0312名無しで叶える物語(茸)
2020/05/23(土) 23:33:24.89ID:3YoG7XIB侑「そうだよね」
栞子「……年下の私にここまで言われて悔しくないんですか?」
侑「…………栞子ちゃんって優しいよね」
栞子「質問の答えになっていませんが」
侑「どうでもいいって言ってたけど、私のこといろいろ考えてくれてて」
栞子「どう捉えようとあなたの勝手ですが、私自身そういうつもりはありませんよ。だから私に何か期待されても困ります」
侑「置かれている環境を変えたければ、まず自分が変わらなきゃ……か」
栞子「私だって道半ばです。本当はあなたに対して偉そうに抗弁垂れる資格なんてありません。まあ尤も今のあなたはその道すら見えていないようですが」
侑「そうだね…………でも、ありがと」
栞子「べつに感謝される筋合いもありませんよ」
侑「…………」
栞子「……どうするつもりですか?」
侑「わかんないけど……出来るなら、誰も傷付けない、傷付かない、そんな学校になったらいいなって」
栞子「なったらいいな、ですか…………つくづくあなたは……」
侑「今日はいろいろありがとね。栞子ちゃん」
栞子「……死ぬなら規則を破らないように死んでください。私からはそれだけです」
侑「死なないよ。もうそんなこと考えたりしない」
栞子「……では」