0646名無しで叶える物語(たこやき)
2021/01/19(火) 21:53:55.59ID:nCQQorDn彼方「だから虐められても仕方ない、これは耐えるべきこと……そう思ってしまえば、栞子ちゃんはどんどんそれを受けれいれちゃうって話だねぇ」
エマ「そんな……」
果林「あの子の人を不幸にさせない、悲しい思いをさせない……そういう願いの部分が強い分、あの子が人を不幸に、悲しい思いをさせていた原因だったと分かった分……」
果林「より自分を責めるんじゃないかしら」
エマ「……じゃあこのまま何もせずに……?」
彼方「いーや? 彼方ちゃん達も手ぶらで待つだけじゃないよ。手掛かりはあるよ〜。エマちゃんは覚えてる? 愛ちゃんが口止めしたのに漏れちゃったって話」
エマ「……生徒会再々選挙? そう言えばそういう話も……でもそれがどういう……?」
果林「かすみちゃんは知ってるのよ。出所を。あの人気を誇る愛のお願いを裏切るリスクを冒してでも、栞子ちゃんに不利になる情報をばらした存在が、居るの」
彼方「かすみちゃんが聞いた子は、バレー部の子」
エマ「じゃあバレー部の子に一人ずつ聞いて回──」ダッ
彼方「ちょいちょいちょいちょい待った! そんな事したら余計怪しいから……一人頼りになる人材を呼んでおります!」ガッシィ
エマ「え……?」
ガチャ
演劇部部長「遅れてすまないね。話はラインで聞いていたよ。それで私はさり気なくバレー部のホシと思われる人に接触すればいいわけだ」
果林「言質は貰ってるから、助かるわ」