あなた「寝違えちゃった…」歩夢「今日は私がサポートするね!」
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〜朝〜
ワークワクカナエルストーリー ドーウナルカハボクラシーダーイ
あなた「…朝だ…」
あなた「眠いけど…起きるかぁ…」モゾッ
ビキッッッ!!!
あなた「───あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?」 あなた「いっっっったぁ!?」ズグンズグン
あなた「右ッ…!首、肩、うわ、なにこれ痛ッ…!!」
あなた(多分ぶつけてはない、折れてたらこんなもんじゃ済まない、でも泣きかけるくらいには痛い!!)
あなた「っはぁ…はぁ…お、落ち着こう…」ズキズキ
あなた「肩と首を動かさなければ激痛ってほどじゃない…」
あなた「…寝違えだこれ」 あなた「洗顔とか歯磨きは左手でもなんとかなったから良いとして」
あなた「着替えとか色々しなきゃだけど、まず痛みを多少で減らせる方法は…」
あなた「…冷湿布を1時間くらい。なら着替えの時についでで貼ればいっか」
あなた「よっ、と」モゾモゾ
あなた「片腕でって予想以上に脱ぎづらい…前開きの着てれば良かった」モゾモゾ
あなた「しかもうっかり肩か首が動くと…」ビキッ
あなた「あ゛あ゛あ゛」
あなた「辛っ…きっつ…寝違えとか字面は間抜けなクセにこんな痛いの…?」
あなた「で、でもそろそろ着替えとかないと歩夢ちゃんが来ちゃうし」
<オジャマシマス
あなた「なんとなくそんな気はしてた」 コンコン
歩夢「おはよう!お部屋、入っても良い?」
あなた「あっ、ちょっと待ってて歩夢ちゃん、今着替えるから」
歩夢「はーい。それじゃリビングで待ってるね」
あなた(食べるべきなのは朝ごはんなんだよ!時間を食ってる場合じゃない!)
あなた(こういうのはもう気合いでどうにかするしかない!着替えがなんだ!!行くぞ!!)
ズキィッ!!!
あなた「っあ゛あ゛あ゛!」
歩夢「大丈夫!?どうしたの!?」
ガチャッ!! 歩夢「寝違えちゃって、首と肩が痛くて上手く着替えられなかったんだね」
歩夢「いきなり呻き声が聞こえたからビックリしちゃった」
ジャミラあなた「お騒がせしました…」
歩夢「片手だと難しいんだよね?」
ジャミラあなた「この通りの有り様だね」
歩夢「それなら、私に任せて」
ジャミラあなた「え?」
歩夢「着替えるの、手伝うよ」 〜間〜
あなた(まさかこの歳になって同い年の子に着替えを手伝ってもらうとは…)カアァ
歩夢「はい、口開けて♪」
あなた「あー…む」モグモグ
あなた(ご飯も食べさせてもらっちゃってるし)
あなた「ごめんね歩夢ちゃん、お昼はおにぎりとかパンとか、片手で食べられるやつにするから」
歩夢「えっ?でも私、あなたの分のお弁当も作ってあるよ?」
あなた「そうなの?それを無駄にはしたくないなぁ…歩夢ちゃんのお弁当美味しいし、どうしよう」
歩夢「大丈夫、今みたいに私が食べさせてあげる♪」
あなた「えぇ!?」
あなた「で、でも、それしかないか…それじゃあ、お世話になります」ペコッ
歩夢「困った時はお互い様だよ。それに幼馴染なんだから、これくらい気にしないで?」
あなた(歩夢ちゃん、なんだかすごく機嫌が良い気がする。気のせいかな?) 歩夢「髪も片手じゃ結べないよね?やってあげるから楽にしてて」
あなた「崩れちゃったら直せないから下ろしたままでも良いよ?」
歩夢「良いから。私に任せて」
あなた「う、うん、じゃあお願い」
歩夢「はーい♪」ルンッ
あなた(いや気のせいじゃない、ご機嫌だ)
歩夢「あなたの髪を結んであげるの、久し振りかも」
あなた「そうだったっけ?」
あなた「あー…でも、髪をやってもらって、歩夢ちゃんの手で安心して眠くなっちゃう感じ…懐かしいな」
歩夢「ふふっ、朝なんだから頑張って起きててね」
あなた「んー…」ウト…カクッ
ビキッッ!!
