梨子「世話ってそんな。ペットじゃないんだから」


善子ちゃんが船乗りになるきっかけを作った……もとい、半ば無理矢理ヨーソロー号へ押し込んだ張本人は、どうやら千歌ちゃんらしい。

詳しい事情までは詮索していないけれど、彼女も過去に色々あったようだ。
もしかしたら私と同じで、千歌ちゃんと曜ちゃんに救われた身なのかもしれない。


千歌「まぁとにかく、あの船は変人だらけだけど皆凄い人達なのだ!」

千歌「きっと普通じゃ体験できないことばっかり起きると思うよ」

梨子「ふふ、少しワクワクしてきたかも」


千歌「満足のいく演奏が船の上でも出来るようになったら……いつか、私にも聴かせてね」

千歌「ずっと待ってるから」ニコッ!

梨子「勿論!」



千歌ちゃんとの誓いを胸に。

私は、大海原へと足を踏み出すのでした。