穂乃果「なんでか、って顔してるね」

海未「………」

穂乃果は着地による衝撃を免れるためにその能力″チカラ″を使い、今現在自分がいる座標の重力を破壊したのだ。

故に宙へと浮いている。正確には浮いているのではなく穂乃果のいる地点だけ重力が弱まっているのだ。

穂乃果(加減が難しいから常に空を飛んでられるわけではないんだけどね)

しかしそれに海未が気付いているかどうかは定かではない。

穂乃果「お得意の能力を使って読んでみせれば?」

海未の身体が淡い輝きに包まれるも。

海未(やはり読めませんか)

穂乃果の心の内が海未の頭に流れて来る事はなかった。