梨子(えっ!?)

千歌「ほら、二年生の最後に、私、曜ちゃんの告白、拒んじゃったでしょ?それが、曜ちゃんの気持ちを、深く傷つけちゃったんじゃないかって……私の思い上がりかもしれないけど……」

梨子「で、でも、それは……」


梨子(……そうよね。ずっと想い続けてきた……大切な人に、振られちゃったんだもん。傷つかないわけ、ないわよね)

梨子(それに、曜ちゃんは、ああ見えて、とても—

千歌「ごめんね梨子ちゃん、私、大切な三人の関係、全部バラバラにしちゃった」

梨子「で、でもっ!!千歌ちゃんだけが悪いんじゃなくて!私だって、曜ちゃんの苦しさに寄り添ってあげられなくて!だから!その……」


梨子「……誰が悪いとか、壊れちゃたとか、そんな簡単に言わないでよ……私、まだ、何もしてあげられてないのに……」ポロッ

千歌「梨子ちゃん……」

千歌「……うん、ごめん。梨子ちゃん」

梨子「謝らないでよ……千歌ちゃんは悪くなくて、誰も悪くないのに……だから、こんなに悲しいのに……」

梨子「千歌ちゃん、私、どうしたらいいのか、わかんないよぉ……」グスッ

千歌「うん、私も、もう、わかんないや……」ポンポン

梨子「千歌ちゃん……ぐすっ、うぇーーん!!!もう!バカ!千歌ちゃんと曜ちゃんが全部悪いのに!私まだ何もできてないのに!!!」


………