侑「だ、誰……?」

栞子「一年の三船栞子です」

栞子「校庭に落ちていたUSBを開いてみたら……やはりこれを作ったのはあなたでしたか。高咲侑先輩」

栞子「あんな目に遇いながらも馬鹿真面目に作ってあげるなんて、あなたも奇特な人ですね。まあ、あの人たちには勿体無い出来映えですが」

侑「わ、私のこと……知ってるの……? みんなのことも」

栞子「ええ、勿論知ってますよ」

栞子「我が校のスクールアイドル同好会に所属している方ならすべて」


栞子「ずっと見ていましたよ」


侑「な、なんで……?」


栞子「何故なら、目障りだから」


侑「……っ、じゃあなんでっ」

栞子「何故、見ていたなら助けてくれなかった?とでも言おうとしてます?」

侑「……」

栞子「目障りだからと言ってるじゃないですか。あなたも含めて、ね」

栞子「だから私にとっては、あなたがあの連中に何をされてようがどうでもいいことなんですよ」

侑「……そう、だよね」