ことり(16)「今日から貴女の専属メイドになることりです。鞠莉ちゃんよろしくね♡」鞠莉(11)「ふんっ…」
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ことり「やぁ〜♡可愛い♡」ツンツン
鞠莉「ちょ、ちょっと…触らないで!」 「あいながあなたに何て言ったか知らないけど、私はあんたを認めた覚えはないデス。」 内気な小学生時代を送った鞠莉が唯一心を開いた相手
ことりに異常性(相手をレズ)に本能的に気づいた果南
果南はことりに鞠莉を賭けて勝負を挑むが… 前に真姫ちゃんとマリーがお見合いするSSあったが、あれも可能性の獣だったな 鞠莉(11)「…貴女がメイドさん?」
ことり(16)「はいっ、今日から鞠莉ちゃん…じゃなかった、お嬢様専属メイドの南ことり、です♡」
鞠莉「ふーん…」ジー
ことり「えへへ〜♪」ニコニコ
鞠莉「てっきり『お見合い相手』っていうのかと思ってたけど…」
ことり「ふぇっ!?こ、ことりは…ただのメイドで…!///」アタフタ
鞠莉「邪な目線を感じたから、もしかしたら貴女が…なんてね?」
ことり「ち、違いますっ!メイドです!…ちょぉっとだけお洋服とか作ってみたいなぁ…なんて思ってたり…なかったり…」
鞠莉「ほら、やっぱり」
ことり「うっ…で、でも…ほんとにメイドですからぁ…」ウルウル
鞠莉「わ、分かったから…そんな顔されたらこっちが悪いみたいじゃない…」
ことり「えー?鞠莉ちゃ…お嬢様は何も悪くないですよぉ♪」ニコッ
鞠莉「……あざといのかプロなのかどっちよ貴女…」
ことり「ひどいです!?」
よくわかんないや 転校初日のツンケンしてそうな鞠莉ちゃんいいよねチョロそう ことり「(・8・)ニコニコ」
鞠莉「...南さん?...」
ことり「ことりちゃん、でいいよっ♡」
鞠莉「...ことり、ちゃん...。ことりちゃんはなんでメイドさんになったの?...まだ高校生みたい」
ことり「うーんと...お料理とかが、好きだから?」
鞠莉「ヘンなの。ことり、ちゃんヘンだよ」
ことり「なんで?お料理はとっても楽しいよ?」
鞠莉「だって、前までのマリーのメイドさんはみんな鞠莉お嬢様を守るため、って言うんだもん。その前もそのその前も、ずーっと」
みたいな 服装から察するに小学校低学年だな
上がるにつれて少しずれた中学生像から大人っぽさを得ようとして服が着られてる感が出始めるんだが
それが大体5年生(人によっては4年辺り)なので
その画像の鞠莉を見ると背伸びしていないが、小学校上がりたての幼さも薄れているので2年か3年が妥当だと推測する なるほど、おどおどしてるロリ鞠莉とメイドさんもいいが上にあるようなツンツン鞠莉とメイドさんの絡みも好きだ
誰か続きはよ 最初は友達作れなくて泣く鞠莉に優しくアドバイスしてくけど
仲良くなってから複雑な対人相談されても役立たずになって荒んでく早坂ことりちゃん 鞠莉ちゃんの髪型がおかしいのはことりセンスと言われたら納得できる
髪弄り好きなメイドのために短くできない鞠莉ちゃん 鞠莉「ねぇ… その髪形セットにどれくらい時間掛かるの?」
ことり「えっ!?お揃いにしたいんですかぁ?」
鞠莉「違うわよ!なんでそんな輪っか付けてんの?ジャマじゃないのそれ…」
ことり「そ〜ですねぇ〜♪まりちゃ… お嬢様はまだ髪が短いですからぁ〜 この部分を上に向けて…ここをこうして……あっ!編み込み入れちゃお♡」
鞠莉「ちょっと! なにしてるのアナタ!」
ことり「ハイ♡ ちょっとアレンジしましたけどおそろいですよ〜」
鞠莉「………///」
ことり「お似合いですよお嬢様♪」 鞠莉 スス…
果南「鞠莉ってさー、なんか突然コーヒー飲み始めたよね」
鞠莉「エ?」
ダイヤ「言われてみれば。六年生くらいの頃からだったかしら」
鞠莉「ンー、そうだっけ?」
果南「一緒にみかんジュースとか飲んでたのに、なんかいきなり『まりコーヒー!』とか言い出すから驚いたの覚えてるもん」
ダイヤ「わたくしも。日本へ来る前の習慣が甦ったのだとでも思っていたけれど」
果南「…………うん、私もそう思ってたよ」
ダイヤ「なぜ張り合ってきたの」
鞠莉「………」つコーヒー
『まりちゃあん、コーヒー淹れたよー♡』
『まりコーヒーきらい、苦いもの』
『そうだと思って、まりちゃんにも美味しく飲んでもらえるように工夫してみたんだあ』
『…苦かったらもうお喋りしないからね』
ゴク…
『…おいしい!』
『よかった〜♡』
鞠莉「なーんでだったかしらねえ。さっぱりパリパリ忘れちゃったわ」スス…
果南「えー」
ダイヤ「ごまかすときの言い方ではありませんか、それー」
ブーブー
鞠莉「ウフフ…元気にしてるといいわね、あのメイドさん♪」 (・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)(・8・) 無粋なの承知で細かいところ突っ込むけど
ことりは9月12日生まれ、鞠莉は6月13日生まれ
無印とサンシャインの間が5年とすると4月1日〜6月12日は4歳差、6月13日〜9月11日は3歳差、9月12日〜翌3月31日は4歳差
ことり(16)なのに鞠莉(11)なのはおかしいのでは 正直そんな些事はどうでもいいだろうと思いながらだけど、五年後で確定って言い切れるんだっけ 中学3年だか高校1年だかのダイヤさんの時点でμ’sの雑誌があったから少なくとも3年以上の差があることは確かのはず アニメ1期でラブライブ5周年みたいな雑誌の見出しがあった筈 サンシャインアニメ1期4話に花丸が読んでた雑誌に
「ラブライブ!5周年記念号」というものがあって
1回目のラブライブでアライズが優勝
半年後の2回目にμ’s優勝
μ’s解散が翌年の春なのでラブライブ1周年の頃に解散したと思われる
で、この雑誌が5周年だから、μ’sとの年齢差は5年で確定なのかな? 言いがかりに近いのは重々承知なんだけど、その雑誌が最新号なのか、によると思う
五年以上が確定した、としか言えないんじゃないかなーって
どうでもいいわな、ごめん
誰か続きなり書いてください >>77
0周年
高校3年のぞえりにこ A-RISE
高校2年ことほのうみ
高校1年まきりんぱな
中学3年ありゆき
1周年
高校3年ことほのうみ
高校2年まきりんぱな
高校1年ありゆき
2周年
高校3年まきりんぱな
高校2年ありゆき
中学3年だいまりなん
中学2年ようちかりこ
中学1年よしまるびぃ
3周年
大学1年まきりんぱな
高校3年ありゆき
高校1年だいまりなん
中学3年ようちかりこ
中学2年よしまるびぃ
4周年
高校2年だいまりなん
高校1年ようちかりこ
中学3年よしまるびぃ
5周年
高校3年だいまりなん
高校2年ようちかりこ
高校1年よしまるびぃ >>78
同じと思われる雑誌を花丸がマルサン書店で見つけて購入してるのでそんなに古くないはず いい資料がきたな、これを参考に誰か書いてくれないかなー >>79
おお、わかりやすい
0周年
高校3年のぞえりにこ A-RISE
高校2年ことほのうみ
高校1年まきりんぱな
中学3年ありゆき
中学1年だいまりなん
小学6年ようちかりこ
小学5年よしまるびぃ
こうなるからことりちゃんが高2のときマリーは中1か
4月1日〜6月12日 ことり(16) 鞠莉(12)
6月13日〜9月11日 ことり(16) 鞠莉(13)
年齢表記はこうなるのね 家族以外の人になかなか心を開かない鞠莉のために、鞠莉ママが東京まで行って発掘したのが伝説のメイドがことりちゃんだった 映画版で三年生が旅行先にフランスを選んだ本当の理由は
鞠莉がスクールアイドルを目指すきっかけを作った元使用人兼、アイ活の師匠が
もう一つの夢である服飾デザイナーを目指して成功し、現に生活しているトコロに相談しに行く為だった
因みに果南はその正体を知っているが、ダイヤちゃんは専属メイドのミナリンスキーさんとしてしか知らない >>95
こういうの面白いな
三年生はイタリアだったけどことりちゃんの留学先って判明してなかったよねたしか ことりが留学する予定だったのってイタリアとかフランス? 分かってるのは海外ってことだけだから
パーソンズ美大:アメリカ
マーチンズ(ロンドン芸大):イングランド
アントワープ:ベルギー
辺りじゃない? ググったらファッション分野で著名な世界3大スクールって出てきた
知らなかった…… 知らんかった、勉強になるなあ
イタリアじゃないのはことまり的には難しいけど 果南「鞠莉ってさ、あんまり家に帰りたがらない時期あったじゃん」
ダイヤ「ありましたねえ」
鞠莉「ウソ?そんなことあった?」
果南「あったよー。毎日放課後今日はどこ行こう今日はあそこ行こうって連れ回されるもんだからさ、宿題できなくて困ってたんだよ」
ダイヤ「それは嘘をおっしゃい。喜んで遊びにいっていたでしょう」
果南「そうだっけ」
ダイヤ「でもいつ頃からか、反対に急いで帰るようになりましたよね」
鞠莉「エー?二人の勘違いじゃない?」
果南「それちょうどあれくらいじゃない!?鞠莉がコーヒー飲み始めたくらい!」
鞠莉「!」
ダイヤ「そう言われたら…そうかもしれませんわね」
鞠莉「マリーは覚えてないけど、それがホントのことなら」
鞠莉「きっと coffee が美味しくなったから早く帰るようになったのね、その頃のマリーは」
ダイヤ「はあ〜〜?」
鞠莉「ある日ふと coffee が美味しく飲めるようになるのと同じで、いつまでも美味しい coffee を飲める日が続くとは限らない」
鞠莉「そのことが、幼いマリー少女にはとっても大変なことに感じられた」
鞠莉「そーゆーコトじゃないかしら?」
果南「わかるような、わかんないような…」
ダイヤ「なにか例え話をしていますか?」
鞠莉「さーね!マリーちゃん子どもだからわかんないわ!ばぶぅ!」
ダイヤ「子どもどころか乳飲み子ではありませんか!」
的なね 鞠莉「あ〜〜〜疲れた〜〜〜」ポチ
シュー…
鞠莉 ペリペリ カポ
鞠莉「〜♪」
シュー…
果南「鞠莉ってさ、コーヒー飲む前、お湯が沸くまでずっとポット見てるよね。なんか楽しそうに」
鞠莉「エ、そう?」
果南「いや、そう?って、今もそうじゃん」
鞠莉「ン〜、まあほら、お湯が沸くまでの時間だって coffee break の一部だからね」
果南「ふうん、そういうもの?」
鞠莉「そういうものなんだってさ!飲む人のことを考えて、おいしくなーれ、おいしくなーれ、ってお湯さんとポットさんにお願いしながら見つめるのよ」
果南「…飲むの鞠莉自身じゃん」
鞠莉「あらホント!じゃーマリーはマリーのために、おいしくなれ〜〜おいしくなれ〜〜って呪文かけながら待つとしましょっと」
果南「雰囲気変わっちゃってるじゃんそれ」
カチッ
鞠莉「沸ーいたっ!果南も飲まない?今日の coffee は一段と美味しいはずよ!」
果南「…なら貰おうかな」
鞠莉「ウン!一緒に飲みましょ♡」
的なね すばらしい
ここに至ることまりのやり取り想像してにやけてしまう 最近Aqours食い散らかしすぎですよ
ことり「はーん♡ルビィちゃん可愛い♪」スリスリ ルビィ「えへへ///」
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1566400682/
ことり「ヨハネちゃん♡ヨハネちゃん♡」チュッチュ 善子「だ、ダメですよことりさん///そろそろ海未さんが戻って…///」
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1566205896/ >>119
ここ最近の謎の人気に草生える
意外と他グループとの絡みが想像しやすい子なのかな、物腰柔らかだし可愛がりそうだし オーダーのないオーダーメイド 1/2
家の者「お嬢様。お届け物です」
鞠莉「あら、なにかしら」
家の者「例のお洋服ですよ」
鞠莉「エ、なんで?」
家の者「なぜ、とは…毎年この時期ではありませんか」
鞠莉「や、そうだけど、だって今年は…」
鞠莉ママ「どうかしたのデスか?」ヒョコ
鞠莉「ママうちにいるじゃない!」
鞠莉ママ「?」
家の者「…………」ポカン…
鞠莉ママ「なんの話をしているのデスか」
家の者「奥様、少しよいですか?」
鞠莉「構いまセンが」
家の者「奥様、こちらの包みなのですが」
鞠莉ママ「ああ、もうそんな季節デスか。大人になると一年が早くてイヤね」
家の者「もしかして、鞠莉お嬢様はずっと…」
鞠莉ママ「……どうやらその様子ね」
家の者「おそらく」 オーダーのないオーダーメイド 2/2
鞠莉ママ「マリ」
鞠莉「なによぅ」
鞠莉ママ「せっかくだから着てみましょう。ワタシにも見せてくだサイ」
鞠莉「見せてって…選んだのママでしょ?言われなくたって着るけど」
…
鞠莉「ママ!どう!?」
鞠莉ママ「とても似合ってマスね。さすがデス」
家の者「ええ、よくお似合いですよ。日々成長するお嬢様に、よくぞ毎年これだけぴったりのお召し物を用意できるものですね」
鞠莉ママ「ホントウに、感心しマスね」
鞠莉「ママ、それジガジサンって言うのよ」
鞠莉ママ「写真を撮らせてくだサイ。一番に見せてあげなければね」
鞠莉「もう、パパだって週末には帰ってくるんでしょ?そんなに急がなくたっていいのに」
鞠莉ママ「二人で撮ってもらえマスか?」
家の者「奥様…教えてさしあげればよいものを…」
的なね ことりちゃんが高校生の年齢で専属メイドになった理由が気になる ことり「鞠莉ちゃん」
鞠莉「なぁに?」
ことり「…鞠莉ちゃんは、お友達…ダイヤちゃんと果南ちゃんのこと、大切?」
鞠莉「え?ええ…」
ことり「そっか。それなら…伝えたいことは、ちゃんと伝えなきゃだめだよ」
鞠莉「…どうしたのことりさん?突然…」
ことり「…ううん!ナンデモナイノヨナンデモ!ちょっと昔のこと思い出しただけ!」
鞠莉「ふぅん…でも大丈夫よ!私と果南たちなら!」
自分なりに考えたのは穂乃果が引き止めに来なかったバッドエンドルートを辿ったことりちゃんだったけど
このスレの雰囲気的にはちょい微妙かな これで一本書きたい気持ちが山々だけどそんな余裕なくて海々だわ >>125
素敵….…タイトルからして洒落ててことまりにぴったり
すげー読みたい
>>124
なるほど……
ことほのうみとダイかなまりの立場が上手く重なるし想像が捗る 雨の日もシャイニーガール 1/2
果南「雨だねー」
ダイヤ「雨ですわね〜」
鞠莉 モギュモギュ
ダイヤ「…鞠莉さんはなにをやっているのですか?」
鞠莉「ンー…ほら、できた!」ジャン!
ダイヤ「それは…」
果南「てるてる坊主…?」
鞠莉「そ!shiny doll!」
ダイヤ「英訳でもそうはならないと思いますが…」
鞠莉「雨の日はこうやってこのコを吊るして、明日は晴れますように!ってお願いする。それを楽しめばいいのよ。こんなの晴れの日じゃできっこないことでしょ!」ルンルン
ダイヤ「あなたという人は…」
果南「鞠莉っていつもそうだよね。どんなことに対しても前向きで、なんでも楽しもうとして、すごいよ」
鞠莉「ンー…」 雨の日もシャイニーガール 2/2
『なんであなた、いつもにこにこしてるの?』
『え、いつもにこにこしてるかなあ?』
『してるわよ。船に乗るときも怖いって言いながら笑ってるし、マリーがどろはねてかけちゃったときも笑ってたし、変なの』
『う〜ん、考えたことなかったけど…』
『でも、船に乗るのはまだ怖いけど、滅多にできない体験だからわくわくして楽しいし、どろがついちゃったのも、まりちゃんが元気に遊んでたからだからイヤなことなんてなかったし…』
『それに、私はいつも笑顔でいたいから!私が怖がったり悲しんだりしてたら、周りにいる人も──まりちゃん達も怖くなったり悲しくなったりしちゃうでしょ?』
『私が笑顔で、みんなも笑顔で、そんな日常がずっと続いてほしいから。だから私、いつも笑ってるのかもしれないなー…なんて』
『…ふん。あなたが怖がってたらマリーは面白がって笑うけど』プイッ
『そんなあ!いじわる言わないで、一緒にお夕飯作らない?』
『やだ!ひっつかないで!』
『まりちゃんのいじわるぅ〜!』
鞠莉「マリーはそういう風に教えられて育ってきたからね。ハイ!ダイヤと果南も一緒に作ろ!」
ダイヤ「はいはい」
果南「仕方ないなあ…あ、ちょっと。そのきれいな作り方私にも教えてよ」
ダイヤ「あ、ずるいですわ!わたくしもわたくしも!」
鞠莉「ハイハイ、まったくもう二人ってばー。これはね、ここをこうやって…」
的なね あらゆる面でことりちゃんの影響を受けている設定、非常に美味しい うわあこれまた素晴らしい
時が経っても慕われてる関係いいよね…… 内浦の三年生組の中でμ'sを知ってるのはダイヤちゃんだけど
実は鞠莉ちゃんからの影響でドハマりした可能性もあるよね かなダイには内緒にしてるけどWZが1番好きな鞠莉ちゃん 果南「推しのスクールアイドル? 私はまだ居ないかなあ…まずどんな子がいるのか良く知らないし」
ダイヤ「私は断然
鞠莉「はいはいエリーチカね」
ダイヤ「最後まで言わせなさい!」
果南「そういう鞠莉は誰かいるの? 推しの子」
鞠莉「え? 私?」
鞠莉「んー……」
鞠莉「……ナイショ♪」
ダイヤ「ちょっと! アナタが言い出したんでしょう!」
果南(いないワケじゃないんだな…)
みたいなね? 鞠莉「ただいま〜」
ことり「おかえり鞠莉ちゃん♪」
鞠莉「ことりさん喉乾いたわ〜」
ことり「じゃあいつものコーヒーね♪」
お湯を沸かす所を眺める鞠莉
鞠莉「ことりさんの淹れてくれるコーヒーは本当に最高デス♪」
ことり「嬉しいな〜♪♪」
鞠莉をギュッと抱き締めることり
鞠莉「ことりさんくすぐったい…でもあったかい…」
その身を委ねる鞠莉
ことり「鞠莉ちゃん本当に可愛い〜♪♪」
そしてお湯が沸き…
二人してコーヒーを飲む
いつしか見つめ合う二人
鞠莉「ことりさん…」
ことり「鞠莉ちゃん…」
キスの味は甘い甘いコーヒーであった…
お粗末さまでした 出会いのための出会い 1/2
とあるカフェにて
店員「お待たせしました──あっいけない、Grazie per l'attesa.」コト…
女性客「Grazie.」
店員「Per favore, rilassati.」ペコッ
女性客「……」
店員 スタスタ…
女性客「待ちなサイ」
店員「…?」キョロ
女性客「呼んだのが聞こえまセンでしたか、こちらデス」
店員「え、は、はい。えっ、日本語…」
女性客「あなた、日本人のようデスね」
店員「え、ええ…そうです、けど…お客様は…」
女性客「話せる程度デスが、日本語もわかりマス」
女性客「あなた、年齢は?」
店員「じゅ、18歳になったところです」
女性客「この時間に働いているのは、学校は行っていないのデスか?」
店員「いえ、その、夏休み…と、いうか…」
女性客「ホウ…」 出会いのための出会い 2/2
店員「あの…?」
女性客「二週間」
店員「え?」
女性客「二週間、ワタシに雇われなサイ。来週末、迎えにいきマスから。近くの駅を書いて」スッ
店員「えと、は、話が…よく…」
女性客「いいから早く書きなサイ。Caffe Latte が冷めるでショウ」
店員「は、はいっ!」カキカキ
女性客「…フム。わかりまシタ。二週間は家に戻れないので、そのつもりで」
店員「え、ええとぉ……」
先輩店員「Che stai facendo.」
女性客「もう用は済みまシタから。仕事に戻りなサイ」
店員「えええ…」
女性客「ああ、聞いていまセンでしたね。あなた、名前は?」
ことり「──南ことり、です」
鞠莉ママ「私はオハラ。では来週末から、よろしくお願いしマスね」
的なね
がっつり書き溜めようと思ったけど無理そうなんで垂れ流す スクールアイドルは認めないのに、その渦中の人には惹きつけられちゃうのか… やんやん遅れずに来たらこれです。 1/2
ことり ソワソワ
ことり (うう──言われた通りに荷物も用意して駅まで来ちゃったけど、よかったのかなあ…)
ことり (すっごい美人さんだったけど、美人だからいい人とは限らないし、怖いところに連れていかれちゃったりしたらどうしよう) ブルブル
ことり (まだ、まだ間に合うかも。駅の人に伝言だけお願いして引き返しちゃおっかな。実習が入っちゃったって言えばきっと無理なことは言わないよね。それとも日本に帰省することになったって言ったら、飛行機も取っちゃったことにして、それから) ウロウロ
鞠莉ママ「待たせまシタか」コツ
ことり「ぴいっ!?」ビクッッ
ことり「あ、おは、おはようございます」
鞠莉ママ「Buongiorno. 構いまセンが、挨拶くらいは現地語で言うクセをつけた方がいいのでは」
ことり「そ、そうですね。そうですよね…」
鞠莉ママ「では行きまショウか。向こうに車を待たせていマスから」
ことり「あ──あの、えっと、ことりやっぱり、」
鞠莉ママ「どうしたのデスか?」ギロ
ことり「都合、が…」ガクガク
鞠莉ママ「なにかあるならばハッキリと言いなサイ。日本のような context を求めても無駄デス」
ことり「こ、こんてく…?」 やんやん遅れずに来たらこれです。 2/2
ことり「あのあの、ことり、実は学校の実習が入っちゃって…」
鞠莉ママ「嘘を言いなサイ。そんな予定はないはずデス」
ことり「えっ!?…えっと、そうじゃなくって、その、実は親から呼ばれて帰省しなくちゃいけなくなって…」
鞠莉ママ「…日本にデスか?」
ことり「は、はいっ。そう、日本に!だから今回のお話は」
鞠莉ママ「ちょうどよかった」
ことり「え…」
鞠莉ママ「今からあなたはワタシと日本へ飛ぶのデスから。必要ならば家族のところへ寄る時間も作りマス。他にないなら早く行きマスよ、荷物を貸して」パシ
ことり「あっそんな、重いから持たなくて…」
鞠莉ママ「子どもが遠慮をするものではありまセン。あの車デス」
ことり「あ、ありがとうございます………っていうか、え?日本に…?」
鞠莉ママ「ええ。日本へ行くのデスよ」
ことり「……………ええ〜〜〜〜〜〜〜…!!?」
的なね 波乱のイントロ、空の旅 1/4
ヘリコプター ドン!!
