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あなた「寝違えちゃった…」歩夢「今日は私がサポートするね!」
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0001名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:23:29.71ID:6eINoZLO
〜朝〜

ワークワクカナエルストーリー ドーウナルカハボクラシーダーイ

あなた「…朝だ…」

あなた「眠いけど…起きるかぁ…」モゾッ
ビキッッッ!!!

あなた「───あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?」
0002名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:23:54.01ID:6eINoZLO
あなた「いっっっったぁ!?」ズグンズグン

あなた「右ッ…!首、肩、うわ、なにこれ痛ッ…!!」

あなた(多分ぶつけてはない、折れてたらこんなもんじゃ済まない、でも泣きかけるくらいには痛い!!)

あなた「っはぁ…はぁ…お、落ち着こう…」ズキズキ

あなた「肩と首を動かさなければ激痛ってほどじゃない…」

あなた「…寝違えだこれ」
0003名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:24:35.71ID:6eINoZLO
あなた「洗顔とか歯磨きは左手でもなんとかなったから良いとして」

あなた「着替えとか色々しなきゃだけど、まず痛みを多少で減らせる方法は…」

あなた「…冷湿布を1時間くらい。なら着替えの時についでで貼ればいっか」

あなた「よっ、と」モゾモゾ

あなた「片腕でって予想以上に脱ぎづらい…前開きの着てれば良かった」モゾモゾ

あなた「しかもうっかり肩か首が動くと…」ビキッ

あなた「あ゛あ゛あ゛」

あなた「辛っ…きっつ…寝違えとか字面は間抜けなクセにこんな痛いの…?」

あなた「で、でもそろそろ着替えとかないと歩夢ちゃんが来ちゃうし」

<オジャマシマス

あなた「なんとなくそんな気はしてた」
0004名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:25:00.72ID:6eINoZLO
コンコン

歩夢「おはよう!お部屋、入っても良い?」

あなた「あっ、ちょっと待ってて歩夢ちゃん、今着替えるから」

歩夢「はーい。それじゃリビングで待ってるね」

あなた(食べるべきなのは朝ごはんなんだよ!時間を食ってる場合じゃない!)

あなた(こういうのはもう気合いでどうにかするしかない!着替えがなんだ!!行くぞ!!)

ズキィッ!!!

あなた「っあ゛あ゛あ゛!」

歩夢「大丈夫!?どうしたの!?」

ガチャッ!!
0005名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:25:55.94ID:6eINoZLO
ジャミラごっこ状態のあなた「あっ」

歩夢「えっ」
0006名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:26:20.02ID:6eINoZLO
歩夢「寝違えちゃって、首と肩が痛くて上手く着替えられなかったんだね」

歩夢「いきなり呻き声が聞こえたからビックリしちゃった」

ジャミラあなた「お騒がせしました…」

歩夢「片手だと難しいんだよね?」

ジャミラあなた「この通りの有り様だね」

歩夢「それなら、私に任せて」

ジャミラあなた「え?」

歩夢「着替えるの、手伝うよ」
0007名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/05/08(金) 23:26:40.39ID:Rgi2dMnT
ジャミラは草
0008名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:27:16.50ID:6eINoZLO
〜間〜

あなた(まさかこの歳になって同い年の子に着替えを手伝ってもらうとは…)カアァ

歩夢「はい、口開けて♪」

あなた「あー…む」モグモグ

あなた(ご飯も食べさせてもらっちゃってるし)

あなた「ごめんね歩夢ちゃん、お昼はおにぎりとかパンとか、片手で食べられるやつにするから」

歩夢「えっ?でも私、あなたの分のお弁当も作ってあるよ?」

あなた「そうなの?それを無駄にはしたくないなぁ…歩夢ちゃんのお弁当美味しいし、どうしよう」

歩夢「大丈夫、今みたいに私が食べさせてあげる♪」

あなた「えぇ!?」

あなた「で、でも、それしかないか…それじゃあ、お世話になります」ペコッ

歩夢「困った時はお互い様だよ。それに幼馴染なんだから、これくらい気にしないで?」

あなた(歩夢ちゃん、なんだかすごく機嫌が良い気がする。気のせいかな?)
0009名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:27:48.55ID:6eINoZLO
歩夢「髪も片手じゃ結べないよね?やってあげるから楽にしてて」

あなた「崩れちゃったら直せないから下ろしたままでも良いよ?」

歩夢「良いから。私に任せて」

あなた「う、うん、じゃあお願い」

歩夢「はーい♪」ルンッ

あなた(いや気のせいじゃない、ご機嫌だ)

歩夢「あなたの髪を結んであげるの、久し振りかも」

あなた「そうだったっけ?」

あなた「あー…でも、髪をやってもらって、歩夢ちゃんの手で安心して眠くなっちゃう感じ…懐かしいな」

歩夢「ふふっ、朝なんだから頑張って起きててね」

あなた「んー…」ウト…カクッ

ビキッッ!!

