曜「鞠莉ちゃんとマザーズデイ」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:08:37.57

大学生になって同棲してるようまりです。

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:18:35.33

曜ママ「鞠莉ちゃんにはずっと感謝してるの。器用だけど不器用なこの子を、ずっとそばで見守ってくれて、気にかけてくれて」

曜ママ「だから、今日は来てくれて本当に嬉しい。娘同然よ」

鞠莉「お母さん…」

曜ママ「って、そんな勝手なこと言ったら、鞠莉ちゃんのお父さんとお母さんに怒られちゃうか」

鞠莉「いえ、とても嬉しいです。両親もきっと喜んでくれると思います」

曜ママ「そっか、ありがとう」

曜「えへへっ！」

鞠莉「うふふっ」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:19:50.19

曜ママ「ところで曜」

曜「ん、なぁに？」

曜ママ「どうして今日は、ママって呼んでくれないの？」

曜「えっ」

曜ママ「いつもはママって呼ぶのに、今日に限ってお母さん呼びなのは、何か理由があるのかなー？」

鞠莉「そう言えばそうね。この前もママって言ってたのに。どうして？」

曜「え、えっと…それはほら、今日は『お母さん』に感謝の気持ちを伝える日だから、その」

曜ママ「私が思うに、理由は鞠莉ちゃんでしょ」

鞠莉「え、私？」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:20:23.60

曜「ちょ、ちょっとママっ！」

曜ママ「あっ、ようやくママって言った」

曜「あっ！」

曜ママ「ふふっ。今日は鞠莉ちゃんが一緒だから、ママって呼ぶのがなんだか恥ずかしくて背伸びしちゃった。そんなところでしょ？」

曜「いや、ちが、そんな」

鞠莉「そうなの？」

曜「えっ！？」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:20:49.99

鞠莉「あ、そうなのね？」

曜「あ、や、その…」

鞠莉「その慌てぶり、図星って言ってるようなものデース。うりうり」

曜「うぅ…」

曜ママ(おやおや)ｸｽｸｽ

鞠莉「ふふっ、なんてね。気にすることないわ。私だって、ママのことはママって呼ぶし、パパのこともパパって呼ぶ。子どもっぽい呼び方だなんて思わないよ？」

曜「そ、そうなんだけど、そうじゃないって言うか…」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:22:22.94

曜ママ「おやおや。すっかりタジタジになっちゃって｣ﾆｼｼ

曜「誰のせいだと思ってるの、全くぅ…」

曜ママ「明るい食卓の話題づくりよ。ねえ、鞠莉ちゃん？」

鞠莉「そうですね。とっても楽しいです。うふふっ♪」

曜「鞠莉ちゃんまで、そんなぁ…」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:23:25.80

鞠莉「ほらほら、いつまでそんな顔してるの。年に一度のマザーズデイなんだから。楽しく楽しく、笑って笑って」

曜「ん…そうだよね。よしっ、切り替えていこう！」

曜ママ「あら、鞠莉ちゃんの言うことをよく聞いて偉いわね」

曜「まあね！…って、すぐ話を戻さない！」

鞠莉「ええ。優しくて頼り甲斐のある、とっていい子なんです」

曜「えへへ…じゃなーくーてー！」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:24:48.53

曜ママ「あーあ。鞠莉ちゃんに曜を取られちゃったみたいで、ママ妬いちゃう」

鞠莉「ふふっ、曜の嫉妬ファイヤーはママさん譲りだったんですね」

曜「だーかーらー！」

曜ママ「ふふっ、あはははっ！」

鞠莉「うふふふっ！」

曜「もー！そうやって笑うなら、シャイ煮全部食べちゃうよ！後から無いって言っても知らないからねー！？」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:25:39.75

……………………………………

母の日、アメリカ

鞠莉ママ「今日はこのような食事会を設けていただき、ありがとうございます。お忙しかったでしょうに…聞きましたよ、なかなかのご無理をされたとか」

鞠莉パパ「無理はしていない、無茶をしただけさ。それについては君も同じだろう」

鞠莉ママ「パパからのお誘いですからね。ハイ・プライオリティなのは当然です」

鞠莉パパ「家族のことは可能な限り優先したい。可能な限り、という言い方になってしまうのは済まないが…」

鞠莉ママ「分かっています。ご一緒できて、本当に嬉しいわ」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:26:54.78

鞠莉パパ「公私ともに、いつも私を支えてくれてありがとう。ママに乾杯」

鞠莉ママ「パパに乾杯」

鞠莉パパ「…ふう。やはり、ママと飲む酒は美味い」

鞠莉ママ「まあ、相変わらずお上手ですこと」

鞠莉パパ「心からそう思っている、お世辞なんて言わないさ」

鞠莉ママ「ふふっ」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:28:09.92

鞠莉パパ「ふふ…そうだ。酔いが回る前に、プレゼントを渡しておくよ」

鞠莉ママ「あら、プレゼントならさっき頂きましたよ、大きな花束と一緒にね。ちょっと会わない間に、アルコールに弱くなったのかしら」ｸｽｸｽ

鞠莉パパ「まだ酔ってはいないが、失敗できない大事な任務なんだ」

鞠莉ママ「任務？」

鞠莉パパ「ああ。これを」ｽｯ

鞠莉ママ「…！これ…」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:28:43.00

鞠莉パパ「さっき届いた。鞠莉からだ」

鞠莉ママ「クマのぬいぐるみと、手紙…中を見ても？」

鞠莉パパ「もちろんだ」

鞠莉ママ「…！」

『世界一のママへ。いつも私を見守ってくれてありがとう。大好きよ！マリーより』

鞠莉ママ「…あの子ったら」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:29:32.44

鞠莉パパ「素敵な贈り物だ」

鞠莉ママ「こんなサプライズを仕掛けてくるなんて。あのじゃじゃ馬娘、一体誰に似たのかしら」

鞠莉パパ「それはもちろん、君に――」

鞠莉ママ「ホワッツ？」

鞠莉パパ「…いや、なんでもない。クマのぬいぐるみは、好きだったものな」

鞠莉ママ「ええ、今も好き。私に初めてぬいぐるみをプレゼントしてくれたのは、貴方だったから。それで、これを？」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:30:58.97

鞠莉パパ「どうかな。だが、鞠莉が自分で選んだプレゼントだ。一時期は反発していたこともあったが…ママのことを、ちゃんとよく見ていたんだろう」

鞠莉ママ「鞠莉…」

鞠莉パパ「鞠莉は渡辺さんのご実家に招かれて、一緒に母の日パーティをしたそうだ」

鞠莉ママ「ヨーソローの？」

鞠莉パパ「鞠莉のことを、本当に大事に思ってくれているようだ。側にいてやれない、私たちと同じか、それ以上にな」

鞠莉ママ「…ええ。今の生活について話す鞠莉は、いつも楽しそうです」

鞠莉パパ「いつか、我が家の母の日パーティにも、来てもらえるといいな」

鞠莉ママ「ふふっ。きっと、明るくて賑やかで、とっても楽しい会になるでしょうね」

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:31:57.24

鞠莉パパ「ああ、そうだな…もう一度、乾杯しようか」

鞠莉ママ「ええ、そうしましょう」

鞠莉パパ「では…鞠莉と、鞠莉に関係してくれて、私たち家族に豊かな人生を提供してくれる全てに」

鞠莉ママ「乾杯」

終わり

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/05/17(金) 21:32:30.16

全弾撃ち尽くしました。母の日に間に合いませんでしたが、お母さんありがとうようまりでした。

あまりつながりを意識してませんが、同棲ようまりの続き物↓の関連です。

鞠莉「帰ったら乾杯しましょう」曜「いいね！でも、ノンアルコールでね」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1513982124/

↓は前に書いたものです。よろしければ併せてお願いします。

曜「平成最後だよ、鞠莉ちゃん先生！」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1556400616/

ありがとうございました。

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2019/05/17(金) 21:48:01.03

毎回最終回なの？

**名無しで叶える物語**(舞妓どすえ) · 2019/05/17(金) 22:02:03.00

おつおつです！

**名無しで叶える物語**(神宮) · 2019/05/17(金) 22:19:17.49

ランバラルな曜ちゃんにくすりとした

毎度ながららっかせい乙乙