善子「昼休み、戻ってきてからちょっと……わけありな顔してたから」

花丸「え゛」

善子「言ったでしょ、心ここにあらずって」

善子「結構深刻そうに見えたから」

善子「さすがに、みんなも茶化したりしなかったのよ」

善子「別れ話とか、振った振られたとかそういうあれって感じでもなかったから」

善子「例の話が関係してるって思って……」

花丸「あぁ」

花丸(気づけば、誰もいない)

花丸(さすがに、噂のこともあってか)

花丸(今日はダイヤさんがいないみたいだった)

花丸「心配させた?」

善子「ダイヤの胸倉掴んで壁に叩きつけてやろうかと思った」

花丸「できもしないこと言っちゃって」

善子「やろうと思えばできるわよ。そう思わないだけで」

花丸(手のひらを見せた善子ちゃんは)

花丸(本当にできてしまいそうな余裕の笑顔を見せる)