ことり ポカン…
鞠莉ママ「初めてデスか?」
ことり「は、はい…飛行機を貸し切ったことはあるんですけど、ヘリコプターは…」
鞠莉ママ (そっちの方がすごいのでは)
鞠莉ママ「揺れる心配も落ちる心配もしなくて結構、民間の飛行機よりよっぽど快適デスよ」
ことり「そんな心配をしてるわけじゃないんですけど…民間の…?」
鞠莉ママ「私物ではない飛行機、と言いたかったのデス。日本の生活はそう長くないので、言葉の拙さは多目に見なサイ」
ことり (私物の飛行機ってなに?このヘリコプター私物なの??ふええん…お話が噛み合わないよう…)
鞠莉ママ「それなりの長旅になるので寝るのもいいデスが、先に今回の目的を聞いてからにしなサイ」
ことり「は、はい」
ことり (それを聞かないと寝ようにも寝られません…) 波乱のイントロ、空の旅 2/4
鞠莉ママ「ワタシには一人娘がいるのデス。
鞠莉ママ「今年で11歳になるのデスが、幼い頃からワタシも夫も仕事で家を離れることが多かったせいで、大切なことを全て教えながら育ててこられたとは思えまセン。
鞠莉ママ「友人も多くなく、家族以外にはほとんど心を開かず、積極的でもない。
鞠莉ママ「もう小学五年生にもなるのに、まだそんな様子なのデス。
鞠莉ママ「なんとかしなければと思っていたもののなかなか仕事の手があかず、ズルズルと来てしまいまシタ──が。
鞠莉ママ「と〜ってもちょうどいいところで、あなたに出会ったというわけデス!」 波乱のイントロ、空の旅 3/4
ことり「…え?ことりですか!?」
鞠莉ママ「なんの話だと思って聞いていたのデスか」
ことり「えっと、ことりも小学生の頃は同じ感じだったので、お母さんは大変だったのかな〜…とか…」
鞠莉ママ「それは好都合。気持ちがわかるならば娘ともすぐに打ち解けられるでショウ。二週間しかないのだから、早く馴染むに越したことはありまセン」
ことり「う、打ち解ける?馴染む?」
鞠莉ママ「ここまで聞けばわかりそうなものデスが、あなたには我がオハラ家のメイドになってもらいマース!」
ことり「え………ええええ!?メイドさん!?」
ことり「な、なんでことりがそんな…」
鞠莉ママ「得意なのでショウ?メイド」ゴソゴソ… 波乱のイントロ、空の旅 4/4
鞠莉ママ「有名なメイドだそうではありまセンか」つ写真
ことり「────ふええっ!?」ギョッ
『ミナリンスキー生写真』
ことり「な、ななななななんでこんなものを!?」
鞠莉ママ「なぜとは。売ってあったから買ったのデス」
ことり「わ、私とはなんの関係も」
鞠莉ママ「あの店であなたを見かけたとき、かなり手慣れた様子だったので声をかけたのデスが、まさか本職とは思いまセンでした」
鞠莉ママ「今は服作りをしているようデスが、メイドもキライではないのでショウ。いい勉強だと思って頑張りなサイ」
ことり「そ、そんな勝手なあ…」
ことり (あれ?服飾の学校にいるって言ったんだっけ…)
ことり「っていうかその写真!返してくださあい!」ピーッ
鞠莉ママ「ダメ、ダメ、デース。これはワタシのお土産に買ったのだから、あげられまセーン」
ことり「ふええ〜〜〜〜〜〜ん……!」
こうして不思議なお姉さん──お母さんとの空の旅が始まったのでした…
的なね
なお書き溜めはここで終わっている模様。 そしてスレタイに続く…
って続きはないんですか!? あーーーーーーーー!!!!
素晴らしい!!!!!
スクスタはこの設定でたのむ!!!!!! 開幕前、準備運動、負けないほどの愛情で。 1/2
ことり「その、私は具体的になにをすればいいんですか?」
鞠莉ママ「娘と遊んでくれればいいデス。できるだけ普通に」
ことり (こんな状況で『普通に』って言われても…)
鞠莉ママ「きっと警戒されるでショウが、二週間しかありまセンから。負けないで」
ことり (無茶を言う…!)
鞠莉ママ「コトリがウチを出るとき、少しでも別れをイヤがってくれたら、それで成功デス」
ことり「…わかりました」コク
鞠莉ママ「生活するのに必要なモノはありマスか?日本に着いたらまずはコトリの欲しいものを買い揃えまショウ。
なんでもいいデスよ、snack, juice and toys... あなたくらいの年頃の女の子がなにを欲しがるのかよくわかりまセンが、無理を言っているのはわかってマスから、遠慮なく──」
ことり「娘さんは、なんていうお名前ですか?」
鞠莉ママ「エ?ああ、まだでシタね。マリデス」
ことり「まりちゃん。漢字はありますか?」
鞠莉ママ「与えてありマス。難しい漢字デスが、こうやって」カキカキ…
ことり フンフン 開幕前、準備運動、負けないほどの愛情で。 2/2
ことり「鞠莉ちゃんの好きなこととか好き嫌い、わかる範囲で教えてもらってもいいですか?それと、もしわかれば身体のサイズとお洋服の好みも」
鞠莉ママ「ハ、ハイ…」
鞠莉ママ「コトリ、マリのことは後からでも教えられマス。まずは自分が欲しいモノを…」
ことり「そんなの後でいいんです。欲しいものがあったらお買い物くらい自分で行っちゃいますから。『そんなことより』、鞠莉ちゃんのことみんな教えてください!」ズイッ
鞠莉ママ ポカン…
鞠莉ママ「…そうデスね」ニコッ
鞠莉ママ「まずは好き嫌いデスか。マリは coffee がニガテなようで…」
ことり「小学生ですよね!?飲めなくて普通だと思いますっ」
鞠莉ママ「でもワタシはマリと coffee break を楽しみたいのデース!」イヤイヤ
ことり「ふええ……小原さんの願望じゃないですかあ…」
こうして揺れる心配も落ちる心配もない、民間の飛行機より何倍も快適な空の旅の中、ことりは一睡もすることなく鞠莉の話をたくさん聞いて過ごしたのでした…
的なね
自分で蒔いた種ながら、この二週間って相当濃密ですよ。かなりのボリュームになって然るべき。
片手間に書ける物量ではないと思うのだ アドベンチャーゲームでありそう
2週間で鞠莉ちゃんの心を開こう! 片手間じゃできなさそうなのはわかるがそれでも続きが読みたい 畜生書きたい欲が止まらんがこんな素敵な書き手がいるんじゃどっから手を付けて良いものか……。
大筋に触れん程度の物をしたためるとしよう…… 書け!書くんだよ!
畜生を書きたいのか、畜生な展開を書きたいのか、ただの悪態なのかしらんけど >>176
たぶん畜生ってのはただの罵倒語であって別に畜生展開を書きたい訳ではないのではと… 俺は畜生だから真人間に浄化する為には、ことまりを定期的に摂取する必要があるんだ あなたに会うまで、できることから。 1/2
家の者「お帰りなさいませ、奥様」
鞠莉ママ「ただいマ。マリは帰っていマスか?」
家の者「はい。今日はとても暑かったので汗を流しておいでです」
鞠莉ママ「そうデスか。では先に紹介しまショウ。話しておいたコトリデス、二週間ほどここでマリの相手をしてもらうわ」
ことり「み、南ことりです。よろしくお願いしますっ」ペコッ
鞠莉ママ「我が小原家を古くから支えてくれているイエノデス。彼女が知らないことはないので、なにか困ったときはイエノに聞きなサイ」
家野「よろしくお願いいたします、ことりさん」ペコ
鞠莉ママ「コトリは料理も裁縫も一通りできるようデスよ」
家野「それは心強い。もしお手回りに余裕があるときは、ぜひご一緒しましょう」
ことり「今日のお夕飯はもう作っちゃいましたか?」
家野「いえ、先ほどお嬢様をお迎えにいくのに合わせて食材を買ってきたところで、これから準備に入ります」
ことり「だったらことりも一緒に作りたいです!」
家野「! 着いたばかりで、お疲れではありませんか?そう無理をなさらずとも、明日以降でも…」
ことり「私が一緒にやりたいんです!まりちゃんの傍にいられる時間は長くないので、少しでも仲良くなりたいから!」
家野「ほう…」
ことり「あ、でも、まだこのお家のこととか全然知りませんし、ご迷惑ですよね。ごめんなさい、無理を言って…」
家野「迷惑だなんて、そんな。ことりさんさえよいのであれば、ぜひお願いいたします」
ことり「あ…ありがとうございますっ!お料理はあんまり上手じゃないんですけど、なんでもするので言ってください!」
家野「ふふ、承知いたしました」 あなたに会うまで、できることから。 1/2
鞠莉ママ「ではこの後は家野と dinner の用意デスね」
ことり「あっ、ごめんなさい、勝手に。なにか予定があったり…」
鞠莉ママ「イイエ。なにもすることがなければ島内の案内でもしようかと思いまシタが、そんなのはいつでもできマスから。
ここにいる間、コトリは思うことを全てしなサイ。家野にもワタシにも、他の者にも──もちろんマリにも、遠慮することはありまセン」
ことり「はい…ありがとうございます」
鞠莉ママ「せめて荷物だけ置いておきまショウか。部屋を準備しているので案内しマス」
ことり「は、はいっ」
家野「奥様」
鞠莉ママ「なんデスか?」
家野「とても素敵な方ですね」ヒソ
鞠莉ママ「ワタシが連れてきたのだから、当然デス」ニコッ
鞠莉ママ「先に kitchen へ行っていなサイ。すぐにコトリも向かわせマス」
家野「はい」
<あれはなんですか?
<マリの銅像デス
<ま、まりちゃんの銅像…!?
家野「楽しい二週間になりそうですね」フフ
的なね
こんなばか丁寧に余計なとこまで書いてるから進まないんだよね知ってる
オリキャラ出たけど平気ですか、家野なしでは成り立たないと思いますが。 「ねえ、それいつの写真?」
親友の惚けた、いつも通りのトーンの声でふと、我に返る。
もう、何分くらい眺めていただろうか。気がつけばすっかり日も落ちていて、
夕日がかった空に秋の到来と、そして夏のおわりを感じた。
「……うん。高校……三年生くらいの頃、………かな。」
「ふうん……じゃ、まだ5、6年前くらいだね。もう10分はその写真眺めてるから、どうしたのかなあ、って。」
「……あはは。ごめんね、穂乃果ちゃん。折角遊びに来てくれてるのに。」
夕暮れの部屋に、二人きり。もうそろそろ、夕飯の買い出しに行った海未ちゃんも帰ってくるだろうか。
高校も大学も卒業して、社会人になってから暫く。私達三人はまだ、こうしてたまの休みに集まったりしていた。
この前は、穂乃果ちゃんの家。その前は海未ちゃん、そして今日は私の家。
一人暮らしでバラバラに生活を始めて、それでもまだ、こうして時折集っては
鍋やら、素麺やら、西瓜やら。食べたり、だべってみたり、そんな感じのちょっぴり大人の休日を過ごしていた。
「ねえ、その写真さ。音ノ木坂の近くじゃないよね?どこの風景?山とか、海とか……。」
穂乃果の素朴な質問に、もう一度手にしている写真へと視線を落とす。
大きなホテルにきれいな海、そしてその後ろに広がる広大な山々。
美しい光景、そして懐かしい景色。
「……綺麗でしょ?……旅行に行ったときの写真なんだぁ。」
ーーー嗚呼、穂乃果ちゃんが来るからって。海未ちゃんが来るからって。
部屋の掃除を焦ってしたり、しなければ良かった。 こんなに、心を締め付けられるなら。こんなに、懐かしさと切なさで、胸が一杯になるなら。
「へぇ……って、そうじゃなくて。どこの写真なの?沖縄とか?」
「……淡島だよ。……静岡の、………沼津の方。」
言葉に出す。淡島、という言葉を口にするのももう何年ぶりだろう。
あの時は、あの頃は。それが全てで、それが私の居場所だった。
「ほぇ〜、そんな所に旅行なんてしてたんだね〜。ね、楽しかった?」
「………。ーーーー………うん。とっても。」
その言葉を捻り出すのに、少し時間が掛かってしまった。
どうしてだろう、楽しくて、毎日輝いていて、本当に凄くーーー凄く、素敵な日々だったのに。
それを口にするのが憚られたのは、私が今の今まで、"あの娘"と別れたまま、暫く連絡を取っていなかったから、だろうか。
或いはーーー……あんな風に哀しげに、送り出してくれた彼女との最期を。
今もどこか、後悔しているから、だろうか。
「………今、何してるかな。」
「へ?」
思わず口をついて出た言葉に、穂乃果ちゃんがキョトン、とした声を返す。
私は古びたノートをパタリ、と閉じた。その中に、写真を大切に挟み込んで。
或いはーーーノートの中に。
金髪の少女と、メイド服姿の私との。
大切な記憶を、しまい込んで。
「……海未ちゃんだよ。今、何買ってるかなあ、って。」
そうして、くすりと。
いつもの様に笑った。 スクスタ出てから年齢差のある設定では書きにくくなっちゃったのかな……? >>247
逆にスクスタ時空に飛ばされてことりより年上になったマリーを書けばいいのでは? 知らないあの人、知りたいあなた 1/3
まり「いっただっきまーす!」
鞠莉ママ「頂きます」
家野「私どもも、失礼します。頂きます」
まり カチャカチャ パクパク
鞠莉ママ「マリ。今日は一日どうでシタか?」
まり「うん、楽しかったよ!かなんがね、算数の時間にね、水筒のお茶をこぼしてね、もぐもぐ…これおいしい!」パァァァ
鞠莉ママ「まったく、食事くらい落ち着いて食べなサイ」
まり「いえの!これおいしいわ!」
家野「そうですか、それはよかったです。ですがそれは私が作ったものではないんですよ」
まり「え?」
家野「それはこちらのことりさんが作ったものですよ、お嬢様」 知らないあの人、知りたいあなた 2/3
ことり「は、初めまして。まりちゃん」ニコッ
まり「!」
まり「……………」
まり モジ…
まり「は、ハジメマシテ…」ボソ
まり モグ…モグ…
カチャ…カチャ…
ことり (え…えええ〜〜〜〜…!?)
ことり (さっきまであんなに楽しそうにお話ししてごはん食べてたのに、突然こんな…)
ことり (え?え!?お、小原さん?家野さん??) オロ
家野 (まりお嬢様は極度の人見知りですので。奥様から聞いていらっしゃいませんでしたか?)
ことり (き、聞いてましたけどぉ…なんか、身構えてたほどじゃないなって思って安心してたんですけど、)
まり モグ…モグ…
ことり (…………えええ〜〜〜…) 知らないあの人、知りたいあなた 3/3
鞠莉ママ「マリ。コトリは今日から二週間ほど、うちでイエノと共に働いてもらいマス。仲良くしなサイね」
まり「!」
まり「…………ウン…」
ことり「よ、よろしくお願いします、まりちゃん。ことりって呼んでくれていいからね」
まり ジッ
ことり ニコ…
まり プイッ モグモグ…
ことり ガーーーンッ
鞠莉ママ「こら、マリ!」
まり ツーン
家野 (なかなか大変な二週間になりそうですね) パク…
家野 (! 本当、とても美味しい) モグモグ…
的なね 一人で行けるもん 1/2
二日目
まり「なんであなたがいるの」ブスゥ
ことり「きょ、今日はことりが学校まで送っていこうかな〜…なんて…」エヘヘ
まり「ヤだ」プイッ
ことり「そ、そんなこと言わないで。ねっ?まりちゃんが住んでる内浦のこと、ことりにも教えてほしいなあ」
まり ジーーーッ
ことり「…?」ニコ…
まり「待ってて」スタスタ
ことり「う、うん!」パァ
… 一人で行けるもん 2/2
まり「はい」っ冊子
ことり「これは?」ペラ
『淡島・内浦観光案内パンフレット』
ことり「えっ、とぉ…」パラパラ…
まり「出して!」
船頭「あれ。あの人も乗るんじゃないですか?」
まり「いいの、行かないって。出して」
船頭「はあ…じゃ、しっかり捕まっててくださいね」
ブゥゥゥゥン…
ことり「あーーーーーーっ!?」ガーンッ
二日目:まりちゃんに置いていかれた。
的なね 台所の秘め事
ことり「家野さん、キッチン借りてもいいですか?」
家野「構いませんよ。二時半頃にお迎えをかねて買い物にいくので、後で使ったものを教えてください」
ことり「ありがとうございますっ」チュン
ことり「〜♪」トコトコ
家野 (鞠莉お嬢様のおやつでしょうか)
…
鞠莉ママ「イエノ」
家野「いかがなさいましたか、奥様」
鞠莉ママ「コトリは kitchen でなにをしているのデスか?」
家野「お嬢様のおやつを作っているのだと思っていましたけど、どうかしましたか?」
鞠莉ママ「umm...ワタシが覗いたら、とても慌てた様子で追い出されてしまったのデス」
家野「あら」
鞠莉ママ「なにかしたかしら…」
家野「聞いてきましょうか?」
鞠莉ママ「…Non, コトリの好きにさせると約束しまシタから。イエノがやめさせるべきだと感じたこと以外はさせておきなサイ」
家野「かしこまりました」
鞠莉ママ ウーン… スタスタ…
家野 (お嬢様のおやつ…では、ないのでしょうか)
的なね
回収できるか知らないけど思い付いた要素は散りばめていくスタイル 潮の香りも届かない 1/2
家野「ではお嬢様のお迎えと買い出しにいってきます」
ことり「行ってきます!」
鞠莉ママ「いってらっシャイ。コトリにこの辺りのこと、色々と教えてあげなサイね」
家野「お任せください。では船着き場へ行きましょうか、ことりさん」
ことり「はいっ♪」ルンルン
…
ことり ガタガタガタ…
家野「だ、大丈夫ですか?」
ことり「足元、ゆらゆら、頭、ぷわぷわ…」
家野「昨日はヘリコプターでいらしたのでしたね。船は初めてですか」
ことり コクッコクッ
家野「無理をなさらなくても、私一人で行ってきますが…」
ことり「い、いえっ!行きたいんですっ!」ブンブンッ 潮の香りも届かない 2/2
船頭「出してもいいですか?」
家野「いいですか?」
ことり「は………はいっ」ガシッッッ
家野「短い時間ですし、今日は波も弱いので、しっかり手すりを掴んで座っていればそうそう危ないこともありませんよ。安心してください」
ことり「お…お願いします」
家野「それじゃ、出してください」
船頭「おうとも!」
ブ…
ブゥゥゥゥン…
家野「淡島は見ての通り一切本土との地続きがない離島ですから、船に乗れないことにはどうしようもありません。奥様のようにヘリコプターで移動することがあれば別ですが、あれは特殊ですからね」
家野「なんであれ、五回も乗れば慣れてしまいますよ。私も最初は足元が頼りない感覚に戸惑ったものですし──」
ことり コキーーーン
家野「…」
家野 (お嬢様が喜びそうですね)
ブゥゥゥゥン…
的なね 乙乙。少しずつ進んでくのイイね。
ただな……書いたら邪魔になるかと。
性根がひん曲がってるもんで>>199-200の様なモノしか書けんのだ。
ROM支援に戻るよ。 お迎えと、焼いたお菓子と、早足と。 1/3
家野「お嬢様。お帰りなさいませ」
まり「ただいま、いえの!…と、」
ことり「お帰りなさい、まりちゃん」
まり「…ただいま」
ことり「あはは…」
家野「今日は果南さんと一緒じゃなかったんですね」
まり「うん、かなん『とちまん』に寄っていくからって、途中でばいばいしたの」
家野「十千万さんならお嬢様もご一緒なさればよかったものを」
まり「うん…いいの、今日は。また今度」プイ…
家野「…そうですか。では船に乗りましょうか」
まり「うん」
ことり「?」 お迎えと、焼いたお菓子と、早足と。 2/3
まり「ママ、ただいま!」ハグゥ
鞠莉ママ「お帰りなサイ、マリ」ハグゥ
ことり「家野さん」
家野「はい?」
ことり「さっきの、かなんさんと十千万さんっていうのは誰ですか?」
家野「ああ。果南さんにもまだお会いになっていないのでしたか」
家野「果南さんはお嬢様の同級生で、この島内に唯一小原家の他に住んでいる松浦家の娘さんです。仲良しで普段は一緒に帰ってくるのですが、今日は果南さんにご用があったみたいですね」
家野「十千万さんというのは本土にある老舗の旅館です。そちらにも年の近い娘さんがいらっしゃるのですが、どうもお嬢様は人見知りで、なかなか新しい友人を作ろうとなさらないのですよ」
ことり「そうなんですか…」
まり「いえの!シャワー浴びてくるから、おやつ用意しておいてね!」 お迎えと、焼いたお菓子と、早足と。 3/3
家野「かしこまりました。ちなみに今日は、ことりさんがお嬢様の好みに合わせてお菓子を焼いてくださいましたよ」
ことり「まりちゃんレモン味が好きだって聞いたから、パウンドケーキをね、」
まり「いえの食べていいわよ」スタスタ
ことり「そんなあ!?まりちゃん!?」ガーンッ
ことり「待ってよぉ、美味しく焼けたと思うから食べて〜」タタタ
まり「来ないで!まりシャワーなの!」
ことり「いじわる言わないで〜」
家野「お湯を沸かしてきますね」
鞠莉ママ「ワタシは Earl Gray で」
家野「コーヒーも新しく入れましたが」
鞠莉ママ「マリと同じものがよいのデス」プンッ
家野「そうですね」クス
的なね
そんなの気にせず書いてほしい…
おれが立てたスレでもないんだし… 素晴らしい……
どう続いていくのかすごく楽しみ
>>287
あれ切なくて良かった
何か書いてくれると嬉しい >>287
根性がひん曲がりとは思わないな
あえて言わせてもらうとそれがことりっぽくていい感じになるんじゃないかな
楽しみにしてるよ 少し違うかもしれないがlike Sunday like rain という映画がスレタイと似てる気がする
女子大生になった女が12歳の金持ちの少年の家に、母親がいない間住み込みで働く話 「──り……──まり……」
果南「鞠莉ってば!」
鞠莉「んはっ!?」ガタッ
ダイヤ「大切な話し合いの最中に堂々と居眠りをするとは、とても真剣でよいことね」
鞠莉「ォ、oh...怒っちゃやーよダイヤ」ハハ…
ダイヤ「学校の公務にスクールアイドル活動に忙しいのはわかるけれど、だからこそ貴女が模範となってくだされば人一倍の示しがつくというもの。顔でも洗ってきてくださいな」
鞠莉「ハーイ…」 鞠莉 (なんだかぼんやりする…今日ってなんの話し合いしてたんだっけ?)
鞠莉 (ヤバ、戻るまでにそれくらい思い出しとかないとシャレにならないわ…)
鞠莉 (ライブ?は、この前終わったばっかりだもの。新曲を作るにしても早過ぎるし、地域のイベントにでも出るんだったっけ)
鞠莉 (うー…思い出せないぃ…) フラフラ
ドンッ
「きゃっ」
鞠莉「あっ、ごめんなさい!考え事をしてたせいで、ダイジョーブ──って、ン…?」
穂乃果「あ、鞠莉さん。えへへ、大丈夫ですよ。穂乃果は身体だけはとっても強いので!」
鞠莉 ポカン…
穂乃果「鞠莉さん達の方はどうですか?やっぱり住んでる場所も活動も違うみんなで話をすると、色んなアイディアが出てきてすごいなあって思いますね!さっきも歩夢ちゃんが面白い案を出してくれて、…ってあああ!戻らないと海未ちゃんに怒られる!」
穂乃果「それじゃ鞠莉さん、また後でー!」タタタタタ
鞠莉「エ、エ…?今の、高坂…穂乃果……」
鞠莉「………………ぁ…」 ──『スクールアイドルフェスティバル!?』
──『三校合同で執り行うスクールアイドルの祭典、ですか…』
──『いい!すっごくいい!絶対やりたい。ううん、やるしかないよ!』
──『参加校はウチと、お台場の虹ヶ咲学園、それになんとあの────』
鞠莉「ミュー…ズ…」
鞠莉「!」ハッ
鞠莉「穂乃果さん!待って!」ダッ 待って──わかんない──そう──スクールアイドルフェスティバル──
確かにそんな記憶はあるけれど──なんだろうこの違和感は──世界線を飛んじゃった?なんてヨシコが好きそうな──そんなことはどうでもいい──
ミューズがいるのなら──ミューズに、会えるのなら──つまり──つまり──── 鞠莉「穂乃果さんっ」
穂乃果「わ、鞠莉さん。どうしたんですか?廊下走ったら海未ちゃんやダイヤさんに怒られちゃいますよ」
鞠莉「はあ……っ、はあ……っ、はあ……っ」
穂乃果「鞠莉さん…?」
鞠莉「──りは…」
穂乃果「え?」
鞠莉「南ことりはっ、今日──来ているの…!?」
的なね
>逆にスクスタ時空に飛ばされてことりより年上になったマリーを書けばいいのでは?
