ことり(16)「今日から貴女の専属メイドになることりです。鞠莉ちゃんよろしくね♡」鞠莉(11)「ふんっ…」
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ことり「やぁ〜♡可愛い♡」ツンツン
鞠莉「ちょ、ちょっと…触らないで!」 他人本位な嘘同士 1/8
家野「…」
『まりお嬢様:ちょっとおそくなります』
『まりお嬢様:船は自分で呼ぶからお迎えはこなくて大丈夫です』
家野 (先ほど船が向こうへ行ったのはお嬢様ですかね。間もなく戻ってくるはずですし、一応表で様子を見ておくとしましょうか) スタスタ…
ブゥゥゥ…
船頭「お嬢ちゃん一丁!」
家野「やはりお嬢様でしたか、お帰りなさいませ」
まり「ただいま」ヨット
家野「お話ししておくことがあります。ことりさんのことなのですが、」
まり「気分悪いんでしょ」
家野「! ご存知でしたか」
まり「朝、ちょっとね。気になったの」
まり「だからね、いえのに教えてほしいことがあるんだけど」ガサ
家野「それは──」 他人本位な嘘同士 2/8
ニュル…
鞠莉ママ「………っ、…フゥ」
鞠莉ママ「…できまシタ!」
料理長「奥様、これは…」
鞠莉ママ「今日のマリのおやつデーース!」
デコレーションケーキ ドドーーーン
料理長「お誕生日はもう過ぎましたが…」
鞠莉ママ「育ち盛りの女の子にはこれくらいの甘いものが必要なのデス!」
料理長「ええ…」
鞠莉ママ「おや?いつもなら帰ってきている時間だけど、まだマリは帰らないのかしら」
家野「奥様、お嬢様がお帰りになりました」ヒョコ
まり「ただいま」ヒョコ
鞠莉ママ「oh, 待っていまシタ!さっそく手を洗ってきなサイ、このspecial cakeを一緒に──」
まり「ママ、今日はおやついらないから!」
鞠莉ママ「!?」ガーンッ…
家野 (またこんなものをお作りになって…)
料理長 (どうするんですかこれ…) 他人本位な嘘同士 3/8
ことりの部屋
コンコン
ことり「!」
「起きてる?」
ことり「はい、起きてます。どうぞ」
キィ…
まり ヒョコ
ことり「あっまりちゃん、お帰りなさい。えっとね、これはね」アセ
まり「わかってる。気分悪いんでしょ。いいから寝ててよ」
ことり「…うん」 他人本位な嘘同士 4/8
まり モジ…
ことり「? うつったりするやつじゃないから大丈夫だよ」
まり「うん、そう、ならいいんだけど」
まり「…ごはんは?」
ことり「お昼前から寝てたから、食べてないんだぁ」
まり トコトコ…
まり「だったら、ほら、これ、あげる」コト
すりおろしりんごのハチミツがけ
ことり「わあ…!えっ、まりちゃんが?」
まり「べ、別に。たまたまりんごが余ってたから、いえのが作ってくれたの。持っていってあげなさいって、まりがって」ゴニョ
ことり「そっか」
ことり「ありがとう」エヘヘ
まり「い、いいから早く食べたら?」プイッ
ことり「うん。いただきますっ」 他人本位な嘘同士 5/8
ことり シャムシャム…
まり ジー
ことり「食べやすいし、とっても美味しい」
まり「!」パァ
まり ハッ
まり「そ、そう。後でいえのに言っといてあげる」
まり「まりが言うから、ことりは余計なこと言わなくていいからね」
ことり「はぁい」シャム… 他人本位な嘘同士 6/8
まり「…どうしたの?風邪?」
ことり「ううん、風邪じゃないんだよ。ほら、咳は出てないでしょ?」
まり「うん」
ことり「えっとね、たまに…なるんだ。私は軽い方なんだけど、何ヶ月かに一回だけ、熱が出ちゃうことがあるの」
ことり「だいたい一日で引くし、付き合い方にも慣れてるから。心配しなくても明日には元気になるよ。ありがとう」
まり「そ、そう。それならいいけど」
ことり「でも、怒られちゃった。小原さんにも家野さんにも。体調が悪いのを隠しておくのはよくない、って」
まり「………言っとくけど、私も怒ってるわよ」
ことり「えっ!?……ごめんなさい」
まり「うん、許してあげる」
ことり ホッ… 他人本位な嘘同士 7/8
ことり「ごちそうさまでした」カラン
まり「晩ごはんの準備は家野がするからって、ことりは休んでなさいってママが言ってた」
ことり「小原さんはしないんだ…」
ことり「うん、わかった。お言葉に甘えようかな」
まり「寝る?」
ことり「少しだけ」
まり「やっぱりきついんじゃないの」
ことり「…少しだけ」
まり「ねえ、ことり」
ことり「なに?まりちゃん」
まり「私には、隠しごとしないで」
ことり「──────」
ことり「…うん。ごめんね」ナデ…
まり「うん…」ギュッ 他人本位な嘘同士 8/8
コンコン
家野「ことりさん、体調はいかがですか。食事ができたので、食べられそうなら──」キィ…
ことまり スゥ…スゥ…
家野「お姿を見かけないとは思っていたけれど、やはりここにいらしたのですね」
家野 (奥様から伝染るものではないだろうと言われているし…) スタスタ
空の器
家野 (お腹もまるっきりの空っぽというわけでもないようですし) スッ
家野「また、後で参りますね」ヒソ
キィ… バタン──
的なね
>風邪をひいてしまった鞠莉orことり
一応この亜種です 尊さの具現化やで…
そして消費される事の無いマリママのデコレーションケーキ可愛そうw乙! 仁義なき覇権争い 1/2
十日目…
ことり「おはようございます、小原さん。家野さん」
鞠莉ママ「オハヨウ。もう良さそうデスね」
ことり「はい、無理もしてません」
家野「おはようございます。それならばよかった」
ことり「ご心配おかけしました」ペコ
まり「おはよう、ママ。いえの。ことりも」
鞠莉ママ「オハヨウ、マリ」
家野「おはようございます、お嬢様」
ことり「まりちゃんおはよう。昨日はありがとう」
まり「な。んの、こと?元気になったんならちゃんとフルーツのおやつ作ってよね。昨日は約束守ってくれなかったんだから」プイ
鞠莉ママ「マリ。おやつならばspecial cakeがありマス」
ことり「あ、ごめんねまりちゃん。今日はおやつ作れないんだぁ」
まり「え、なんで?」
ことり「だって今日は…ねえ」ニコッ
まり「………………まさか…!?」ハッ 仁義なき覇権争い 2/2
お昼過ぎ
ことり「やーーでーーすーー!ことりも絶対まりちゃんの応援に行きますー!」
鞠莉ママ「Noooo!! マリのハレスガタを見るのはワタシデース!コトリはおとなしくマリのおやつを作っていなサイ!」
ことり「小学校の場所だってかなんちゃんに教えてもらったし道も調べましたもん!」
鞠莉ママ「ハグゥの言うことなど信じてはいけまセン!海に引きずりこまれマスよ!ワタシがどれだけ頑張ってこの時期にvacationを取ったと思っているのデスか!!」
家野「お二人で行けばよいのでは」
ことり「こんな格好でいいのかなぁ」ソワ
鞠莉ママ「こんなのはどうデスか?」っ喪服
ことり「黒あんまり好きじゃないからイヤです!」
家野「色の問題でしょうか」
ことり「それじゃあ行ってきます」
鞠莉ママ「このコは大瀬崎までヨロシク」
船頭「えっ」
ことり「小原さん!!」チュン!
家野「仲良くなさってください」
ブ…
ブゥゥゥゥン…
家野 (いいな、私も行きたいな) チェー
十日目:今日はまりちゃんの授業参観です!
的なね
事前に描写がなかった点はご容赦ください 二人行く道 1/4
鞠莉ママ「歩いて行きまショウか」
ことり「はい!」
テクテク…
ことり「小原さんって歩くんですね」
鞠莉ママ「どういう意味デスか?」
ことり「運転手さんがいて車で運んでもらったりするものなのかなーと思ってました」
鞠莉ママ「頼めばクルマを出してくれる者くらいはいマスが、ワタシを運ぶために貴重な人材を使うのはムダというものデス」
鞠莉ママ「歩けば済むし、busだってtrainだってあるのだから。人材は大切に使わなくてはね」
ことり「へ〜、素敵な考え方ですね」
鞠莉ママ「そ、そうデスか?普通のことでショウ、これくらい」ゴニョ 二人行く道 2/4
鞠莉ママ「淡島の居心地はどうデスか?」
ことり「はいっ、もう最高です!自然がいっぱいで気持ちいいし、ホテルのお仕事も楽しいです。なによりもまりちゃんがいるので♡」ウットリ
鞠莉ママ「よほどマリを好いたようね」
ことり「このまままりちゃんの専属メイドになっちゃいたいくらいですもん」
鞠莉ママ「ハハハ、それはマリも喜ぶでショウ。イエノはイヤかもしれまセンけどね」
ことり「あー、うう…まりちゃんの専属メイドは家野さんのお役目ですもんね…」シュン
鞠莉ママ「第二のマザーとも言うべき存在デスからね」
家野「くしゅんっ」
※ 専属メイドではありません。 二人行く道 3/4
ことり「ここを曲がった先だってかなんちゃんが言ってましたよ」
鞠莉ママ「ホントなのデスかね」
ことり「嘘をつく理由がないような…」
鞠莉ママ「前に行ったときはそうでシタが、今も同じとは限りまセンからね」
ことり「どうして小原さんはそんなにかなんちゃんを信じてないんですかぁ」
鞠莉ママ「ハグゥと遊ぶようになってから、マリがイタズラっ子になってきたのデス。夜に部屋を抜け出したこともあるのデスよ」
ことり「へ、そうなんですか?全然そんな風に見えないし、私が来てからは一度もそんな素振りなかったけど…」
鞠莉ママ「ワタシが帰ってきているからでショウね。ハグゥとデスワもそれをわかっているので夜に来ないのでショウ」ヤレヤレ
鞠莉ママ「それに、今はコトリもいマスから」
ことり「私ですか?」
鞠莉ママ「いいコでいたいのだと思いマスよ。マリだけでなく、ハグゥもデスワも」
ことり「夜にお部屋に来たって、抜け出したって、悪い子だなんて思わないですけどね」ボソ
鞠莉ママ「!? コトリまでそんなことを言い出すのデスか!?」
ことり「あっやっ冗談です嘘ですごめんなさい!ちゃんと叱りますっ!」アワワ 二人行く道 4/4
鞠莉ママ「やっと着きまシタね」フー
ことり「ぽつぽつ他の保護者さん達も入っていってますね」
チラ…チラ…
鞠莉ママ「なんだか見られていマスね?」
ことり「小原さん目立ちますからね」
鞠莉ママ「メイド服のコトリも目立っていると思いマスけどね」
ことり「メイド服で来てる保護者さんはいませんね」キョロ
鞠莉ママ「いるはずがないでショウ」
鞠莉ママ「…コトリ、飲み物を買っておきまショウか」
ことり「校門の傍に自販機あるのっていいですね。私買いますよ」スス
鞠莉ママ「お金は出しマス。ワタシはcocoaで」
ことり「はーい。私はミルクティーかなぁ」ポチ
鞠莉ママ ソロ…
ことり「自販機の冷たいココアって美味しいですよね。私は結局いつもミルクティーにしちゃうんですけど、ココアも好きで──…って、あれ?小原さん…?」
鞠莉ママ「マリの一番乗りはワタシデーーース!!」ダッシュ!
ことり「あーっ!あーっ!?ちょっ、やだ、嘘ずるい小原さん!待って!小原さんが言うから買ったのにひどい!私が先です〜〜っ!!」タタタ…
的なね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています