エマ「来た!?」ガタッ

女生徒「あの……」

果林「え?」ポカーン
彼方「あり? えっと、キミは……誰かなぁ?」

女生徒「あの、わたし、朝香果林さんのファンで……」テレテレ

エマ「……」
彼方「……」

果林「……あら、私のファンだなんて……嬉しいわ。貴女のお名前、教えてくれるかしら?」カリィィィン

女生徒「あ、あの、わたしは──」バッ

エマ「!」
彼方「なんとぉ」
果林「貴女は!」

演劇部部長「演劇部部長さ。敵を騙した後は味方も、と言うだろう」

彼方「言うねぇ確かに」

果林「い、言うわね確かに」

エマ(あれ……? そんな言葉あったかなぁ?)

彼方「いや言わないから」
部長「いや言わないよ」

果林「……私もう帰って良い?」

部長「いや、すまない。つい揶揄ってしまった」

彼方「ごめんご〜」

エマ(やっぱり言わないよね……)