ふとこっちを書いてみた 大人達の夜 1/4
家野「歯は磨きましたか?」
まり「磨いたわ、ピッカピカよ!」イーッ
家野「うん、綺麗ですね。そのナイトハットも似合っていますよ」
まり「えへへ〜」
家野「じゃあママ!まり寝るね!」
鞠莉ママ「ええ、お休みなサイ、マリ」チュ
ことり「あ、まりちゃん!ことりも添い寝しよっか?それとも眠くなるまでなにかご本でも読んで、」
まり「い、ら、な、い!おやすみなさい!」フンッ スタスタ…
ことり「う〜…」グスン
鞠莉ママ「マリを baby だと勘違いしているのでは」
家野「多感なお年頃ですからね」 大人達の夜 2/4
ことり「私、まりちゃんに嫌われてるのかなあ…」シュン
鞠莉ママ「好かれてはいないように見えマスね」
ことり グサッ
家野「奥さま」
家野「嫌われているわけではないと思いますよ」カチャカチャ
ことり「本当ですか?」
家野「はい。言ったよう、鞠莉お嬢様はとても恥ずかしがり屋で人見知りをされますからね。突然現れたことりさんにどう接すればよいかわからない、というのが本音ではないでしょうか」カチャカチャ
鞠莉ママ「イエノ」
家野「ただいま」カチャ…
家野「ナポリからダークローストを仕入れました」スッ
鞠莉ママ「ウン、この香りが最高ね」スン… 大人達の夜 3/4
鞠莉ママ「コトリは、年下と接するのは初めてデスか?」
ことり「ボランティアに参加したことはありますけど、ほとんど初めてだと思います」
鞠莉ママ「そう」
鞠莉ママ ズ…
鞠莉ママ フゥ
鞠莉ママ「母のワタシだって、マリが考えていることを全てはわかりまセン。昨日出会ったばかりのコトリが、い…糸、」
家野「いとも容易く、でしょうか」
鞠莉ママ「イトモタヤスク、マリのことを全て知れるはずがないでショウ」
鞠莉ママ「ワタシがマリのことを考えて選んだコトリなのだから、自信を持ちなサイ。意味もなく嫌われるような人物ではないわ」
ことり「は、はいっ」
鞠莉ママ「それに」 大人達の夜 4/4
鞠莉ママ「マリは意味もなく人を嫌うような娘でもありまセンから」
ことり「!」
ことり「──はいっ!」
ことり「キッチンお借りしますね!明日はまりちゃんに『おいしい』って言ってもらわなくちゃ!」ヤンヤン
家野「今日はお疲れでしょうし、明日にされては…って、行ってしまいましたね」
鞠莉ママ「『おいしい』とは言っていたように思うけれど」ズ…
鞠莉ママ「イエノも座りなサイ。一人で coffee break をしても楽しくないわ」
家野「では失礼しましょう」
家野「早く、鞠莉お嬢様がご一緒できるようになるといいですね」
鞠莉ママ「いつになることやら」
家野「ふふ…」
的なね 船内、二人きり、なにも起きない。 1/3
三日目
まり「いってきます!」
家野「行ってらっしゃいませ、お嬢様」
鞠莉ママ「気を付けるのデスよ」
まり「うん!…あの人はいないのね」キョロ
家野「そうですねえ」
船内
まり「なんでこんなところにいるの」ジト
ことり「乗り遅れちゃったら大変だから!」ヤンッ
まり ムムーッ…
まり「こんな時間から向こうに行ったって、お店なんかどこもあいてないわよ」スタスタ
ことり「お買い物じゃなくて、まりちゃんを送っていくだけだから平気だよ。お買い物はお昼過ぎに行く予定なの」
まり「別に聞いてないわ!」フンッ
船頭「じゃ出しますよー」
ブ…
ブゥゥゥゥゥン… 船内、二人きり、なにも起きない。 2/3
ことり「昨日はね、お昼の間ホテルの中をちょっとだけ案内してもらったんだよ。すごいね、あの大きなホール。まりちゃんもいつかあそこで歌ったり楽器を演奏したりするのかなあ。ことりも絶対に来るからそのときは呼んでね!」
ことり「それとね、ホテルのお部屋もみんな見せてもらったの。スイートルームとラグジュアリールームだって、私なんか一生頑張っても泊まれっこないなあ。こんな素敵なホテルに泊まれるようになりたいね!」
ことり「そうだ、まりちゃん今日はおやつになにか食べたいものある?作ったことないやつでもいいよ、リクエストしてほしいな。あ!コーヒーに挑戦してみるのはどうかな?コーヒーと一緒に食べやすいお菓子作ってみよっか、
まり「ねえ。静かにして」
ことり「…………っ、」 船内、二人きり、なにも起きない。 3/3
まり「…」
ことり「…」
ブゥゥゥゥゥン…
ことり「………」
ブゥゥゥゥゥン…
ことり「……………ゃ」
ことり「やっぱりだめぇっ!お喋りしてないと揺れて怖いよ!」ピーッ
まり「!?」
まり「ふ、船がゆれるのが怖いからしゃべってたの…!?」
ことり「う、うん。お喋りしてたら気が紛れるかなって思って。ね、まりちゃん、向こうに着くまでなにかお話ししてよう?」
まり ポカン…
ことり「そ、そうだ、昨日ね、家野さんから聞いたんだけど、十千万さんと果南ちゃんについてお話聞きたいな。ね、果南ちゃんってどんなお友達?おんなじクラスなんだよね、今日の帰りに私も会えるかなあ」
まり「…うるさい人」プイッ
ことり「まりちゃあん!」
まり「もうすぐ着くから!」
ことり「おりるとき怖いから手を繋いでてもいい?」
まり「や、だ!そんなに怖いなら乗らなきゃいいじゃない!なんでむりやり乗るのよ!」
ことり ギュッ
まり「ちょっと!いいって言ってない!やーだー、はなしてーー!ママ以外と手なんか繋がないのーーー!」ジタバタ
船頭「着きますよーい」
三日目:まりちゃんと手を繋いだ!
的なね 実はこの会話の内容、今でも全部覚えてるヤツだわ(確信) 南ことり、おだやか、@メンタルハーブ 1/2
船頭「いってらっしゃい、お嬢様」
まり「いってきます!」
ことり「いってきます!」
まり「お店あいてないって言ったでしょ。どこ行くの?」
ことり「え?学校までまりちゃんを送っていくんだよ」
まり「いらないってば、子どもじゃないんだから!早く帰ってよ!」
ことり「え〜」
まり「わたしだけ送ってもらってたら恥ずかしいじゃない!」
ことり「うーん…それじゃ今日、何時に学校終わる?」
まり「は?今日は…五時間だから、二時半くらいに終わるけど…」 南ことり、おだやか、@メンタルハーブ 2/2
ことり「そっか、わかった。気を付けて行ってきてね」
まり「あなたに言われなくたって毎日気を付けてるもの」フンッ
まり スタスタ…
まり …ハッ
まり「むかえになんか来なくていいからね!」
ことり ニコニコ
まり「来ないでね!!」
ことり「前見て歩かないと危ないよー」
まり「絶対やめてよね!!!」
ことり「果南ちゃんによろしくねー」ノシ
まり「うるさい!!」
ことり「いってらっしゃ〜い」ニコニコ ノシシシ
船頭「意外とタフですね」
的なね 私だから見えること、あなただからできること。 1/6
船内
ブゥゥゥゥゥン…
家野「なんだか楽しそうですね、ことりさん」
ことり「えっ、そうですか?」
家野「はい、先ほどからずっと笑顔ですよ。無意識でしたか?」
ことり「か、顔に出ちゃってますか…」//
ことり「もうすぐまりちゃんに会えるって思ったら、嬉しくって。今日はことりにも『ただいま』って言ってくれるかなあ」
家野「こんなにも想われて、お嬢様は幸せ者ですね」クス
ことり「だって可愛いですもんっ!ちっちゃくて、髪の毛さらさらで、ほっぺたぷくってしてて、ちょっとツンって口を尖らせてるところとか、もうっ………はああ〜♡」ウットリ 私だから見えること、あなただからできること。 2/6
ことり「まりちゃん、最初は家野さんにも人見知りしてたんですか?」
家野「どうでしたか、私はお嬢様が本当に幼い頃から傍にいさせていただいているので、家族のような認識をされているかもしれませんね」
ことり「いいな〜。帰っちゃうまでに、髪の毛撫でたりだっこしたりさせてくれるかなあ」
家野「それはどうでしょうね。そこまで打ち解けられたら本当に大したものだと思いますが」
家野「ですが、意外とそんな日は近いような気もしますよ」
ことり「えっ、本当ですか!?」
家野「ええ」
ことり「どんなところが!?そう見えますか!?」
家野「…」 私だから見えること、あなただからできること。 3/6
お嬢様は、とても心優しく、とても純粋な方で。
──まり「ママ!お仕事お疲れ様、一緒にお風呂入りましょ!」
──まり「いえの聞いて!社会のテストで百点だったのよ!」
日常の些細なことを一つひとつ大切に受け止めて、一喜一憂できる繊細な方で。
──まり「お友達ができたの。かなんと、ダイヤっていうのよ!」
──まり「かなんは、今日は他のお友達と遊ぶからって…」
かと思えば、見知らぬ相手には強く萎縮してしまうほど恥ずかしがりな方で。
──まり「あ、こんにちは…」
──まり「いつも、ママが、えっと…お世話になってます…」モジモジ…
本当に気を許した相手以外にはなかなか口も心も開かない方で。
だけれど。 私だから見えること、あなただからできること。 4/6
表情は硬いし、口調は冷たい。
──ことり『よ、よろしくお願いします、まりちゃん。ことりって呼んでくれていいからね』
──まり プイッ モグモグ…
──まり ツーン
いやそうな、迷惑そうな、そんな態度をお取りになる。
──ことり『待ってよぉ、美味しく焼けたと思うから食べて〜』タタタ
──まり『来ないで!まりシャワーなの!』
──ことり『いじわる言わないで〜』
でも、これまでお嬢様の傍に使えてきて、初めてだから。
──ことり『あ、まりちゃん!ことりも添い寝しよっか?それとも眠くなるまでなにかご本でも読んで、』
──まり『い、ら、な、い!おやすみなさい!』フンッ スタスタ…
いやなことを『いや』と、してほしくないことを『してほしくない』と、はっきり口にするお嬢様を見るのは。 私だから見えること、あなただからできること。 5/6
恥ずかしがって、遠くから見ているだけではない。
与えられる言葉に、意思なくおずおずと頷くだけではない。
奥様やご友人、私以外に対して、あんなにもはっきりとした態度を示す鞠莉お嬢様は──これまでで、初めてだ。
きっと、初めて言葉を交わした瞬間にわかるものなのだろう。
この人が敵なのか味方なのか、信頼できるのかできないのか。
心の奥底に、自分でも気づかないような形で、はっきりと刻まれるのに違いない。
ことり ワクワク…
願わくば、この人が──お嬢様の心の鍵を、解き放ってくださればいい。
奥様にも私にもなれない存在に、なってくださればいい。 私だから見えること、あなただからできること。 6/6
家野「…さあ、なんとなくです。根拠などありませんよ」フイッ
ことり「えーっ、そうなんですかー?」
家野「さて、間もなく着岸ですよ。捕まっていてくださいね」
ことり「はあい」プー
家野「今日は果南さんとお帰りになればよいのですが」
ことり「あ、そうですね。果南ちゃんにも会ってみたいです」
家野「お嬢様とはまた違って、元気で素直なとてもよい子ですよ」
ことり「はああ〜♡」
船頭「さあて岸に着けるぜい!」
的なね
なんか読みたいシチュエーションとかないですか
ぼんやり構想してる大筋に差し支えない範囲で書けそうなら書いてみます かなんちゃんがことりに懐いてえも言われぬ感情に襲われるまりちゃん 朝起きたら見知らぬかわいいベレー帽が掛けてあった! ことりの存在をこういう風に位置付けるの、すごくいい
鞠莉と千歌が仲良くなれるよう手助けをすることりとか 友達増えて、視線は逸れて、リンゴ味 1/8
家野「お帰りなさい、鞠莉お嬢様。それに果南さんも」
まり「ただいま、いえの」
かなん「ただいまー!」
ことり「お帰りなさい。まりちゃん、かなんちゃん」
まり「…ただいま」
かなん「ただいま!誰?」
家野「しばらく小原家にいてくれる、新しいお手伝いの方ですよ」
かなん「へー!こんにちは!」
ことり「こんにちは。私、ことりっていいます。よろしくね」
かなん「よろしく!」
まり「早く帰りましょ、いえの」
家野「そうしましょう。果南さん、ことりさん、船に乗りますよ」
「「は〜い」」 友達増えて、視線は逸れて、リンゴ味 2/8
まり「ただいま、ママ!」
鞠莉ママ「お帰りなサイ、マリ。…ム」
かなん「ただいま!」
鞠莉ママ「ここはハグゥの家ではありまセンよ」
かなん「まーまー、気にしないでいいから!」
鞠莉ママ「…」
家野「おやつにしましょうか。お二人とも、手を洗ってきてください」
「「は〜い」」
まり「いこ、かなん」
かなん「うん!」
ことり「はああ〜…かわいい…♡」メロメロ
鞠莉ママ「…イエノ。ワタシは日本語を間違えたりしたのでショウか…」
家野「果南さんはああいう方ですよ、奥様」 友達増えて、視線は逸れて、リンゴ味 3/8
ことり「今日はリンゴと紅茶のシフォンケーキを焼いてみたの」
かなん「おーー!」
家野「果南さん、飲み物はどうしますか?」
かなん「みかんジュース!」
家野「かしこまりました」フフ
ことり「かなんちゃん、みかん好きなの?」
かなん「好きだよ、美味しいもん。内浦のみかんが一番うまい!」
ことり「え?」
家野「お父様の口癖だそうですよ。この西浦地区ではみかん農業が盛んで、ちょうど地産のみかんを全国に進出させようという動きが始まったんです」
ことり「へ〜、そうなんですね。りんごとみかんでお口に合うといいなあ」
かなん「このケーキ美味しいよ!」パクパク
ことり「もう食べてる!?」
家野「おや、果南さん。そう急いで食べるとはしたないですよ」
ワイワイ…
まり ムムーッ… 友達増えて、視線は逸れて、リンゴ味 4/8
まり「いえの!紅茶!」
家野「ああ、失礼いたしました。かなんさんと同じ飲み物でなくてよいですか?」
まり ム…
かなん「飲む?一口あげるよ!」っジュース
ことり「いいの?ありがとう!」
ことり「…美味しい!」
かなん「へへー、でしょー」ドヤッ
まり「…いい!紅茶飲むの!」
家野「あらあら…承知いたしました」カチャ 友達増えて、視線は逸れて、リンゴ味 5/8
家野「ことりさん、お嬢様達を少しお任せしてもいいですか?」
ことり「あ、はい。もちろん!」
ことり「家野さんは?」
家野「ケーキとコーヒーを奥様のお部屋へお持ちしてきます」
ことり「あれ、そういえば小原さん…」キョロ
家野「実は」コソ
家野「果南さん…と、お嬢様のご友人がもう一人いらっしゃるのですが、奥様とあまり折り合いがよくないようで」コソ
ことり「そうなんですか?かなんちゃん可愛いのに…」
家野「うふふ。そういうことなので、しばらく外しますね」
ことり「はいっ」 友達増えて、視線は逸れて、リンゴ味 6/8
かなん「ねー」クイ
ことり「うん、なあに?」
かなん「名前なんだっけ、えっと…」
ことり「私ね、南…こと……り…クチュンッ」
まり (は?あざといんだけどっ) ムゥ
ことり「あ、ごめんね。南こ 「ことちゃん!」 えっ?」
かなん「ことちゃんだね、よろしく!私はかなんだよ!」
ことり「こ、ことちゃん…」
まり「!」
かなん「ことちゃんのケーキ美味しいなー。毎日作ってほしい!明日はなんのケーキ?」
ことり「ことちゃん…えへへ…♡」テレ 友達増えて、視線は逸れて、リンゴ味 7/8
ことり「そうだね、なんにしよっか。かなんちゃんはどんなケーキが食べたい?」
かなん「ワカメがいっぱい乗ったやつ!」
ことり「わ、ワカメ…??ワカメ、は…ちょっと難しいかも…」
かなん「えー、できるよ!ことちゃんならきっとできる!」
ことり「そ、そうかな…!」
まり ムムムムム…
まり「かなん!みかんジュースまりにもちょうだい!」
かなん「まりは紅茶じゃないの?」
まり「どっちも飲むの!」
かなん「はいはい。まったくまりってば」っジュース
まり ゴクゴクゴクッ
まり プハッ
まり「…ふんっ!」
かなん「どうしたのさ、まり。おいしくない?」
まり「!」 友達増えて、視線は逸れて、リンゴ味 8/8
かなん ジー
まり「…」
ことり ジーー
まり「……」
かなこと ジジジーーー
まり「………っ」
まり「ぉ」
まり「おいしいけどキライっ!」
ことり「えええ〜〜〜!?」ガーンッ
かなん「変なまりだなー」モグモグ
ことり「まりちゃん、ほら!もう少し食べない?ね、こっちちょっぴりリンゴ多いよ」
まり「いーらーなーいぃぃぃ」フンッ
かなん「じゃーもらおーっと」ヒョイパク
家野 (面白い雰囲気になっていますねえ)
的なね
くそ長 >>339だけどサンキュー
2期10話といいぶうたれてるまりちゃんかわいいわ ダイヤさんはスクールアイドル詳しいからミナリンスキーの正体に気づきそう もう五年生、まだ五年生 1/3
四日目、土曜日
鞠莉ママ「出かけまショウ」
ことり「はい?」
鞠莉ママ「マリ、お買い物に行きマスよ。支度をなサイ」
まり「お買い物!わーいっ!いえの、一緒に服を選んでちょうだい!」グイ
家野「ぜひ。奥様、今日はどちらへ?」
鞠莉ママ「そうデスね、いつもの店でもよいのデスが…」チラッ
ことり「?」
鞠莉ママ「コトリもいることだし、民間の方にしまショウか」
家野「かしこまりました。それではお嬢様、お部屋へ」
まり「はーい!」ルン
ことり「えっと…」
鞠莉ママ「コトリも支度をなサイ。三人で department store に行きマスよ」
ことり「わ、ことりも行くんですか!?」
鞠莉ママ「当然デス。ここに着いてからずっと働いてもらっていて、まだあなたが欲しいものを買ってあげられていないでショウ。それも一緒にやりマスよ」
ことり「ああ、そんな約束をしてもらったような…あの、私は別になにも…」
鞠莉ママ「さあ、早く!決めたらすぐに行動デース!」パンパン
ことり「は、はいぃっ」チュン! もう五年生、まだ五年生 2/3
鞠莉ママ「では留守を頼みマスよ、イエノ」
家野「お任せください。お戻りの時間がわかったらまたご連絡ください」
まり「行ってくるわね、いえの!」
家野「はい、行ってらっしゃいませ。奥様とことりさんの傍を離れてはいけませんよ」
まり「大丈夫よ、まりもう五年生だもの!」エヘン
ことり「家野さん、私…」
家野「土曜日と日曜日は、通常お仕事というのはお休みになるものでしょう。ここへ来てから毎日家のことをご一緒してくださって大変助かっています」
家野「今日は思い切り休日を楽しんでいらしてください」
ことり「わ…わかりましたっ」
鞠莉ママ「行きマスよ、コトリ」
ことり「は、はぁい!それじゃ行ってきます!」
家野「行ってらっしゃいませ」ペコ… もう五年生、まだ五年生 3/3
ことり「あれ、バスで行くんですか?」
まり「なによ。バスいやなの?」
ことり「ううん、てっきりお家の車か、またヘリコプターで行くのかなって…」
まり「お買い物行くのにヘリコプターに乗るわけないじゃない」
ことり「あはは、そうだよね…」
ことり (お買い物じゃなくても普通ヘリコプターには乗らないと思うんだけどなあ)
鞠莉ママ「ワタシ達も地域あっての商売なのデスから、たまにはこうして地域の活性化に貢献するのが筋というもの」
鞠莉ママ「と、いうのはタテマエで」
ことり「?」
プップー
まり「ママ!バス来たわ!まりが整理券取ってあげるわね!」キャッキャ
鞠莉ママ「oh. アリガトウ、マリ」ニコッ
ことり「…なるほどっ♡」
四日目:まりちゃん達とおでかけです!
的なね 今更言うのもなんだけど毎回付いてるタイトルすごく好き 庶民の店も悪くない 1/5
イシバシプラザ
鞠莉ママ「到!着!デース!」
ことり「ふええ…あんなに長い時間バスに乗ったの初めてです」クタクタ…
鞠莉ママ「ダラシがないデスね、コトリ。helicopter や飛行機ではもっと長時間になることもあるでショウ」
鞠莉ママ「それに、疲れているヒマなどありまセンよ」
ことり「え?」
まり「ママ、行くわよ!まずはあっち、お洋服のお店ね!競走よ、よーいドン!」タタタタ
ことり「あっまりちゃん走ったら…」
鞠莉ママ「コトリは好きに見ていなサイ。また後ほど集合しまショウ」グッグッ
ことり「小原さん?なにを…」
鞠莉ママ「マ、リーーー!負けまセンからねーーー!」ダッシュ!!
