かすみ 「鏡よ鏡、この世で一番カワイイのは?」 『それはもちろん……』
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『トップアイドルの 〇〇 です』
かすみ 「っ……」
かすみ (鏡に映る私は、無表情で答える)
『不服ですか?』
かすみ 「……いえ」
『もしかして、「それはあなたです」と言ってもらえるとでも思いました?』
かすみ 「ちがっ……」
『一番に、なりたいですか?』 かすみ 「……当たり前じゃないですか」
『なら、〇〇を一番から引きずり下ろせばいい』
かすみ 「っ!?」
『かの魔女はそうした。自分が一番になるために、忌まわしき女に毒を盛った』
かすみ 「そんなこと、かすみんにしろって言うんですか?」
『だって、1番になりたいんでしょう?』
かすみ 「そうですけど……」 かすみん3億位くらいだから相当引きずり下ろす必要があるな 『方法はいくらでもある。スキャンダルを流すもよし、ネットで誹謗中傷なんてのも……』
かすみ 「やめてくださいっ!!」
かすみ 「かすみんはアイドルなんです! そんなこと、できるわけないじゃないですか!」
『おやおや』
『ではどうする? どうやって一番になる?』
かすみ 「それは…っ。たくさん歌の練習をして、メイクとか美容とかにも詳しくなって」
『その程度の努力、既に全員やっている』
『…そして今一番の者も。須らく努力している』 『お前が進んだ分、他の者も進む』
『一番の者は同じだけか、それ以上に遠ざかる』
かすみ 「やめ…て……っ……」
『お前が追いつく未来なんて、来やしない』
かすみ 「ちがう……そんな…こと…っ……!」
『何人見てきた? 夢を諦めた者を』
かすみ 「っ!」 『子供の頃、一緒にアイドルごっこをした友達』
『高校に入ったら一緒にスクールアイドルをやろうと約束した、中学の同級生』
かすみ 「……っ……」
『貪欲に、叶いもしない夢を追いかけ』
『幻想ばかりに目を奪われ』
かすみ 「…あぁ……っ…」 『ドームのステージに立って、何万もの観客が自分のイメージカラーを照らす』
『しかし瞳を開けば』
『ベッドの上に立つ自分と、虚しい部屋の風景』
かすみ 「…………。」
『もう疲れたでしょ? 辞めにしよう、全部』
かすみ (鏡から、黒いモヤを帯びた手が)
かすみ (ゆっくりと、近付いてくる) かすみ (鏡に映る自分の瞳は鋭く)
かすみ (偽善的な笑みを浮かべる)
かすみ 「やめてくださいっ!!!」
かすみ (目前まで来た手を、払い除ける)
『……なら見せてあげる。現実を』
かすみ 「っ!?」 かすみ (さっきはゆっくりと迫ってきた手が)
かすみ (今度はとてつもない速さで迫り)
かすみ (私の両頬を強く押さえつけた)
かすみ 「なっ……なにを……っ……」
かすみ (小指だけが、眼球へと近付いてくる)
かすみ 「…っ……! 嫌………やめっ………!」 かすみ (振り払おうとするが、圧倒的な力の前に為す術もない)
かすみ 「痛…っ………いや……いやぁぁっ…」
かすみ (そしてついに、視界が黒に覆われる)
かすみ 「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」
ーーーーーー
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ーー >>5
いやいや、かすみんイタズラで同好会含む他スクールアイドルこき下ろそうとする奴やんけwww かすみ 「…………っ!」
かすみ (目が覚めると、私は人混みの中にいた)
ドンッ!
