0026名無しで叶える物語(庭)
2020/03/25(水) 04:44:31.99ID:X3NaDOTH歩夢「(起きないあなたが悪いなんて、言えない)」
歩夢「(だって、こんなことをするのはおかしくて、その上眠っている相手になんて、卑怯な話。幼馴染なんて関係なく、やっちゃいけないラインを超えてる)」
歩夢「(でも、無理。体がもう、意思に関係なく動いちゃってる)」
……
……チュ……
あなた「ん……んぅ……」スヤスヤ
歩夢「っ……!」ゾクゾクッ!
歩夢「(味なんてしないのに、甘いものを食べたときみたいに、頭に幸福感が広がる)」
歩夢「(無防備なあなたへ、一方的にいけないことをしているろいう事実で、おかしくなりそう)」チュ…
歩夢「(気の迷いのはずで、こんなこと、すぐにやめなきゃいけないのに)」
歩夢「(長い間過ごしてきて、起きないラインを知ってしまっているから……)」チゥッ…
歩夢「ごめん……ごめんね……」
歩夢「(──こんなの、もう、戻れない)」
『腕と首なら欲望のキス』/上原歩夢・近江彼方