ことり「ええええええええーーーーーっ!?」ガーンッ 庶民の店も悪くない 2/5
まり「このノート可愛いわ。見て、全部のページに絵が描いてある!」パラララ…
まり「! キラキラのボールペン!こっちが赤で、ピンク…わっ、キレイなグリーン!」カキカキ
まり「ねえママ知ってる?こういうの、プロフィール帳っていうのよ。お友達と書きっこして交換するの、好きな食べ物とか好きな教科とか…」
鞠莉ママ「フム、ワタシが子どもの頃にはなかったものね。見せてみなサイ…」
ことり「懐かしいな〜、私も小学生の頃にやりましたよ」
まり ジッ…
ことり「?」
まり「交換するにはお友達がいなくちゃいけないのよ?」
ことり「そ、それはどういう意味かな!?」ガーーンッ 庶民の店も悪くない 3/5
まり「うわあ、あの帽子可愛い〜」
鞠莉ママ「マリ、もう一つ隣よ」
ことり「キッチン雑貨のお店ですか?」
鞠莉ママ「なんデスか、その不思議そうなカオは」
ことり「あ、えと、小原さん料理とか…あんまりするイメージなかったので…」
鞠莉ママ「モチロン、普段の料理はイエノに任せているのでワタシはやりまセンが」
ことり「…ああ!」
鞠莉ママ「わかったなら、コトリもイエノが喜びそうなものを一緒に探しまショウ」
ことり「はいっ!」
まり「ママ見て、このマグカップ二つで一つの絵になるわ」
鞠莉ママ「ホウ、なかなかね。四つで一つの絵になるものはないのかしら」キョロ
ことり「さすがにそれはないと思います…」
まり「三つでいいわよ。あと一つは、うーん、これでいいんじゃない」ヒョイ
ことり「ことりだけ湯呑み!?」ガガーーーンッ 庶民の店も悪くない 4/5
併設のファミレス
「お待たせしました、ハンバーグプレートです」ジュワァァァ
まり「わーい!いただきますっ!」カチャカチャ
鞠莉ママ「ああホラ、口の端に着いてしまってマスよ」
まり「んむー」
ことり クスッ
鞠莉ママ「なにを笑っているのデスか」
ことり「使用人さんがいる人がこんなお店でごはん食べてる様子が、なんだか面白くて。どこか遠い人なのかなって思ってたけど、小原さんも私達と同じなんですね」
鞠莉ママ「ム?」
ことり「誘拐されて良かったなってことです」フフ
鞠莉ママ「だ、誰が誘拐したというのデスか。合意に基づいていたでショウ」
ことり「え〜」
まり「ほいほいついていきそうだものね」
ことり「つ、ついていかないよぉ!」
まり「ママ美人だから」
ことり ギクゥゥゥッッ
鞠莉ママ「美人でよかったわ」
ことり「ご、誤解ですから!もう、まりちゃんってば!」アワワ 庶民の店も悪くない 5/5
鞠莉ママ「帰る前にワタシの買い物に付き合ってもらえる?」
まり「仕方のないママね。一時間だけよ!」
鞠莉ママ「わかりまシタ」クス
鞠莉ママ「コトリも、今のうちにどこか見たいものがあったら見てきなサイ。先にお金を渡しておきまショウか?」ゴソ…
ことり「あっ、やっ!結構ですっ!その、欲しいものがあったら後で言うので!お金は!大丈夫ですっ!」
鞠莉ママ「そう?遠慮しないで言うのデスよ」
ことり「は、はいっ!じゃ私は向こう見てますね!」タタタタ
まり「いつも慌ててるわね、あの人」
鞠莉ママ「そうデスねえ」
ことり (危なかったー…小原さん札束とかカードとか渡してきそうで怖いよぅ…) ←偏見
ことり (せっかくだし色々見たいけど、あんまり大きなものは自分で買ったらばれちゃうよね、うーん………あ。あれ可愛いな) ススス
的なね
続く 呼ぶ声 1/12
ことり「…ん?」
『着信:小原さん』
ことり「!」ハッッ
ことり「はっはい、ことりです。ごめんなさい、時間過ぎちゃってますよね!えっと、一階のインフォメーション辺りに行けば──」
ことり「────え…!?」 呼ぶ声 2/12
ことり「小原さん!」
鞠莉ママ「! こ、コトリ!」
ことり「──まりちゃんとはぐれたって…!」
鞠莉ママ「そうなのデス…つい自分の買い物に熱中してしまっていて、ふと気づいたときには…」オロ…
ことり「落ち着いてください。私は順番にお店を捜して回るので、小原さんは迷子の呼び出しを…」
鞠莉ママ フルフル
鞠莉ママ「マリは shy デスから、自分から名乗り出ることは恐らくできまセン」
ことり「あ、そ、そっか…」
ことり「だったらもう、二人で捜すしかないですね。小原さんがどんなルートでお買い物したか、覚えてますか?」
鞠莉ママ「足取りくらいなら」
ことり キョロキョロ
ことり「フロアボード!あれ見ながら、大体でいいのでルートを教えてください!」
鞠莉ママ「は、ハイ…」
ことり「一秒でも早く迎えにいってあげなくちゃ──大好きな人と離れるなんて、絶対に寂しいに決まってるもん…!」 呼ぶ声 3/12
少し前
まり「ママ、このスカート似合いそうよ」
鞠莉ママ「好きな色デス、さすがねマリ」
まり「えへへ〜」
「ご試着なさいますか?」
鞠莉ママ「そうデスね、だったらこれと、これと…これと、これと、ウーン…これと…」
「…!?」
まり (もっとママに似合うお洋服探そーっと) キョロ
まり「あ」
まり「さっき見かけたブーツも似合いそうよね。何階だったっけ…」
<それと向こうの blue の…
<は、はぃぃっ!
まり (しばらくはこのお店にいるよね。ぱっと行ってブーツ借りてこようっと)
まり タタタタ… 呼ぶ声 4/12
鞠莉ママ「マリが選んでくれた色が最高ね、やはりワタシの自慢の娘デス。card は使えマスか?」
「はい、お使いいただけます」
鞠莉ママ「ではこれで、会計を」スッ
「お預かりします」
鞠莉ママ「マリ、待たせたわね。いいコにしていまシタか?」
鞠莉ママ「…………マリ?」キョロキョロ
シン…
鞠莉ママ「ェ…」
「お客様、こちらにサインを」
鞠莉ママ「ま、マリを見ませんでシタか!?」
「えっ!?」
鞠莉ママ「ワタシの娘デス!さっきまでその辺りで服を見ていたでショウ!」
「あ、あれ…?そういえば、いませんね…」
鞠莉ママ「────………!」
鞠莉ママ「マリ、マリ…!そう、コトリ…コトリに電話を…!」
──ことり「はっはい、ことりです。ごめんなさい、時間過ぎちゃってますよね──」 呼ぶ声 5/12
まり (ブーツ貸してもらえなかったわ)
──「どうかしたかい、お嬢ちゃん」
──まり ビクッ
──まり「ぁ、あのあの、その、ブーツ、ママに…はいてみて、ほしくて…だから…」ゴニョゴニョ
──「ブーツ?さっきから見てるそれかい?」
──まり コクン…
──「お嬢ちゃんには少しだけ大きいかもしれないな。それよりほら、こっちの可愛いのはどうだい?」
──まり「ぇと、はくの、ママだから…こっちの、かっこいい方、で…」ゴニョゴニョ
──「そうか、そうだね。ママと一緒の方がいいかもしれないな。よし、このブーツはおじさんが取っといてあげるから、ママを呼んでおいで」
──まり「ちが、こっちのブーツ、少しだけ、貸して…ほしく、て………」
──「ん?そっちはママにかな?それじゃ一緒に取っといてあげよう」
──まり モジモジ…
──まり ペコッ タタタタ…
──「急がなくていいからね〜」
まり「…まったく!まり一人で自分のブーツも選べないみたいな言い方して、失礼しちゃうわ。こうなったらあの可愛いブーツも買ってもらっちゃうんだから」プン
まり「ママ、向こうでかっこいいブーツがあったんだけ──ど──」
まり「あれ、ママ………?」 呼ぶ声 6/12
「あ!店長、あの子…!」
「ねえキミ」
まり「!?」ビクッッッ
「お母さんが捜してたよ、もう行っちゃったけど…よかったらここで待たない?うちのスタッフに呼び出しの放送させてこよっか、ねえ、誰か下行ける人いるー?さっきの金髪のお客さん呼び出してほしいんだけど。キミ、お名前……あれ!?」
まり コツゼン
「顔面蒼白って感じで出ていっちゃいましたよ、店長」
「ええ…私、怖かった…?」
「いや、別に…」 呼ぶ声 7/12
まり フラフラ…
ママ──どこ──?
──ァハハハ!まじウケるんだけどー!
まり ビクッ
勝手に離れたから、怒って帰っちゃったの──?
でもね、聞いて、悪いことしたわけじゃないんだよ──
ただママに、ブーツをはいてほしかっただけなの──
──ママ、アイス食べたい!
──仕方ないわねえ、パパには内緒よ
まりは──アイスなんかいらない、なんにもいらない──
ママ──お願い──会いたい──どこにいるの──まりの手を、握ってほしい── 呼ぶ声 8/12
「あれ、お嬢ちゃん一人?」
まり「ぁ…」ビク…
「ママのとこ行こっか、連れてってあげるよ」
まり「ほ、ほんと…?」
「うん。だからあっちに──」
まり フラ…
「妹をどこへ連れていくつもりですか?」
「!」
まり「…!」
ことり「母と父が待ってるので、失礼します。面倒を見ていただいてありがとうございました」キッ
「ちっ…なんだよ…!」スタコラサッサ
まり ポカン… 呼ぶ声 9/12
まり「こ、とり…」
ことり「────まりちゃんっ!!!」ガバッッッ
まり「むぎゅう!?」
ことり「まりちゃんまりちゃん!遅くなってごめんね、怖かったよね、どこも痛くない?変なことされなかった?私のことわかる?」ギュウウウウッ
まり「ぐぇ、苦し…」
まり「だ、ダイジョブよ、なにもされてない、痛くもない…ってゆーか今あなたに痛くされてるんだけど、ちょっと、いったん、離れて…よっ!!」グイ
ことり「きゃっ」
まり「もう、なんなのよ!いきなり飛び付いてきて!」
ことり「だってぇ、まりちゃん見つけたら安心しちゃって…」
ことり「一人ぼっちにしてごめんね。来るのが遅くなったのも、ごめん」
ことり「でも本当に、なにもなくてよかった──間に合って、よかったぁ…」
まり「!」 呼ぶ声 10/12
まり「まに、あって…」
──「あれ、お嬢ちゃん一人?」
──「ママのとこ行こっか、連れてってあげるよ」
まり「なにも、なく…て……」
──「だからあっちに──」
まり「………………!!」ゾッ…
まり「わ、わたし、さっきの人、ママのとこ、連れてってくれるって、言われて…」
まり「わた、し…」カタカタ…
まり「あのままだったら、わたし…っ」ブルブル
ことり「大丈夫だよ」ギュ
ことり「私、ちゃんと来たでしょ。ママじゃなくて残念だったかもしれないけど、我慢してね。まりちゃんに良くないことしようとする人なんか絶対に私が許さない──」
ことり「ことりのおやつに、してあげるんだから」ニコッ
まり「……………!」 呼ぶ声 11/12
まり「…こ、ことり……っ」ジワ…
ことり「うん」
まり「来て、くれて、ありがと…」
ことり「うん」
まり「さみしかったの、ママとはぐれて。怖かった、一人ぼっちも、あの人…も」
ことり「そうだよね」
まり「ことり………っ、ことりぃぃ……!」ブワッ
まり「わぁぁぁぁぁん………!ぅわぁぁあああああん…………!」
ことり「よしよし。大丈夫──大丈夫だよ」ポン…ポン… 呼ぶ声 12/12
コトリ『まりちゃんと合流できました』ヒュポ
鞠莉ママ「ああ…!よかった…!」
コトリ『よく聞いておいてくださいね』ヒュポ
鞠莉ママ「ン?」
──『淡島よりお越しの、小原様…淡島よりお越しの、小原様…』
──『お子様達がお捜しです。一階インフォメーションセンターまでお越しください…』
鞠莉ママ「ワタシが迷子になったような呼び出し!?」ガーンッ
的なね
長々と失礼、小五ってもう少ししっかりしてるような気もするけど。 だってママだもの。 1/5
ブゥゥゥン…
ことり「わ。西日が海に反射して──見て見てまりちゃん、すごくきれい…」
まり ウト…ウト…
ことり「疲れちゃった?」
まり「ううん、そんなことないわ。ちょっとだけ、ちょっとだけ…だもん…」ウト…
ことり「ことりのお膝、使う?」ポンポン
まり「や。ママの、おひざ…が…」コロン
まり スー
ことり「今日から私がママみたいです」フンス
鞠莉ママ「なにを言っているのデスか」 だってママだもの。 2/5
まり スー
ことり ナデ…
ことり「やっぱり、髪の毛とってもさらさら」
鞠莉ママ「コトリ。今日は本当にアリガトウございまシタ」
ことり「! もういいですってば、私だってまりちゃんから目を離したわけですし、こうして何事もなく一緒に帰れるんですし」
鞠莉ママ「…ハイ」
ことり「それに、結局みんな買ってもらっちゃいましたし」ガサ
鞠莉ママ「…本当にそんなものでよかったのデスか?それでは余計にコトリの時間が減るだけなのでは…」
ことり「ううん、これがいいんです。私の数少ない得意なことなので」
鞠莉ママ「そう」
ことり「はい」 だってママだもの。 3/5
『次は江の浦、江の浦…』
ことり「今日の晩ごはんはなにかな〜」
鞠莉ママ「初めてデスか、コトリが手伝っていないゴハンは」
ことり「はい。家野さんのお料理、美味しいから大好きです」
鞠莉ママ「ワタシが鍛えただけのことはありマスね」
ことり「え?小原さんが…?味が気に入らなくて何度も作り直させたみたいなことですか…?」
鞠莉ママ「イヤイヤ、ワタシが料理を教えたのデス。イエノに」
鞠莉ママ「教えたのは基礎だけなので、今のウデはイエノ自身のものだけれどね」
ことり「……………………????笑?」フヒ…
鞠莉ママ「とんでもなく失礼な反応デスね」 だってママだもの。 4/5
ことり「どうしてごはん作ってあげないんですかー!」チュン!
鞠莉ママ「こ、コトリ。マリが起きてしまうでショウ…」
鞠莉ママ「作ってあげないというわけでは、ホラ、普段は仕事でなかなか家にいないノデ、ワタシが料理をしたらイエノの仕事も」ゴニョゴニョ
ことり「今はお家にいるじゃないですか。今日もこのまま帰りますよね」
鞠莉ママ「は、ハイ…」
ことり「家野さんが毎日お料理しかしてないなんて思ってますか?」
鞠莉ママ「の、ノン…」
ことり「他には?」
鞠莉ママ「エト、その…」
ことり ジーーーーーッ
鞠莉ママ「…っ」タジ…
ことり スマホ サッ
鞠莉ママ「!」
ことり「もしもし、ことりです。はい、帰ってるところです、バスの中なので手短に。晩ごはんはどこまで用意しちゃいましたか?はい、はい。だったら下味まで着けて、今日は冷凍してもらえますか?はい………」
鞠莉ママ オロ… だってママだもの。 5/5
ことり「それじゃ、もうすぐ帰りますね」ピ
鞠莉ママ「コトリ、なにを…?イエノに指示を出していたようデスが…」
ことり「はい」
ことり「ごはん作るのやめてもらいました。帰ったら小原さんが作ってくださいね」ニコッ
鞠莉ママ「!? な、なぜデスか!?」
ことり「だって、ことりだったらお母さんの手料理たくさん食べたいから〜」エヘヘ
鞠莉ママ「だからと言って急に──」
ことり「なに作りますか?お手伝いならしますよっ」ニコニコ
鞠莉ママ「ーーー〜〜〜……っ…」
鞠莉ママ ハァ…
鞠莉ママ「材料はなにを買ってきたと?」
ことり「手付かずで残ってるのは、鶏肉と、ブロッコリーと…」
鞠莉ママ「ハイハイ…」ヤレヤレ
ブゥゥゥン…
的なね (q|`˘ ᴗ˘)乙 ことまりは本当に尊いですね。最高です。ところで、何やら不穏なブツが見えましたような… Aqoursになった鞠莉ちゃんとの邂逅も見てみたい 雪解けの初日 1/3
まり「ごちそうさま!とっても美味しかったわ、ママ!」
鞠莉ママ「そ、そう。ワタシが作ったのだから当然デス」コホン
家野「やはり奥様の料理は美味しいですね。久し振りに味わいました」
鞠莉ママ「やめなサイ、イエノまで…」//
ことり「ほんと、美味しかった〜。普段と違って『人の料理』って感じだったなあ」ホッコリ
鞠莉ママ・家野「「どういう意味デス/ですか?」」 雪解けの初日 2/3
まり「お風呂に入ってくるわね」
家野「お湯も沸かしてありますので、よければお浸かりください。長い外出でお疲れでしょうから」
まり「ありがと!」
ことり「まりちゃん、ことりが頭洗ってあげよっか!」
まり「…」
まり「したいなら好きにすれば」プイッ
三人「「「………!!」」」
ことり「えっえっ、いいの?一緒に入っていいの!?」ガタ
まり「待たないからね。遅かったら一人で洗い終わっちゃうから」スタスタ
ことり「あ、わ、待ってまりちゃん!えっとごちそうさまでしたっ、お皿っ、調理場に置いておいてください!お風呂から出たらみんな私が洗うので!あっ痛たっ!」ガンッ
鞠莉ママ「お、落ち着きなサイ…」
ことり「ぉふ、お風呂に入ってきます!」タタタ 雪解けの初日 3/3
<ほんとに?ほんとにことりもついていっていいの?
<うるさい。じゃあだめ。来ないで
<やだ、まりちゃんいいって言ったもん。
<言うこと聞かないから聞かないでよ!
<嬉しいな〜まりちゃんとお風呂。嬉しいな〜
<変なことしたら許さないからね
<うん!
家野「今日一日で、随分と親しくなられたようで」
鞠莉ママ「そうみたいね」
家野「なにかありましたか?」
鞠莉ママ「…」
鞠莉ママ「コトリがマリのママになったことくらいデスかね」
家野「ほう」
家野 (くらい…?)
的なね 電車の中で読んでとんでもないニヤケ面になってしまった
助けてくれ 一人きりなら呑み込めたもの 1/6
夜…
コンコン
鞠莉ママ「いマスよ」
ことり「こんばんはぁ」キィ…
鞠莉ママ「コトリ。どうかしまシタか?」
ことり「入ってもいいですか?」
鞠莉ママ「構いまセンが」
ことり「お邪魔しますっ」トコトコ
鞠莉ママ「そこに掛けなサイ」
ことり「失礼します」ポフ
鞠莉ママ「どうしたのデスか。マリの部屋へ行ったのでは」
ことり「追い返されましたぁ…」シュン
鞠莉ママ「距離を詰めるのが速過ぎるのでショウ」←予想できてた 一人きりなら呑み込めたもの 2/6
ことり「だって、一緒にお風呂はいれたからもう大丈夫かなって…」
鞠莉ママ「お風呂でもイヤがられていたようでシタが」
ことり「き、聞こえてたんですか!?」ガンッ
鞠莉ママ「あれだけ騒いでいれば coffee を飲んでいても聞こえマス」ヤレヤレ
ことり「うう〜…」
ことり「今日はあんなことがあったから、まりちゃんも寂しいかなって思って…甘えてくれるかなって思ったり…」モゴモゴ
鞠莉ママ「そんな企みが」
ことり「はあ〜〜〜…」
鞠莉ママ「コトリ」
ことり「はい…」
鞠莉ママ「寂しいのは、アナタなのではありまセンか?」
ことり「…!」 一人きりなら呑み込めたもの 3/6
ことり「えっ、と…」
鞠莉ママ「恋しいモノが、あるのでショウ」
鞠莉ママ「その年で産まれ育った国も離れて、母親の元も離れて、たった一人頑張っているのだから」
鞠莉ママ「自分が決断した道とは言っても、迷うことも後悔することもあるはずデス」
鞠莉ママ「会いたい人が、いるのでショウ──」
ことり「…………」
鞠莉ママ「来なサイ」
鞠莉ママ「ハグをしまショウ」スッ
ことり「………っ、…!」
ことり フラ…
ことり …グッ フルフル…
鞠莉ママ「なにを遠慮することがあるのデスか。言ったはずデスよ」
鞠莉ママ「ここにいる間は、全てコトリが思うように──したいようにしなサイ、と」
ことり「………………!!」 一人きりなら呑み込めたもの 4/6
ことり「小原…さん」
鞠莉ママ「ハイ」
ことり「少しだけ、……ても…いい、ですか…」ボソ
鞠莉ママ「──当然デス」
鞠莉ママ「この二週間は、ワタシがコトリの母親デスよ」
ことり タッ
ことり ギュウッ
ことり「さみしい…」 一人きりなら呑み込めたもの 5/6
──まり「かなん!みかんジュースまりにもちょうだい!」
──かなん「まりは紅茶じゃないの?」
──まり「どっちも飲むの!」
──かなん「はいはい。まったくまりってば」
ことり「さみしいよぉ…!頑張るって決めたけど、みんなに迷惑かけてまで選んだ道だけど、やっぱりさみしい!」
──まり「じゃあママ!まり寝るね!」
──鞠莉ママ「ええ、お休みなサイ、マリ」チュ
ことり「お洋服の道なんかもういい!難しいしつらいし、なによりこんなにさみしいだけなら──もうやだ…!みんなのところに帰りたい…!」
──まり「ごちそうさま!とっても美味しかったわ、ママ!」 一人きりなら呑み込めたもの 6/6
ことり「会いたいよ──穂乃果ちゃん。海未ちゃん。…………お母さん──」
ことり グスン…グスン……
鞠莉ママ ポンポン…
…
ことり スー
鞠莉ママ「眠ってしまいまシタか。ワタシの bed を独り占めして、いけない子デース」
鞠莉ママ「かかえているものはたくさんあるのでショウね。その年齢で、大きな決断だったに違いないもの」
鞠莉ママ「ワタシにはアナタの人生を決めることも、その責任を背負ってあげることもできまセンが──」
鞠莉ママ「今は、隣で眠りまショウ」
鞠莉ママ「good night, コトリ」
カチ…
的なね こういう遣り取りめちゃくちゃ好き
ありがとうありがとう 鞠莉「はっ……はっ……はっ……」タッタッタッタッ
見慣れない校舎。
窓の外に広がるのは内浦の山や海じゃない、どこかの町並み。
すれ違う生徒はみんな知らない顔、身を包む制服も浦女のものじゃない。
階段の段数、廊下を蹴る心地、手すりの温度、掲示物、調度品、消火器の位置。
まぶたの裏に焼き付いているほど鮮明なそれらと重ならない光景は、つまりここが見ず知らずの学校だという、それだけのことで。
廊下は走っちゃいけませんなんて、小学生でも知っていることなのに、私は足を止められなくて。
無我夢中で辿り着いたその先は、
──鞠莉『南ことりはっ、今日──来ているの…!?』
──穂乃果『へ?もちろん来てますよ』
──鞠莉『どこに──どこに行けば、会えるの!?』
──穂乃果『ことりちゃんなら────』
鞠莉「………はっ!」タンッ
『被服室』
そう。
そうなのね。
あなたはやっぱり、ミシンと布がよく似合うわ。
扉の奥から聞こえる、知った声も混じる談笑。
左手は祈るように胸の前で握り締めて、その扉に──手をかけた。
的なね
相当好き勝手に書かせてもらってます そっか、虹世界線ならこういった楽しみもあるんだね…幸せ。 ──鞠莉『ことり、そこにいるの…!?』
──穂乃果『見えませんが』
──鞠莉『じゃあどこにいるのよ!』
──穂乃果『あっ!あそこに!』
鞠莉「あーー!」ダダ
ことり「や〜ん──かわいい〜〜!」
漏れ「お前が一番かわいいよ」 行くぞ内浦探険隊! 1/7
五日目
ことり ルンルンルン
家野「おはようございます、ことりさん。なんだかご機嫌ですね」
ことり「そうですか?そんな風に見えますか??」ニコニコ
家野「はい、とても」
ことり「別に、うーん、なにもないんだけどなあ」エヘヘ
家野「………そうですかね」
鞠莉ママ「Good morning, イエノ」トコ…
家野「おはようございます、奥様」
ことり「!」タタタ…
ことり「おはようございますっ、小原さん!」
鞠莉ママ「…二回目デスよ」
ことり「朝の挨拶は何回したって気持ちいいものですよ!」
鞠莉ママ「ハァ…」 行くぞ内浦探険隊! 2/7
まり「おはよー」トコトコ…
ことり「!」タタタタッ
ことり「まりちゃあんっ、おはよおおお!」
まり「うわっなに!?きもちわる!」
ことり「まだ一回目だよ!?」ガーンッ
まり「はあ?一回目…?」
家野「どうなさったのでしょうね」
鞠莉ママ「サテね…ワタシはなにも知りまセン。それよりもイエノ、breakfastの用意を」プイ
家野 (あっ、これなにかご存知のやつですね)
家野「はい、ただいま」ペコ… 行くぞ内浦探険隊! 3/7
朝食中…
家野「お嬢様、今日はなにかご予定がありますか?」
まり「ううん、なんにも。かなんと遊ぼうかな〜」
鞠莉ママ「マリ。ハグゥの他にもトモダチはいないのデスか?もっとこう、淑やかな…」
まり「そうよね、かなんと遊ぶならダイヤも呼ぶわ!」
鞠莉ママ「そ、そうではなくて…」
ことり (はぐう?) 行くぞ内浦探険隊! 4/7
家野「せっかくですし、果南さんと一緒に内浦の町をことりさんへご案内してあげてはどうですか?」
ことり「!」
まり「え〜、」
──かなん「ことちゃんだね、よろしく!」
──ことり「ことちゃん…えへへ…♡」
まり ムムムー
ことり「はいはいはい!行きたいですっ、まりちゃん達に内浦の案内してほしいなっ!」
家野「だそうですよ」
まり「…」
まり「わかったわ」
家野「おっ」
小原「ほう」 行くぞ内浦探険隊! 5/7
ことり「! やった、それじゃ…」
まり「でも内浦を歩くなら、三人じゃなくて二人がいいわ」
ことり「そ、それってまりちゃんと二人!?やんやんっ、ことりも大賛成…!」
まり「そう」ガタ
まり「まりとかなんの二人がね!ごちそうさまでした!」ダッシュ!
ことり「あっ!?ままま待ってまりちゃん!ことりも行く〜〜〜!」ワタワタ
家野「相変わらずのようですねえ」
小原「イエノ、coffeeのおかわりを」
家野「はい、ただいま」カチャ… 行くぞ内浦探険隊! 6/7
船頭「三人で仲良くおでかけかい!いいねえ」
ことり「はいっ♪」
かなん「ダイヤのとこに行くんだよ!」
船頭「おー、いいじゃねえか。おじちゃんも行っちゃだめかい?」
かなん「だめ!」
船頭「あたたた、まいったなあ」ハッハッハ
まり「いいから早く出して〜」
船頭「おっと、そうだったな。揺れるから捕まってな!」
ことり ガシッ
まり「まりにじゃなくて手すりにでしょ!」
かなん「じゃ私も〜」ガシ
まり「…」←まんざらでもない 行くぞ内浦探険隊! 7/7
家野「気を付けていってらっしゃいませ」
かなん「行ってくるねー!」ノシシシ
まり「夕方には戻るわね」
家野「はい。美味しい晩ごはんを用意して待っていますよ」
ことり「ま、ままま、まりちゃん達のことはことりにお任せください…」
家野「…果南さん、ことりさんのことをお願いしますね」
かなん「まかせて!」
船頭「そいじゃ出すぜい!」
ブ…
ブゥゥゥゥン…
<ぴぃぃぃぃ〜〜〜〜……!
家野「相変わらずなのはお二人とも、ですか」クスッ
的なね
保守粘り強すぎて草
くっっっそどうでもいいけど、船頭のおっちゃんは三人くらいいます |c||^.- ^|| お世話頼まれるのがことりさんじゃなくて果南さんなのがとてもグー!ですわ!! 冷たい甘い、ムジュンが愉快 1/4
ことり「これが…内浦…!」パァァァ
まり「別に、よくある港町でしょ」
かなん「まり、内浦の他に港町なんか見たことあるの?」
まり「…ないけど!そういうものでしょ!」
かなん「佐世保とか函館もそうなんだってさ」
ことり「かなんちゃん、詳しいんだね」
かなん「うん!じいちゃんがよく聞かせてくれるんだ、色んな町のこと」
ことり「へ〜、よく旅行に行かれるの?」
かなん「んっとねー、お父さんは『おやじのあれは旅行じゃなくてホーローだ』って言ってた」
ことり「放浪」
まり「ねねねかなん、つじそーさん寄っていきましょうよ」グイ
かなん「いいよ、みかんアイス食べよっか」
まり「うん!」 冷たい甘い、ムジュンが愉快 2/4
辻宗商店
かなん「おばあちゃーん、おはよー!」
まり「おはよー!」
「ああおはよう、かなんちゃん。まりちゃん。今日も元気だねえ」
かなん「えへへー。ねえ、みかんアイスちょうだい!」
「はいはい。まりちゃんも食べるかい?」
まり「もらうわ!」
かなん「ことちゃんも食べるでしょ?」
ことり「! あっうん、食べてみたいな。私にも頂けますか?」 冷たい甘い、ムジュンが愉快 3/4
「おや、見ない顔だね。かなんちゃん達のご親戚ですか?」
ことり「私は、」
かなん「この人はねー、ことちゃんっていってねー、まりの………………まりのなに?」
まり「この前からうちに住んでる人よ」
ことり「あ、新しいメイドですっ!」チュン!
かなん「あはは、それだ。メイドさん」
「そうかいそうかい、みんな仲良しみたいでいいねえ。じゃ今日はおばあちゃんが奢ってあげようかね」っみかんアイス
まり「ほんと!?やったーっ!」
かなん「ありがと、おばあちゃん!」
ことり「えっ、い、いいんですか!?二人の分だけで、私は出します…」ゴソゴソ
「いいんだよ、若い子が遠慮するもんじゃないさ。美味しかったらまた買いにきてくださいな」
ことり「あ…ありがとうございます。お言葉に甘えて、頂きます」
「うんうん」 冷たい甘い、ムジュンが愉快 4/4
まり「んー、おいし〜っ」チュー
かなん「このいっぱいのために生きてる!」チュー
ことり「待って二人とも、ことりも食べる〜!」
かなん「ことちゃんってば遅いよー」
ことり「…ん、美味しい!」チュー
かなん「へっへー、そうでしょー」
ことり「さすが、まりちゃんお気に入りのお店だね。おばあちゃんも優しいしアイスも美味しいな」
まり「そりゃそうよ、まりの目に狂いはないもの!」
かなん「えー、まりってばちょっと前まで恥ずかしがって来なかったじゃん」
まり「か…かなん!余計なこと言わなくていいの!」
アハハハ…
「今日も暑くなりそうだねえ」
的なね 観光案内人かなん 1/3
かなん「あれがね、おきしーてっく」トコトコ
ことり「なんの建物なの?」
かなん「わかんない!」
まり「オキシーテックは、海洋音響測定の試験とか評価をする専門の会社よ」
ことり「えっ!まりちゃんすごい、なんでそんなこと知ってるの!?」キラキラ
まり「!」//
まり「べ…別に、これくらい小原の人間としては当然の知識だもの!すごくなんかないわよ!」プイッ
かなん「かいよーおんきょー?」
まり「…海の中で音を測って、海の中の環境を調べるのよ」
かなん「おー、わかりやすいね!なるほどなるほど、確かに海の中って色んな音が聞こえるもんね」
ことり「そうなの?」
かなん「うん。それで今日は機嫌がよさそうだなーとか、あんまりよくなさそうだなーとかわかるんだよ」
ことり「へ〜!」 観光案内人かなん 2/3
かなん「それでね、ここの道を向こうに行ったら、私達の学校があるんだよ」
まり「あっかなん…」
ことり「! わかった、覚えておくね!」ゞ
まり「いいの覚えとかなくて!忘れて!絶対に来ないで!」
ことり「今週雨が降るみたいだよ?」
まり「だからなに!かささすから平気だもの!」
ことり「可愛いレインコート探しておかなくっちゃ」ムンッ
まり「着ないからね!」
かなん「私はアマガエルのレインコート持ってるんだよ。今度見せてあげるね」
ことり「うんっ、楽しみにしてるね」
まり「聞きなさいってば!!」 観光案内人かなん 3/3
かなん「そこがねー、かき氷屋さんでー、郵便局でー、こっちがぎょぎょー組合でー」
ことり「色んなお店があるんだね」
まり キョロキョロ
ことり「まりちゃん?」
まり「あ、うん。あんまりこっちには来ないから…」
ことり「あれ、そうなの?」
ことり (てっきり果南ちゃんと一緒によく来てるのかと思ったけど…)
かなん「でね、あれが松月さんだよ」
まり「松月さんは覚えてるわ。みかんタルトを食べたところよね」
かなん「そーだよ。でもさっきみかんアイス食べたから今は行けないね」
ことり「お菓子屋さんなの?」
かなん「喫茶店なんだって〜」
ことり「…わあ、ショーケースにケーキとお菓子がいっぱい!見て見てまりちゃん、かなんちゃん!」
まり「ちょっと、外から覗くなんてやめてよ恥ずかしい…」
かなん「私らには高いんだよね〜」
ことり「そっか、そうだよね…」
まり「もう、早く行きましょうよー」
的なね
ヤマもオチもないけどいいのか… 敵陣到達!囚われの果南!? 1/3
かなん「♪せーんろっはつづくーよー どーっこまーでーもー」
ことり「♪やーまこえたにこーえー てーんまでとどけー」
かなん「そんな歌詞だっけ?」
ことり「あれ、違ったっけ…」
かなん「ま、いっか!でもことちゃん歌うまいね!」
ことり「えへへ、そうかなあ」
まり ソワソワ…
ことり「まりちゃん?またなんだか落ち着かない様子だけど、どうかした?」
まり「どうもしてない、けど」モゴモゴ 敵陣到達!囚われの果南!? 2/3
かなん「こんにちはー」スッ
ことり「ってかなんちゃん!?そんな自然にどこ行っちゃうの──」ギョッ
『十千万』
ことり「じゅっ、せん…まん……?旅館…?」
ことり「あっかなんちゃん、勝手に入ったら怒られちゃうよ!」アワワ
まり「かなんなら放っといて平気よ」
ことり「で、でも…」オロ
まり「気になるなら覗いてきていいと思うけど、っていうかすぐには戻ってこないと思うから…」
ことり「へ?どういうこと??」
<あっはっはっはっは!!
ことり「!?」ビクッ 敵陣到達!囚われの果南!? 3/3
ことり「かなんちゃんと…元気そうな女の人の笑い声…」
まり「!」
まり サササッ
ことり「まりちゃん!?」
ことり (よくわかんないけど、まりちゃんが私のかげに隠れた…!可愛い!) キュンキュン
美渡「おっ、初めて見る顔だ」ヒョコ
かなん ヒョコ
ことり「あ、かなんちゃん…」
美渡「どうしたんですか、そんなところに突っ立って。入っちゃいなよ」
かなん「はいっちゃいなよ」
美渡「いやいや、ここ果南ちゃんの家じゃないからw」
かなみと「「あははははは!」」ケラケラ
ことり「???」ポカン…
まり モジモジ…
的なね
書けるの遅くなりそうだったんで中途半端なとこですけど投下 人見知りまりちゃん可愛い過ぎかよ!可愛い過ぎかよ! 流石に千歌ちゃんとはニアミスしてるだろう
面識有ったら一話で「ゆーずのこの人って、ことりさん!?」になるし…
ミナリンスキー並みの凛っぷりなら大丈夫だけど 高海さんとこの三姉妹、次女 1/5
十千万、ラウンジ
ことり「とちまんさん!」
──家野『十千万さんというのは本土にある老舗の旅館です。そちらにも年の近い娘さんがいらっしゃるのですが、どうもお嬢様は人見知りで、なかなか新しい友人を作ろうとなさらないのですよ』
ことり「そっか、ここが」
美渡「お?その感じ、名前は知ってたのかな」
ことり「はい、小原家の方から聞いてました」
美渡「そっかそっか。なんだっけ、オハラさんとこでアルバイト?」
ことり「アルバイトというか、まあその…職業体験、みたいな…」アハハ…
美渡「なんだそりゃ。せっかくこんな辺鄙な町に来るんだったらうちでやってくれればよかったのに」
かなん「ねーみとちゃん、チカはー?」
美渡「だからいないって言ってるだろ。おとなしくお菓子食べてなって」
かなん「むー」ポリポリ
まり ホッ… 高海さんとこの三姉妹、次女 2/5
ことり「ちかちゃんって確か、」
美渡「うん、うちの末っ子。なんだ〜、そんなとこまで聞いてるんですか?もしかして敵情視察のために来たとか」ニシシ
ことり「そ、そんなんじゃないです!ダイヤちゃん?のところに行く途中だったんですけど…」
美渡「果南ちゃんが自宅かのように入ってったからびっくりしたってわけだ」
ことり「心配ないみたいですね」エヘヘ
美渡「まあね。果南ちゃんも千歌のお姉ちゃんみたいなもんだからさ、朝起きたらいたって驚かないくらいだよ」
ことり「そうなんですね」
かなん「でもチカいないんだってさ。曜の応援に行ってるんだって」
ことり「ようちゃんもお友だち?」
かなん「チカの双子だよ!」
ことり「えっ!?」
美渡「いや双子じゃないだろ。それくらい仲良しってだけだからw」
ことり (情報がごちゃごちゃしててよくわかんなくなってきた) 高海さんとこの三姉妹、次女 3/5
まり ポリ…ポリ…
美渡「鞠莉ちゃんでしょ?」
まり「!」ビクッ
まり「あ、はい、こんにちは、おは…小原…まりです…」
美渡「随分緊張しいだな。鞠莉ちゃんって人見知りなのか?」
かなん「まりは英語が話せるんだよ」
美渡「会話になってないだろ。なんでだよ」
ことり「ちょっぴり恥ずかしがり屋さんみたいで、私もまだなかなかお話しできないくらいなんです」ハハ…
美渡「そっかそっか、大丈夫。怖くないぞ〜、美渡ちゃんって呼んでみな〜」
まり ササッ
美渡「お?」
まり ギュ…(裾)
ことり「!」
美渡「…なんだ。お姉さん、全然なつかれてるじゃんか」
ことり キューーーンッ クラクラ…
美渡 (こっちはこっちで重症そうだな) 高海さんとこの三姉妹、次女 4/5
美渡「へー、じゃ私と同い年なんだ。しっかりしてるからもっと上かと思ったよ」
ことり「そうですか?友達にはいつもぼーっとしてるって言われてましたけど…」
美渡「うん。ぼーっとしてもいる」
ことり「もうっ!」チュン!
美渡「あははは、ごめんごめん。でもせっかく同い年なんだから仲良くしてよ。美渡って呼んでくれていいからさ」
ことり「美渡、ちゃん」
美渡「ことりちゃん」ニカッ
美渡「小原さんとこにいるんじゃよっぽどなにもないと思うけど、ま、なんかあったらいつでも頼ってよ。家族総出で助けにいくからさ」
ことり「わあ、ありがとう!」 高海さんとこの三姉妹、次女 5/5
美渡「さて。千歌もいないんじゃあの子らも退屈だろうし、黒澤さんとこに行くんだよね。あんまり引き留めちゃ悪いか」
ことり「お茶ごちそうさまでした」
美渡「静岡と言えばお茶だからね。美味しかったろ?」
ことり「はい!」
美渡「そろそろ行くってよー。なにやってんの?」
かなん「ここにまりの写真飾ろうと思って片付けてたんだよ!」
美渡「だからなんでだよ!こら、それは置いとかなきゃいけないやつだって、志満姉に怒られるだろ!」
かなん「私はあんまり好きじゃないけどな、これ」っ置物
美渡「知らないよ!」
ことり「うふふ…」
まり「………ふふっ」
的なね
千歌ちゃんは出てきませんでしたね メイドさん、正体見たり、枯れぬ花 1/5
ことり「ねえねえ、ダイヤちゃんってどんな子なの?」
かなん「ぷぷっ、ダイヤ…ちゃん…」ククッ
まり「どんなって…頭がかたくて、」
ことり (海未ちゃん)
かなん「怖がりだよね」
ことり (海未ちゃん…)
まり「かなんが言う…?」
かなん「あと日本のおじょーさまだよ」
ことり「日本のお嬢様?」
かなん「うん。まりはアメリカのおじょーさまでしょ?それでダイヤは日本のおじょーさま」
まり「まりはアメリカじゃないけど…」
まり「立派な日本家屋に住んでるのよ。内浦では歴史のある名家だっても聞いてる」
ことり「へえ〜」
ことり (海未ちゃんんんん!!) メイドさん、正体見たり、枯れぬ花 2/5
かなん「それとねー、背が低くて、前髪がなくて、いつもルビィがくっついてるんだー」
ことり (前髪がない?ルビーがくっついてる??)
ことり (カチューシャで髪を上げてて、お気に入りの宝石かなにかを身に付けてる…の、かな…?)
まり (全然違う想像になってそう)
かなん「今日ルビィもいるかな?」
まり「どうかしらね。いてもこの人がいるから隠れて出てこないかもよ」
かなん「そっかー、私たちはことちゃん好きなんだけどね」
まり「………」//
ことり (鈴木財閥のお嬢様みたいな感じ…??) ムムム
かなん「あっほら、そろそろ着くよ」
ことり「!」パッ メイドさん、正体見たり、枯れぬ花 3/5
黒澤邸
ことり「わあ…本当に立派なお家…!」
かなん「つーしょー『黒澤邸』だよ」
まり「それまりたちしか呼んでないけどね」
ことり「黒澤邸って、歴史的文化遺産みたいな名前だね…あっ、そっか黒澤さんだもんね」フムフム
かなん ポチ
ことり (あ、ここではちゃんとインターホン押すんだ)
かなん「ダイヤのお母さんは礼儀にきびしいからね。勝手に入ったら怒られるんだよ」シーッ
まり「うちのママも怒ってはいるわよ…?」
かなん「まりのママとみとちゃんは平気!」
『はい』
かなん「こんにちはー、かなんでーす。ダイヤいますかー?」
『あら、こんにちは。ダイヤさんね、少々お待ちくださいな』プツッ
かなん「はーい。いるって!」
ことり ワクワク… メイドさん、正体見たり、枯れぬ花 4/5
ジャリ ジャリ ジャリ…
かなん「あ、来た」
ことり「!」
かなん「やっほーダイヤ〜」ノシシ
まり「遊びにきたわよ〜」
ダイヤ「かなんさん、まりさん。おはようございます」トコトコ
かなん「あれ、ルビィが一緒じゃない」キョロキョロ
ダイヤ「ルビィはお琴のお稽古中ですわ。あと一時間もすれば終わると思いますが」
かなん「じゃ上がって待ってよっか!」
ダイヤ「それはかなんさんが決めることではないかと…もちろんいいですけど…」
ことり ポーッ…
まり ツンツン
ことり ハッ!!
ダイヤ「あら、そちらの方は?」キョトン
ことり (ぴええええっダイヤちゃんも二人に負けず劣らず可愛いいいい!!)
ことり「あっえっと、初めまして!」フンスフンス
まり (うわっだいぶ興奮してる…) ヒキ… メイドさん、正体見たり、枯れぬ花 5/5
ダイヤ ジーッ
ことり (見てる!ダイヤちゃんが可愛い目をぱちくりさせて私を見てる!まりちゃんともかなんちゃんとも違うこの反応、ずっと見つめ合っていたいくらい可愛いよぉ) キュンキュン
まり「早くあいさつしなさいよ」
ことり「あっあのあの私ね、まりちゃんのところでしばらくお世話になってます、
ダイヤ「南、こと…り……?」
ことり「!! 嬉しいなあ、ダイヤちゃん私のこと知ってくれてるんだぁ!そうですっ、私、μ'sの南ことりですっ♡」
ことり「…………………………………え?」ハッ…
ダイヤ ポカン…
ことり「あっ…うそ…」
まり「?? ダイヤ、知り合いなの?」
かなん「おっきなネコがいる!」
ネコ ニャー
ダイヤ「……………ぴ」
<ぴぎゃあぁぁぁああああ〜〜〜〜〜〜っっ!!!
<ふぇぇぇ〜〜〜んっンミチャ〜〜〜〜…!
的なね >>521
こういうところで本人が気付かない感じのすれ違いが有るの、大好き。
ことちゃん!好きだってよ! 対抗心メラメラ嫉妬ファイヤ〜
俺よりおもしろいものを書くやつはヤやつだ!! >>529
もしやと思うが>>199-200さんではないのか
おれはこの続きだってしっかり待ってるんだぞ早くしてくれ 娘の憧れ、母の願い 1/6
黒澤邸
カポーン… (ししおどし)
ことり セイザッ
ダイヤ セイザッ
鞠莉(正座)
果南 アグラッ
ことり「あ、あの…」
ダイヤ「ピギャいっ!!なななな、なんでしょうか南ことりさん!様!」
ことり「さ、様じゃなくていいんだけど…」
ダイヤ「ではではではっみみみみ南ことり…っ孃…!」
ことり「それはなんだか普通にイヤだよ!?」ガーンッ
ことり「フルネームでもなくていいってば、まりちゃんやかなんちゃんみたいにただ名前で呼んでくれたらいいから」
ダイヤ「こっ、こっここここ……ここここ…」
かなん (ニワトリみたい)
まり (ダイヤがこんなことになってるの初めて見たわ)
ダイヤ「ころりさんっ!!!///」
ことり「疫病!!?」 娘の憧れ、母の願い 2/6
黒澤母「ようこそいらっしゃいました。粗茶ですが」スッ
ことり「すみません、頂きます」
まり「ありがとうございます」
かなん「おばさん、」
黒澤母「はいはい、お茶は嫌なのでしょう。ですが我が家にいる間はそう易々とみかんジュースが飲めるとは思わないでくださいな」
かなん「くっ…!ことちゃん!私はちょっと用事をすませてくるよ!」
ことり「へ?なに?なに??」
まり「気にしないで、いつものことなのよ」
かなん「うおーっ」スタスタスタ
ことり (掛け声の勢いの割には走らないで早歩き!黒澤さんの教育が行き届いてる!?)
黒澤母「差し支えなければ、ご一緒してもよろしいですか?」
ことり「! は、はいっもちろん!」
黒澤母「それでは」ストン 娘の憧れ、母の願い 3/6
黒澤母「改めて。黒澤ダイヤの母でございます」
ことり「初めまして。南ことりです」
黒澤母「南さんは、小原さんのところへお勤めの身なのだそうですね」
ことり「はい…ご存知なんですね」
黒澤母「ええまあ。放っておいても区内の情報が入ってくる場所なもので」
黒澤母「私には」
ダイヤ ガチガチ…
黒澤母「このやたらと緊張したダイヤと、妹のルビィ。二人の娘がおります」ポン
ダイヤ ハッ…
黒澤母「いつまで緊張しているのですか」
ダイヤ「お母さま…」
まり「あの」オズ
黒澤母「なんでしょう」
まり「どうしてダイヤはそんなに緊張してるの?ことりのこと、知ってるの…?」
黒澤母「ダイヤさん。ご自分で」
ダイヤ「は、はい」コク 娘の憧れ、母の願い 4/6
まり「──アイドル!?」
ことり「いやっ、あのねっ、アイドルって言ってもテレビに出てたわけじゃなくてね、学校の部活動でやってたってだけだよ」アセアセ
黒澤母「そうご謙遜なさらず。南さんが所属されていたグループ、それに当の南ことりさんといえば、その界隈にわずかでも興味を持てば知らずにいられない存在でしょう」
ダイヤ「そっそうですわ!」バンッ
ダイヤ「国立音ノ木坂学園スクールアイドルμ's!始まりのスクールアイドルとも呼ばれるA-RISEと並び、スクールアイドルの世界ではその名前を知らない人はいませんわ!」
ダイヤ「グループができてからほんの数ヶ月でラブライブ!本選に出場というところまで上り詰めた俊足のスクールアイドル!わたくしはA-RISEよりもμ'sの方が大好きなのですわ!」バンバン
ことり「わ、わかった。わかったから落ち着いてダイヤちゃん、机が壊れちゃうよ」オロ
黒澤母「ダイヤさん」
ダイヤ ハッ
ダイヤ「ご、ごめんなさい。取り乱しました…」
まり「そうね」 娘の憧れ、母の願い 5/6
ダイヤ「…お母さまにお願いして、ずっとインターネットでμ'sの動画を観ていました。新しい動画が出たら何回も繰り返して観ましたわ」
黒澤母「一日になんべんもせがむので、とうとうホームページをスタートアップに設定したほどです」
ことり「それは…ありがとうございました…」
ダイヤ「ラブライブ!の本選はテレビで流れるので、やっと…やっと動くμ'sをテレビで観られるんだって、歌って踊るμ'sを応援できるんだって、……そう…思ってたのに…」
ことり グ…
まり「な、なに?どうかしたの?」
ダイヤ「μ'sは、本選への出場を辞退したのですわ…」
まり「ジタイ?」
黒澤母「本選に出るのをやめてしまったのですよ」
まり「え、なんで?」キョトン
ことり「…っ」
ダイヤ ジワ…
黒澤母「…」 娘の憧れ、母の願い 6/6
黒澤母「ご覧の通り、ダイヤはμ'sさんに対して強い思い入れを持っています」
黒澤母「たまたま知り合っただけのそんな一人に、しかも現役を退いていらっしゃる御身に無茶を申し上げることは致しませんが」
黒澤母「袖触れ合うも多生の縁。もしご迷惑でさえないのならば、南さんのご無理でない範囲で、娘の話に付き合ってやってはいただけませんか」ペコリ…
ことり「そっそんな、頭を上げてください!私なんかでよければ、こちらこそっダイヤちゃんとたくさんお話ししたいくらいで!」
黒澤母「そうですか。やはり、お優しい方なのですね」
ことり「私なんか、たまたま運に恵まれただけのいちメンバーだっただけなので…たいしたことないんです」
黒澤母「そうでしょうか」
黒澤母「私も娘達に並んで何度もμ'sさんの歌や踊りを拝見しましたが、そこに映る南さんの姿に、笑顔に、歌声に、他の方々と見劣りする部分など全くなかったように思います」
黒澤母「…さて」スッ
黒澤母「これ以上母親が傍にいては話もしづらいでしょうから、私は奥へ下がります。ダイヤさん、くれぐれも失礼のないように」
ダイヤ「はい…」グシグシ
黒澤母「妹も、後ほどこちらへ寄越してよいですか?同じくμ'sさんのことが大好きなのです」
ことり「はっはい、ぜひ!」
黒澤母「それでは一旦失礼いたします」ススス
的なね
また遅くなりそうだったんで適当なとこで投下しました
はしゃぐダイヤちゃんを書きたかったのに、なんでこんなことになってるんでしょう… 時期的に一期と二期の間っぽい?
何よりこんなに綺麗可愛美人なお母様がご存知なのが素敵!
乙!
https://i.imgur.com/oEdzpRp.jpg 問う者、噤む者、明かす者 1/6
ダイヤ「…」
ことり「…」
まり「…」
ことり「ダイヤちゃん、あのね」
ダイヤ「どうして」
ダイヤ「どうして、μ'sは解散してしまったのですか」
ことり「っ…」グ…
まり「あ、解散したのね…」
ダイヤ「わたくしたちはたくさんのスクールアイドルを見てきました。最初はグループだったのに少しずつ減っていて最後にはひとりぼっちになってしまった方や、二年間活動していても全然お名前が有名にならないグループ、
どこどこの下位互換、なんて言われているようなグループ」
ダイヤ「たくさん、たくさん。ルビィと二人で知らないグループを見つけてはいっぱい調べて曲を聴いて。そんな風にずっとスクールアイドルを追いかけてきましたが」
ダイヤ「そうして出会ったスクールアイドルの中でも、μ'sの皆さんが大好き……いちばん好きでしたわ!」
ダイヤ「ラブライブ!本選で優勝して、テレビや雑誌にもたくさん出て、曲もたくさん出して、もっともっと好きになる──なりたかった、のに…」
ダイヤ「…………どうして…」ポロ… 問う者、噤む者、明かす者 2/6
ことり「それは……それは、」
──ヒデコ『え!?穂乃果達、解散しちゃうの!?』
──フミコ『ってかことりちゃん海外行っちゃうの!?えーん、淋しいよー!』
──ミカ『まー、無理は言えないじゃん。いちクラスメイトの私達がさ』
──『解散したってまじ?』ヒソ
──『予選突破した〜って騒いでなかったっけ』ヒソ
──『なんか、リーダーの子が倒れたとか』ヒソ
──『うっそ自己管理できないとか、だっさ!』ヒソ
──『ネットニュース』
──『俊足のスクールアイドル、μ's!本選辞退!原因はメンバー間の不仲か!?』
──『μ's解散!本選辞退から見る「計画的解散」の背景とは』
──『かなC』
──『WZ好きだったのにな〜』
──『スクールアイドルは所詮量産品』
──『俊足解散w』
ことり「それ…………は……」
まり「もうやめて」 問う者、噤む者、明かす者 3/6
ことり ハッ
ダイヤ「!」
まり「なにがあったのか知らない、まりにはわからないけど、これ以上ことりにそのことを思い出させるのはやめて。ダイヤ」
ダイヤ「で──ですが、わたくしは知りたいのです!本当に本当に好きだった、μ'sが解散してしまったのはなぜなのか…!」
まり「ねえダイヤ、ことりの表情を見て。今、あなたの目の前にいることりの表情を」
ことり「…!」
まり「わたしはみゅーずのことも、アイドルとしてのことりも知らない。ダイヤがそんなに好きになるんだからきっとすごく素敵だったんだろうなって、それだけはわかる」
まり「でも、もうそれは終わったことなんでしょ。きっと理由はあったんだよ、誰も知らない事情とか、そういうのが」
まり「ダイヤが本当にみゅーずのことを、ことりのことを好きだったんなら、これ以上ことりを苦しめないでほしいの」
まり「お願い──」ペコッ…
ことり「まりちゃん…」
ダイヤ「まり、さん…」 問う者、噤む者、明かす者 4/6
ダイヤ「ごめんなさい」
ダイヤ「自分が知りたいことだからと、ことりさんの気持ちを考えていませんでした。反省いたします…」
ことり「そんな、いいんだよ。私達を応援してくれてたんだから、それが気になるのは当然だもん」
ダイヤ「まりさんに言われるまで気がつかないなんて、ことりさんを前にして、わたくしは…とんでもない失礼を…」ジワ
ことり「わわわわっ、だだだ大丈夫だよ!ことり怒ってないよ、泣かないでダイヤちゃん!」
まり「ダイヤ」
まり「ことりはそれくらいで怒ったりしないわ。あなたのことをキライになったりなんかしないから、落ち着いて」
ダイヤ「!」
ことり「まり…ちゃん…」
まり「ふんっ」プイッ
ことり「まりちゃあん…♡♡」キュンキュン 問う者、噤む者、明かす者 5/6
ことり「まりちゃんっ、ことりのことそんな風に思っててくれたんだねっ。嬉しい!」ギューッ
まり「もーいーから!うるさい!ダイヤとお話ししなさいよ!ダイヤだって、せっかく憧れのことりに会ったんなら泣いてないで話したいこと話さないと損よ!ああもうくっつかないでってば!」ジタバタ グイ
ことり「ふぎゅ…そ、そうだよダイヤちゃん。なんでもお話ししよ、私ダイヤちゃんのこととかルビィちゃんのこととかたくさん知りたいな」
ダイヤ「は、はい。だったら、ええと、これを」ゴソ
『μ'sに会ったらききたい1000のこと! ダイヤ・ルビィ』 ドスン
ダイヤ「ルビィがまだいませんが、お夕飯までにみんな聞くには時間をむだにできませんわ!さあことりさん、たくさん教えてくださいな!μ'sのことが200個と、ことりさんのことは…どこからだったでしょうか」パラパラ
ことり「 」
まり「ことり」
ことり ギギギ…
まり「がんばれ」ポン
ことり「ふぇえ〜〜〜んっ、ンミチャ〜〜〜〜………!!」
ダイヤ「えっ海未さん!?どこですか!?来ているのですか!?」バッ キョロキョロ
………………
……… 問う者、噤む者、明かす者 6/6
<ことちゃ〜〜〜んっヘルプミ〜〜〜〜!
ことり「かなんちゃんの声…?」
ダイヤ「いつもお一人でがんばっているのに、助けを求めるなんて珍しいですわね」
まり「それだけなついてんでしょ、この人に」ムゥ
ことり「なんだかよくわからないけど、ちょっと行ってくるね」タタタ
ダイヤ「お早めにお戻りくださいね!」ウキウキ
ダイヤ「はわ〜それにしても本物のことりさんにインタビューができるなんて、記者さんになったみたいですわ」ウットリ…
まり「みゅ」
ダイヤ「はい!?なんでしょう!?」
──まり「みゅーずってそんなにすごかったの?」
──ダイヤ「すごいなんて言葉では言い表せませんわ!きらきら一生懸命でどうのこうのどうのこうのそうだ一緒に曲を聴きましょう!わたくしが好きなのは云々………」
まり「…ううん、なんでもない。ことりと話せてよかったわね」
ダイヤ「はいっ最高ですわ!」
まり「…」
まり「ねえダイヤ。ことり本人に話さないでいてくれるなら、わたしが──」
ダイヤ「はい…?」
的なね
なげえ ハラショー
マリーかなりことりちゃん尊重してくれてる… 一期で喧嘩別れしたまま留学した世界線か
穂乃果めっちゃ病んでそう まりちゃんがダイヤちゃんやかなんちゃん通してデレてくれるの最高!
待ってます! 愛しき者の膝の上 1/11
黒澤母「どうぞ」コト
かなん「わーいっ、いただきます!」グビグビ…
かなん「ぷはあ〜っ、この一杯のために生きてるぅ!」クーッ
かなん「ことちゃんも飲む?内浦のみかんジュースは最高だよ!」
ことり「悪いよ、それはかなんちゃんが頑張ってお手伝いしたご褒美のみかんジュースなんだから…」
かなん「おばさん、ことちゃんにも同じのを!」
まり「かなんがあげるんじゃないんかい」
黒澤母「飲みますか?」
ことり「いえ、私はお茶で結構です。とっても美味しいです、このお茶」
黒澤母「静岡と言えばお茶ですからね。当然のことです」ホホ
──美渡「静岡と言えばお茶だからね。美味しかったろ?」
ことり「ぷ…」ククッ…
黒澤母「?」 愛しき者の膝の上 2/11
ルビィ「ねーねー、いっしょに歌おー」クイ
ことり「うん、いいよ。なに歌おっか?」
ルビィ「ぼらりゃ!」ゥュ!
ことり「ぼ…なあに?」
ダイヤ「『僕らのLIVE 君とのLIFE』を歌いたいと言っているのですわ」
ことり「そっかあ、さすがダイヤちゃん!」
ルビィ「てーれれってってってって」チマチマ
ことり「かわわわわわわわわっ!!!♡♡♡♡(わあ!振付も覚えてるんだ、すごい!)」キューーーンッ
ルビィ「たしかないまよりも〜 あたやしいゆめ〜 つかまえたい〜」
ことり「♪大胆に飛び出せばO.K. マイライフ」
ことルビ「「〜〜〜〜〜〜♪」」 愛しき者の膝の上 3/11
ダイヤ「いくら映像で見慣れているといっても、ルビィがあんなにも自分から近づくだなんて」
かなん「ね。よっぽどことちゃんのこと好きになったんだな〜」ハハハ
ダイヤ「や、ですからルビィとわたくしは……まあいいですけど」
まり「でも本当に楽しそうに歌って踊るわね、ルビィは」
ダイヤ「まったく、ことりさんにインタビューしたいことが山ほど残ってるというのに、ルビィったら…」ウズウズ
かなん「ダイヤ踊んないの?」
ダイヤ「んなっ!わ、わたくしはそんな、ことりさんと歌って踊るなんて、おおおおそれ多いというかなんというか」
かなん「でも楽しそうだよ。ことちゃんすごく歌じょうずだし!私もやろっと!」スクッ
ダイヤ「え!?」
まり「…じゃあまりも」スクッ
ダイヤ「え!え!?」アワワ 愛しき者の膝の上 4/11
かなん「ことちゃん、私もまぜて!」
ことり「うんっ、一緒に踊ろ!」
まり「まりも歌うわ」
ことり「じゃあなにかみんなが知ってる曲にしよっか〜」
ルビィ「こたえなくていいんだ わかゅから〜……」ハッ
ルビィ「うたうのやめちゃだめー」クイ
ことり「あっごめんね、そうだよね。二人ともこの曲が終わるまで待ってね。♪何度でも諦めずに 探すことが僕らの挑戦」
まり「はー…すっごいキレイな歌声…」
かなん「この動き面白いね!こう、こう、こんな感じ?」クイックイッ
まり「あははは、かなんってば上手上手!」
ワイワイワイ…
ダイヤ「んま…」プルプル
ダイヤ「待ってください、わたくしも一緒にやります〜〜〜〜っ!」ワッ
かなん「やっと来た〜」
アハハハ…
………………
……… 愛しき者の膝の上 5/11
ことり「お世話になりました」
黒澤母「娘達と遊んでくださり、本当にありがとうございました。とてもよい想い出になったと思います。ほら二人とも、きちんとご挨拶をなさいな」
ダイヤ「今日はありがとうございました。憧れのことりさんとお話しできて、歌ったり踊ったりしたこと、わたくしの大切な想い出にします。おからだに気をつけて、」ハキハキ
ルビィ「ことりちゃー」ギュ
ルビィ「かえっちゃうのやだー」スリスリ
ダイヤ「………」
ルビィ「もっとあそぶのー」クイクイ
ダイヤ「…わ、わたくしだって我慢してるのに!ルビィってばずるいですわ!ことりさん帰らないでくださいな!」ギュ
ことり「あわわわ…」
黒澤母「こら、無理を言うのではありませんよ。暗くなってしまうでしょう」
ことり「よしよし、また来るからね〜」ナデナデ 愛しき者の膝の上 6/11
かなん「ことちゃん大人気だねー。まりもハグしないの?」
まり「しないわよ、同じ家に帰るのに。そろそろバス来ちゃうわよ」ヤレヤレ
かなん「聞いたよ、まり。ことちゃんのことかばってあげたんだって?」
まり「! なんで!?」
かなん「さっきダイヤにね。まりに注意されちゃったって、少ししょんぼりしてたから」
まり「なにか聞いたの?」
かなん「ううん、中身は聞いてないよ。でもやっぱり優しいなって思ってさ。えらかったね、まり」ナデナデ
まり「も、もう!からかわないでよ!」プクー
かなん「あははは!よしよ〜し。ことちゃんの真似〜」ナデナデ
まり「も〜…!」// 愛しき者の膝の上 7/11
ことり「それじゃ行くね、またね。ダイヤちゃん、ルビィちゃん」
ルビィ「ぅゅー!ことりちゃー!」モガモガ
ダイヤ「ぅぶぶ………また来てくださいね」ウルウル
黒澤母「お気をつけてお帰りくださいな」
かなん「ばいばーい!ルビィもまたね!」ノシシ
かなん「おじゃましましたっ!」ビシッ
ことり (わおわお…さすが黒澤さん)
まり「お邪魔しました。ダイヤとルビィも、またね」
ことり「それじゃ二人とも、帰ろっか」
かなん「はーい」
まり「走らないとバス来ちゃうかもよ」
ことり「わ、大変!急ご!」
かなん「負けないよー!」タタタタタ
まり「かなんったら待って〜!」タタタタタ
ことり「え!?お、置いてかないで〜!」タタタ… 愛しき者の膝の上 8/11
黒澤母「さあ、家に入りますよ」
ルビィ「はぁぃ…」テチテチ…
ダイヤ「…」
──まり『ねえダイヤ。ことり本人に話さないでいてくれるなら、わたしが──』
──ダイヤ『はい…?』
──まり『ことりがアイドルをやめた理由』
──ダイヤ『え──』
──ダイヤ『だってまりさん、ことりさんがスクールアイドルだったことすら知らなかったのでは…』
──まり『うん、知らなかったわ。だから正しく言うなら、「ことりが日本を離れた理由」なんだけど。これってたぶん、アイドルをやめたのと関係あるんじゃないかなって思って』
──ダイヤ『…!』
──まり『ことりに言わないでいてくれるなら、ダイヤには…話しましょうか』
──ダイヤ『……………わたくしは…』
黒澤母「ダイヤさん、中へ。いつまでも姿が見えていては南さん達も困るでしょう」
ダイヤ「あっ、はい…」スタスタ… 愛しき者の膝の上 9/11
運転手『沼津駅行き、発車します』
ブゥゥゥン…
かなん「ダイヤたち喜んでたね。あんなにはしゃいでるの初めて見たよ」
ことり「ね。みんなで歌って踊って楽しかったなあ」
かなん「ことちゃん歌もダンスもうま過ぎだよ!なにかやってたの!?」
ことり「あ、ああー…かなんちゃんはいなかったんだっけ。うん、まあ…高校の部活動でちょっとね」
かなん「へー、部活動かー。わたしも高校生になったら歌とダンスの部活やろうかな!」
ことり「わ、それいいね。まりちゃんとダイヤちゃんと?絶対応援しにいくよ!」
かなん「そのときはことちゃんも一緒にやるんだよ」
ことり「わ…私は部外者だし年齢が…!」
まり「…」ボーッ 愛しき者の膝の上 10/11
──ダイヤ『……………わたくしは…』
──ダイヤ『…結構、です…』
──まり『!』
──ダイヤ『それをまりさんの口から聞いてしまうのは、ズルだと思うので。μ'sが解散した理由、それはずっと知りたくて知りたくて苦しいことでしたけど』
──ダイヤ『まりさんに言われたこと。それに』
──ことり『ダイヤちゃん!』
──ダイヤ『わたくしはもう──充分過ぎるほどに、満たされましたから』
──まり『……そっか』
──ダイヤ『はい』ニコ… 愛しき者の膝の上 11/11
かなん「まり?まりってば」トントン
まり「ん、ああ。なに?かなん」
ことり「まりちゃん疲れちゃった?たくさん歩いたし歌って踊ったんだもんね」
まり「…そうね。少しだけ」
まり「だから、ひざ貸してよね」
ことり「へ──」
まり トスン…
かなん「まりったら、すぐ着いちゃうよ?」
まり「いいのー」スリ…
ことり キュン…
かなん「甘えんぼだなー。ダイヤたちと仲良くしてるの見てことちゃん一人占めしたくなったんでしょ!へへ、ダイヤたちには言わないでおいてあげるからね。ね、ことちゃん──」
ことり デレェェェ
かなん「わあ顔やばーーー!!!」
ブゥゥゥン…
的なね この俺がウンコブリブリブシャー的ないつものお下劣なやつを書いている間にこんないいものを書きやがって許さん スキだから、キライだけど、いつかスキに。 1/5
六日目…
まり「いってきます」
鞠莉ママ「行ってらっしゃい、マリ」
家野「行ってらっしゃいませ、お嬢様」
ことり「行ってきます」
まり「ちょっと、なんであなたまで乗ってるのよ」
ことり「向こうまで送るから」
まり「いいってば!一人で行けるから!」
ことり「だだだ出してください」
船頭「よし、そいじゃ行くぜ!」
ことり「ままままりちゃん座って。ことりのおひざに」ポンポン
まり スタスタスタ… ストン
ことり「まりちゃん!ことりのひざ!あいてますよ!」
ことり「まりちゃん!!!」
ブ…
ブゥゥゥゥン… スキだから、キライだけど、いつかスキに。 2/5
ことり「ただいま戻りました〜」
家野「お帰りなさい。毎朝お疲れ様です」
ことり「お疲れなんて全然!まりちゃんと一緒に船に乗るの好きなので」
家野「怖いのでは?」
ことり「出発のときに大きく揺れるのはまだ怖いですけど、走り始めてからは平気になってきました。まりちゃんもお話ししてくれるから気が紛れますし」
家野「それはよかった。今日はどうなさいますか?」
ことり「お家のこと一通りお手伝いします!でもお昼過ぎにおやつ作りで少し外してもいいですか?」
家野「もちろんです。今日はショーホールの掃除をしたいのでお手伝いをお願いしましょうか」
ことり「はい!お願いします!」
家野「ではこちらへ」
… スキだから、キライだけど、いつかスキに。 3/5
まり「ただいまー」
家野「お帰りなさいませ。おや、ことりさんはご一緒ではありませんでしたか?」
まり「一緒だったわよ。でもなんかまだ船にいる」
家野「? そうですか」
家野「ことりさんがおやつを作ってくれていますので、手を洗ってお待ちください。すぐに参ります」
まり「はーい」スタスタ
家野「ことりさん、いますか?どうかなさいましたか?」ヒョコ
船頭「おう家野ちゃん。よければお姉さんを引き取ってってくれるかい」
ことり「」チーン
家野「これは一体どういう状況ですか」
船頭「いやあ、着岸の速度を少し誤ってな。ドンと揺れたらお姉さんがエンジンダウンしちまったんだよ」ハッハッハ
家野「そうでしたか。ほらことりさん、戻りましょう。まりお嬢様におやつを作ってくださったのでしょう、一緒に食べないのですか?」ユサユサ
ことり「!」キュピーン
ことり「まりちゃんとのおやつタイム!一回だって無駄にできないっ!」シュタッ
家野「ええ。早く用意しないと、またむくれてしまいますよ」
ことり「はい!先に行って用意してます!」タタタ
船頭「ほ〜、アルバイトなんだろ?それなのに仕事熱心で感心だな」
家野「そうですねえ」
… スキだから、キライだけど、いつかスキに。 4/5
ことり「今日のおやつはバナナティラミストライフルですっ」
鞠莉ママ「可愛いデスね。しかし tiramisu とは」
まり「…」ジー
まり「ねえ家野、」
家野「私も先ほど味見をさせていただきました。一口、食べてみてください」ヒソ
まり「家野がそう言うなら…いただきます」
まり パク…
鞠莉ママ「…」
まり「! お、美味しい!」
ことり「ほんと!?よかったあ!」
鞠莉ママ「どれどれ。………フム」モグ
まり「コーヒーの味はするけど苦くないわ」
ことり「生地に加えるコーヒーを薄めに淹れてみたんだよ。バナナとチーズも多めにしたからあんまりコーヒーの苦味が気にならないでしょ?」
まり「うん、美味しいわ」パク
ことり「えへへ〜」 スキだから、キライだけど、いつかスキに。 5/5
ことり「まりちゃん、コーヒーの香りはキライ?」
まり「え?ううん、匂いは好きよ」
ことり「そっか。だったら、きっとコーヒーそのものを楽しめるようにもなると思うの」
ことり「すっぱかったり渋かったり苦かったりするけど、まりちゃんが『美味しい』って思えるコーヒーに出会えるように、少しずつ試してみようね」
まり「な…誰かコーヒー好きになりたいなんて言った!?」
ことり「ううん、言われてないけど」
ことり「好きな人の好きなものを好きになりたいって気持ちは、誰にだってあると思うから」
まり「!」
まり チラ…
鞠莉ママ「ワタシの tiramisu は coffee の風味が強く感じマスね」
家野「奥様の分とまりお嬢様の分とで、分量を変えて作っていらしたようですよ」
まり …//
ことり「ちょっとずつコーヒーの味に慣れていって、いつかママと一緒にコーヒーを楽しめるようになろうね」ヒソ
まり「うん…」
ことり「飲み物はね、どうしようかなって思ったんだけど、ロイヤルミルクティーを用意したから淹れるね──」カチャ…
まり「ことり」
まり「……………ありがと…」
ことり「うんっ♡」
六日目:まりちゃんにありがとうって言われた!
的なね
今回なんかサブタイもうちょっと可愛くできた気がする… 自分には絶対持てないものを当たり前のように持っている人間に対する嫉妬と憧れの入り雑じったこの感情
これはあれだ、かよちんを見る時の凛ちゃんのような目で我輩はいつもここを見ておるよ 夜は一人、あなたを想って針の音 1/3
ことり「それじゃ、私もお部屋に戻りますね」
家野「はい。今日もお疲れ様でした、ゆっくりお休みください」
鞠莉ママ「Good night, コトリ」
ことり「お休みなさい!」ペコッ タタタ…
Bird's room...
ことり「ふう…」パタン
ことり トコトコ…
ボフンッ (in bed)
ことり スッ (makura mo-gyu!!)
ことり「あああああああああああ!!!!今日もまりちゃんが可愛かったよおおおおおおおお!!!!」 夜は一人、あなたを想って針の音 2/3
ことり「朝!!まだちょっぴりおねむで目をうとうとさせてる姿!!寝てる間に取れちゃったはずのナイトハットをちゃんと被り直し…たつもりがへにゃってなっちゃって!!それも含めた全体が可愛いの権現!!」
ことり「お船のとき!!口ではあんな風に言っていながらも、実は船に乗るとき足元が震えちゃうことりの手を先に乗ったまりちゃんが引いてくれるようになってきました!!それで出発前に少しだけいじわる言うの!!
今日はおひざには座ってくれなかったけど、たぶんもうそろそろ座ってくれるようになるってことりは思ってます!!」
ことり「帰りのお船!!思いがけずドンってなって怖くて動けなくなっちゃったことりでしたが、それでも気づきました!!お船が大きく揺れた瞬間、まりちゃんも『ひっ』って言いました!!ちっちゃな声で『ひっ』って!!
ちくしょおおおおおっなにやってんだことりぃぃぃぃぃ!!あれはかっこよくまりちゃんを支えて『大丈夫だよ、怖くないよ(イケボ)』ってしてあげる場面だったのに!!
ちくしょおおおおおおおおおおおっ!!!」
ことり「最初はちょっぴり警戒されてて、ことりの作ったごはんとかおやつとか恐る恐るって感じだったけど、最近は喜んでくれてるってわかる!!楽しみにしてくれてる!!そりゃそうだよ、だってまりちゃんのために愛情いっぱい込めてるもん!!
人を愛せる子は人の愛情に気づけるものだもん!!まりちゃん!!ああっ好き!!可愛い!!」
ことり ………
ことり「二日続けてコーヒーの味はイヤだよね。明日はスコーンでも焼いて、アフタヌーンティー風にしよっかな…」(賢者タイム) 夜は一人、あなたを想って針の音 3/3
ことり「さてと」ヨイショ
ことり「後は大詰めだけだもんね、今夜じゅうに仕上げちゃおっと」
ことり「〜♪」ダダダダ…
ことり「それにしても、……」チラッ
ことり「う〜ん。どう考えても帰るまでに使いきれないくらいの分量だよね」
布と生地の山 コンモリ…
──ことり『それに、結局みんな買ってもらっちゃいましたし』
──鞠莉ママ『…本当にそんなものでよかったのデスか?それでは余計にコトリの時間が減るだけなのでは…』
──ことり『ううん、これがいいんです。私の数少ない得意なことなので』
ことり「張り切ってあれもこれも選んじゃった私も悪かったなあ。小原さんにしてみれば、これくらいの平凡な布なんかこれだけ積み重ねてもきっとたいした金額じゃないのかもしれないもん」
ことり「かと言って、持って帰って向こうで自分の服とか実習に使うのもなあ」
ことり「どうしようかなあ」ダダダダ…
そして夜は更けていく…
的なね 心臓に悪いタイプの女の子 1/5
七日目…
<きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜………………っ!!!
家野「まりお嬢様!?」
鞠莉ママ「何事デスか!?」
家野「お部屋の方からです!」
鞠莉ママ「私が行ってきマス!イエノは現場に混乱が行かぬよう、ゲストへの対応指示をお願い」
家野「かしこまりました」
タタタタタ…
鞠莉ママ「マリ!入りマスよ!」ガチャッ
鞠莉ママ「どうしまシタか!?」
まり「ママ…」ワナワナ…
まり つベレー帽と ギュ…
鞠莉ママ「それは…!?」
まり「起きたら──起きたら可愛いベレー帽が置いてあったの!!」
鞠莉ママ「……………ハイ…?」 心臓に悪いタイプの女の子 2/5
まり「いえの!おはよう!」
家野「おはようございます、まりお嬢様。先ほど大きなお声がしましたが、なにか──…まあ」
まり(ベレー帽equip)「なんにもないわ!」ニコニコ
家野「…そうでしたか、それならばよいのですが」
まり「うん!」ニコニコ
家野「…えっと、」
家野「とてもお似合いですね、そちらの帽子」
まり「そう?そう??気づいちゃった?」
まり「えへへ、いえのってば目ざといんだから〜♡」
家野「どうされたのですか?初めて見るように感じますが」
まり「わからないの。起きたら部屋の入口に置いてあってね、あけたら可愛かったのよ!」フフン
家野「ほう、もう完成したのですね」
まり「え?なあに?」
家野「いえ、なんでも。今日のお洋服ともばっちり合っていますね」
まり「そうでしょ!」クルン 心臓に悪いタイプの女の子 3/5
まり ウキウキ ソワソワ
家野「ところで、ことりさんなら調理場の方にいらっしゃいますよ」
まり「!!」
まり「な、なんでことり!?どこにいたっていいわ!」
家野「そうですか。ご挨拶なさるかと思いまして」
まり「…ま、まあ、朝のあいさつはした方がいいかもね!小原家の者として、日々の礼儀は大切にしなくちゃいけないもの!」
家野「そうですね、それがいいと思います」
まり トコトコ…
まり「あいさつしにいくんだからね!」
家野「はい」
まり トコトコ…
まり「それだけだからね!!」
家野「わかっていますよ」ニコニコ 心臓に悪いタイプの女の子 4/5
ことり「…うん、焦げ目もいい具合。まりちゃんは甘いのが好きだから仕上げにハニーをたっぷりかけてっと…」
ことり「ことり特性のフレンチトーストの出来上がり〜♡」
コホン
ことり「! あ、家野さん。ちょうどできましたけどまりちゃんは起きてきて──」
まり「ぉ、おはよぅ…ことり……」モジ
まり(ベレー帽equip!!)
ことり「──────」
ことりは、大宇宙を感じた。
産まれてから今日までに体験してきた様々な出来事が脳裏を駆け巡り、森羅万象、世の中のありとあらゆる真理を瞬時に理解した。
人は皆ちっぽけだが、営みは繰り返され、何世紀にもわたり命を紡いでいく。
そう、世界はそれそのものが永遠に終わることなく生き続けていく一つの輪廻であるのだ。
生を受けると同時に定められる死、その限られた時間の中で為す各々の営みこそが大宇宙。それはまるで、そう、スクールアイドルという存在そのものに コホン、コホン
ことり「!!!」ハッ 心臓に悪いタイプの女の子 5/5
まり「おはようって、言ったんだけど。聞こえなかったの?もっと近くに行って耳元で言わなくちゃだめかしら」モジ
ことり スタ…
ことり スタスタスタスタ
ことり スッ (片膝つき
まり「な、なによ。なにか言ってよ──」
ことり「可愛いよ。とっても似合ってる」
まり「…っ!」///
まり「ま、まあ、知ってるし。っていうか、なにが。まりはおはようって言っただけなんだけど」
ことり ハグッ
まり「……!!?」
まり「ちょっ放してよヘンタイ!ヘンタイことり!もう、朝ごはん食べられないじゃないの!いえの!いえのーーー!」ジタバタ
まり「あれ、なにこの濡れてるの…」
ことり 鼻血ダラァーーーーー
まり「ぎええええええええっ!!鼻血!鼻血出てるわことり!出てるとかいうレベルじゃない!!待ってほんとに放してお洋服についちゃう!ついちゃうううう!!」ジタバタジタバタ
ことり「(鼻血が)ぶっぶーですわぁ…♡」トローン
まり「いえのーーーーーーーーーー!!!!」
的なね
>朝起きたら見知らぬかわいいベレー帽が掛けてあった!
これを書いてみた ことりちゃあんwww
ウキウキなマリーはかわいいなあ 真実に刺された日 1/6
船頭「お、まりさんですね」
ことり「! お〜〜〜〜い、まりちゃあ〜〜〜〜ん!お帰りなさぁ〜〜〜〜い!」ノシシシ
まり「…た、ただいま…」
ことり「ん…?」
──ことり「まりちゃ〜ん、お帰りなさ〜い!」ノシシシ
──まり「ちょっと!大きな声で呼ばないでよ、恥ずかしいでしょ!」
──ことり「お帰りなさい♡」
──まり「ただいまっ!」フンス
まり「早く乗ってよ、帰るわよ」
ことり「まりちゃん、なにかあった?」
まり「な、なんにもないから!見ないで!」プイッ
ことり「んんーーー……」ムムム 真実に刺された日 2/6
船頭「はい到着しました、一日お疲れ様でした」
まり「ぁ、ありがと」スタスタ…
船頭「なんだか元気なさそうですね」
ことり「やっぱりそうですか?お膝に乗せてもおとなしかったし、どうしたんだろう…」
船頭「お姉さんとしては少し嬉しかったんじゃないですか?」
ことり「…………ううん。お膝になんか、座ってくれなくていいんです」
ことり「そんなことよりも、まりちゃんには笑顔で元気でいてほしいのに」 真実に刺された日 3/6
まり「ただいま」
家野「お帰りなさいませ、まりお嬢様。今日は久し振りに私がおやつを作りましたよ、すっかりことりさんの味に慣れてしまったかもしれませんが──」
家野「…」
家野「お嬢様」
まり「な、なにっ」
家野「お顔が赤いですが、どうかなさいましたか?」
まり「べ、別に!なんにもないけど!」
家野「…そうですか、それならよいのですが。カバンをお部屋に置いていらしてください、おやつの用意をしておきますね」
まり「う、うん」トコトコ…
家野「ああそれと、その帽子はとても似合っていますが、お家の中では脱いでおきましょうね」
まり「っ!」
まり「わ、わかってるっ!」/// タタタタ…
家野「…………んん?」ハテ 真実に刺された日 4/6
まり's room
バタン… スタスタ ボフン (布団)
まり「ぅぅ…」
まり「ぅぅぅ〜〜〜っ」
──家野「とてもお似合いですね、そちらの帽子」
──まり「起きたら部屋の入口に置いてあってね、あけたら可愛かったのよ!」
──コホン、コホン
──まり「おはようって、言ったんだけど。聞こえなかったの?もっと近くに行って耳元で言わなくちゃだめかしら」
──ことり「可愛いよ。とっても似合ってる」
──まり「…っ!ま、まあ、知ってるし。っていうか、なにが。まりはおはようって言っただけなんだけど」
まり「ぅぅぅぅううううう〜〜〜〜」 真実に刺された日 5/6
──まり「おはようっ!」ルン
──かなん「おはよー、まり」
──まり「ねえねえ、かなん。お、は、よ、う」頭フリフリ
──かなん「うん、まり。お、は、よ、う!」お尻フリフリ
──まり「…」
──かなん「?」
──ダイヤ「おはようございます、かなんさん。まりさん」
──かなん「ダイヤおはよー!」
──ダイヤ「まあ、まりさん!その帽子!」
──まり「! さすがダイヤ、にぶちんのかなんとは違ってよく気づくんだから。どう、とっても可愛いでしょ?」
──ダイヤ「とっっっっっても可愛いです!はああ〜〜羨ましい、ことりさんお手製の帽子を被れるだなんて」ウットリ
──まり「えへへ〜。朝起きたら置いてあってね、なんにも言わなかったけどたぶんママがプレゼントで──────え?」
──ダイヤ「またお会いしたいですわぁ…」トロン
──まり「え?ねえダイヤ、今なんて?ことりの手作りって言った?」
──ダイヤ「えっ、違いましたか!?」
──ダイヤ「μ'sの衣装で一番気に入っているとおっしゃっていた飾りがあしらってあるので、てっきりそうだと思ったのですが…」 もう膝の上に乗ってくれるようになったのかよ!(歓喜) 真実に刺された日 6/6
まり「ぅぅぅぅぅうあああああああああっっっっ!!!!」///////
まり「恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!」
まり「やだやだやだやだやだやだやだやだ、散々可愛いって誉めてママにもいえのにもことりにもみんなに見せびらかして!!」
まり「ママがくれたんだと思ってた!!この前のお土産なんだと思ってた!!だってこんな可愛いベレー帽が手作りだなんて誰も思わないじゃない!!」
まり ベレー帽と彡 バッ
まり つベレー帽と ギュ
まり ジィィィィィィィ…
ベレー帽 Kawaii !!!
まり「あああああ可愛いいいいいい!!!」チクショーーーッ!!
──ことり「可愛いよ。とっても似合ってる」
──ことり ハグッ
──ことり 鼻血ダラァーーーーー
──ことり「(鼻血が)ぶっぶーですわぁ…♡」トローン
まり「ヘンタイ鳥めぇぇぇえええええっ!!!!!」ウオオオオオッ
その日、まりちゃんは寝るまでことりと口を聞いてくれなかったという。
的なね 大人達の夜、その二 1/4
※ まりがことりと口を聞いてくれなかった日の夜中
家野 スタスタ… (館内巡回中)
家野 (うん、異常なし。このまま奥様に挨拶してから部屋へ戻るとしましょうか………ん?)
ことり コンコン
家野 (ことりさんも奥様に挨拶でしょうか)
<いマスよ、どうぞ
ことり「こんばんはぁ」キィ…
家野 (…挨拶、ですかね?)
家野 (…)
家野 ススス… 大人達の夜、その二 2/4
<小原さぁん
<なんデスか、そんな声を出して
<まりちゃんがお話ししてくれませんでしたぁ
<またなにか構い過ぎたのではありまセンか
<なんにもしてないのにぃ…
家野 (…………ほう)
<そういえば、コトリがマリに作ってくれた帽子デスが
<はい
<とても可愛かったデスね。今朝もマリは喜んでいまシタよ
<似合ってましたね!はぁぁ〜可愛かった
<鼻血がどうとか言っていまシタが
<きっききき気のせいじゃないですか!?
家野 (気のせいではなかったでしょう)
<そうデスか
家野 (奥様…) 大人達の夜、その二 3/4
<まりちゃんがとびっきり可愛くしたいなって思ったときに選べるように、デザインしてみたんです
<横につけてた飾り
<私が昔作った服につけたもので、一番可愛くできたなって思うやつで。ほ………友達も、すっごく誉めてくれやつで
<まりちゃんのお洋服の好みに合わせて少し変えてみたんですけど、気に入ってくれたみたいで、よかった
<ほんとは、毎日学校に着ていくお洋服も、お休みの日にはくスカートも、パーティに着ていくドレスも、みんな作ってあげたいです
<今度はしっかりまりちゃんとお話ししながら、こんなデザインがいいなって教えてほしい
<そうやって少しずつ可愛いお洋服を増やしていって、まりちゃんが明日を楽しみにしながら毎日過ごせるような、そんな………風に………
<……………… 大人達の夜、その二 4/4
家野 (なるほど、こういうことでしたか)
家野 (奥様と眠ったことなど、もう何年前になるのやら)
家野 (少し──羨ましいですね) スタスタ…
ことり スー
鞠莉ママ ポン…ポン…
鞠莉ママ「あら、もうこんな時間デスか。イエノが寝る前に顔を出さないとは」
鞠莉ママ (また一緒にどこかへ旅行にでも行きたいものね…)
こうして夜は更けていく──
的なね 半日くらい口をきいてくれないだけで凹むなんて、貴女も十分鞠莉キチじゃないですかことり
乙! 二〜三日分、適当に日常を書きたいのですが、なにか読みたいシチュエーションなどありますか?
平日という制約があるのであまり幅がないかもしれませんが >>651
学校で授業参観とか保護者と一緒にやるレクレーションにことりちゃんが代わりに行ってわちゃわちゃとか見てみたい 鞠莉ママときどき一緒に眠って癒してあげてるのかな?
改めて素晴らしいな
>>651
一緒にお昼寝とか見たいけど添い寝はもっと先かな 適材適所、明確な不適 1/3
八日目…
ことり「ただいま戻りました」
家野「お帰りなさい、ことりさん。いつもありがとうございます」
ことり「普段は、家野さんが向こうまで送ったりするんですか?」
家野「そうですね、朝から用があって本土へ渡る日なんかは、少し時間が早くてもお嬢様のお見送りもかねて同じ船に乗ることが多いです」
家野「ただお嬢様ももうお年頃ですから、あまり構われてもイヤかと思って、そう毎日はご一緒しないようにしています。本当は学校まで送り届けたいくらいなのですけどね」
ことり「なるほどなるほど、そうですよね。あんまり構われたらイヤですよね。愛情だってわかってても『ほっといて!』ってなっちゃいそうですし」ウンウン
ことり「あ、お洗濯物干してきますね!」タタタ
家野「お願いします」
家野 (頭で理解しているからといって行動が伴うとは限らない、という見本みたいですね) クス 適材適所、明確な不適 2/3
サンルーム
ことり「♪ふんふふ〜ん」パタパタ
ことり「…むむっ!」っしわくちゃの布きれ
ことり「もうっ小原さんってば!こういう生地のお洋服はネットに入れるか手洗いしなくちゃって言ってるのに!」チュンチュン!
ことり「こんな雑に洗濯してたら、すぐぼろぼろになっちゃって着られなくなっちゃう。乾いたら傷んでるところ見とこうっと」サッサッ
ことり「……………!!」チュピーンッ
ことり っブラ プルプル…
ことり (お、大きい…!ことりの㊙�Jップのブラとは迫力が違う…!)
ことり (これは小原さん…?ううん、もしかして家野さん…!普段のお洋服は生地も厚くて装飾も多いから見た目じゃわからないけど、あのメイド服の下に広がるエデンの園には──もしかして、極上の果実が………!?) ゴクリ
ことり (くっ、耐えて。耐えるのよことり。裏地を触ってみたり縫製を確認したりするのはお洋服の勉強として見逃されても、他の好みから誰のものかを想像したりましてや匂いを嗅いじゃったりするなんてっ…そんな、ヘンタイさんみたいなこと…!)
──母親の手料理──幼女向けのテレビアニメ──一面のお花畑──友近姉さんの物真似芸──淡島の緑と内浦の海──YAZAWAの絶壁──
ことり スン
ことり (無心で干そう) サッサッ… 適材適所、明確な不適 3/3
ことり「〜♪」パタパタ
ことり「────」
ことり「ぁ………ぁあ………っ」カタカタ
ことり「ぁぁぁぁぁぁああああああ……!!」
ことり っ小学生の女の子の服 ババーーーン
ことり (こっこここここことりが干してるのは、ホテルに住んでる中でもごく一部の人達の洗濯物のみ…!)
ことり (小原さん、家野さん、ことり自身、そして──そしオフッw そして、まっまま…まりちゃんのもの…!!)
ことり (まりちゃんの──まりちゃんのまだあどけない、それでいてちょっぴり背伸びしたい気持ちも見え隠れする、揺れ動く思春期の心を体現したかのような可愛いお洋服…)
ことり (背中のデザインがちょっぴり主張強いな、肩から肘にかけて伸びるラインの色はすごく好き、合ってる。確かこれと合わせてたスカートはっと) ゴソゴソ
ことり (こっこれだあ…) エヘヘ…
ことり (それぞれで見ると悪くないけど、まりちゃんの身長と髪の毛、靴とランドセル。みんな含めて考えると上をもう少し落ち着いたトーンの柄モノにするか、スカートを思い切ってパンツスタイルに変えてみるとか──デュフw まりちゃんのパンツスタイルもいいなあ)
ことり デヘヘヘヘ……
家野 (ことりさんはお仕事が早いですが、洗濯物を干す時間だけは日に日に長くなっていきますね) ヤレヤレ…
的な?ね? お題消化ありがとう!乙!
というか、期待以上にことりちゃんのレビューが素敵でキモくてありがとうッ!!www
ぬゎ YAZAWAのファランクスではことりの幼女愛は防げなかったか ことりちゃんがあなたちゃんみたいな感じになってて草 掃除機かけてたらベッドの下から悪い答案が出てくる話きぼんぬ じゃあわしはアメプロにハマっておいたしようとする鞠莉ちゃんをカールゴッチ式ガチレスリングでポキポキする話キボンヌ Cleaning of Memories 1/3
『まりの部屋』
キィ…
ことり「失礼しまぁす」
ことり「本人がいないときにお部屋に入るのって、なんだかとっても緊張するよね…」
──家野「お嬢様のお部屋の掃除をお願いできますか?」
──家野「ただ、お嬢様もお年頃ですので、できればお部屋に入ったことは気づかれない方がベターです」
ことり「ふっふっふ…」
ことり っハタキ スチャ
ことり「この南ことりをなめてもらったら困りますよ、家野さん」
ことり「適度に散らかっているこのお部屋を、物を動かすことなくお掃除するのは困難です。困難ですが──それは普通のお母さん達のお話!」
ことり「ことりには長年培ってきたスキルがあるのです」
※ 独り言です。 Cleaning of Memories 2/3
──ことり「──ちゃあん、こんにちは〜」
──母親「あらことりちゃん、いらっしゃい。あの子ってばお菓子買ってくるって出かけちゃったのよ。ことりちゃんが来るなら言っておけばいいのに」
──ことり「そうなんですかあ」
──母親「どうせ近所の駄菓子屋さんだと思うから、よかったら上がって待ってて。すぐお茶持っていくからね」
──ことり「ありがとうございます!」
──ことり「失礼しまぁす」キィ…
──ことり「──ちゃんってば、またこんなに散らかしてる」
──ことり「片付けておいてあげたいけど、勝手にさわられたらいやかなあ。それなら、ものを動かさないようにすき間だけお掃除しておこうっと」ヨイショヨイショ
──「お母さんたっだいまー!」
──母親「あっ、あんた!ことりちゃん遊びにきてるわよ!」
──「あーっ、忘れてた!いっけない!」タタタタタ
──「ことりちゃん!待たせてごめーん!」
──ことり「お帰りなさい。全然まってないよ〜」
──「お菓子買ってきたから一緒に食べよう!」
──ことり「うんっ!」 Cleaning of Memories 3/3
ことり「約束して遊びにいくのに、いっつも出かけちゃってたよね」
ことり「お部屋だって、読みかけのマンガとか使い終わったおもちゃとか、いつもそこそこ散らかってたもんね」
ことり「遊びにいくたびに、気づかれないようにお掃除してたから──いつの間にか、変なスキルが身に付いちゃったよ」クス
ことり サッサッ…サッサッ…
ことり「──ねえ。今はきちんと片付いてるかな。ことりなんかがいなくても、ちゃんとお部屋はきれいにしておかないとだめだよ」
ことり サッサッ……サッサッ……
ことり「ふうっ、こんなものかな!」
ことり「うん。見た目には人が入ったなんて全然わからないはずだけど、拭き掃除も磨き掃除もできた。完璧!」フフン
ことり「それじゃ家野さんに報告して次のお仕事をっと〜…」
──ことり サッサッ…サッサッ…
──ことり「…あれ?なんだろう、これ…」カサ
ことり「…………」
ことり「家野さん、お掃除終わりましたよ」
家野「ありがとうございました。それでは次ですが…」
ことり (帰ってきたら秘密のお話があるけど、うーん…どうしよっかなあ。これ…) っ小テスト カサ…
的な?ね?
