絵里「青き」 海未「サムライ」
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ザザーン・・・
船員「ミス・エリーチカ!嵐が来そうですぜ!」
絵里「私に言われたって知らないわよ!航海士に聞きなさいな」
船長「まあまあ、仲良くしてやってくれよ」
絵里「ふん、ただの警備係でしょうに」
船長「南北戦争から帰ってきた英雄様だろ?高い金払って雇ったかいがあったってもんーーー」バァン!
絵里「・・・あの時の事を思い出させないで」スチャッ
船長「へーへー・・・」
絵里「全く・・・」
航海士「た、大変だぁぁぁあ!!」
絵里「!?」
船長「何だってんだうるせぇな!!」
航海士「向こうからサイクロンだ!もう進路が変えられない!!」
ゴォォォォォォォ・・・!!
船長「はぁ!?積荷の香辛料どうしてくれんだテメェに弁償出来んのかぁ!?」
絵里「そんなこと言ってる場合!?自分の身を守りなさいよ!!」
絵里「総員船にしがみついて!離したらもれなく海の底までご案内よ!!」
航海士「直撃するぞおおおぉぉぉ!!!」
絵里「・・・っ!!」グッ
ドカァァァァァァァン・・・!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 善子「撃ち方やめっ!・・・殺ったかしら?」
海未「うっ、ゴフッ!!」ビチャッ
絵里「海未・・・っ!!」ズリッズリッ
善子「ふん、風前の灯とはこの事ね、あつらえ向きの桜まであるわ!」
ザーッ・・・
海未「・・・最早、これまでですね」
絵里「海未・・・諦めないでっ・・・ゲホッ!」ビチャッ
海未「絵里、侍とは何なのか、教えた筈ですよ」
海未「散る時は潔く、桜のように」
ザーッ・・・
海未「しかし、敵の手にかかるよりは、貴女の手で」
絵里「海未・・・っ!」
海未「お願いしますっ・・・絵里っ!!」チャキッ
海未は、絵里の手に脇差を握らせる
絵里「・・・っ!!」グッ
海未「貴女に、出会えて良かった、絵里」
海未「・・・さらばっ!!」ザクッ
兵士達「・・・」 絵里「・・・ごめんっ・・・海未っ・・・!!」
絵里に抱き着くように、倒れ込む海未
海未「貴女に、教えて貰った言葉があった」
海未「・・・全て、パーフェクト、ですよ」
ドサッ
善子「ふははははっ!!勝手に死にやがったわ!」
善子「チャンスよ分隊長!今こそ撃ーーー」
分隊長「ならぬっ!!!」
善子「っ!?」
分隊長「・・・」スッ
兵士達「・・・」ズシャッ
兵士達は、自然と膝を折り、帽子を取り、頭を垂れていた
善子「ちょっ、何してんのっ!?」
兵士達の視線の先には、死屍累々の戦場、大輪の桜
そして、青い目をした、たった一人のサムライが、そこにはいたーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ー明くる日 謁見の間ー
スーッ・・・
絵里「・・・失礼します」
善子「ほんとに来やがったわ・・・本来貴女は大罪人、陛下に見えることすら奇跡に近い事なのよ!?それを分かった上での行動かしら!?」
絵里「・・・」チャキッ
善子「ひっ!」
ザワッ!
花陽「・・・っ」
スーッ・・・
善子「鞘ごと刀を抜いた・・・?」
絵里「これは、彼女の遺した刀」
絵里「この国の文化を支え、武士道を貫き、最後まであなたに仕えた人間がいた事を、決してお忘れなき様」
チャキッ・・・
花陽「・・・」
善子「陛下っ!?何故刀を受け取るのです!?」
花陽「彼女の最後を、見届けたのですか?」
絵里「確と、この目で」
絵里「私を反徒と見なすのなら死のご命令を、喜んで命を絶ちましょう」
花陽「・・・」 花陽「・・・私は、この国の統一を夢見てきました。強くそびえ立つ日の本を。その為に銃や大砲、衣服や鉄道も手に入れました」
善子「そうです!全ては日本の為なのですよ!」
絵里「・・・」
花陽「しかし、我々は日本人たること、忘れてはならぬ。この国の歴史と、伝統を」
絵里「・・・!」
善子「・・・馬鹿なっ!!ならばアメリカとの条約は!?」
鞠莉「まさか、ここまで来て白紙にするのデースか!?許されないわよ!」
花陽「黙りなさいッ!!」
善子「ひっ!」
鞠莉「・・・っ」
花陽「・・・」スッ・・・
絵里「・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「・・・彼女の、最後を話して」
絵里「彼女が、どう生きたかをお話しましょう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー くぅつか
端折りまくったけどラストサムライは面白いよ!(必死)
過去作も幾つかどうぞ
絵里 「雨の日のコーヒー」
穂乃果 「第一次音ノ木坂抗争」
絵里 「ゲームセンターに行きましょう!」 にこ 「拒否」 希 「話を聞こう」
にこ 「絵里って」 希 「映画の影響」 ことり 「受け過ぎだよね」
絵里 「真夜中に」 にこ 「愚痴を肴に」 希「姦しく」 >>64
やっぱりかw刑部とか海鹿毛とか俺得でしたわ
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