かすみ 「あっ、ごめんなさい…」
かすみ (肩がぶつかり謝っても、私の方を見向きもせず通り過ぎていく)
かすみ (その人だけじゃない。誰も、私を見ていない)
かすみ (こんなに沢山人がいるのに、孤独だ) かすみ (人混みから逃げるように歩き続ける)
かすみ (気付けば、イルミネーションの輝くビル群の中にいた)
かすみ 「あっ、あれ……〇〇ちゃん」
かすみ (ビルのモニターに映し出されたのは)
かすみ (憧れのトップアイドルだった) かすみ (彼女の笑顔はまるで街中に煌めくイルミネーションのように)
かすみ (輝いていて、眩しくて)
かすみ 「……私なんかじゃ」
かすみ (ハッとして、口を手で抑える)
かすみ (言いかけてしまった“その言葉”を、抑え込み、飲み込むように)
かすみ 「……っ…………っ……!!」 かすみ (でも、ついに零れてしまう)
かすみ (涙とともに、その言葉が)
かすみ 「……努力しても、追いつけないのかな」
かすみ (その瞬間、アイドルを映し出していたモニターにノイズが走る)
かすみ (ノイズが晴れ、そこに現れたのは……)
かすみ 「……かすみん?」 『なーに、しょげた顔してるんですか!』
かすみ 「っ!?」
『そんな顔してたら、カワイイ顔が台無しですよ?』
かすみ 「……だって」
『あーもう、その“だって”とか言うのやめてくださいっ!』
『かすみんは超絶かわいいアイドルなんです! そんな顔、ファンの人達に見せるつもりですか?』
かすみ 「でも、かすみんにはもう無理なんです」
かすみ 「初めてアイドルを見た時、私にも出来るはずだって」 かすみ 「私も、あの景色を見たいって」
かすみ 「でも私なんかじゃ、どんなに頑張っても」
『あーーーーー!!!!! もううるさいうるさい、うるさーーーーーーーいっ!!!!!!』
かすみ 「!?」
かすみ (突然、辺りの景色がホログラムのように切り替わっていき、モニターで埋め尽くされる)
かすみ (モニターいっぱいに私が映し出され、巨大な私に包囲される)
『さっきから聞いてれば、ぶつぶつ……。誰よりも自信たっぷりのかすみんはどこいったんですか!?』 『ほらっ、こっちに来てください!』
かすみ 「こっち、って。一体どうやって」
『私の手を握ればいいです! 早く!』
かすみ (再び辺りの景色が切り替わった)
かすみ (レインボーブリッジの真ん中に、ぽつんと立つ私)
かすみ (目の前には鏡。しかしそこに映る私は)
かすみ (綺麗な衣装を着ていた) 『……ほら、来てください』
かすみ 「…………。……っ!」
かすみ (意を決して手を握ると、ぐいっと引っ張られ、鏡の中の世界へと誘われる)
かすみ 「……! わぁ……っ!!!」
かすみ (夢にまで見た、大勢の観客)
かすみ (私だけを照らす、スポットライト) 『……自分に自信たっぷりだったのが、かすみんの取り柄でしょ?』
かすみ 「っ……」
『ほら、笑ってみて』
かすみ (観客の方を向き、にこっと笑ってみせる)
かすみ (まるで地鳴りのような、大歓声があがった)
『自信が湧いてくるでしょ? …みんなも同じだよ』
かすみ 「同じ?」
『私が自信に充ちた顔をしてれば、それに元気付けられて、笑顔になる』
『それを見た私も、自信が湧いてくる』
かすみ 「……魔法みたい。まるで」
『そうですっ。アイドルはみんなを笑顔にする魔法使いなんです』 『もっと好きになって。自分のことを』
『もっと信じて。自分のことを』
『それが、アイドルに必要なこと』 >>3
かすみんのこと理解してるならこんな流れにならないはずだけど
あとはー、ライバルたちに送り付ける怪文書とかぁ、
ライバルの靴にこっそり入れるコッペパンとかの準備も滞りなく―― かすみ (昔、誰かに言われたような言葉)
かすみ (いや違う。誰かに、じゃない)
かすみ (私自身だ。私自身が思っていたこと)
かすみ 「……みなさーーん!! 今日は、かすみんに会いに来てくれてありがとー!!」
かすみ (思い出した。アイドルにとって一番大切なこと)
かすみ (絶対的に自信を持って)
かすみ (みんなに勇気を届ける)
かすみ (そのためには、かすみんが誰よりも笑顔で)
かすみ (……誰よりも、無敵でなきゃ) 自分カワイイキャラのかすみんの内面に対してさらに想像を掻き立てられる良PVだった かすみ 「……鏡よ鏡」
『……。』
かすみ 「この世で一番、カワイイのは誰?」
『それはもちろん……』
かすみ (もう迷わない。どんな言葉が返ってきても)
「かすみんは、無敵だから」 のぞえりとよしまる厨みたいな鏡だな
他を潰し合いさせて1位を取る汚い思考が似てる かすみんのSSを書いているので、休憩でかすみんのSSを書きました(?)
お付き合いありがとうございました
過去作もよろしければ是非
梨子 「後悔を葬る7つのステップ」
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1588073418/l50
璃奈 「愛さん……っ……苦し…い……!」 愛 「…………。」ギュウウウ
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1590925196/l50 >>39
かすみんのSS書いてるならかすみんの事くらい分かるよね?
基礎の基礎じゃん うちの茸が済まないね
後でおしりペンペンしておくから >>44
返信ないからIDNGされてると思った
結局逃げてるから関係なかったけど
というかそれ関係ないよね? 返信ないからNGされてるは草
みんなお前のにわかっぷりに呆れてるだけだよ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています