【SS】にこ姉ぇの友人にエロいことをした話(rewrite)
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スレ落ちさせてしまった為、加筆修正して再掲します。 【158】
よし、この状態でもう一度写真を撮ろう。
綺麗な寝顔。
形よく盛り上がった胸。
捲れたスカートから露出した…脱がしかけの…レース多めのパンツ。
そして…そこから顔を出した陰毛…。
ムッチリとした太腿。
それでいて、スラリとした膝下。
真っ暗なエレベータの中…スマホのカメラで、フラッシュを炊いて撮った写真は、やや不鮮明で…それがより盗撮っぽい感じにさせた。 【159】
これでよし!…と。
では…
スリー!ツー!ワン!ゼロ!
次の作戦!!
おっと…大事なことを忘れていた。
パンツが無事お尻を通化したはいいが、靴で邪魔して引っ掛かってしまい脱がせられない…ということも考えられる。
俺は、念には念を入れて、彼女の履いてる紺のミュールも脱がした。 【160】
すべての準備が整い、再度、彼女のパンツ…さっきよりは、少し後ろ側…に手を掛けた。
ここは…テーブルクロス引きのように、一気に引き抜いてしまうのが正解だろう。
神経を両の手に集中させる。
1…2の…3!! 【161】
ぷにょん…というお尻の感触を一瞬感じたあと、思ったよりすんなり足首まで引っ張ることができた。
そして、踵を持ち上げてからそれを通過させ、爪先から引き抜いた。
お宝、ゲットだぜぇ!!
こうして俺は、手にした戦利品をズボンのポケットにねじ込んだのだった…。 【162】
「…ん…んん…」
「!!」
ヤバい!
花陽さんが目を覚ました!?
慌ててたくし上げていたスカートの裾を戻す。
「…んん…う〜ん…」
「花陽…さん?…」
「…ふぁぁ…ごめんね…私、寝ちゃってたみたい…」
ゆっくりと上半身を起こす気配がした。 【163】
「ぜ、全然、全然…寝てていいですよ。まだ状況に変化ないし…」
「そうなんだぁ…」
「無駄に起きてて体力使うよりは、全然寝てた方がいいですよ、はい」
もっとも俺は、まったく眠れそうにない。
眠るつもりもないのだが…。 【164】
「なんだかんだ言って…もうそろそろ日付を跨ぎますし…そりゃ眠くもなりますよ」と付け加えた。
「もうそんな時間?」
「はい…」
すでに1時間近く経っている。
念の為、スマホで情報を確認てみるが、まだ復旧の見込みは立っていないようだ。
俺たち同様、エレベータに閉じ込められている…なんて書き込みも散見された。 【165】
「大丈夫です!何かあれば俺が起こしますから…」
「…参ったなぁ…こんなことになるなら、お酒飲まなきゃよかったよぉ…」
「本当ですよね…今頃はとっくに家で寝てたハズですもんね…まぁ、アクシデントだから、仕方ないですよ」
「うん…そう…なんだ…け…ど…」
「はい…なので…安心して寝てて下さい」
「…じゃあ…お願い…する…ね…」
そう言ったとたん、安心したのか…それとも睡魔に堪え切れなったのか…再び彼女は眠りに就いてしまった。 【166】
花陽さんは睡魔に耐えきれなかったかも知れないが、なにを隠そう、俺の相棒も限界に達している。
今日は1回トイレで放出しているが…あれから6時間近くは経っており、フル充電完了!と言った状態だ。
いや…溜まり過ぎて、すでに漏れ始めている。
もし花陽さんに触られでもしたら…その瞬間に出ちゃいそうだ。 【167】
それは恥ずかしい。
男として情けない。
こたろう、よう!早漏!と言われてしまう。
だがこのままでいたら、何もせずとも暴発してしまう恐れがあるのも事実だ。
自分のパンツの中で、発射なんて…最悪だとしか言いようがない。
…と、いうことで、次はコイツを鎮めることとした。 【168】
自分のベルトを緩め…ズボンとパンツを膝まで下ろす。
そして…
先ほど得た戦利品をポケットから取り出した。
「花陽さん…すみません」
手にしたパンツを俺の硬直したあははに被せ、両脇を巻くようにして包み込んだ。 【169】
ほのかに漂う花の香り。
ほかほかとした彼女のぬくもり。
滑らかで、つるりとした生地の感触。
それらが俺の五感と股間を刺激する。
「…うっ♡…」
数回右手を往復させただけで、ドロリとした液体が、パンツのクロッチ部分へ放出された。
間違いなく…俺史上最速の速さ…だった。 【170】
「ふぅ…やっちまったか…」
後悔…というよりは、達成感に近いかもしれない。
花陽さんに気付かれたらアウトなのに、思わず俺は声を漏らしてしまった。
だが…
これで終わりじゃない。
まだまだ元気いっぱいだ。
むしろ、今のが呼び水になり、俺の相棒は更に硬くなった気がする。 【171】
よし、この勢いのまま、次のアクションに移ろう。
思い立ったら、吉日!
善は急げ!
全身全霊!!
次の目標は…胸だ!
