彼方「生きていくうえで必要最低限な時間はほかの人のために使う」

彼方「でも、それ以外の全ては遥ちゃんに使う」

彼方「お友達なんて作らない」

彼方「遊びに行かないし食事もしない」

彼方「どこかに泊まるなんてもってのほか」

彼方「学校やお仕事以外は必ず遥ちゃんの傍にいるようにする」

彼方「一緒にいるときはスマホは遥ちゃんに預けておく」

彼方「それでも心配なら、バレないように、手だけはまた手錠でつないでくれてもいい」

彼方「……だからその代わり、私が誰かとお話してても怒らないで」

彼方「危ないこととか悪いことをしようとしないで」

彼方「なに話してたのかとか、全部ちゃんと報告するから……最低限の人付き合いは、許してくれないかな……」

遥「………」

遥ちゃんに契約みたいなことは必要ないって言ったのに

私から、契約するかのようなお願い

でも、

こんな壊れかけだったとしても遥ちゃんは遥ちゃんだから。

私が尽くし続けることで遥ちゃんが楽になれるなら、その方法を選ぶ