千歌「受け取ってもらえなかったらどうしようとか、そういうのばっか考えちゃって」

千歌「本当は朝会ったら渡そうと思ってたんだよ?でも勇気が出なくて……」

千歌「お昼に渡そう、練習前に渡そう、下校の時に渡そうってどんどん逃げちゃって」

梨子「それで、最後のチャンスもみすみす逃しちゃってこのザマってことね」

千歌「このザマって言うなー」

梨子「私はね、千歌ちゃん」

千歌「うん?」

梨子「私の為だけに作られた特別なチョコを、千歌ちゃんから貰えたら嬉しいよ」

千歌「え、えぇぇ!?」

梨子「曜ちゃんからでも嬉しいし、善子ちゃんとか鞠莉ちゃんとかでも嬉しい」

梨子「それが、本当にその人の気持ちが込められた特別なチョコだったら」

千歌「り、梨子ちゃん?」

梨子「自分に好意を持ってくれてる人から貰えて、嬉しくない人なんていないと思うよ?」

千歌「っ!」

曜「私も同じ意見だよ千歌ちゃん!」

千歌「曜ちゃん……梨子ちゃん……」