少しだけ話して、電話を切る

果林ちゃんは立ち止まっていたようで……まるで景色が変わってなかった

彼方「遅れちゃうよ〜?」

果林「何今の……」

果林「どういうこと、約束って」

彼方「私がみんなに会える条件」

彼方「詳しく言えないけど……2コール以内に電話に出るって約束があるんだよね〜」

彼方「だから、二度と邪魔しないでね?」

果林「っ……」

彼方「遥ちゃん、約束破ったら怖いんだから……」

果林「彼方は、本当にそれで――」