エマ「部長さん!」

部長「やあヴェルデさん。いや、確かに『もし何かあれば、微力ながら君たちDiverDivaに力を貸すよ』とは言ったけど……まさかこんな羽目になるとはね」

彼方「しずくちゃんを演じた時もすごかったから、今回も演技できるよ〜」

部長「演劇をこんな風に使うのは信念に反するのだけど……まあ、しずくがスランプになった時に『演じることもしずくらしさ』という道を見つける手伝いをしてくれた同好会の……高咲さんへの恩もあるし」

部長「ここは私も一枚噛ませてもらうよ。私も反三舟さん勢力を演じればいいわけだ」

彼方「部長さんは栞子ちゃんをフォローするポジションだったけど、内心はそうでもなかった、みたいなキャラでお願いしま〜す」

部長「まあ、やり方については任せておいてよ」ニコ

果林「正直回りくどい方法かなとは私も思うんだけど……栞子ちゃんを抱える私たち同好会があれこれ動くと、もしバレー部の誰かが本当に黒だった場合、余計に手が出しにくくなる可能性があるのよね」

部長「先生に相談する、という手はないのかな?」

彼方「それも考えたんだけど、栞子ちゃんが先生に『そういうことは全然ないです』でしらを切り通されると思ったのサ」

部長「確かに。彼女は頑固……いや失礼。生真面目で先生方からの信頼も厚いときている」

彼方「そういうわけで、ここは使えるならなんでも使おうというわけなのだよ」

部長「近江さん、噂に聞いてる人とは全然違うね……?」

果林「彼方は私以上にリアリストよ」