あなた「───っあ゛!!!」

歩夢「だ、大丈夫!?」
0011名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:28:13.49ID:6eINoZLO
あなた「今日の授業は絶対居眠りしないで済むね。ノートは取れないけど」

歩夢「あなたのそういう前向きなところ、好きだな」

あなた「歩夢ちゃんが居てくれて良かった。私ひとりだったら家から出ることも叶わなかったかも」

歩夢「大げさ…でもないかな?さっきの反応とか見てると相当痛そうだよね」

あなた「普通の怪我と質の違った痛さがあるね…首と肩に気をつけても、思わぬところで響くから油断できないや」

歩夢「気をつけないといけない箇所がたくさんあるんだね…」

あなた「家を出る時間までもう少しあるから、可動域を確かめておこうかな?」

あなた「それによってどれくらい慎重に行動すればいいか分かるだろうし」

歩夢「その…知っておくことは大事だけど、無理はしないでね」

あなた「大丈夫大丈夫、ダメなラインは分かるよ」
0014名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:28:39.41ID:6eINoZLO
あなた「フーッ…フーッ…!」カヒュー…カヒュー…

歩夢「も、もうやめよう?だいたい分かったでしょ?それ以上厳密に確かめなくて良いよっ!」

あなた「いやでも…左右はダメでも前後なら動かせるかも…」プルプル…

歩夢「私…私、これ以上痛がるあなたを見たくない」グスン

あなた「!」

あなた「ご、ごめんね歩夢ちゃん。痛すぎて寝違えに対して意味のわからない意地を張っちゃった」

あなた「…まとめると、首は右にはほとんど回せない。左には45度くらいなら大丈夫」

あなた「右肩は動かすと終わり、指と手首は大丈夫、肘を動かすと響く」

あなた「猫背とか巻き肩っぽい姿勢になってもダメ、って感じかな」

歩夢「動かしちゃダメなのは分かりやすいけど、響くのも気を付けないといけないんだね…」

あなた「我慢の効く範囲だから、大丈夫といえば大丈夫だけどね」
0015名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:29:01.99ID:6eINoZLO
歩夢「そろそろ家出る時間だけど、平気?」

あなた「うん。あとは外で迂闊に何かにぶつかったりしなければいいな」

歩夢「一緒にいるときは私がなるべく気をつけるようにするけど…」

あなた「まあ、今ここで色々言ってても仕方がないし、行こうか」
0016名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:29:45.05ID:6eINoZLO
電車内

あなた「…っ」ビクッ

あなた(毎朝の通学ラッシュ…この路線はすし詰めってほどじゃないけど、混んでるには混んでる)

あなた(揺れたら近くの人と肩がぶつかりそう。仕方ないことだけど、ちょっと怖いな…)

歩夢「…ねえ、こっち来て」

あなた「え?扉の前…?」

歩夢「ここまで来たら、あとは着くまで反対側のドアしか開かないから」トンッ

歩夢「私が守るよ。怖がらなくていいからね」ニコッ

あなた「あ、ありがとう、歩夢ちゃん」

あなた(これが所謂『壁ドン』って状態か…)

あなた(なんだろう、ドキドキするより…安心するな)

歩夢「…」ドキドキ


カタンコトン カタンコトン

あなた「っんぐぅ」ビキッ

あなた(それはそれとして電車の振動でも響くなこの痛み)
0017名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:30:34.26ID:6eINoZLO
虹ヶ咲学園・最寄り駅

かすみ「あっ!先輩と歩夢先輩、おはようございますっ」タッ!

歩夢「かすみちゃん、おはよう!」

あなた「おはよう!こーら、走ると危ないよ?」

かすみ「えへへっ、すぐに先輩の近くに行きたくて♡」ダキッ

歩夢「あっ」

あなた「っん゛ん゛!!」ズキィッッ

かすみ「先輩!?」

あなた(深呼吸、深呼吸、吸って吐いて、吸って吐いて、痛みを逃す)

かすみ「わっ、私、何か先輩に酷いこと…!?」オロオロ

あなた「大丈夫、大丈夫だから!かすみちゃんは何も悪いことしてないよ!」
0018名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:31:05.49ID:6eINoZLO
かすみ「なるほど、寝違えですか…」

かすみ「かすみん、ホントに先輩に何かしちゃったんじゃないかって…」ウルウル

あなた「全然大丈夫だよ。びっくりさせちゃってごめん」

歩夢「私も、もっと早いタイミングで言えば良かったね。ごめんね」

かすみ「聞いたことない声出てましたし、結構痛い…ですか?」

あなた「強がってても仕方ないから言っちゃうけど、だいぶだね」

かすみ「そうですか…かすみんも昔一回二回なったことはありますけど、確かにきついですもんね」

かすみ「むー、先輩と手を繋いだりギュッてできないのは残念ですけど…我慢します」

あなた「ありがとう、かすみちゃん。左だとちょっとぎこちないかもしれないけど…」ナデナデ

あなた「朝からかすみちゃんの顔が見られて嬉しいよ。毎日元気になれるんだ」ナデナデ

かすみ「あっ…えへへっ、左手でも先輩のナデナデ、嬉しいです♡」
0019名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:32:00.80ID:6eINoZLO
〜間〜

