海賊船。

そのワードを耳にするだけで、心臓が跳ね上がる。
嫌な記憶が鮮明に蘇る。


梨子「……ッ」ブルリ

曜「…………」ギュ!

梨子「はわわっ///」

曜「大丈夫だよ。私達がついてるから心配しないで?」ニコッ!

梨子「う、うん」ドキドキ

かすみ「……むぅ」ジトー…



善子「この距離なら余裕で逃げ切れそうだけど、どーする?」

海未「無論戦闘一択です。幸いオトノキも近いことですし、チャチャっと縛り上げて絵里に引き渡しましょう」

善子「そりゃそうよね。曜、頼んだわよ」

曜「んー……悪けど私はパス」

善子「ハァ!?」

海未「客人を危険に晒したくない気持ちは分かりますが、見て見ぬ振りが得策とは思えません」