0719case.0:遥と (らっかせい)
2021/01/14(木) 09:46:15.62ID:gkSSj/Xs彼方「いいよ」
遥ちゃんの細い指が首にかかる
苦しいのは嫌だけど
でも、それが遥ちゃんの味わった苦しみだというのなら我慢もできる
彼方「ぅ……」
指の一本一本に力が込められていくと
大事な血管を押さえられてるからか、強い違和感と不快感を感じてしまう
彼方「ぁ……」
遥「っ……無理……」
彼方「っ、はっ……けほっ……」
首を絞めたという部類にまで届かない程度で離れた遥ちゃんは、
首を締めようとした手を押さえて……引き下がっていく
彼方「遥ちゃん……」
泣きそうな顔
辛くて、苦しくて、崩れてしまいそうな……
遥「やだ……殺したくない……」
彼方「屋上から飛び降りるっていう手もあるんだよ〜?」
遥「お姉ちゃんを突き落とすなんて、出来るわけないよ!」
彼方「ぎりぎりまで連れていってくれたら、あとは自分で――」
遥「やだっ!」
遥「やだよ……そんなこと……やだ……っ!」