もう、いつ復旧するかなんて構ってられない。
ここで死ぬかもしれないんだ。
花陽さんの胸を見ずして…触らずして…この世の終わりを迎えてなるものか! 【172】
花陽さんは、目を覚ました時に元の体制に戻ったらしく、また壁にもたれて眠りに就いていた。
さて…どうしよう…。
少し考える。
正面からいくか?
いや…
俺は、花陽さんと壁の隙間に割って入り、半ば強引に背後へと周った。
自分の脚を拡げ、彼女をその間に入れて挟む。
そして恋人がするように、後ろから腰に手を廻した。 【173】
あったかい…
密着した彼女の背中から、体温が伝わってくる。
花陽さん…
好きです…
このまま、あなたを離したくありません…
さらに腕に力を込めて、ギュッと強く抱き締める。
花陽さんの髪の毛が、俺の鼻先をくすぐった。 【174】
わずかな時間、頭からエロいことが消え去った。
純粋に…好きな人とこんなことができるのが『幸せ』って言うんだな…と思った。
もっとも、それは俺の『一方的な想い』であり、そこに花陽さんの意思は存在していないのだが…。 【174】
もう少しだけ、恋人っぽいことをしてみたい…。
俺は彼女の左肩に、自分の顎を乗せた。
その隣には…聴こえるか聴こえないか…というくらい小さな寝息を立て眠る花陽さんの顔がある。
俺は彼女の顔をこちらに向けると…その唇に自らの唇を重ねた。
やわらかくて、ふっくらとした感触と…微かなアルコールの匂い…。
これが俺のファーストキス…。
幼い頃、姉ちゃんたちとふざけて『チュー』したことはあるが…自分の意思で異性したのは、初めてのことだった。 【176】
キスというのは、いつまでしていればいいんだろうか?
やめるタイミングがわからない。
俺が経験不足なだけなのかも知れないが『花陽さんの唇を奪った』という支配欲は満たされたが、それが=『性的欲求を満たす』ではないようだ。
きっと相手が反応してこそ、気持ちが高まり合ったり、興奮するものなのだろう。
「…ん…んん…」
そうこうしているうちに、口が塞がれて呼吸が苦しくなったのか…花陽さんが少し呻いたので、俺は唇を離した。 【177】
しばらく様子を見てみるが、起きる気配はない。
ホッとしてから…ふと我に返った。
あぁ、そうだ…
花陽さんのおっぱい!!
決して忘れていた訳じゃない。
いきなり、触るのも気が引けた。
だから、段取りを踏んでみた。
そうしたら、ちょっと、エロい気分が薄まった…。
それだけのことだ。
誰に言い訳をしているのか、わからないが、自分にそう言い聞かせ、頭をエッチモードに切り替えた。 【178】
姉ちゃんたちのお陰(?)で、ブラの構造的なものは頭に入っている。
抱き締めていた手をほどき、花陽さんが着ているニットの背中越しに指を這わせた。
フロントホックではないようだ。
「ここだ!」
ホックのある合わせ目を二度三度、クイクイっと動かすと…ぷつん…と外れたのがわかった。
実践したのは初めてだったが、わりと上手にできたらしい。
これで花陽さんのブラは、本来の機能を果たさないものとなった。 【179】
満を持して…ニットの中に手を突っ込む。
肌に触れた。
掌に吸い付くような、もっちりとして、しっとりした触り心地。
これが女性の身体なのか!!
自分のそれとは、あまりに違う。
そのまま、お腹をふにふに揉んでみた。 【180】
花陽さんは決して細身ではない。
筋肉質という感じでもない。
もちろんデブでもない。
それでいて、女性らしい丸みを帯びた…絶妙なスタイル。
抱き締めた時にも感じたが、とにかく『やわらかい』。
今、触れているお腹も、まさにそんな感じ。
この部分だけ切り取って、持ち運びできるのなら、ずっとモニョモニョしていられそうだ。
それくらい気持ちいい感触。 【181】
しかし、お腹で留まってはいられない。
更なる高みへと目指さねば。
両の手を徐々に上へと移動させようとした、まさにその瞬間!
花陽さんが何か呟いた。
「…みちゃん…」と俺の耳にはそう聴こえた。 【182】
今のは…寝言?
意を決しておっぱいを触りにいったハズなのに…やっぱり、バレるのは怖い。
ビクビクしながら、時が経つのを待つ。
ふぅ…大丈夫みたいだ。
だけど…直接っていうのはリスクが大きいか…。 【183】
小心者の俺は、服の上から触ることに考えを改めた。
彼女の脇から腕を差込み…両の掌を…そっと双丘へと重ねた。
そしてゆっくりと押し付ける。
姉たちの胸が『みかん』級なら、花陽さんのそれは…『プリンスメロン』級…掌から溢れんばかりの大きさだ。 【184】
指先に少しだけ力を籠める。
ニット越しに伝わるブラの感触。
そして…ずっしりとした重さ。
これが推定86cm(E)のおっぱいか!
最初は恐る恐る、マッサージをするように円を描きながら、手を動かす。
「…ん…ぅん♡…」
花陽さんが、甘い吐息を漏らした気がした。 【185】
だが、眠りから覚めてはいない。
相変わらず、すぅすぅと、規則正しいリズムで寝息が聴こえる。
まだ大丈夫か?
