0632名無しで叶える物語(たこやき)
2021/01/19(火) 21:22:37.22ID:nCQQorDn────
──同時刻 カラオケボックス
歩夢「えへへ、二人でカラオケって初めてだね、せつ菜ちゃん」
せつ菜「はい! でも嬉しいです、歩夢さんから誘ってもらえるなんて……!」ペカー
歩夢「うん。私、せつ菜ちゃんとカラオケ行きたいなぁってずっと思ってて。せつ菜ちゃんの歌声、すごく力を貰えるから……」
せつ菜「嬉しいですっ! スクールアイドル優木せつ菜、至上の喜びですよ!!」
歩夢「えへへ……それに、せつ菜ちゃんと二人っきりでおしゃべりしたいなぁって、思うこともあったし……」
せつ菜「私と二人……ですか? それは、どういう……?」
歩夢(私は本当に、こういうことは不得手で。いつも侑ちゃんの陰に隠れて……この前も、せつ菜ちゃんに背中を押してもらえなかったら、ずっと……)ギュッ
せつ菜「あの、歩夢さん……?」
歩夢「せつ菜ちゃん。私に……何か隠してるよね?」
歩夢(後戻りはできない。でも、これは私が気付いたことだから。私が今度はせつ菜ちゃんを)
せつ菜「隠し事……ですか? いえいえ、隠し事なんて、ましてや歩夢さんに何かを──」
歩夢「しっ、栞子ちゃんの、こと」
歩夢(から回ってちょっと噛んだ……)