あなた「───っあ゛!!!」
歩夢「だ、大丈夫!?」 自分が作った曲を目覚ましにするって地味に凄いことだよな あなた「今日の授業は絶対居眠りしないで済むね。ノートは取れないけど」
歩夢「あなたのそういう前向きなところ、好きだな」
あなた「歩夢ちゃんが居てくれて良かった。私ひとりだったら家から出ることも叶わなかったかも」
歩夢「大げさ…でもないかな?さっきの反応とか見てると相当痛そうだよね」
あなた「普通の怪我と質の違った痛さがあるね…首と肩に気をつけても、思わぬところで響くから油断できないや」
歩夢「気をつけないといけない箇所がたくさんあるんだね…」
あなた「家を出る時間までもう少しあるから、可動域を確かめておこうかな?」
あなた「それによってどれくらい慎重に行動すればいいか分かるだろうし」
歩夢「その…知っておくことは大事だけど、無理はしないでね」
あなた「大丈夫大丈夫、ダメなラインは分かるよ」 あなた「フーッ…フーッ…!」カヒュー…カヒュー…
歩夢「も、もうやめよう?だいたい分かったでしょ?それ以上厳密に確かめなくて良いよっ!」
あなた「いやでも…左右はダメでも前後なら動かせるかも…」プルプル…
歩夢「私…私、これ以上痛がるあなたを見たくない」グスン
あなた「!」
あなた「ご、ごめんね歩夢ちゃん。痛すぎて寝違えに対して意味のわからない意地を張っちゃった」
あなた「…まとめると、首は右にはほとんど回せない。左には45度くらいなら大丈夫」
あなた「右肩は動かすと終わり、指と手首は大丈夫、肘を動かすと響く」
あなた「猫背とか巻き肩っぽい姿勢になってもダメ、って感じかな」
歩夢「動かしちゃダメなのは分かりやすいけど、響くのも気を付けないといけないんだね…」
あなた「我慢の効く範囲だから、大丈夫といえば大丈夫だけどね」 歩夢「そろそろ家出る時間だけど、平気?」
あなた「うん。あとは外で迂闊に何かにぶつかったりしなければいいな」
歩夢「一緒にいるときは私がなるべく気をつけるようにするけど…」
あなた「まあ、今ここで色々言ってても仕方がないし、行こうか」 電車内
あなた「…っ」ビクッ
あなた(毎朝の通学ラッシュ…この路線はすし詰めってほどじゃないけど、混んでるには混んでる)
あなた(揺れたら近くの人と肩がぶつかりそう。仕方ないことだけど、ちょっと怖いな…)
歩夢「…ねえ、こっち来て」
あなた「え?扉の前…?」
歩夢「ここまで来たら、あとは着くまで反対側のドアしか開かないから」トンッ
歩夢「私が守るよ。怖がらなくていいからね」ニコッ
あなた「あ、ありがとう、歩夢ちゃん」
あなた(これが所謂『壁ドン』って状態か…)
あなた(なんだろう、ドキドキするより…安心するな)
歩夢「…」ドキドキ
カタンコトン カタンコトン
あなた「っんぐぅ」ビキッ
あなた(それはそれとして電車の振動でも響くなこの痛み) 虹ヶ咲学園・最寄り駅
かすみ「あっ!先輩と歩夢先輩、おはようございますっ」タッ!
歩夢「かすみちゃん、おはよう!」
あなた「おはよう!こーら、走ると危ないよ?」
かすみ「えへへっ、すぐに先輩の近くに行きたくて♡」ダキッ
歩夢「あっ」
あなた「っん゛ん゛!!」ズキィッッ
かすみ「先輩!?」
あなた(深呼吸、深呼吸、吸って吐いて、吸って吐いて、痛みを逃す)
かすみ「わっ、私、何か先輩に酷いこと…!?」オロオロ
あなた「大丈夫、大丈夫だから!かすみちゃんは何も悪いことしてないよ!」 かすみ「なるほど、寝違えですか…」
かすみ「かすみん、ホントに先輩に何かしちゃったんじゃないかって…」ウルウル
あなた「全然大丈夫だよ。びっくりさせちゃってごめん」
歩夢「私も、もっと早いタイミングで言えば良かったね。ごめんね」
かすみ「聞いたことない声出てましたし、結構痛い…ですか?」
あなた「強がってても仕方ないから言っちゃうけど、だいぶだね」
かすみ「そうですか…かすみんも昔一回二回なったことはありますけど、確かにきついですもんね」
かすみ「むー、先輩と手を繋いだりギュッてできないのは残念ですけど…我慢します」
あなた「ありがとう、かすみちゃん。左だとちょっとぎこちないかもしれないけど…」ナデナデ
あなた「朝からかすみちゃんの顔が見られて嬉しいよ。毎日元気になれるんだ」ナデナデ
