千歌「いくよ、曜ちゃん!」

曜「行っけー!」

 そんな思考の横で。
 千歌と曜が野球を始めていた。
 どうやら千歌の投げたボールを。
 曜が化物に向かって打ち込んでいる。

梨子「止めなさいバカ! 死にたいの!?」

千歌「え? だって効いてるっぽいし……それ!」

曜「これが一番威力あるかなって……ねっ!」

 確かに打球は顔面を揺らし、ダメージを与えているように見える。
 弾丸の方がダメージが大きいと思っていたが。
 小さい弾より、大きなボールの方が当たる面積が広く。
 ぶつかる衝撃でダメージを与えられるのか、と取り敢えず納得する。

梨子「というか、曜ちゃんよく当てれるわね?」

曜「え、だってあんまり動いてないし」

 だからといって、投げられたボールを狙った場所へ。
 狙って打てる物でもないのでは?