俺は徐々に大胆になり、指先でブラの上から頂点を撫でるようにして、乳首の位置を探し始めた。
この動きに『感じて』いれば、先端が固くなってくるハズだ。 【186】
「…んん…の…みちゃん…」
「!!」
花陽さんが何か小さく呻いたのを聴いて、びくり…と俺の手が止まった。
また寝言?
しばらく気配を窺っていたが、起きた様子ではなかったので、再び、手を動かしてみる。
「…めだよ…」
「!!」
今度こそバレた!!
そう思った。
慌てて手を離す。
「…うふふ…希ちゃん…もう…こんなところで…ダメだってばぁ♡…」
ハッキリ、そう言った。 【187】
希ちゃん?
希ちゃんとは…あの希さんか?
そう言えば、さっき…「昔、希さんに鍛えられた」…とかなんとか言ってたっけ…。
じゃあ…今、花陽さんは…希さんに触られている夢を見てる…ってことか?
しかし、まぁ…
出てきた名前が男の名前じゃなくてホッとした。
ソイツが誰であろうと、花陽さんとこんなことができるヤツなんて、俺の敵でしかないのだから。 【188】
逆に言えば…希さんは花陽さんにどんなことをしてきたんだ?
女子同士なら、触り放題なのか?
そんなことを思いつつ…
いや、待てよ。
花陽さんがそんな夢を見てるなら、ここはチャンスじゃないのか?
まだ、大丈夫?
まだ、イケる!!
俺は三度(みたび)彼女の胸に手を重ねた。 【189】
しかし、甘かった…。
「ぴゃあ!?」
花陽さんは叫び声と共に体を強く捻った。
その勢いで、彼女の両腕が俺の脇腹を捉える。
「痛っ」
「えっ?こ、こたろう君!?…大丈夫?どこかぶつけた?…」
花陽さんの後ろで、横に倒れた俺。
一瞬、呼吸困難に陥りながらも「…へ、平気です…」と答えた。 【190】
「ご、ごめんね…誰かに襲われた夢を見てたみたいで…ビックリしたよね」
「い、いえ…大丈夫です」
俺にエルボーを喰らわせた自覚は無いようだ。
自分がいきなり大きな声を上げたから、俺が驚いた…そう思っているのだろう。
「…って…あれ?…えっ?えっ?…」
花陽さんはニットの中に手を入れた。
音と気配でそれがわかる。
「えっ、なんでブラが…」
最後の方は聞こえなかったが『外れてるの?』と言ったに違いない。
「えっと…えっと…』
明らかに混乱している。
この状況を把握できていない。
それは当然のことだった。 【191】
「…こたろう君…」
「…はい…」
「ちょっと、目を瞑っててくれないかな…」
「はい…って、開けてても何も見えないですけど」
「そうなんだけど…気分的な問題…かな」
「はぁ…まぁ…いいですけど…何かするんですか?」
「ちょっとね…はい、じゃあ、目を閉じて」
「閉じました」
俺は言われるまま、目を瞑る…フリ…をした。 【192】
何も見えないが、花陽さんが何をしてるか、なんとなくわかった。
一旦、服を脱ぎ、ブラのフックを留め直していたようだ。
そして、再び、服を着た。
環境に慣れたというか…五感が研ぎ澄まされてきたというか…その動作の一部始終が見えた気がした。 【193】
「さて…こたろう君…」
「…はい…」
「説明…してくれるかな…」
表情は見えないが、口調は穏やかだ。
「…えっと…」
「今、何をしてたの?」
「…」
「もしかして…エッチな事?」
「す、すみません!!」
俺は…土下座をして謝った。
でも、花陽さんは見えていない。
何故なら暗闇の中だから。 【199】
「…ふぅ〜〜…そっかぁ…」
大きな溜め息と共に、そう呟いた。
「本当に、本当にすみません!」
「う〜ん…そっかぁ…う〜ん…ダメだよねぇ…そういうことしちゃ」
激怒されるかと思いきや、子供を諭すかのよかうに、俺を注意した。
「はい、すみません!」
こっちとしては、もう、ひたすら謝るしかない。 【200】
「こたろう君もそういう歳になったんだねぇ」
「まぁ…はい…」
「う〜ん…お年頃だし…こういうことをしたくなる気持ちはわからなくはないけど…でも、やっぱり…一方的にしちゃうのは良くないと思うな…」
「…はい…」
「…女の子はね…傷つきやすいんだよ…」
「はい、すみません」
「こういうことして捕まっちゃたりしたらどうするの?…にこちゃんも、こころちゃんも、ここあちゃんも、みんな悲しむよ」
「はい…」
「今回の事は…黙っててあげるけど…」
「あ、ありがとうございます!!」
「…でも、参ったなぁ…あのこたろう君がねぇ…大きくなっちゃたんだねぇ…」 【201】
「はい、そうなんです!花陽さんと一緒にいたら…大きくなっちゃって…」
「ん?」
「その…花陽さんと一緒にいたら…チン○ンが大きくなっちゃって、我慢できなくなっちゃって…」
「ゲホッ…し、下ネタ?…え、えっと、私は大きくなった…ってそういう意味で言ったんじゃ」
「いえ、俺はそういう意味で言いました」
「へっ?」
「正直に言います!…ずっと…ずっと…ずっと花陽さんのことが好きでした!!」
「ぴゃあ!?」
人生初の告白だった。 【202】
「えっと…こたろう君?」
花陽さんは、戸惑った声で俺を呼んだ。
「おかしなヤツだと思ってますよね?でも本当なんです。ずっと前から花陽さんのことが好きでした」
「ずっと…前…から?」
「ちっちゃい頃からです」
「ウソだよね?」
「ウソじゃないです。ずっと花陽さんのことが好きで…いつも写真を見てました」
「写真?」
「にこ姉ぇが家に残していった、μ'sの頃の写真です」
「はぅ…」
「キモっ…って思いますよね」
「えっと…なんというか…」
絶対、引いている。
でも、ここはちゃんと真実を伝えなきゃいけない。 【203】
「その写真をオカズに…ずっと花陽さんでしてました」
「してた?」
「オナニーです」
「お、お、お、お…おな…ええっ?…」
「自慰行為です!マスターベーションです!」
「そ、そんな連呼しなくても…」
「ずっと花陽さんの裸を想像して、独りエッチしてました!」
「私でしちゃってたのぉ!?」
花陽さんはメッチャびっくりしたみたいで、素っ頓狂な裏返った声を、エレベータ中に響かせた。 【204】
「はい、それこそ、何千回…いや何万回とお世話になったことか…」
「はぅぅ…そ、そういうことを…ここで言う?」
ドン引きしてる。
「実は…昼間、にこ姉ぇのとこのトイレでも1回しちゃいました」
「わぁ…」
俺に怯えてるかも知れない。
「引きますよね…すみません…変なこと言って…でも、事実なんです。だから…そのくらい好きだってわかってもらえれば…」
本当のことだ。
仕方ない。
「…え、えっと…う〜ん…」
「本当なんです!今日、偶然、ここで会わなければ、こんなことにはならなかったんです。一生俺の中の秘密にしてようって思ってました。でも、実物見たら、あまりに色っぽくて抑えきれなくなっちゃって…」
「色っぽい…それは嘘だよねぇ…。本当は『がっかりした』…でしょ?だって、私は『おばさん』なんだもん」
どうやらスーパーで俺が言った言葉を指しているようだ。 【205】
「違うんです!あれは…同級生にからかわれたから…そう言っただけで…本心はこれっぽっちもそんなこと思ってません。むしろ…一緒に買い物行かせてもらって…ちょっとデートしてるみたいで嬉しくて…」と、俺はその想いを一気に捲し立てた。
「デート?」
「花陽さんが彼女だったら…こんな感じなのかな?なんて思いながら」
「…そう…なんだ…」
「花陽さんと、結婚したら『小泉虎太郎』になるのかな…なんて」
「『こいずみこたろう』?…どこかの俳優さんの名前みたいだね…って…こたろう君、それだと小泉家にムコ入りすることになっちゃうよ?」
「あっ…本当ですね」
「あはは…」
意図せず、彼女の口から笑い声が漏れた。 【206】
「こんなことするつもりは全然なかったんです…でも…こういうことになっちゃって…」
「私が…寝なければよかったんだよね…」
花陽さんは反省の言葉を口にした。
やっぱり、この人は優しさに満ち溢れている。
「いえ、なにをどう言っても悪いのは俺です。もしこのまま、助からなかったらどうしよう…と思ったら…不安になっちゃって…」
そうです。
花陽さんが眠らなかったら、こうはならなかったんです!!
…などとは、とても言えない。 【207】
悪いのは…花陽さんの、そのムチムチでエロエロな身体なんです!
花陽さんが、ガリガリだったなら、こんなことは起きなかったんです!
…と心の中で訴える。
「…助からなかったら…って?」
花陽さんが問いかけた。
「このまま死んじゃうのかな?…って思ったら…だから、どうしても死ぬ前に花陽さんに触れたくなっちゃって。だって、目の前に好きな人がいるのに、何もしないで死ぬなんて…耐えられないじゃないですか!!」
「…こたろう君…」
「…何を言われても構いません。どんなバツでも受けます。…本当に…すみませんでした!!」
俺はゴツンとおでこをぶつけるほどの勢いで土下座した。 【208】
「ねぇ…こたろう君は彼女はいないの?」
突然の質問。
「えっ?」
「さっき、私も訊かれたから」
「あぁ、そうでしたね…えっと…恥ずかしながら、いないです。いない歴15年です」
「へっ?15年?」
「はい」
「モテそうなのになぁ…」
「花陽さん一筋ですから…」
「私、一筋?…それは…ちょっと信じられないよぉ」
「どうしてですか?見た目も、性格も…花陽さんを超える人いないんです…。…今のところ、そういう人に出会わなかったので」
嘘じゃない。
俺の理想は高い。
もちろん、そんな人がそう簡単に見つかるとも思っていない。
仮に可愛いと想う娘がいたとしても、花陽さんと絶対に較べてしまう。
故に…どこかで何かの基準を下げて妥協しない限り、俺に彼女など出来るハズがなかった。 【209】
「私が…基準?」
「はい。俺の…理想の女性です」
「でも、私より可愛い娘なんて、世の中にいっぱいいるし…」
「いないですよ!そう簡単に花陽さん以上の人がいるわけないじゃないですか!!」
「ひゃあ!!」
「…あ、すいません…つい熱くなっちゃって…偉そうに言える立場じゃないですよね…」
「ううん、なんか、こっちこそ…私のせいで、こたろう君に迷惑を掛けちゃってるみたいで…」と花陽が恐縮した。 【210】
「迷惑だなんて、そんな!…勝手な話だとはわかってます。でも…そんなこんなで欲望が抑えきれなかった…ってことだけわかってもらえれば、それで充分です」
「そっか…私のことをそんなに…そうなんだ…う〜ん…そっか…そうなんだ…でもなぁ…うぅん…」
表情はわからないが、明らかに花陽さんは動揺している感じだ。
好きだから襲った…。
それを許していいのかどうか…。
裁判になれば、確実に俺は負ける。
少なくとも、俺はわかってる。
許されるワケがないと。
すると、しばらくして「それで…私はどこまでされちゃったのかな?」という質問が飛んできた…。 【211】
「もう一度訊くね?…私は…どこまでされちゃったのかな?」
「どこまで…って…」
「えっと…その…エッチなこと…」
「えっ…あ、いや全然、全然…なんならまだ始めたばっかで…エッチの『エに字』にも差し掛かってないというか…」
「…」
きっと疑いの目で俺を見ている。
「いや、マジです!これから…って時に、目、覚まされたので…って…こんな言い方も変ですが…嘘じゃないです!本当なんです!信じて下さい!」 【212】
「…本当に本当?…」
「はい!さっき、あんなに恥ずかしい話ししたんですから、この期に及んで嘘なんかつかないです!」
「そうかなぁ…う〜んと…とにかく、二度とこんなことしちゃダメだよ!」
「は、はい!わかりました!」
納得はしてないみたいだが、一応は許してもらったみたいだ。
「…それじゃあ…私の…パン…を返してくれなかなぁ…」
「えっ?…パンですか?」
「パンじゃなくて…その…パ…ツ…」
「はい?」
「もう…盗ったでしょ?…私の…パン…ツ…」
「あっ…気付いてました?」
バレていた。 【213】
「やっぱり、こたろう君が?」
「えっ、あ…鎌かけました?」
「自分で脱ぐハズないもん」
「バレちゃったのなら仕方ないですね…」
「じゃあ、早く返して」
「パンツ…ですよね…」
「うん、パン…ツ…」
「花陽さんのパンツは…」
「?」
「俺が汚しちゃいまして…」
「汚しちゃった?」
「…はい…その…一回、パンツに出しちゃったので…」
「出しちゃった?」
「花陽さんのパンツに…射精しちゃいました…」
「びゃあ!!」
「だから…これじゃあ、返しても履けないかと…」
「うぅ…酷いよぉ…」
「すみません。なので、これは…俺が責任取ってもって帰ります!!」
「も、持って帰るのぉ?」 【214】
「だって、こんなの花陽さんに返しても捨てるだけですよね?洗っては使わないですよね?…だったら…」
持って帰って、親にバレないように花陽さんの使ってる柔軟剤で洗濯して…また利用させてもらいます!
「確かに…その状態じゃ、そのまま渡されてもたけど…うぅ…困ったなぁ…」
「あの…花陽さん…」
「はい」
「ひとつお願いがあります」
「…う〜ん…悪い予感しかしないなぁ…」
「花陽さんは見えないかもしれませんが…さっき言った通り、途中で終わってしまったので…俺の相棒が…硬いまんまなんです」
「俺の相棒?」
たぶんだけど、花陽さんは首を傾げた。 【215】
「言わせないでくださいよ…チン○ンです、チン○ン」
「あひゃあ!…わ、わかったから!2回も言わなくていいよぉ…あっ、でも、さっき出ちゃったって…」
「1回で治まるハズがありません」
「そうなのぉ?」
「花陽さん相手なら、何発でもいけますから」
「そんなこと、自慢しないでぇ!」
「いえ、花陽さんに対する誉め言葉です」
「う〜ん…素直に喜べないよぉ…えっと、えっと…それで…その相棒くんが?」
「鎮まるように、さっきの続きがしたいです!!」
「や、やっぱり…そうなるんだ…」
はい、そうです! 【216】
「お願いします!」
花陽には見えないかもしれないが、再び、土下座。
「そんなことお願いされても…う〜ん…困るなぁ…」
「花陽さんは…その…経験済みかもしれないけど…俺はまだしたことなくて…」
「経験済み…って…そういう言われ方、したくないなぁ…」
花陽さんの言葉に少し怒気が含まれていた。
彼氏いない歴1ヶ月とか言ってたし…悲しいけど花陽さんが処女のハズがない。
逆にこの歳まで未経験とか言われたら、それはそれで引く。
今まで何人の男とつきあって、どれくらいエッチしてきたんだろう。
どんなエッチをしてきたんだろう。
こっちは未経験者だ。
だから、出来れば優しくリードしてほしい。
そんな気持ちがつい、口から出た。
「気を悪くしたなら、すみません…言葉が過ぎました」
慌てて謝罪。
「…でも…未経験のまま、俺、死んでいくなんて…悲しすぎるとは思いませんか?」
同情するなら…ヤラせておくれ。 「死ぬことが前提なのぉ?」
「はい。閉じ込められてから随分経ちますけど…未だにウンでもなければ、スンでもないじゃないですか。このままいたら…酸欠で『俺たち』…死んじゃいますよ」
悲壮感たっぷりに訴える。
「そうなのかなぁ…」
「仮に助け出された…としてもですよ…それまでの時間…ただ待ってるよりは、お互い気持ちいいことしてた方が良くないですか?」
「さっき、体力温存してよう…って言ってたよね?」
苦笑してる。
「じゃあ、激しくしない方向で…」
「くすっ…」
おっ?この反応は?
「俺、間違ったこと言ってないですよね?」
「うん!…なんて、言えないよ」
あっさり否定された。 【218】
「現実は厳しいんだよ。そんな漫画みたいなお話、あると思う?」
「ないですかね…やっぱり…」
「こたろう君の気持ちは…嬉しくないって言ったら、嘘になるけど…それでも、こんな感じでそういうことするの…って違うと思うんだ」
「…」
「ちゃんと、好きな人同士でしなきゃ…ね?」
「花陽さんは…俺のこと、嫌いですか?」
「ズルいなぁ…その質問は…こたろう君と会ったのは10年ぶり位だし…好きかどうかって言われても…」
「俺は好きです!」 【219】
「う〜ん、じゃあ、逆に聴くけど…こたろう君は『久々にあった男の子と簡単にエッチしちゃうお姉ちゃん』ってどう思う?…私がそんなに軽い人に見えるのかな?」
「いや、そういうわけじゃ…」
確かにその質問は難しい。
花陽さんがメチャクチャどスケベで、いやらしくはあって欲しいけど…ヤリマンではあって欲しくない。
そのバランスはチョー難しい。
「…」
「…」
さすがに俺も、これ以上、攻略する手だてが見つからない。
強引に…とはいけなかった。 【220】
花陽さんの言葉も止まった。
それはそうだ。
そこまで、拒否しておいて、やっぱり「していいよ」なんて言う訳もなく…かと言って、この雰囲気の中、続ける話しもない。
だが…
「どうしました?」
俺は彼女の異変に気が付いた。
少し、呼吸が荒くなっているように感じた。
ヤバイ!
マジで酸欠状態になったんじゃ…
「…ううん…なんでもない…」
でも、その答えに力強さはない。
「いや、正直に言って下さい!死ぬ前にエッチとか…そんな話しは忘れて下さい!マジで酸欠なら、何か考えないと…」
「本当に…大丈夫…だから…心配…しないで…」
「花陽さん!!」 【221】
「…えっと…その…おトイレ…行きたくなっちゃった…」
「花陽さんもオナニーですか?」
その答えにホッとしたのか、つい馬鹿なことを言ってしまう。
「…」
「な、ワケないですよね…じゃあ、おしっこですか?」
「…だから…そういうことは…ハッキリ言わないで」
「すみません…」
自分の責任とは言え、謝ってばかりだ。 【222】
「…うぅ…どうしよう…」
「ペットボトルとか持ってないんですか?」
「…仮に持ってたてしても…できないでしょ?」
「まぁ、そうですね。女の人が、そこを目掛けておしっこするのって難しそうですもんね」
「そういう意味じゃないんだけどなぁ…」
そう言うと花陽さんがスマホを翳して、エレベータ内を照らした。
「…ないか…」
「何がです?」
「最近のエレベータには非常時用のおトイレがあったりするんだけど…」
「あぁ…そういえば、このエレベータにはないですね…」
俺も自分のスマホを翳して、確認してみた。 【223】
「…はぁ…うぅ…」
「我慢できないですか?」
「我慢…するしか…ないよね?」
「してもいいですよ、おしっこ」
「…大丈夫…我慢するよ…」
「生理現象なんだから、仕方ないじゃないですか」
「それはそう…なんだけど…」
「我慢しして漏らしちゃったほうが、よっぽど恥ずかしいですよ」
「わかってるけど…」 【224】
「じゃあ、一緒にしません?」
「えっ?」
「おしっこ」
「!!」
「俺も一緒にしますんで。そうすれば恥ずかしくないですよね?」
エッチより、変態プレイが先になりそうだ。
「しない!…大丈夫…我慢するから…」
「でも…このまま動かなかったら…本当に漏らしますよ?」
エッチするのと、人前でおしっこするの…どっちが恥ずかしいことなんだろう?
女性にとって、ある意味究極の選択かも。
「うぅ〜…誰か助けてぇ!!」
花陽さんは、大声で叫んだ。 【225】
花陽さんの、天への叫びが通じたのだろうか…。
「あっ!」
「おっ!」
「点いたぁ!」
「点きましたね!」
誰にでも起こりうるピンチに陥っていた俺たちに、一筋の光が差し込む。
いや一筋の光どころか、エレベータの照明が回復したので、室内全体が一気に明るくなった。
「だけど、まだ喜ぶのは早いですよ。エレベータが動き出すまでは、油断できませんよ」
「確かに…」
「逆にこれで動かなかったら…明るくなった分だけ、花陽さんのトイレシーンがバッチリ拝めちゃうワケですから」
「…もう…意地悪なこと言わないでよぉ…」 【226】
だが、女神は花陽さんに微笑んだ。
程なくして、停まっていた箱が動き出した。
「助かったぁ…」
安堵の声が漏れる。
それは俺も同じだ。
口では強気にあんなことを言ってみたものの…ギリギリ変態に、ならずに済んだ…という想いがある。
正直、俺にはまだ放尿プレイは早すぎる。
エレベータが1階に止まり、扉が開いた。
しかし、俺たちはそのまま降りずに、にこ姉ぇたちの部屋へと舞い戻った。
「助かってよかったですねぇ…」と…少し眠たげな目で対応したこあ姉ぇ…の横をすり抜け、花陽さんがトイレにダッシュした。 【227】
「間に合ってよかったですね」と俺。
「うん…危なく、一生こたろう君とは顔を合わせられなくなるとことだったよ」
花陽さんは、緊張から解放されたのか、その表情は穏やかだった。
「花陽さん、さっきのことは…」
「もちろん、言わないよ。だから、こたろう君も、忘れてね」
「はい」
そう返事はしたが、記憶から消し去るなんて、絶対にできない。
むしろ、今日の日のことは、一生忘れないだろう。 【228】
「にこちゃんたちは?」
こあ姉ぇに花陽さんが訊く。
「爆睡中です」
「じゃあ、この騒動は…」
「気付いてないと思いますよ」
「そっか…それはそれは」と苦笑する花陽さん。
「人の苦労も知らないで、いい気なもんだなぁ」
「そういうことは、言わないの」
ムッとした俺を花陽さんが窘(たしな)めた。 【229】
「あっ、何か温かいものでも飲みます?」
俺たちが帰ってきて、少し目が冴えたようだ。
こあ姉ぇの声に生気が戻ってきた。
眠気と戦いながら、それでも心配して起きててくれたらしい。
「ありがとう、飲み物は大丈夫だよ」
今、出し方ばかりですもんね!…と俺は心の中で呟いた。
「花陽さん、泊まっていきますよねぇ?」
こあ姉ぇが続けざまに訊く。
「う〜ん…どうしようかなぁ…」
「停電は直ったけど、まだ街は大混乱みたいですよ。帰宅困難者で多数いて、タクシーが捕まらない…って」
そう言って、スマホの画面を見せた。 【230】
「あ、そう言えば、さっき呼んだタクシー…」
花陽さんは慌てて運転手に電話をしたが…既にここを離れ、お客を乗せて移動中だとわかった。
「諦めた方がいいんじゃないですか?」
「…う〜ん…」
この躊躇いは、俺を警戒している。
その「う〜ん」だ。
「ベッドは…にこ姉ぇと一緒で良ければ…狭いですけど、寝れないことはないですよ」
エレベータ内の出来事など知らないこあ姉ぇが、花陽さんに提案する。
「にこちゃんと一緒かぁ…じゃあ、お言葉に甘えようかな…」
「いえいえ、全然、気になさらずに…」
「ありがとう」
花陽さんはこあ姉ぇに、手を合わせてお辞儀した。 【231】
「こたも…バルコニーで良ければ寝るとこあるけど」
「おい!」
相変わらず、俺に対する扱い雑だ。
「うそ、うそ…これで良ければ貸してあげるよ…熟睡は出来ないだろうけど」
こあ姉ぇが今座ってるイスを指さす。
「さすがにそれは疲れるなぁ…だったら廊下の床で寝るよ」
「え〜それはトイレとか行くのに邪魔になるじゃん!…あ、ならさ…そっちのウォークインクローゼットの中は?」
「空いてるの?」
「まぁ、なんとかなるくらいのスペースは」
「おぉ…だったら、そこでいいよ」
「うん、じゃあ、そこ使って」
「サンキュー!そうさせてもらうわ。いや、帰ろうと思えば返れるんだけどさ…精神的に疲れちゃって…動きたくない」
半分本音。 【232】
もう、深夜の1時を回っている。
未成年が屋外を出歩いちゃいけない時間だ。
警察に職質なんてされても面倒臭い。
このまま寝られるなら、これほど楽なことはない。
いや、寝られるかなぁ…。
残りの本音半分は、まぁ、そういうことだ。
まだ、チャンスがあるかも知れない…なんて思ってたりして。 【233】
「じゃあ、すみません。私の部屋はこっちなので…」
「うん、気を使ってくれてありがとう。おやすみない」
こあ姉ぇが、ころ姉ぇの眠る部屋へと消えた。
「わかってると思うけど…もう、あんなことしちゃダメだからね?」と花陽さんが俺に釘を刺す。
「さすがに、にこ姉ぇと一緒にいるところを襲うなんて、無理ですよ」
「どうかなぁ…」
「どうですかねぇ」
「こら!からかわないの!…じゃあ、私は寝るからね?おやすみなさい」
「あ、はい…おやすみなさい…」
こうして花陽さんも、にこ姉ぇの眠る部屋へと姿を消した。
俺は指定された場所に行った。
そして入って呟く。
「確かに…」