かすみ「あっ…えへへっ、左手でも先輩のナデナデ、嬉しいです♡」 〜間〜
あなた(ようやく昼休みか、長かった…)
あなた(授業はちゃんと聞いておいたし、ノートもクラスの子に見せてもらえることになったし、一応午前は乗り切れたかな)
あなた(2回くらい寝落ちしかけて呻いたことは置いておこう)
あなた(対価が果林さんのサインとは思わなかったけど…)
あなた(連絡はしておいたし、果林さんへのお礼も準備しないと)
ガラッ
歩夢「あっ、今日は授業中に寝てなかったんだね♪」
あなた「も、もう!私のことは良いからお昼行こ!」
歩夢「ふふっ、はーい」 中庭
歩夢「今日は良いお天気だし、こっちの方が人も少ないし、お弁当作ってきて良かった♪」
あなた「うん、ありがとう歩夢ちゃん!」
あなた(いつもみたいに卵焼きを何個かくらいなら良いけど、丸々全部食べさせてもらうのを食堂で、っていうのは流石に恥ずかしいし)
歩夢「ベンチも空いてるし、ここにしようか」
あなた「えっと…歩夢ちゃんが食べ終わってからで良いからね?」
歩夢「そんなのダメだよ。お腹が空いてるあなたの前で私だけ食べてるなんて」
歩夢「順番こにするから、あなたは気にしないで?」
あなた「何から何までお世話になります」
通りすがりの彼方「…?あれはー…」トコトコ 彼方「あなたと歩夢ちゃんだ〜。2人ともご飯〜?」ノシッ
あなた「こんにちは彼方ざっあ゛あ゛!」ビキビキッ!
歩夢「あっ」
彼方「!?」
あなた(デジャビュがすごい!痛みもすごい!!でもあったかくて良い匂い!!)
〜説明中〜
彼方「寝違えちゃってたのか〜。ごめんね、痛かったよね」
あなた「ううん、彼方さんは悪くないよ。見ただけでわかる訳ないし」
彼方「ほんとにごめんねぇ…」
彼方「しばらくは抱きつかない方が良いだろうから、歩夢ちゃんにお願いするよ〜」ノシッ
歩夢「わっ…!か、彼方さんっ」 彼方「あなたは腕に収まる感じだけど、歩夢ちゃんは寄りかかれる感じだね〜」
彼方「なんだかやさしい匂いもするし、よく眠れそう〜…」
歩夢「抱き枕にされるのは良いですけど、せめてご飯は食べてからにしましょう…?」
彼方「んー…それもそうだね〜」
彼方「お昼、彼方ちゃんも一緒でいーい?」
歩夢「もちろんです。あなたも良いよね?」
あなた「うん!」
彼方「ありがと〜。それならお礼に、彼方ちゃん特製のおかずをそれぞれ分けて進ぜよ〜」 〜間〜
あなた「歩夢ちゃんのお弁当も彼方さんのお弁当も美味しかった〜!」
あなた「それに、歩夢ちゃんの卵焼き、彼方さんも美味しいって言ってたね!特待生のお墨付きだよ!」
歩夢「うん、ふたりとも美味しそうに食べてくれて嬉しかったよ」
あなた「2人に食べさせて貰ったぶん、いつもより食べ過ぎたまであるなあ」
あなた「絶対眠くなるだろうけど、寝るに寝られないや…」
歩夢「こんなことがなくても授業は寝ちゃダメだよ?」
あなた「うっ、首肩以外に耳も痛い」
果林「あら、キミ達お昼帰りかしら。ちょうどよかったわ」
歩夢「果林さん?」
果林「…先に言っておくけど、迷って2年生の階に来たわけじゃないからね」
あなた「そんなこと思ってないよ?」 果林「次の授業が移動教室なの。この階も通るから、キミがいたらついでに渡しちゃおうと思って」
あなた「渡すって、もしかして」
果林「ええ、私のサイン。さっき連絡くれたでしょう?お友達が欲しがってたって」
果林「色紙が手元になかったから、デザインで使ってるスケッチブックのページになっちゃったけど」
あなた「ありがとう!教室に着いたら早速渡すね。果林さんにも今度お礼するから」
果林「あら、これくらい良いわよ。でも…そう言ってもらえるなら、期待しちゃおうかしら♡」
あなた「が、頑張るけどお手柔らかに…!」
果林「さぁ、どうしようかしらね?…って」
果林「…ねえキミ、どこか痛めてる?」
あなた「へっ!?」
歩夢「果林さん、分かるんですか?」
果林「歩き方と立ち方がいつもと違うもの。足取りは平気そうだけれど…肩か、体幹辺りかしら」
あなた「す、凄い、ほとんど当たってる」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています