明日も昨日も今も……私は天王寺璃奈だった

私には、それが、たまらなく嫌だった

この部屋で全てを語れてしまう存在に落ちこぼれるのが、とても嫌だった

私は、新しい私が、欲しくてたまらない

気安めの誕生日プレゼントなんか要らない

ただ、小さな幸福が欲しかった

パパやママと一緒に、週末に出掛けられる程度の幸せで良い

高価な品なんて、無くていい

しょうもない冗談で笑い合って、一緒に美味しい物たくさん食べて……

……私は、そんな小さな幸せがあれば、幸せになれた


「……たすけて」


それだけで、わたしはよかった

わたしに、どうか、笑顔をください