遥「ほんとうに、そうしてくれる……?」

遥「連絡したらちゃんと返してくれる?」

遥「電話したらすぐに出てくれる?」

遥「一日の予定とか、全部教えてくれる?」

遥「何もない時は、ずっと一緒にいてくれる?」

彼方「うん、約束する」

彼方「……友達のことが不安なら、まずは私のスマホのデータを遥ちゃんが消してくれてもいいよ」

遥ちゃんがあとから不安がらないように

ちゃんと考えて、穴を埋めて、すべてを晒していく

遥「……同好会と、バイトの人以外は全部消すね?」

彼方「うん、良いよ」

遥「………」

遥ちゃんが分からないバイト先関係者

それだけはちゃんと選び取って、削除する

もちろん、連絡用のアプリからも。

遥「信じるからね?」

遥「今日から、ちゃんと守ってくれるんだよね?」

彼方「うん、絶対」

貞操帯は、後日だけど。

でも、それ以外のことなら……

遥「じゃぁ、いいよ」

遥「……ちょっとだけなら、許しても」

それでも遥ちゃんは不安そうだったけど、でも、頷いてくれた。

そして――休むわけにもいかない学校に、連れていってもらう