どうしよっかな …乃果、後でお話しがあります。ニッコリ
あなたは最高に乙です! おおらか・オア・無頓着 1/4
家野「…」
ことり「…」
小テスト『30点』 ドン
家野「なるほど、なかなかのものを見つけてしまいましたね」
ことり「まりちゃんに言うのも小原さんに言うのも気が引けちゃって、巻き込んじゃってすみません」
家野「いえ。元々私がお掃除をお願いしたことで見つかったわけですからね」
ことり「ちなみに、小原さんって成績とかに厳しいんですか?」
家野「そうですね…」
家野「ほぼ全くの無関心ですね」
ことり「そうですか……………えっそうなんですか?」
家野「はい。通知表すらわざわざお見せしなければ見ようともなさいません」
ことり「え、あ、それは…珍しいですね…」
家野「テストの点数や成績が原因で怒っていらっしゃったことは、私の記憶にある限りは一度もないですね」
ことり「い、一度も」 おおらか・オア・無頓着 2/4
ことり「でもだったらどうしてまりちゃんはテストを隠したんでしょう」
家野「…奥様がそんな風ですから、必ずテストのたびに答案用紙を見せるという習慣は、確かにお嬢様にもないのですが」
家野「これくらいの点数でもあえてベッドの下に押し込んでいらしたことなど、それはそれで一度もなかったと思います」
家野「奥様が長く不在の時期もあるので、そういうときは私に預けてくださるのですが…」
家野「…」
ことり「…?」
家野「これ、つい最近のものですね」
ことり「え?」
家野「先生の性格なのでしょうか。テストの作成日の記載があります」トン
ことり「あ、ほんとですね。先週の金曜日…ってことは、返ってきたのは昨日か一昨日ですかね」
家野「この規模の小テストならば当日に採点が済んだ可能性もありますが、いずれにせよ直近であるのは間違いなさそうですね」 おおらか・オア・無頓着 3/4
ことり「明日の準備をしてるときに、たまたまベッドの下に紛れ込んじゃったとかでしょうか」
家野「それも有り得なくはないですね。結局、テストに無関心なのはお嬢様にも引き継がれてしまった特徴だと言えるので…」
ことり「もしそうなら、わざわざ見つけたことを話す必要もないですよね」
家野「反対に、あえて見て見ぬふりをする必要もないということではあります」
ことり「そっかあ。まりちゃんの認識がわからないと、どうしたらいいのかもよくわからないですね…」
家野「そうですね。ただこれまでお嬢様を傍で見てきた私の感覚としては、ことさら取り沙汰することではないように思います。たまたまベッドの下に紛れ込んでしまいお嬢様自身がそれに気づいていない、という可能性が濃厚でしょう」
ことり「…だったら、ベッドの下に戻してきますね!」
家野「それもおかしな行為ではあるのですが、お部屋に入ったことを悟られないことを優先していいでしょうからね。お願いします」
ことり「はぁーい♪」タタタ おおらか・オア・無頓着 4/4
再び『まりの部屋』
ことり「ぎりぎりまりちゃんが気づくか気づかないかってレベルで、端だけ覗くように…」ゴソゴソ
ことり「こう」
ことり「…ちょっと不自然に出すぎかな。えっとー…こう」
ことり「…隠れすぎかな。なにか物を置いたら見えなくなっちゃうかも…」
ことり「うーん…うーん…」ゴソゴソ…
ことり「…うん!このくらいならいいかな」フゥ
ことり「そういえば小学校って単元ごとに小テストあったもんね。中学校に入ってテストの形式が変わったのは驚いたな〜」
ことり「こんな可愛いテストばっかりだったらやる気も出るのにね」
──「あれがデネブ、アルタイル、ベガ。俗に言う夏の大三角ね」
ことり「…みんなで星を見にいったりもしたなあ。あの子が先生だったら、まりちゃんにも楽しくわかりやすく教えてくれたかもな」
ことり「なんてね」
キィ… バタン
的なね 長女の微笑み 1/1
まり「ただいま!いえの!」
家野「お帰りなさいませ、お嬢様。ことりさんも」
ことり「今日はまりちゃんがお膝に乗ってくれませんでしたぁ」シュン
まり「なんで乗るのが前提なのよ」
ことり「昨日は乗ってくれたもん!」
まり「そっ!れ、は…そんなの気にする余裕なかったからっていうか……」ゴニョ
まり「いいから、早くおやつの用意してて!ママ呼んでくるわ!」スタスタ
ことり「うう………あ、家野さん。紅茶とコーヒー淹れましょうか」
家野「はい。では紅茶をお願いします。お嬢様とも随分打ち解けてきましたね」カチャ
ことり「えへへ…そうですか?」テレ
家野「目標の髪を撫でるのはそろそろできそうですか?」
ことり「それは、まだ…っぽい、ですね…」ム
家野「では引き続き精進ですね」フフ
ことり「あっでも昨日お話はしてくれなかったけどお風呂は一緒に入ってくれましたよ!」ルン
家野「それは素晴らしい」
ことり「それから、それから──」
家野 (お嬢様とことりさんと。姉妹のようで、お二人の仲はずっと見ていても飽きませんね)
的なね
ちょっと小休止 凶兆不安注意報 1/3
九日目…
スッ…
家野「! ことりさん、おはようございます──」
ことり「お、おはようございますっ家野さん!!」
家野「!?」キーン
家野「えっと、はい、今日もお元気そうで…なによりです…?」
ことり「はいっ!南ことり、元気です!朝ごはんの用意しますね!」
家野「では、いつも通りお嬢様のご朝食をお願いできますか」
ことり「お任せくださいっ!!」
家野 (う、うるさい…)
鞠莉ママ「なんだか大きな声が聞こえマスが、どうかしまシタか?」ヒョコ
家野「奥様、おはようございます。特になにがあったというわけではないのですが…」
ことり「おはようございますっ小原さん!!」
鞠莉ママ「!? ぉ、オハヨウ…」キーン
家野 (これです、これ) 凶兆不安注意報 2/3
船頭「おはようございます、まりお嬢さん。メイドのお姉さんも」
まり「おはよう。よろしくね」
ことり「ぉ、おはようございます…」
まり (え。さっきまであんなにうるさかったのに)
船頭「…?乗らないんですか?」
ことり「えっと…」
まり「早くしてよ、学校行くの遅くなっちゃうでしょ」
ことり「…今日は、お見送りここまでにしよっかな、なんて…」
まり「は?」
まり「…どうして?」
ことり「その……今日はちょっと、船に乗るの、は…」
まり「………」
──まり「ママ、また──────の?」
まり「…ことり、あなたも…私のこと…」 凶兆不安注意報 3/3
ことり ハグッ
まり「!」
ことり「本当は向こうまで送っていきたいんだけど、今日は…ちょっとね。ごめんね」
ことり「今日、おやつなに食べたい?」
まり「ぇ、ぁ…」
まり「なんか、フルーツの…やつ…」
ことり「わかった。美味しいおやつ作って、まりちゃんが元気で帰ってくるの待ってるからね」
ことり「いってらっしゃい」ギュッ
まり「………うん。いってきます」ギュ…
まり「…!」
まり (汗のにおい?こんな朝から…?)
船頭「出しますよ」
ブ…
ブゥゥゥゥン…
ことり 手フリフリ
まり「…」
的なね もしかしなくても、ノーブラでぶっ倒れた子と同じ過ちやらかしてるんじゃ... あらかじめ、あったもの。 1/7
ことり「私、温泉見てきますね!」タタタ
家野「あ、はい。お願いします」
鞠莉ママ「イエノ」ヌッ
家野「奥様」
鞠莉ママ「なんだか、今日のコトリは随分と…張り切っている?ように見えマスが、ワタシの気のせいデスか?」
家野「ええ、私にもそう見えますが…」
家野「張り切っている、のとは少し違うようにも見えます。挨拶を含め全体的な声量が大きく、動きも普段より明らかにきびきびしている」
家野「ことりさんもバイタルの波があるでしょうし、その一環なのかもしれませんが…」
鞠莉ママ「…笑顔が、強いデスね」
家野「強い…?」
鞠莉ママ「なんと言うのでショウ。一生懸命笑顔を作っているように見える、というか」
家野「表情が堅い、と?」
鞠莉ママ「ああ、そう言うのかしら。なんだか無理をして笑っているように──…」ハッ
鞠莉ママ「イエノ。コトリを連れてきなサイ」
家野「? は、はい」タタタ あらかじめ、あったもの。 2/7
ことりの部屋
家野「なるほど、こういうことでしたか」
『37.8度』
家野「ことりさん、平熱はどのくらいですか?」
ことり「…36度前半です」
家野「朝から体調が悪いのは自覚していらっしゃいましたね?」
ことり「はい…」
家野「いけませんね」
家野「お仕事をきちんとこなそうとするのは大事ですが、体調不良を隠すのは責任感不足です」
家野「ことりさんはお客様達のいるフロアにも顔を出しますし、まだ免疫力の低いお嬢様とも密接な距離にいる。風邪など伝染るものであった場合、接した相手に影響を与えることも充分に考えられます」
家野「一人で動いていただいているときにもし体調が悪くなって倒れたりしても、それを把握していなければ気付くのが遅くなるかもしれません」
家野「ことりさんご自身のためにも、周りの方々のためにも、決してよい選択とは──」
鞠莉ママ「イエノ」ポン
鞠莉ママ「あなたは現場に戻りなサイ。イエノの手がなくては、現場の業務の進行が間に合わなくなってしまいマス」
鞠莉ママ「コトリにはワタシからよく言って聞かせておくから」
家野「…はい」 あらかじめ、あったもの。 3/7
家野「それでは後ほど」
キィ…バタン
ことり「……ごめんなさい」
鞠莉ママ「ノンノン。イエノはマジメなのであんな言い方をしまシタが、コトリを心配していただけデス。言わなければいけない立場というのもありマスから」
鞠莉ママ「…朝からオオゲサに元気がよかったのはわざとデスか?」
ことり「はい…昔からの癖で」
ことり「お母さんがあんまりお仕事を休める人じゃなかったから、風邪を引いたりしたときも気付かれないように隠す癖ができて。いつもより元気に振る舞うようになってました」
鞠莉ママ「シカシああも普段と違えば、余計に変だと思いマスけどね」
ことり「あはは…その通りです。お母さんにも友達にも、すぐにばれてました」
鞠莉ママ「そこはまだまだコドモということね。オトナはいつもより元気に振る舞うのではなく、いつもと同じように振る舞うものなのデース」
ことり「そっか、そうなんですね…」エヘヘ… あらかじめ、あったもの。 4/7
鞠莉ママ「…」ギシ
鞠莉ママ「いけまセンね。体調不良を隠すのは」
ことり「はい…」
鞠莉ママ「あなたは『それ』を、ずっと後悔しているのでショウ」
ことり「…………ぇ…」
鞠莉ママ「ホノカ、でシタか」
ことり「……………!!」バッ
鞠莉ママ「体調不良を隠して無理をして、倒れて。気付いてやれなかったことをずっと後悔している。自分が気付いていれば、ホノカは倒れなかった。あんなことにはならなかった」
鞠莉ママ「そう、全てを後悔しているのではないのデスか?」
ことり「どう、して……」
ことり「小原さんが、そんな…こと…」 あらかじめ、あったもの。 5/7
鞠莉ママ「ミナミ」
鞠莉ママ「あなたの母とは、何度か話をしたことがありマス」
ことり「えっ!?」ガタ
ことり「小原さん、お母さんと──っ」フラ
鞠莉ママ「おっと。急に体勢を変えてはいけまセン」ガシ
ことり「なん、なんで、いつ、お母さん、」
鞠莉ママ「落ち着きなサイ」
鞠莉ママ「ワタシの夫が、いくつか学校の理事としての権利を持っているのデス。細かいことはショウリャクしマスが、その仕事の中で話す機会があった──といったところデスね」
ことり「そう、だったん…ですか…」
ことり「…あれ?ってことはもしかして、私がここに連れてこられたのって偶然じゃないんですか…?」
鞠莉ママ「HA-HAHAHAHA!!」カンラカンラ
ことり ビクッ
鞠莉ママ「どこの馬ともanemoneとも知らない輩に大切な娘を任せるほど、愚かではありまセーン」
ことり「え、ええ…」ポカン あらかじめ、あったもの。 6/7
ことり (あ、でも、そっか。だから──)
──鞠莉ママ「今は服作りをしているようデスが、メイドもキライではないのでショウ。いい勉強だと思って頑張りなサイ」
──ことり「そ、そんな勝手なあ…」
──ことり (あれ?服飾の学校にいるって言ったんだっけ…)
ことり (初めから、知ってたんだ…ことりのこと)
ことり (だったらそう言ってくれたらいいのに、待ち合わせの日とっても怖かったんだから…) ムゥ
鞠莉ママ「ミナミはあなたのことをとても心配していまシタよ」
鞠莉ママ「連絡をくれる回数が減った、元気がないのではないか、まだ──気になっていることが残っているのではないか、とね」
ことり「!」
鞠莉ママ「聞けばちょうど学校も休みの時期だというので、いいvacationになればと思ってワタシの帰国に合わせてことりにも来てもらったというわけデス」
ことり (そんな田舎のおばあちゃんの家に帰るのについていったみたいなノリじゃなかったけど…) あらかじめ、あったもの。 7/7
ことり (でも、そうなんだ。お母さんに心配かけて、小原さんまで巻き込んで──私…)
鞠莉ママ「だから、一日だって無駄にしているヒマなどないのデスよ。せっかくのsummer vacationを布団の中で過ごすなんて、ダメ、ダメ、デース」
鞠莉ママ「あなたが体調不良で倒れただなんて知れたら、ミナミからオオメダマを喰らってしまいマスから」テヘペロ
ことり「小原さんってば…」クス
鞠莉ママ「ゆっくり休んで、早く治して。作っていない、本当の笑顔をまた見せなサイ」ポン
ことり「ぁ……」
ことり「はい…」///
鞠莉ママ「ではワタシは行きマス。オネボウなコトリに代わってマリのおやつを用意しておかなければ」スク
鞠莉ママ「また後で顔を見にきマスから。お休みなサイ、コトリ」
ことり「──お休みなさい、小原さん」
キィ… バタン──
的なね
あと一回分続きます 他人本位な嘘同士 1/8
家野「…」
『まりお嬢様:ちょっとおそくなります』
『まりお嬢様:船は自分で呼ぶからお迎えはこなくて大丈夫です』
家野 (先ほど船が向こうへ行ったのはお嬢様ですかね。間もなく戻ってくるはずですし、一応表で様子を見ておくとしましょうか) スタスタ…
ブゥゥゥ…
船頭「お嬢ちゃん一丁!」
家野「やはりお嬢様でしたか、お帰りなさいませ」
まり「ただいま」ヨット
家野「お話ししておくことがあります。ことりさんのことなのですが、」
まり「気分悪いんでしょ」
家野「! ご存知でしたか」
まり「朝、ちょっとね。気になったの」
まり「だからね、いえのに教えてほしいことがあるんだけど」ガサ
家野「それは──」 他人本位な嘘同士 2/8
ニュル…
鞠莉ママ「………っ、…フゥ」
鞠莉ママ「…できまシタ!」
料理長「奥様、これは…」
鞠莉ママ「今日のマリのおやつデーース!」
デコレーションケーキ ドドーーーン
料理長「お誕生日はもう過ぎましたが…」
鞠莉ママ「育ち盛りの女の子にはこれくらいの甘いものが必要なのデス!」
料理長「ええ…」
鞠莉ママ「おや?いつもなら帰ってきている時間だけど、まだマリは帰らないのかしら」
家野「奥様、お嬢様がお帰りになりました」ヒョコ
まり「ただいま」ヒョコ
鞠莉ママ「oh, 待っていまシタ!さっそく手を洗ってきなサイ、このspecial cakeを一緒に──」
まり「ママ、今日はおやついらないから!」
鞠莉ママ「!?」ガーンッ…
家野 (またこんなものをお作りになって…)
料理長 (どうするんですかこれ…) 他人本位な嘘同士 3/8
ことりの部屋
コンコン
ことり「!」
「起きてる?」
ことり「はい、起きてます。どうぞ」
キィ…
まり ヒョコ
ことり「あっまりちゃん、お帰りなさい。えっとね、これはね」アセ
まり「わかってる。気分悪いんでしょ。いいから寝ててよ」
ことり「…うん」 他人本位な嘘同士 4/8
まり モジ…
ことり「? うつったりするやつじゃないから大丈夫だよ」
まり「うん、そう、ならいいんだけど」
まり「…ごはんは?」
ことり「お昼前から寝てたから、食べてないんだぁ」
まり トコトコ…
まり「だったら、ほら、これ、あげる」コト
すりおろしりんごのハチミツがけ
ことり「わあ…!えっ、まりちゃんが?」
まり「べ、別に。たまたまりんごが余ってたから、いえのが作ってくれたの。持っていってあげなさいって、まりがって」ゴニョ
ことり「そっか」
ことり「ありがとう」エヘヘ
まり「い、いいから早く食べたら?」プイッ
ことり「うん。いただきますっ」 他人本位な嘘同士 5/8
ことり シャムシャム…
まり ジー
ことり「食べやすいし、とっても美味しい」
まり「!」パァ
まり ハッ
まり「そ、そう。後でいえのに言っといてあげる」
まり「まりが言うから、ことりは余計なこと言わなくていいからね」
ことり「はぁい」シャム… 他人本位な嘘同士 6/8
まり「…どうしたの?風邪?」
ことり「ううん、風邪じゃないんだよ。ほら、咳は出てないでしょ?」
まり「うん」
ことり「えっとね、たまに…なるんだ。私は軽い方なんだけど、何ヶ月かに一回だけ、熱が出ちゃうことがあるの」
ことり「だいたい一日で引くし、付き合い方にも慣れてるから。心配しなくても明日には元気になるよ。ありがとう」
まり「そ、そう。それならいいけど」
ことり「でも、怒られちゃった。小原さんにも家野さんにも。体調が悪いのを隠しておくのはよくない、って」
まり「………言っとくけど、私も怒ってるわよ」
ことり「えっ!?……ごめんなさい」
まり「うん、許してあげる」
ことり ホッ… 他人本位な嘘同士 7/8
ことり「ごちそうさまでした」カラン
まり「晩ごはんの準備は家野がするからって、ことりは休んでなさいってママが言ってた」
ことり「小原さんはしないんだ…」
ことり「うん、わかった。お言葉に甘えようかな」
まり「寝る?」
ことり「少しだけ」
まり「やっぱりきついんじゃないの」
ことり「…少しだけ」
まり「ねえ、ことり」
ことり「なに?まりちゃん」
まり「私には、隠しごとしないで」
ことり「──────」
ことり「…うん。ごめんね」ナデ…
まり「うん…」ギュッ 他人本位な嘘同士 8/8
コンコン
家野「ことりさん、体調はいかがですか。食事ができたので、食べられそうなら──」キィ…
ことまり スゥ…スゥ…
家野「お姿を見かけないとは思っていたけれど、やはりここにいらしたのですね」
家野 (奥様から伝染るものではないだろうと言われているし…) スタスタ
空の器
家野 (お腹もまるっきりの空っぽというわけでもないようですし) スッ
家野「また、後で参りますね」ヒソ
キィ… バタン──
的なね
>風邪をひいてしまった鞠莉orことり
一応この亜種です 尊さの具現化やで…
そして消費される事の無いマリママのデコレーションケーキ可愛そうw乙! 仁義なき覇権争い 1/2
十日目…
ことり「おはようございます、小原さん。家野さん」
鞠莉ママ「オハヨウ。もう良さそうデスね」
ことり「はい、無理もしてません」
家野「おはようございます。それならばよかった」
ことり「ご心配おかけしました」ペコ
まり「おはよう、ママ。いえの。ことりも」
鞠莉ママ「オハヨウ、マリ」
家野「おはようございます、お嬢様」
ことり「まりちゃんおはよう。昨日はありがとう」
まり「な。んの、こと?元気になったんならちゃんとフルーツのおやつ作ってよね。昨日は約束守ってくれなかったんだから」プイ
鞠莉ママ「マリ。おやつならばspecial cakeがありマス」
ことり「あ、ごめんねまりちゃん。今日はおやつ作れないんだぁ」
まり「え、なんで?」
ことり「だって今日は…ねえ」ニコッ
まり「………………まさか…!?」ハッ 仁義なき覇権争い 2/2
お昼過ぎ
ことり「やーーでーーすーー!ことりも絶対まりちゃんの応援に行きますー!」
鞠莉ママ「Noooo!! マリのハレスガタを見るのはワタシデース!コトリはおとなしくマリのおやつを作っていなサイ!」
ことり「小学校の場所だってかなんちゃんに教えてもらったし道も調べましたもん!」
鞠莉ママ「ハグゥの言うことなど信じてはいけまセン!海に引きずりこまれマスよ!ワタシがどれだけ頑張ってこの時期にvacationを取ったと思っているのデスか!!」
家野「お二人で行けばよいのでは」
ことり「こんな格好でいいのかなぁ」ソワ
鞠莉ママ「こんなのはどうデスか?」っ喪服
ことり「黒あんまり好きじゃないからイヤです!」
家野「色の問題でしょうか」
ことり「それじゃあ行ってきます」
鞠莉ママ「このコは大瀬崎までヨロシク」
船頭「えっ」
ことり「小原さん!!」チュン!
家野「仲良くなさってください」
ブ…
ブゥゥゥゥン…
家野 (いいな、私も行きたいな) チェー
十日目:今日はまりちゃんの授業参観です!
的なね
事前に描写がなかった点はご容赦ください 二人行く道 1/4
鞠莉ママ「歩いて行きまショウか」
ことり「はい!」
テクテク…
ことり「小原さんって歩くんですね」
鞠莉ママ「どういう意味デスか?」
ことり「運転手さんがいて車で運んでもらったりするものなのかなーと思ってました」
鞠莉ママ「頼めばクルマを出してくれる者くらいはいマスが、ワタシを運ぶために貴重な人材を使うのはムダというものデス」
鞠莉ママ「歩けば済むし、busだってtrainだってあるのだから。人材は大切に使わなくてはね」
ことり「へ〜、素敵な考え方ですね」
鞠莉ママ「そ、そうデスか?普通のことでショウ、これくらい」ゴニョ 二人行く道 2/4
鞠莉ママ「淡島の居心地はどうデスか?」
ことり「はいっ、もう最高です!自然がいっぱいで気持ちいいし、ホテルのお仕事も楽しいです。なによりもまりちゃんがいるので♡」ウットリ
鞠莉ママ「よほどマリを好いたようね」
ことり「このまままりちゃんの専属メイドになっちゃいたいくらいですもん」
鞠莉ママ「ハハハ、それはマリも喜ぶでショウ。イエノはイヤかもしれまセンけどね」
ことり「あー、うう…まりちゃんの専属メイドは家野さんのお役目ですもんね…」シュン
鞠莉ママ「第二のマザーとも言うべき存在デスからね」
家野「くしゅんっ」
※ 専属メイドではありません。 二人行く道 3/4
ことり「ここを曲がった先だってかなんちゃんが言ってましたよ」
鞠莉ママ「ホントなのデスかね」
ことり「嘘をつく理由がないような…」
鞠莉ママ「前に行ったときはそうでシタが、今も同じとは限りまセンからね」
ことり「どうして小原さんはそんなにかなんちゃんを信じてないんですかぁ」
鞠莉ママ「ハグゥと遊ぶようになってから、マリがイタズラっ子になってきたのデス。夜に部屋を抜け出したこともあるのデスよ」
ことり「へ、そうなんですか?全然そんな風に見えないし、私が来てからは一度もそんな素振りなかったけど…」
鞠莉ママ「ワタシが帰ってきているからでショウね。ハグゥとデスワもそれをわかっているので夜に来ないのでショウ」ヤレヤレ
鞠莉ママ「それに、今はコトリもいマスから」
ことり「私ですか?」
鞠莉ママ「いいコでいたいのだと思いマスよ。マリだけでなく、ハグゥもデスワも」
ことり「夜にお部屋に来たって、抜け出したって、悪い子だなんて思わないですけどね」ボソ
鞠莉ママ「!? コトリまでそんなことを言い出すのデスか!?」
ことり「あっやっ冗談です嘘ですごめんなさい!ちゃんと叱りますっ!」アワワ 二人行く道 4/4
鞠莉ママ「やっと着きまシタね」フー
ことり「ぽつぽつ他の保護者さん達も入っていってますね」
チラ…チラ…
鞠莉ママ「なんだか見られていマスね?」
ことり「小原さん目立ちますからね」
鞠莉ママ「メイド服のコトリも目立っていると思いマスけどね」
ことり「メイド服で来てる保護者さんはいませんね」キョロ
鞠莉ママ「いるはずがないでショウ」
鞠莉ママ「…コトリ、飲み物を買っておきまショウか」
ことり「校門の傍に自販機あるのっていいですね。私買いますよ」スス
鞠莉ママ「お金は出しマス。ワタシはcocoaで」
ことり「はーい。私はミルクティーかなぁ」ポチ
鞠莉ママ ソロ…
ことり「自販機の冷たいココアって美味しいですよね。私は結局いつもミルクティーにしちゃうんですけど、ココアも好きで──…って、あれ?小原さん…?」
鞠莉ママ「マリの一番乗りはワタシデーーース!!」ダッシュ!
ことり「あーっ!あーっ!?ちょっ、やだ、嘘ずるい小原さん!待って!小原さんが言うから買ったのにひどい!私が先です〜〜っ!!」タタタ…
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