梨子「ねえ、曜ちゃん?」

梨子「また難しいこと、考えてるんでしょ?」

曜「……別に。梨子ちゃんには関係ないでしょ。これは私自身の問題だから」

梨子「曜ちゃんがそう言うのなら、そうかもね。でも……」

梨子「……」

梨子「本当は、誰の問題だとか、誰の目標だとか、誰の失敗とか……そういうのってないのかもねって、私は思うんだ」

梨子「誰かと何かを成し遂げるってことは、そんな簡単な問題じゃないと思うの」

梨子「だから困ったときは分け合って、押し付けて、逃げ出しちゃっても、いいんじゃないかな?」

梨子「それが、誰かと生きるってことだと思うから」

曜「……」

曜「誰かと、生きる、こと……」

梨子「はい!だからこの話はここでお終い!大切なのはこれからのことだから、これからのことを考えましょう」