ギリ、身体を横向きに曲げて、なんとか寝られるスペースはある。
そのままではさすがに痛そうなので、ハンガーに掛かっている洋服の中から、トレーナーっぽいものを数枚見繕い、下に敷いた。 【234】
………
眠れない。
全然眠れない。
それは床が硬いからとか、そんな理由じゃない。
いや、それもあるにはある。
あるにはあるが…それが主たる要因ではない。
目を瞑り、頑張って寝ようとするのだが…今日一日の出来事が脳内にフラッシュバックされ…そして最後の目標を果たせなかった…という自責の念が、俺の睡眠を邪魔する。
ビビんないで、もう少し早く行動してたら…。
あのまま、強引に押し倒していれば…。
後悔は先に立たたないが…股間の相棒はいきり立ったままだ。
まったく寝ようとしてくれない。
精神的には、相当疲れているハズなのに…コイツはまだまだ元気だ。
仕方なしに、一旦リビングに行き、BOXティッシュを持ってくる。
そして、さっき撮った花陽さんのエロ画像を見ながら…今回3回目となる自慰行為に耽ったのだった…。 【235】
ティッシュで相棒を拭いたとはいえ、やはり気持ち悪さは残る。
ましてや、今日は何度も出してしまっている。
ここで1回、綺麗にしておこう。
俺は起き上がりクローゼットを出ると、バスルームに向かい…下半身を洗った。
ついでに…汚れてしまった自分のボクサーパンツと…花陽さんから貰った戦利品も手洗いした。
そして、そのまま洗濯機の上にある乾燥機にぶち込む。
30分もすれば乾くだろう。
その後、姉たちに気付かれないよう回収すればOK。
この場を凌ぐ応急処置としては十分だ。 【236】
下着が乾くのを待つ間、ノーパンというわけにもいかない。
脱衣場の棚を物色し、見つけたバスタオルを腰に巻く。
さっぱりしたからか、ようやく俺の相棒も落ち着いてくれたみたいだ。
少し喉が渇いた。
冷蔵庫にお茶か、スポーツドリンクが入っていたハズだ。
そう思い、キッチンへと向かう。
乾燥機が止まるまでの間は、そこで待とう。
気を付けなきゃいけないのは、そこで寝落ちをすることだ。
俺より先に姉ちゃんたちが起きて…何かの拍子に乾燥機を開けられたら、目も当てられない惨事になり。
俺のパンツだけなら、なんとでも言い訳できるが…花陽さんのそれが見つかったらシャレにならない。
それだけは避けなければ。
そんなことを考えながら…にこ姉ぇたちが眠る部屋の前を通り過ぎる。
キッチンはその先だ。
しかし…俺はムーンウォークを、するかの如く、バックステップして部屋の前へと舞い戻った。 【237】
普段、姉妹3人で暮らしている為、もちろん部屋のドアにカギなど付いていない。
また悪魔が耳元で囁いた。
「無謀な賭け?…勝ちにいこう!!」
そうだ。
チャンスの前髪は離しちゃいけない。
俺はその囁きに乗った。
音を立てないように、ドアを押し開ける。
さっき、にこ姉ぇをベッドまで運んたから、部屋の配置はわかっている。
向かって右側の壁にキャビネットとドレッサー。
部屋の奥にベッド。
空いたスペースにローテーブル。
簡単に説明すればこんな感じだ。
俺はドアを全部閉めないで、少しだけ隙間を残し、そこから漏れる廊下の明かりを頼りに、部屋の中へ入った。 【238】
ローテーブルにぶつからないように中止して、足音を立てずに歩を進めると…そのそばに何かあるのを発見した。
花陽さんのバッグだった。
そして、その上には…
「これは!?」
薄い青系統の色をしたブラがあった。
きちんと半分に畳まれて置いてある。
間違いなく、さっきのパンツとお揃いのものだ。
二つ目のお宝ゲットだぜ!と思ったが、今の俺はズボンを履いていない。
つまり、仕舞うところがない。
やむを得ない。
このブラの回収は後回しにしよう。
ん?
…となると…今、花陽さんの胸は…。 【239】
ベッドまで歩み寄ってきた。
そのほぼ中央で、枕を抱えてうつぶせで眠るのは…にこ姉ぇ。
その小さな身体には、不釣り合いなほど大きなタオルケットが被さっている。
さっき、俺が運んだときに掛けたヤツだ。
そして…手前側…今、俺が立ってる方に眠ってるのが花陽さん。
こっちにはいるが、俺には背中を向けている。
姉ちゃんに気を遣ったのか、ベッドの端っこ…落ちそうなくらいのところ…で寝ていた。
この辺りが彼女らしい。
俺のイメージする、奥ゆかしい感じの花陽さんが、そこにいた。 【240】
花陽さんの服装は、さっきのままだ。
ニットとロングスカート。
だが…その下は…
ブラは着けて寝ない派なのだろう。
にこ姉ぇと花陽さんの呼吸を確かめる。
どちらも、グーグーとイビキにも似た寝息を立てている。
よし、いける!
俺は躊躇せず、花陽さんのスカートを捲った。
ほっそりとしたふくらはぎ、もっちりとした太もも…そして、丸くて大きなお尻が現れた。
過去に見てきた姉ちゃんたちの、それとはサイズも形も全然違う。
何より実にやわらかそうだ。
生まれてからこれまで、俺は『おっぱい派』だったが…なるほど、こんなお尻を見せ付けられたら、思わず頬ずりしたり、揉みしだいたりして、その感触を堪能したくなる気持ちもよくわかる。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています