梨子「ただ、私と同じ境遇の人が居なくなっちゃったってだけで」

曜「うっ……」グサリ

梨子「私が勝手に裏切られた気分を味わっているだけで」

曜「うぅう」グサグサッ!

梨子「曜ちゃんは謝らなきゃいけないことをしたわけじゃないと思うんだけど」

梨子「そもそも謝罪されても優しくされても、何も解決しないでしょう?」

梨子「たしか『周りからどれだけ優しい言葉を貰っても全く救われない』……だっけ?」

梨子「悪いのは僻む気持ちを抑え切れないこちらの醜い心であって──」

曜「もぉやめてぇ! お願いだからやめてよぉぉぉ」シクシク