かすみ「――へ?」


かすみ(声のした方を向くと、りな子が入口に立っていた)


かすみ「り、りな子……なんで……」


璃奈「靴下忘れたことに気がついて、取りに戻ったの」

璃奈「まだ明かりが付いてたから、かすみちゃんまだ残ってたんだ、と思って……」

璃奈「それで、その……」


かすみ「あ、ちが……こ、これは……」


かすみ(見つかっちゃった。靴下のニオイ嗅ぎながら一人でしてるところ、見られちゃった)


かすみ「ぅ……ご、ごめんりな子……ぐすっ、ごめん、なさい……」ポロポロ


かすみ(涙が自然と溢れてきて、視界が滲む。りな子に申し訳ない気持ちで、胸が一杯になる)

かすみ(こんな変態なところを見られれば、気持ち悪く思うに決まってる)

かすみ(嫌われた……りな子に、嫌われたんだ……)