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彼らは四つ子として生まれ、その中でもこの2匹達は特別仲が良かった。
しかし、主の贄となった彼らは無残な死体に成り果てた
それを憐れんだ私たちは、魂だけでも一緒にしてあげようと、2匹を詰めてあげた。
4つの箱に4種類、8匹の動物。彼らは今とっても幸せ。

A
鍵は魂のカギ。この中の一組だけ、魂2つを1つにし、解放してやることができる。
しかし、元々が一つでない魂が混ざり合うと、醜く濁り不浄の存在と成り果てる。


希「え……?」

善子「この中に、それぞれ2頭って……」

持つ気なんてさらさらないけど、
鉄格子の正六面体は、両手で抱えられる程度の大きさ。
この中に、2匹も、詰められてるって言うの……?

希「ぅ……」

善子「ちょ、タンマタンマ!」


海未「二人はだいぶ堪えているようですね」

鞠莉「間近で見た分、私たちよりも相当キタみたいね」

海未「……?」

鞠莉「どうしたの海未?」

海未「いえ……希と善子の二人は少し、休んでおいてください」

海未「鞠莉、一緒に箱を調べましょう」

鞠莉「……わかった、そうするしかなさそうよね」