梨子(あの子は衝撃波が出せても、その衝撃そのものは緩和できないはず!)

 大きく揺れているこの空間に、ルビィ自身も動く事が出来ないと判断しての特攻。
 そしてその予想は、当たっていた。

ルビィ「ピギィッ!?」

梨子「捕まえたわよ、ルビィさん」

 背後に回って腕を取り、動きを止める。
 これなら声による攻撃はされない。

梨子「お願い。悪いようにはしないから。アナタの知ってる事を教えて?」

ルビィ「……あ、あああ」

 出来る限り優しく問い掛けてみたが、何か様子がおかしい。

ルビィ「だめ……逃げて……あああ!」

 震えると同時に、身体から泡が。
 ブクブク、ブクブクと湧き出して来る。

ルビィ「ピギャあああああああああっ!!」