あなた(ようやく昼休みか、長かった…)

あなた(授業はちゃんと聞いておいたし、ノートもクラスの子に見せてもらえることになったし、一応午前は乗り切れたかな)

あなた(2回くらい寝落ちしかけて呻いたことは置いておこう)

あなた(対価が果林さんのサインとは思わなかったけど…)

あなた(連絡はしておいたし、果林さんへのお礼も準備しないと)

ガラッ

歩夢「あっ、今日は授業中に寝てなかったんだね♪」

あなた「も、もう!私のことは良いからお昼行こ!」

歩夢「ふふっ、はーい」
0020名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:32:28.00ID:6eINoZLO
中庭

歩夢「今日は良いお天気だし、こっちの方が人も少ないし、お弁当作ってきて良かった♪」

あなた「うん、ありがとう歩夢ちゃん!」

あなた(いつもみたいに卵焼きを何個かくらいなら良いけど、丸々全部食べさせてもらうのを食堂で、っていうのは流石に恥ずかしいし)

歩夢「ベンチも空いてるし、ここにしようか」

あなた「えっと…歩夢ちゃんが食べ終わってからで良いからね?」

歩夢「そんなのダメだよ。お腹が空いてるあなたの前で私だけ食べてるなんて」

歩夢「順番こにするから、あなたは気にしないで?」

あなた「何から何までお世話になります」


通りすがりの彼方「…?あれはー…」トコトコ
0021名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:32:54.77ID:6eINoZLO
彼方「あなたと歩夢ちゃんだ〜。2人ともご飯〜?」ノシッ

あなた「こんにちは彼方ざっあ゛あ゛!」ビキビキッ!

歩夢「あっ」

彼方「!?」

あなた(デジャビュがすごい!痛みもすごい!!でもあったかくて良い匂い!!)



〜説明中〜

彼方「寝違えちゃってたのか〜。ごめんね、痛かったよね」

あなた「ううん、彼方さんは悪くないよ。見ただけでわかる訳ないし」

彼方「ほんとにごめんねぇ…」

彼方「しばらくは抱きつかない方が良いだろうから、歩夢ちゃんにお願いするよ〜」ノシッ

歩夢「わっ…!か、彼方さんっ」
0022名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:33:23.66ID:6eINoZLO
彼方「あなたは腕に収まる感じだけど、歩夢ちゃんは寄りかかれる感じだね〜」

彼方「なんだかやさしい匂いもするし、よく眠れそう〜…」

歩夢「抱き枕にされるのは良いですけど、せめてご飯は食べてからにしましょう…?」

彼方「んー…それもそうだね〜」

彼方「お昼、彼方ちゃんも一緒でいーい?」

歩夢「もちろんです。あなたも良いよね?」

あなた「うん!」

彼方「ありがと〜。それならお礼に、彼方ちゃん特製のおかずをそれぞれ分けて進ぜよ〜」
0023名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:33:53.34ID:6eINoZLO
〜間〜

あなた「歩夢ちゃんのお弁当も彼方さんのお弁当も美味しかった〜!」

あなた「それに、歩夢ちゃんの卵焼き、彼方さんも美味しいって言ってたね!特待生のお墨付きだよ!」

歩夢「うん、ふたりとも美味しそうに食べてくれて嬉しかったよ」

あなた「2人に食べさせて貰ったぶん、いつもより食べ過ぎたまであるなあ」

あなた「絶対眠くなるだろうけど、寝るに寝られないや…」

歩夢「こんなことがなくても授業は寝ちゃダメだよ?」

あなた「うっ、首肩以外に耳も痛い」

果林「あら、キミ達お昼帰りかしら。ちょうどよかったわ」

歩夢「果林さん?」

果林「…先に言っておくけど、迷って2年生の階に来たわけじゃないからね」

あなた「そんなこと思ってないよ?」
0024名無しで叶える物語(家)
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2020/05/08(金) 23:34:56.59ID:6eINoZLO
果林「次の授業が移動教室なの。この階も通るから、キミがいたらついでに渡しちゃおうと思って」

あなた「渡すって、もしかして」

果林「ええ、私のサイン。さっき連絡くれたでしょう?お友達が欲しがってたって」

果林「色紙が手元になかったから、デザインで使ってるスケッチブックのページになっちゃったけど」

あなた「ありがとう!教室に着いたら早速渡すね。果林さんにも今度お礼するから」

果林「あら、これくらい良いわよ。でも…そう言ってもらえるなら、期待しちゃおうかしら♡」

あなた「が、頑張るけどお手柔らかに…!」

果林「さぁ、どうしようかしらね?…って」

果林「…ねえキミ、どこか痛めてる?」

あなた「へっ!?」

歩夢「果林さん、分かるんですか?」

果林「歩き方と立ち方がいつもと違うもの。足取りは平気そうだけれど…肩か、体幹辺りかしら」

あなた「す、凄い、ほとんど当たってる」
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