を刺す。

 「さすがに、にこ姉ぇと一緒にいるところを襲うなんて、無理ですよ」

 「どうかなぁ…」

 「どうですかねぇ」

 「こら!からかわないの!…じゃあ、私は寝るからね?おやすみなさい」

 「あ、はい…おやすみなさい…」
 
 こうして花陽さんも、にこ姉ぇの眠る部屋へと姿を消した。


 俺は指定された場所に行った。
 そして入って呟く。
 
 「確かに…」

 
 ギリ、身体を横向きに曲げて、なんとか寝られるスペースはある。

 そのままではさすがに痛そうなので、ハンガーに掛かっている洋服の中から、トレーナーっぽいものを数枚見繕い、下に敷いた。
0269名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 22:15:15.63ID:0MKJOTOm
【234】

………

 眠れない。
 全然眠れない。

 それは床が硬いからとか、そんな理由じゃない。
 いや、それもあるにはある。
 あるにはあるが…それが主たる要因ではない。

 目を瞑り、頑張って寝ようとするのだが…今日一日の出来事が脳内にフラッシュバックされ…そして最後の目標を果たせなかった…という自責の念が、俺の睡眠を邪魔する。


 ビビんないで、もう少し早く行動してたら…。
 あのまま、強引に押し倒していれば…。


 後悔は先に立たたないが…股間の相棒はいきり立ったままだ。
 まったく寝ようとしてくれない。

 精神的には、相当疲れているハズなのに…コイツはまだまだ元気だ。


 仕方なしに、一旦リビングに行き、BOXティッシュを持ってくる。

 そして、さっき撮った花陽さんのエロ画像を見ながら…今回3回目となる自慰行為に耽ったのだった…。
0271名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 22:19:58.76ID:0MKJOTOm
【235】

 ティッシュで相棒を拭いたとはいえ、やはり気持ち悪さは残る。
 ましてや、今日は何度も出してしまっている。

 ここで1回、綺麗にしておこう。


 俺は起き上がりクローゼットを出ると、バスルームに向かい…下半身を洗った。

 ついでに…汚れてしまった自分のボクサーパンツと…花陽さんから貰った戦利品も手洗いした。

 そして、そのまま洗濯機の上にある乾燥機にぶち込む。
 30分もすれば乾くだろう。

 その後、姉たちに気付かれないよう回収すればOK。
 この場を凌ぐ応急処置としては十分だ。
0272名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 22:27:27.40ID:0MKJOTOm
【236】

 下着が乾くのを待つ間、ノーパンというわけにもいかない。
 脱衣場の棚を物色し、見つけたバスタオルを腰に巻く。

 さっぱりしたからか、ようやく俺の相棒も落ち着いてくれたみたいだ。


 少し喉が渇いた。
 冷蔵庫にお茶か、スポーツドリンクが入っていたハズだ。
 そう思い、キッチンへと向かう。

 
 乾燥機が止まるまでの間は、そこで待とう。

 気を付けなきゃいけないのは、そこで寝落ちをすることだ。
 俺より先に姉ちゃんたちが起きて…何かの拍子に乾燥機を開けられたら、目も当てられない惨事になり。
 俺のパンツだけなら、なんとでも言い訳できるが…花陽さんのそれが見つかったらシャレにならない。

 それだけは避けなければ。
 

 そんなことを考えながら…にこ姉ぇたちが眠る部屋の前を通り過ぎる。
 キッチンはその先だ。


 しかし…俺はムーンウォークを、するかの如く、バックステップして部屋の前へと舞い戻った。
0273名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 22:31:36.21ID:0MKJOTOm
【237】

 普段、姉妹3人で暮らしている為、もちろん部屋のドアにカギなど付いていない。


 また悪魔が耳元で囁いた。

 「無謀な賭け?…勝ちにいこう!!」
  
 
 そうだ。
 チャンスの前髪は離しちゃいけない。

 俺はその囁きに乗った。


 音を立てないように、ドアを押し開ける。

 さっき、にこ姉ぇをベッドまで運んたから、部屋の配置はわかっている。

 向かって右側の壁にキャビネットとドレッサー。
 部屋の奥にベッド。
 空いたスペースにローテーブル。

 簡単に説明すればこんな感じだ。


 俺はドアを全部閉めないで、少しだけ隙間を残し、そこから漏れる廊下の明かりを頼りに、部屋の中へ入った。
0274名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 22:37:04.30ID:0MKJOTOm
【238】

 ローテーブルにぶつからないように中止して、足音を立てずに歩を進めると…そのそばに何かあるのを発見した。

 花陽さんのバッグだった。


 そして、その上には…


 「これは!?」


 薄い青系統の色をしたブラがあった。
 きちんと半分に畳まれて置いてある。
 間違いなく、さっきのパンツとお揃いのものだ。


 二つ目のお宝ゲットだぜ!と思ったが、今の俺はズボンを履いていない。
 つまり、仕舞うところがない。

 やむを得ない。
 このブラの回収は後回しにしよう。


 ん?


 …となると…今、花陽さんの胸は…。
0275名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 22:43:29.46ID:0MKJOTOm
【239】

 ベッドまで歩み寄ってきた。

 そのほぼ中央で、枕を抱えてうつぶせで眠るのは…にこ姉ぇ。
 その小さな身体には、不釣り合いなほど大きなタオルケットが被さっている。
 さっき、俺が運んだときに掛けたヤツだ。

 
 そして…手前側…今、俺が立ってる方に眠ってるのが花陽さん。
 こっちにはいるが、俺には背中を向けている。

 姉ちゃんに気を遣ったのか、ベッドの端っこ…落ちそうなくらいのところ…で寝ていた。

 この辺りが彼女らしい。
 俺のイメージする、奥ゆかしい感じの花陽さんが、そこにいた。
0276名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/11(月) 22:47:55.30ID:0MKJOTOm
【240】

 花陽さんの服装は、さっきのままだ。
 ニットとロングスカート。

 だが…その下は…

 ブラは着けて寝ない派なのだろう。


 にこ姉ぇと花陽さんの呼吸を確かめる。
 どちらも、グーグーとイビキにも似た寝息を立てている。


 よし、いける!


 俺は躊躇せず、花陽さんのスカートを捲った。

 ほっそりとしたふくらはぎ、もっちりとした太もも…そして、丸くて大きなお尻が現れた。

 過去に見てきた姉ちゃんたちの、それとはサイズも形も全然違う。

 何より実にやわらかそうだ。

 
 生まれてからこれまで、俺は『おっぱい派』だったが…なるほど、こんなお尻を見せ付けられたら、思わず頬ずりしたり、揉みしだいたりして、その感触を堪能したくなる気持ちもよくわかる。
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