愛(これじゃあまるで、しおってぃーが誰かに虐められてるみたいで──)

愛(全身から汗が噴き出した。それも相当不愉快なヤツ)

愛「ッ!」バッ

愛(しおってぃー! しおってぃーに聞かなきゃ! しおってぃーに聞いて……)

愛「……なんて聞くんだ、アタシ。しおってぃー、虐められてるの? なんて聞くのか?」

愛「……いくらしおってぃーが恨みを買ったからって、いじめなんて……そんなの、あるわけ……」スッ スッ

愛(アタシの思い過ごしだ。急にそんなことを考えても、これは何の証拠もないこじつけかもしれない、妄想の域だ)スッ スッ

愛(……駄目だ。指が止められない。しおってぃー、出てくれ。アタシのバカな妄想なら、それでいいんだ)ピッ ピリリリリリリ

愛「……しおってぃー……」ピリリリリリリ

愛「……」ピリリリリリリ ピー

愛「……」ピッ

愛「出ない、か……」ポイッ ボスッ

愛(スマホをベッドに投げ捨て、アタシもベッドに寝転ぶ。駄目だ、考えがまとまらない。明日に備えて早く寝たいのに。しおってぃーの事が気になって仕方がない)

愛「くそ……っ」

愛(明日、何とかしてしおってぃーに聞かなきゃだ……!)