X



理亞「ルビィ..絶対助けにいくからね..」chapter3
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0146名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:08:14.47ID:edE1HvF1
花丸「この地下通路..もうそんなに先はないずら..あのボウガンの人もすぐに戻ってくる..ケガをしたマルを連れていたらすぐに追いつかれちゃうし..あんな狭い通路の中じゃ、あっという間に2人とも殺されてしまうずら」

理亞「花丸!!いい加減に!!」

花丸「たぶん..ルビィちゃんもここで殺されちゃったんだよ..」

理亞「なにを言ってんのよ..ルビィは..」

花丸「体育館の下にこんな怖い所があったんだよ?きっとルビィちゃんはこの部屋でさっきのボウガンの人に..」

理亞「ルビィは死んでない!!絶対に探し出して抱きしめてやるんだから!!」

花丸「ルビィちゃんがここで死んだのなら..マルもここで..だから..理亞ちゃんだけでもにげ..わ!?」

理亞は花丸をベッドの下から引きずりだすと力強く胸倉を掴みあげた
0147名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:08:53.37ID:edE1HvF1
花丸「理亞ちゃ..苦し..離して..」

理亞「ルビィが死んだなんて..二度と言うな!!」

理亞は目から涙をポロポロと零し、投げやりな言葉を吐く花丸を叱りつけた

花丸「理亞ちゃん..」

理亞「ルビィは私の親友だし..花丸..あんたも私にとっては大切な人よ!!」

花丸「マルが..理亞ちゃんの大切な人?」

理亞「ルビィを見つけ出したときにアンタがいなかったら..ルビィは絶対に悲しむし..私も絶対にイヤ..だから..死ぬなんて言わないで..」

理亞「また..セイントスノーとAquorsで対決したり..一緒に踊ったりして..う”..う"..」

理亞はそう言うと泣き出してしまった..
0148名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:09:45.11ID:edE1HvF1
花丸「ごめん..理亞ちゃん..」

花丸は理亞の顔に手を添えると微笑みを浮かべた

理亞「花..丸..」

花丸「ごめん..理亞ちゃんが一生懸命頑張ってくれているのに..マルがこんなこと言ってちゃだめだよね..ごめんね」

花丸「もう死ぬなんて言わない..ルビィちゃんを探すのも諦めない..だから..泣かないで?」

理亞「うん..うん!!」

花丸が優しく微笑みかけると、理亞は迷子になった子供が母親を見つけ出して、安堵するような泣き笑いの表情を浮かべた
0149名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:11:16.57ID:edE1HvF1
花丸「さあ..さっきのボウガンの人が戻ってこない内に..今のうちに学校から逃げ..」

花丸が言葉を言い終えようとした時..暗闇の中を銀色の光が流れ星のごとく横切った..

理亞「危ない!!」

花丸「わ!!」

理亞は花丸の体を掴むと、そのまま地面に押し倒す..その刹那..2人の体が今まさに立っていた場所に銀色の弓矢が飛来し、石壁に深々と突き刺さった

理亞「チッ..モタモタしすぎたみたいね..」

ランタンの明かりを持ち、手にボウガンを携えた黒衣の襲撃者がランタンの薄明りに照らされて、暗闇の中に立っていた
0150名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:11:49.55ID:edE1HvF1
花丸「あ..ああ..」

花丸は恐怖で凍り付いたようにその場から動けなくなってしまう

理亞「花丸!逃げるわよ!立って..」

花丸「腰が..抜けて..ごめん..理亞ちゃん逃げて..」

理亞「花丸!!」

襲撃者はもたつく二人に構うこともなく、ボウガンの矢を継げ変える作業を行い、真っ暗な広場に矢とボウガンの擦れあう金属音が響き渡る
0151名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:12:31.59ID:edE1HvF1
理亞(ク..!このままじゃ花丸が危ない..こうなったら..)

理亞は覚悟を決めたように目を瞑ると静かに立ち上がった

花丸「理亞ちゃん..なにをするつもりなの?」

理亞「私が死んでもアイツを食い止めるから..アンタは地べたを這ってでも逃げなさい..」

花丸「そ..そんな..無茶だよ!!相手はボウガンを持っているんだよ!?殺されちゃうよ!!」

理亞の身を重んじる花丸の悲痛な叫び声が地下室に響き渡る..

理亞「アンタを..死なせはしない..絶対に守ってみせるわ!!さあ、行くぞ!!」

花丸「理亞ちゃん!!」

花丸の叫びを背に理亞はボウガンを構える襲撃者に真正面から立ち向かっていった
0152名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:13:15.25ID:edE1HvF1
襲撃者は慌てたようにボウガンの銃口を理亞に向けると、引き金を弾いた
ドシュッ!という音が暗闇の中に響き渡り、銀色の矢が理亞の心臓目がけて飛来してゆく..

理亞「クッ!!」

理亞は横に飛び退き矢を回避するも..ボウガンの矢は理亞の肩を掠め、暗闇を奥まで進み、石壁に深々と突き刺さり停止した
理亞の肩から血がボタボタと流れ落ち、血痕まみれの床に新たな血痕を刻み込む

理亞「クソッ..!」

理亞肩を抑え痛みでその場に立ち止まってしまう

??「.....ッ!」

襲撃者は仕留め損ねたことを確認すると、新たな矢を取り出し、ボウガンに矢を装填する作業に取り掛かった
0153名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:14:03.17ID:edE1HvF1
理亞(今奴のボウガンに弓は入ってない..あと数秒は奴はボウガンを撃つことができない..今が絶好のチャンスだ!!)

理亞「ハアッ!!」

肩の激痛を無視して、理亞は襲撃者目がけて突進し、思い切り顔面を殴りつけるべく腕を後ろに大きく振りかぶった

??「ッ!!」

まだ矢の装填作業を終えていない襲撃者は慌てたように手に持ったランタンを理亞目がけて投げつける
暗闇の中をオレンジ色の光を放ったランタンが火球のごとく理亞目がけて飛来した

理亞「クッ!!」

飛来するランタンを回避すると、地面に叩きつけられたランタンは電源がオフになって灯りが消えてしまった

ランタンの灯りが消えた影響で鉄さびの匂いが充満する地下室に完全な暗闇が訪れる..
0154名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:14:44.66ID:edE1HvF1
理亞(真っ暗になって何も見えない..シメタ!それは敵も同じこと..奴はもうボウガンで私を狙うことは困難になったはず..)

??「........!!」

襲撃者は己の愚行を悔い、暗闇に包まれ理亞がどこにいるかわからなくなってしまったことに焦りを隠すことができなかった

灯りが一つもない暗闇の世界で理亞と襲撃者は対峙した..

静寂を破ったのはボウガンに弓を装填する作業が完了したことを示す、ガチャ..という金属音だった..

襲撃者は装填の途中だった矢をボウガンにきちんと装填すると、暗闇の中に向けてボウガンの銃口を構えた
0155名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:15:27.62ID:edE1HvF1
理亞(ヤツのボウガンには矢が一発だけ装填されている..でも、こんな暗闇の中では新しい矢を取り出してボウガンに装填するのは困難なハズ..今装填された矢が最後の矢だと思っていい..なんとか奴に一発食らわせることができれば..)

??「.......」

襲撃者は思案する..暗闇のせいで獲物がどこに隠れているのかわからないこの状況..
今装填されている矢を外せば、灯りのないこの状況で再度矢を装填するのは困難..つまりは残りの一発で確実に理亞を仕留めなければならない..

どうすれば..確実に獲物を仕留めることができるか..
地下の見取り図を頭の中に思い描き、どうすれば理亞を殺すことができるか..を考えていた
0156名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:16:27.95ID:edE1HvF1
闇の中を凝視して、お互いの気配を探る2人..
ジリ..ジリ..という音を殺した微かな足音が真っ暗な空間のなかに微かに響く..

理亞(どうする..思い切って花丸を連れてここから逃げるか..イヤ..ダメだ..2人で移動すれば奴に居場所がバレルし..あの狭い通路の中で襲われたら袋のネズミだ..ん?袋のネズミ?)

僅かな物音と..相手の気配のみでお互いを探り合う時間がしばらく続き..
無音と暗闇の世界は対峙する両者の精神を少しずつ蝕んでいった..

??「....!」
ジリジリと焦がれるような時間が続き、業を煮やした襲撃者は、自分の頭に閃きが走るのを感じた..
0157名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:16:57.73ID:edE1HvF1
花丸(一体..どうなってるずら..足音も..物音も聞こえないから..なにがどうなっているのか全然わからないよ..)

ベッドの下に身を隠した花丸は闇に怯える小動物のように震えながら、様子を伺っていた..

その時..ベッドのそばを何者かが音を殺して歩き..通路へと去ってゆく気配を感じ取った

花丸(え?誰?..今外に出て行ったのはどっちずら?)
0158名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:17:46.37ID:edE1HvF1
??「........」

襲撃者は地下への出口へと続く、真っ暗な通路を音を殺して静かに歩いていた..
相手がどこにいるのかわからないのなら、出口で待ち伏せをしていればいい..

地下から出る通用口はたった一つしかないのだから、待っていれば必ず奴は出てくる..
自分の気配が消えれば相手は自分が諦めていなくなったのだと思うだろう..

油断してきって体育館の光あふれる世界に顔を出したその瞬間..ボウガンでその顔面を貫いてやればいいのだ..

さあ、待っていろ..狩りの醍醐味は獲物の油断しきったその瞬間に矢を打ちこんで命を奪う事..お前の亡骸をバラバラに切り刻んでその身を..
0159名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:18:25.93ID:edE1HvF1
そんなことを考えながら暗闇を移動していた襲撃者の顔面に..強烈な一撃が突き刺さった

??「ガッ!!」

理亞「ヤアッ!!」

暗闇の中から助走をつけた理亞が、聖良直伝の飛び蹴りを襲撃者の顔面にお見舞いしたのだ

突如の事に受け身を取ることもできなかった襲撃者は勢いよく仰向けに倒れ、石の床に後頭部を強打した

暗闇と静寂の中にドシャリ..という大きな物音が響き渡る
0160名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:19:00.24ID:edE1HvF1
理亞「はあ..はあ..や..やった..」

理亞は肩で息をし、目の前で大の字になって横たわる敵を見て歓喜の声を上げた
後頭部を強打したことで襲撃者は失神し、意識を失った体を力なく地面に横たえていた

理亞「ヤッタッ!!花丸!!やったわよ!!ボウガンの奴を仕留めたわ!!」

理亞の勝利の雄叫びが真っ暗な地下空間の中に響き渡る..

花丸「理亞ちゃん!!」

通路の奥から懐中電灯を手にした花丸が、ケガした足を引きずりながらやってきた
0161名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:19:39.64ID:edE1HvF1
理亞「花丸!!やったわよ..敵を倒したわ!!」

理亞の足もとに横たわる襲撃者の体を花丸は呆然とした面持ちで見下ろした..

花丸「し..死んでるの?」

理亞「いや..どうやら息をしているみたいね..気絶しているだけよ」

花丸「理亞ちゃん!!無茶しないでよ!!」

花丸は理亞に近づくとその体を優しく抱きしめた

理亞「ごめん..」

花丸「理亞ちゃんが殺されちゃうんじゃないかって..怖くて心臓が張り裂けそうだったずら!!」
0162名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:20:18.41ID:edE1HvF1
理亞「心配かけてごめん..でも..もう大丈夫よ..私たちの命を狙ってくる小原家の刺客は私が倒しちゃったから!」

花丸「その人..誰なの?」

理亞「さあ..仮面を引っ剥がして正体を明らかにしてやるわ!どうせこんなことをするような奴なんて..すごく人相の悪い凶悪な男に決まってるわ!」

理亞は手を伸ばして床に倒れている襲撃者の仮面を掴み..そのまま勢いよく仮面を剥ぎ取り、襲撃者の正体を明らかにした..
0163名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:20:50.79ID:edE1HvF1
理亞「え....?なんで...?ど、どういうこと?」

理亞を執拗に狙ってきた謎の人物の正体..それはもう一人の親友..津島善子だった
0164名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:21:23.07ID:edE1HvF1
理亞「え...え...?」

状況が飲み込めずに呆けたようにその場に凍り付く理亞..そんな理亞の首筋に...焼け付くような激痛が走った

理亞「ギャッ!」

バチチチチチッ!!という音と青白い光が暗闇を照らし出す..

理亞は体の筋肉が急速に弛緩するのを感じ、地面にバタリという音を立てて倒れ伏した..
硬い地面の感触が理亞の前身に伝わり、気絶しそうになる意識を痛みが繋ぎ止める..

理亞「な...ん...で..」

理亞は自分の首筋にスタンガンを押し付けた調本人..国木田花丸の顔を地面から見上げた
0165名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:22:05.02ID:edE1HvF1
花丸は慈愛の籠った眼差しで、地面に倒れ伏す理亞を見下ろしていた

花丸「理亞ちゃん..おめでとう..試験は合格だよ..」

理亞「ど..どういう..ことよ」

花丸「フフッ..♡」
花丸は慈愛の籠った顔を変えることなく地面にひざまずくと..愛情が籠った口づけを理亞の額に施した

理亞「なに..す..」
0166名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:22:50.09ID:edE1HvF1
花丸「理亞ちゃん..これから2人だけの儀式を始めるよ..」

花丸は両腕を理亞の体の下に差し込むと、お姫様だっこの要領で理亞を持ち上げる..
スタンガンを首筋に食らい、体に力が入らない理亞は花丸にされるがままとなった

花丸「クッ..人を持ち上げたことなんて今までなかったから..マルには応えるずら..でも..理亞ちゃんと一つになるための試練だと思えば..全然へっちゃらずら!」

理亞「これはいったい..なんの..マネ..よ」

花丸「ちゃんと説明するから..少し待っててね..」

花丸は足もとに転がる善子には目もくれずに、理亞を血まみれのベッドが並ぶ部屋へと運び入れた
0167名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:23:35.10ID:edE1HvF1
花丸「どっこいしょ〜!!」

理亞「うッ..」

理亞を血まみれのベッドの上に横たえると、花丸は一息入れるように手の甲で額の汗を拭った

花丸「ごめんね理亞ちゃん..スタンガン..痛かったでしょ?」

理亞「これは一体どういうつもりなのよ!?」

体の自由は相変わらず効かないが..花丸に怖がっていることを悟られないために、理亞は精いっぱいの虚勢を張って花丸を怒鳴りつけた

花丸「マルが正面から理亞ちゃんと勝負したら..到底勝ち目がないからさ..ちょっと回りくどかったけど..うまくいったみたいだね」
0168名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:24:08.47ID:edE1HvF1
理亞「さっきから何を言っているのか全然わからないわ!!私にわかるように説明して!!」

花丸「マルは理亞ちゃんの命を狙っていた、ボウガンの人と仲間だったってことだよ」

理亞「え....?」

理亞の声が恐怖で裏返り..体が小刻みに震えだした
恐怖を隠すことのできない自分を恥じる余裕すら理亞にはなかった..それほど花丸の今の一言は理亞にとって衝撃的だったのだ
0169名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:24:43.08ID:edE1HvF1
花丸「ふふ..理亞ちゃんはね?これから頭から爪先まで..全部マルに食べられるんだよ..マルと理亞ちゃんは一つになるの..」

理亞「な..何を言っているのか全然わからないわ!!」

理亞の背筋が恐怖で凍り付く..声が裏返るのも気にせずに、理亞は表面だけの強気を保ち続ける

花丸「わからない..本当に?」

花丸はクスクスと妖気な微笑みを浮かべるとベッドの上に腰を下ろし、体を横たえると、我が子に添い寝をする母親のごとく理亞に寄り添った

理亞「わ..私をからかうのはやめて!!冗談が過ぎるわよ!」

花丸「理亞ちゃん..薄々わかってたんじゃないの?自分は食べられるために命を狙われてるのかもしれないって..」

理亞「....!!」
0170名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:25:23.72ID:edE1HvF1
花丸「理亞ちゃん図書室で内浦の民俗学の本を読んでいたでしょ?内浦の風習について書かれた..理亞ちゃん顔をナスみたいに真っ青にしながら読んでいるんだもん..あんまり真剣に読んでいるから少しだけ笑っちゃったずら」

クスクス笑いを浮かべて花丸は理亞の顔を見つめた

理亞「あ...あんなのデタラメよ!虚構と現実の区別がついていない奴が書いた妄言に決まって..」

花丸「この地下室に眠る大量の人骨の正体は何か?それは小原家の創始者が孤児院の生徒たちを内浦の風習の生贄に提供していたから..

花丸「なぜ小原家は栄えることができたのか?それは戦後の食糧難の時代に孤児になった子供たちの肉を缶詰にして闇市で売りさばいていたから」

花丸「そして..なぜルビィちゃんは突然手がかりも残さずに失踪してしまったのか?それは...」

花丸は一瞬だけ戸惑いの表情を浮かべるが..何事もなかったかのように先を続けた
0171名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:26:04.33ID:edE1HvF1
花丸「それは..ルビィちゃんは生贄になってみんなに食べられるために存在していた子だったから..ルビィちゃんは..すでにこの世にいないずら..」

理亞「そ..そんな..ル..ルビィ..イヤよ..イヤ..イヤ〜〜〜〜〜!!!!!」

花丸はテストの答えあわせをするかのように次々と残酷な現実を理亞に突きつけてゆく..

ルビィは生きている..そう信じていた理亞の心は粉々に砕かれてしまい..駄々をこね、泣きじゃくる幼児のごとく絶叫を上げて泣き叫んだ
地下室の中に理亞の泣き叫ぶ絶叫が響き渡る..

花丸「理亞ちゃん..ルビィちゃんのために泣いてくれてありがとう..きっとルビィちゃんだったらお礼を言うハズ..だからマルがルビィちゃんに変わってお礼をいうずら..」

花丸「理亞ちゃん..北海道からわざわざルビィを探しに来てくれて..ありがとうね?ルビィ..理亞ちゃんのことがダイスキだよ..」

せいいっぱいルビィに声を似せた花丸はルビィの代わりに、理亞にお礼の言葉を述べる..
0172名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:26:38.02ID:edE1HvF1
そんな花丸に理亞は激昂し、口から唾を吐きながら言葉をまくしたてた

理亞「ふざけるな!!信じてたのに..私..花丸のこと親友だと思ってたのに!!」

花丸「ふざけてなんかいないよ..マルは本気だよ..マルは本気でルビィちゃんのことが好きなんだよ..ルビィちゃんが大好きだからこそ..ルビィちゃんの気持ちを理亞ちゃんに伝えたんだよ」

理亞「どうして..どうしてルビィの親友のアンタがルビィを殺すのよ!どうしてそんなにヒドイことができるの!?」

花丸「ルビィちゃんは生きてるよ..マルの中に..ね..」

花丸は理亞の手を取ると、自分の左胸に理亞の手を置いた..トクン..トクン..という心臓の鼓動が手を通して理亞に伝わってくるのを感じた。
0173名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:27:09.54ID:edE1HvF1
理亞「なにすんのよ..」

花丸「理亞ちゃん感じる?マルの心臓の鼓動が..マルの中にルビィちゃんの存在を感じるでしょ..」

理亞「ヒッ!」

花丸「ルビィちゃんはね?マルと同化したの..ルビィちゃんはマルの血や肉となって..マルの体を巡っているの..」

理亞「狂ってる..アンタは狂ってるわ!」

理亞は精いっぱいの力で花丸の手を跳ね除けた
0174名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:27:50.39ID:edE1HvF1
花丸「理亞ちゃん..マル..今夜の事で理亞ちゃんのことが好きになっちゃった..」

花丸は顔を紅潮させて..恋する乙女のような潤んだ眼差しで、恐怖に引きつる理亞の顔を覗き込む..

理亞「な..何よ..こっちに来ないでよ!」

花丸「理亞ちゃん..//」

花丸は理亞の顎を親指と人差し指..中指の3本の指で軽く持ち上げると..体を動かすことのできない理亞の唇に自分の唇を重ねた

理亞「んむ!?」

花丸「ん....//」

顔を紅潮させ、目を閉じて幸せそうにキスをする花丸..
ファーストキスを同性の女性に奪い取られた理亞は混乱し、花丸のされるがままとなっていた
0175名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:28:29.65ID:edE1HvF1
時間に直すと10秒程度だろうか..唇を重ねただけのキス..

花丸は理亞から唇を離すと陶酔したようにポーとした視線を宙に彷徨わせていた

理亞「な...なな..なにすんのよ!?」

花丸「理亞ちゃん..」

花丸は理亞の体の上に覆いかぶさると..二本の腕を理亞の体に蛇のごとく巻きつけ..恋人のごとく..理亞の唇を再び奪い取った

理亞「んむ...!?」

今度は花丸の舌が理亞の口内に侵入してきて..理亞の舌に絡め、唾液を啜り取り始めた

花丸「ん..」

理亞は舌の中に爬虫類が入ってきたような錯覚を覚え、生理的嫌悪感を感じた理亞は花丸を自分から押しのけた
0176名無しで叶える物語(SB-iPhone)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:28:58.76ID:9OAm7KOr
生贄の儀式じゃぁ^〜🤪
0177名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:29:41.24ID:edE1HvF1
花丸「理亞ちゃんは..マルのこと嫌い?」

理亞「嫌いも何も..私もアンタも女で..あんた..そういう人だったの!?」

花丸「マルは理亞ちゃんのことが好きなだけだよ..好きだからこそ..理亞ちゃんとそういうことをして..お互いがお互いのことを好きっていう気持ちに包まれながら..スキな人の肉を食べたいんだ」

理亞「ヒッ..」
理亞の本能が花丸に対して恐怖を抱くも..体に力が入らない状況では逃げることは叶わず、小さな悲鳴を上げることが精いっぱいだった

恐怖で歯がガチガチと震えだすが、不思議と頭は冷静でこれから自分がやるべきことが筋道立てて浮かんできた

理亞(とにかく..私が今やるべき行動は時間を稼ぐこと..花丸にひたすら喋らせて、体の力が戻ってくるまでなんとか持ちこたえないと..)
0178名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:30:19.15ID:edE1HvF1
理亞「どうして私を食べたいのよ!?」

花丸「順を追って説明するね?どうしてマルが理亞ちゃんをわざわざ北海道から呼んだのかというと..マル..理亞ちゃんに嫉妬していたんだ」

花丸「マルはルビィちゃんと小さいころからずっと一緒に過ごしてきた..マルはルビィちゃんのことが大好きだったし..ルビィちゃんもマルのことを好きでいてくれた..と思う」

花丸「マルたちはずっと一緒だったんだ..理亞ちゃんが現れるまではね..」

理亞「何言ってんのよ..私は北海道..ルビィは内浦に住んでいるのよ?会う機会なんてほとんどなかったわよ..私よりアンタのほうがルビィと接していた時間は遙かに長いはずでしょ?」

花丸「確かに..物理的な距離感はマルの方が圧倒的に近かったずら..でもね?精神的距離感で言えば..理亞ちゃんの方がマルよりもよっぽど近かったんだよ..」
0179名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:31:08.02ID:edE1HvF1
理亞「そんなにルビィのことが好きなら..どうして殺したのよ!?アンタもルビィの殺害に関わったの!?」

花丸「確かに..マルもルビィちゃんの殺害に携わったよ..でも、それはマルの本位じゃなかったずら..ルビィちゃんは内浦の生贄の儀によって..地元住民に苛烈な拷問を受けて、その後に首を切り落とされて殺されちゃったずら」

理亞「そんな...そんな..!!ウソ..ウソよ!!ルビィが死んだなんて嘘よ!!」

ルビィが死んだという事実を頭ではわかっても心では到底受け止めることのできない理亞は、必死になってルビィが死んだという事実を否定する

花丸「ルビィちゃんは生贄の儀で殺されて、内浦のみんなに食べられてしまった..それはれっきとした事実ずら」

理亞「ウソ..ウソよ..花丸は私を騙そうとしてるんだわ..善子も..他のみんなも..ねえ、ドッキリなんでしょ!?お願いだからドッキリって言ってよ!」
0180名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:31:48.87ID:edE1HvF1
花丸「ドッキリなんかじゃないよ..そんなに言うなら証拠を見せるずら..」
花丸はそう言うと..ベッドの脇に置かれていたスポーツバッグを取り出し、チャックを開けると中をゴソゴソと漁りだした

そして..スポーツバッグの中から..人間の頭蓋骨を取り出し..理亞の目の前に突き付けた

花丸「理亞ちゃん..理亞ちゃんが探し求めていたルビィちゃんはここにいたんだよ..」

頭蓋骨の二つの眼窩が理亞の目を覗き込む..

理亞「い..イヤ..いやよ..こんなの..こんなのって..イヤア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"〜〜〜!!!」

地下室の中に理亞の狂おしい絶叫が響き渡る..ついに再開を果たした親友ルビィは..無残な頭蓋骨と成り果ててしまった..
0181名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:32:26.92ID:edE1HvF1
花丸「処刑された生贄の頭蓋骨は、神様としてウチのお寺で保管し、祀ることになっているずら..ほんとはいけないことなんだけど..」

花丸「マルはルビィちゃんの側を片時も離れたくないから..ルビィちゃんの頭蓋骨をいつも持ち歩いているんだ」

花丸は理亞に向ける目と同じように..愛おしい恋人を見るような目で頭蓋骨を愛でると..ルビィの前頭骨にキスをした

花丸「ルビィちゃん..」

口から舌を出した花丸は頭蓋骨を丹念に舐め上げる..
0182名無しで叶える物語(SB-iPhone)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:32:54.89ID:9OAm7KOr
頭蓋骨だけで本人って分かるんかいな
0183名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:33:06.89ID:edE1HvF1
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”

理亞の耳に誰かの叫び声が聞こえてくる..ガンガンと反響する叫び声は誰が上げているのだろうと不思議に思うが..
すぐに、恐怖と不快感に耐えきれなくなった理亞自身が叫んでいるのだという事に気が付いた

花丸「マルはルビィちゃんのことが好きだった..好きだからこそ..ルビィちゃんはマルの手で殺してあげて..ルビィちゃんのすべてを食べてあげたかった..」

花丸はルビィの両手で頭蓋骨を持ち上げると、今は亡きルビィに静かに語りかける

花丸「ねえ..ルビィちゃん..どうしてあの時逃げたの?マルはルビィちゃんのことをこんなに愛しているのに..ルビィちゃんを誰にも渡したくなかったんだよ..?」
0184名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:34:26.66ID:edE1HvF1
>>182 ルビィの毛髪を毟り取って、カツラみたいに頭蓋骨にかぶしておいたと思っといて
0185名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:35:06.72ID:edE1HvF1
理亞「バカ言ってんじゃないわよ!!自分を食べようとしている奴をルビィが受け入れるわけがないでしょう!?」

花丸「ルビィちゃんがいなくなってから..マルは寂しいよ..ダイヤさんも口にはしないけど..とっても寂しがってる」

花丸「北海道から理亞ちゃんがルビィちゃんを助けに来てくれたんだよ?ルビィちゃんが理亞ちゃんと仲良くなって行くのを見てマルは..おもしろくなかったけど、今ならルビィちゃんが理亞ちゃんのことを好きになった理由がわかるよ」

花丸「理亞ちゃんは友達思いで..とっても優しい子ずら..今ではマルも理亞ちゃんのことが大好き..」

花丸「だから..マルはこれから理亞ちゃんを食べるずら..ルビィちゃん..マルたちの儀式をここで見ていてね..」

花丸はルビィの頭蓋骨をベッドの上に置き、頭蓋骨の眼窩が理亞のことをジッと見つめていた
0186名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:35:51.75ID:edE1HvF1
花丸「理亞ちゃんの頭蓋骨はルビィちゃんの隣に祭ってあげるずら..フフッ..ルビィちゃん..理亞ちゃんと仲良くお寺のお堂で神様としてマルや内浦を見守ってね..」

理亞「よくもルビィを..許さない!!絶対に許さないわ!!」

憤怒の叫びを上げて花丸を睨みつける理亞..今すぐ花丸に跳びかかってその首をへし折って殺してやりたい衝動に駆られるも..力が入らず満足に動くことができない自分の体を恨めしく感じた..」

花丸「凛々しい顔ずら..その怒れる瞳で、今日マルを危険から守ってくれたんだよね..」

花丸はうっとりとした表情で怒り狂う理亞の瞳を覗き込んだ
0187名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:36:25.80ID:edE1HvF1
理亞「私を殺すだけなら、ご飯に毒でも混ぜて殺すことができたハズでしょ!?どうしてこんな回りくどい事をしたの!?」

花丸「理亞ちゃんがルビィちゃんの親友にふさわしいかという事と..マルが理亞ちゃんの事を独り占めして食べたいと思うくらいスキになれるか..という試験をしていたんだよ」

理亞「何よそれ!?」

花丸「幼いころからルビィちゃんを見てきたマルとしては、間違った人をルビィちゃんの親友にするわけには行かないから..」

花丸「この浦の星女学院をルビィちゃんを想う理亞ちゃんの気持ちを試すための試験会場にしたんだ」
0188名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:37:00.93ID:edE1HvF1
花丸「目の前にルビィちゃんの手がかりがあるのに、臆して逃げようとすればその時点で失格..ルビィちゃんの親友たる資格はないとして、学院の外に待機していたマルの仲間が理亞ちゃんを殺していたずら」

花丸「マルを見捨てて逃げてもやはり失格..友達を見捨てて逃げるような卑怯者は生贄にふさわしくない..同じく学院の外に待機していた仲間が理亞ちゃんを殺していたずら」

理亞「イ..イカレテル..」

花丸「これを見て..理亞ちゃん..」

理亞「それは..」
花丸は襲撃者の善子が持っていたボウガンを取り出した..ボウガンには矢が装填されており、理亞の恐怖を掻きたてる
0189名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:37:33.73ID:edE1HvF1
理亞(私は..あのボウガンの矢に貫かれて殺されるんだ..)

ダンッ!という矢を発射する金属音が地下室に反響する..

理亞「ヒッ!」

理亞は覚悟を決めてギュッ..と目を瞑ったが..いつまで経っても理亞を貫く矢の感触を感じることはなかった..

理亞「...ッ」

理亞が恐る恐る目を開けると..ボウガンの矢はベッドに突き刺さっていた
0190名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:38:10.85ID:edE1HvF1
花丸「これを見ればわかるでしょ?ボウガンってこんなに威力があるんだよ?もし、これが人間の足に刺さったら貫通しているずら..ホントにボウガンで撃たれたのだったら..マルは痛みできっと死んでしまったずらよ」

理亞「まさか..アンタのケガは自演だったの!?」

花丸「そうだよ..廊下に刺さったボウガンの矢をマルの手で太ももに突き刺したんだ..理亞ちゃんに守ってもらうお姫様役になるためにね..」

理亞「なんでそんなことを..」
0191名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:38:47.74ID:edE1HvF1
花丸「理亞ちゃんの事を好きになるためだよ..マルはスキな人以外の肉は食べたくないんだ..理亞ちゃんがマルの事を守ってくれる王子様..マルは王子様に守ってもらうお姫様..そして、そして悪者を倒して2人は幸せに結ばれたのでしたってね..」

花丸「もしも、途中で理亞ちゃんが殺されるようなことがあったら..そこでゲームオーバー..」

花丸「ゲームオーバーの時は、理亞ちゃんの死体を善子ちゃんに譲るという条件で手伝ってもらったずら」

理亞「いい趣味してるわね..アンタ..」

花丸「なかなかスリリングで楽しめたんじゃない?謎の敵から女の子を守り抜き、学校の謎を解いて脱出を目指すってね..」

花丸「マルが所々ヒントを理亞ちゃんに渡していたのも気が付いた?」
0192名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:39:20.17ID:edE1HvF1
理亞「私はアンタの掌の上でダンスを踊らされていたってわけね..」

思い返せば、おかしなことばかりだった..図書室の鍵は花丸しか持っていないハズなのに..敵が図書室の中で待ち伏せしていたり..胸像の仕掛けを作動させるためのレリーフがあんな本の後ろに挟まっていたり..あれもきっと花丸が仕組んだモノに違いない..

理亞「最初からアンタは..私をここに誘い込むつもりだったのね..」

花丸「理亞ちゃんはマルの出した試験を全部突破したずら..ケガをしたマルを見捨てずに守り抜き..親友のルビィちゃんの探索も諦めず..マルの思惑通りに学校の謎を解き..ついには悪役の善子ちゃんまで倒してしまうなんて..」

花丸はうっとりとした羨望の眼差しを理亞に向けた
0193名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:40:00.82ID:edE1HvF1
理亞「どうして..図書館で私をあの狂った風習が書いてある本棚に案内したの?私があの本を読んだらアンタたちのことを疑いだすと思わなかったの?」

花丸「それも、理亞ちゃんを試すための仕掛けの一つだよ♪」

理亞「どういうことよ?」

花丸「マルに疑念を抱いても..それでも理亞ちゃんはマルのことを信じてくれるか..というテストだったんだよ♪」

花丸「理亞ちゃんはマルの思惑通りの反応を示してくれたずら..真っ青になってワンちゃんみたいに震える理亞ちゃん..いつものキリッとした理亞ちゃんとのギャップがとってもかわいかったずら〜」

花丸「理亞ちゃんは自分の中で葛藤して..それでもマルを信じてくれる道を選んだずら..マルの理亞ちゃんへの好意はもう..爆発しそうなくらいだよ!!」

理亞「反吐が出るわ..」
0194名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:40:36.55ID:edE1HvF1
花丸「これで物語はおしまい..王子様とお姫様は幸せに暮らしましたとさ..ってなるんだよ..」

理亞「くたばれ」

理亞は話を一蹴するように、悪態を吐き捨てた

花丸「さあ、お話はそろそろおしまいずら..理亞ちゃん..マルと一つになろう..マルがいっぱい愛してあげるずら♡」

花丸はそう言うと..動けない理亞の服に手をかけると丁寧に脱がし始める..

理亞「な..なにすんのよ!?」

花丸「理亞ちゃん..大好きだよ..」

理亞「や..やめろ!!」

花丸は理亞の叫びを無視し..血や汗にまみれたシャツを優しくはぎ取った
0195名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:41:13.05ID:edE1HvF1
花丸「理亞ちゃん..」

花丸は理亞のスポーツブラをはぎ取ると、地下の外気に理亞の小ぶりな乳房が露わになった

花丸「理亞ちゃん..これが..マルを守ってくれた時にできた傷ずらね..」

理亞の肩に残るボウガンの傷跡を花丸は優しく舌で舐めた

理亞「イタッ!!」
ピチャピチャという水音が響き、理亞の肩に激痛が走る..
0196名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:41:50.15ID:edE1HvF1
花丸「理亞ちゃん!」

花丸は口を大きく開けると..理亞の傷口に思い切り噛みついた

理亞「グゥ!!や..やめ...!!」

理亞の肩から血が滴り落ちる..

花丸「ン〜〜」

花丸は理亞の肩から流れ出る血液を、樹液にたかる昆虫のごとく..丹念に吸い取ってゆく..
0197名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:42:25.02ID:edE1HvF1
花丸(理亞ちゃんの血液..おいしいずら..理亞ちゃんの..セイントスノーの力強いエネルギーがマルの体に入ってきて..もう我慢できないずら)

ブチブチッ!という肉が裂ける音が響き..理亞の肩にこれまでとは比にならないくらいの激痛が走った

理亞「アアアアアアアッ!!!」

理亞の絶叫が地下の広場に響き渡る..花丸に噛みつかれた肩に、灼熱の焼きゴテを当てられたような痛みが走った

花丸「理亞ちゃん..とっても..おいしいずら..♡」

花丸は理亞から食いちぎった肩の肉を口で咥え、そのまま口の中へと押し込み、歯で丹念に肉を咀嚼する..
地下室の中にクチャクチャという、理亞の肩の肉と花丸の唾液が絡み合う音が響く..
0198名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:42:53.02ID:edE1HvF1
理亞(肩が..痛い..肉を噛み千切られた..)

理亞の肩に形容のしがたい傷みが走る..

理亞は自分を見つめるルビィの頭蓋骨を眺めた

理亞(ルビィ..あんたも殺される前にこんなに痛い思いをしたの..こんなに怖い思いをしたの..?)

頭蓋骨に問いかけても当然ルビィは応えてくれない..なぜならルビィはすでに死んでいるからだ
0199名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:43:30.94ID:edE1HvF1
理亞「ルビィ..」

この頭蓋骨が死ぬ前にどれほどの苦痛を味わったのだろうと..想像するだけで、理亞の目からとめどなく涙が溢れ出た

花丸「もう我慢できないずら..」

シュル..ファサッ..という布が擦れる音が地下室に響き..花丸は着ていた服を全て脱ぎ去ると生まれたときの姿になった..

ベッドの脇に置かれた善子のランタンが、花丸の豊満な乳房を照らしだし..健やかな瑞々しい裸体が姿を現した

理亞「なにやってんのよ..なんで裸になってんのアンタ..」

花丸「マルだけじゃないずら..理亞ちゃんも裸になるずら♡」

理亞「やめ..て..」

必死になって抵抗しようとするが..体に力が入らない状態では抵抗一つすることができず、理亞は花丸にスカートとパンツを脱がされ..裸になった
0200名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:44:06.09ID:edE1HvF1
ランタンの灯りに理亞の洗練され鍛え抜かれた肉体が映し出される..

花丸「キレイ..」

理亞「やめろ..バカ..」

花丸「しなやかで..シュッとしてて..マルとは大違い..でも..とっても..おいしそうだよ..」

花丸は再び理亞の上に覆いかぶさり..両腕を理亞の体に回し、両足で理亞の足を挟み、理亞の身動きを完璧に封じ抵抗できないようにした

そして..花丸は自分の秘所を理亞の秘所にあてがった
0201名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:44:47.86ID:edE1HvF1
理亞「なにやってんのよ..アンタ..レズビアンだったの?」

花丸「違うずら..マルは理亞ちゃんだからこういうことがしたいんだよ..理亞ちゃんと愛し合う中で、理亞ちゃんを食べたいんだ..動くよ」

花丸は体を動かすと露わになった二人の秘所が擦れあい、性的快感を与え始める..

花丸「ハァ..ハァ..♡」

しばらく衝動に身を任せていると..快楽が花丸の体を突き上げてきて..息使いが獣のように荒々しくなってゆく..

花丸は性的興奮を覚え快楽に身を委ねるが..理亞はまったく気持ち良いとは思わず、生理的嫌悪感で吐き気がした

花丸「理亞ちゃん..理亞ちゃん..!!」

理亞「グッ!」

性的興奮を覚えた花丸は理亞の肩に再度噛みつき、流れ出た血液を啜り始めた
0202名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:45:24.58ID:edE1HvF1
花丸「おいしい..理亞ちゃんの血液..すごくおいしいよ..!」

犬歯を鎖骨の付近に突き立てると、花丸は吸血鬼のごとく理亞の血を啜り取った

理亞「グウウウッ!!」

激痛が肩に走り、理亞は苦悶の悲鳴を上げるも..花丸は理亞の苦しむ顔をみるとさらに興奮し、さらに深く理亞の肩に噛みついた
0203名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:46:01.14ID:edE1HvF1
理亞「痛いわね..このっ!」

花丸「グウッ!」

理亞は自分の上に圧し掛かる花丸の肩に思い切り噛みついた
理亞の歯が肩に食い込み、花丸は激痛にうめき声を上げるが..

花丸「マルも理亞ちゃんの肉をもらうよ!!」

負けじと花丸も理亞の首筋にかじりつく..

理亞「グアッ!」

首筋から血が流れだし、理亞は体から体温が抜け出て行くような錯覚に陥った

理亞と花丸は互いの体を噛む力を強め、ベッドの上は2人から流れ出る血液で赤に染め上げられてゆく..
0204名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:46:29.27ID:edE1HvF1
理亞「このッ!」

花丸「ウッ!」

理亞は花丸を両腕で強く押すと花丸は後ろに仰向けに倒れ込んだ

理亞「この..よくも..よくもルビィを!」

理亞は花丸の上に圧し掛かり、両手で花丸の首を握りしめ..両手の力を込めると、花丸の首を絞めた
0205名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:47:03.25ID:edE1HvF1
花丸「ギュッ..!?」

理亞「このまま絞め殺してやる!!」

花丸「フーッ!フーッ!」

花丸は痛みと苦しさで目に涙を浮かべながら、必死になって抵抗をする..
爪で理亞の手を思いっきり引っ掻き、理亞の手からは血が流れ始めた

理亞「ッ!!」

手の痛みに顔をしかめつつも理亞は、首を絞める力を弱めることはなかった..
0206名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:47:45.53ID:edE1HvF1
花丸「理亞..ちゃ..ん..苦..し..い..」

理亞「黙れ!!ルビィが味わった苦しみはこんなもんじゃなかったハズだ!!お前たちは一体ルビィに何をしたんだ!!」

理亞は平手で花丸の頬を何度も何度も張り続けた

花丸「アウッ!!」

パン パン という乾いた音が鳴り響き、花丸は右に左へと顔を大きく

理亞「この!!よくも..よくもルビィを!!」

花丸「痛い..痛いよ!!理亞ちゃんやめてよ!」

何度も頬を張られ続ける花丸の頬は紅くはれ上がり..
目に涙を浮かべた花丸の泣き叫ぶ声が地下室に響き渡る

理亞「ルビィを返せ!!ルビィを元通りにしろ!!」

理亞は握り拳を作ると..渾身の力で花丸の頬を殴りつけた

花丸「あうっ!!」
0207名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:48:24.90ID:edE1HvF1
スタンガンのしびれも取れてきて..理亞の体には元の力が戻りつつあった

力が元に戻った理亞と花丸ではフィジカルに差がありすぎて..マウントを取られてからは戦いというよりは一方的ななぶりものとなっていた

理亞「よくも..よくも!!」

理亞はいつの間にか泣いていた..なぜ?どうして..こんなことになってしまったのか?
どうして自分は泣きながら花丸の顔を拳で殴っているのだろう..

何度も..何度も..花丸の顔を殴り続け..どれほど殴ったかわからなくなるくらい殴った時..

花丸「お願いします..もう..やめて..許して..ください..」

花丸のか細い泣き声が聞こえてきて..理亞は殴る手を止めた
0208名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:48:56.56ID:edE1HvF1
花丸「う..う..」

顔を真っ赤にはらし、血と涙で顔をグシャグシャに汚していた

理亞「なんでよ..どうして..アンタがルビィにそんなひどいことをしたのよ..アンタはルビィの親友だったじゃない..」

理亞の目から流れる涙が花丸の顔に雨粒のようにポタ..ポタ..と零れ落ちてゆく

花丸「だって..ルビィちゃんって..見ているだけで食べたくなるんだもん..」

理亞「ふざけるな!!」

理亞は花丸の胸に拳をドンと叩きつけた
0209名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:49:30.99ID:edE1HvF1
花丸「マルだって..ルビィちゃんを殺したくなかったよ?親友だもん..殺さずに食べることができたのなら..そうしたかったよ..」

理亞「なんでルビィを食べた?」

花丸「それは..ルビィちゃんを食べたかったから..」

理亞「なんでルビィを食べた?」

花丸「だから..それは..」

理亞「なんでルビィを...食べたの!?」

理亞の怒鳴り声が地下室に響き渡った..
0210名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:50:25.33ID:edE1HvF1
花丸「なんでって..それはもちろんルビィちゃんを食べたかったからだって..さっきから何度も..でも、どうしてマルはルビィちゃんを食べたかったんだろう」

花丸「大好きだったのに..大切な親友だったのに..ずっと一緒にいたいと思っていたのに..どうしてマルは..ルビィちゃんを..」

理亞「え?」

花丸「ひっぐ..ひっぐ..わからない..わからないよ..どうしてマルは..ルビィちゃんを食べたんだろう?」

花丸が嗚咽をもらすように泣きだすのを見て理亞は戸惑いを浮かべた

花丸「あんなに大好きな友達だったのに..どうして?ねえどうしてマルは..」

(うるさいな..食べたいから食べた..それだけだって言っているでしょ?それより..隙だらけだね♡ 理亞ちゃん..おいしそう..)

花丸「理亞ちゃああああああああんんんん♡♡ 隙だらけずらああああああ♡♡」

花丸は情緒不安定を装い..理亞の油断を誘い、隙を突いて理亞に襲い掛かった
0211名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:50:56.93ID:edE1HvF1
理亞「な!!」

完全に油断していた理亞は不意を突かれ、花丸に首筋に噛みつかれてしまった

理亞「ガアアアアアアアッ!!」

花丸「理亞ちゃん..油断しちゃだめずら..う〜ん..理亞ちゃんのお肉..やっぱりおいしいずら♡」

首筋から出血した理亞はベッドの上に倒れ込み、意識が遠のいてゆくのを感じた

花丸「理亞ちゃん..ん〜..おいしい..理亞ちゃんの血液..とっても..おいしいずら〜♡」

花丸は理亞の首筋から出る血液を母に授乳をせがむ、赤子のごとく啜り上げた
0212名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:51:29.76ID:edE1HvF1
理亞(すごい出血..私..死ぬのかな..)

薄れゆく意識の中、走馬灯のようにこれまでの人生の様々な出来事が頭をよぎって行った

聖良と遊んだ幼き日のこと.. 子供の頃友達ができなくて一人で泣いていたこと.. 学校に行ってもやっぱり友達はできず、自分の味方は聖良以外誰もいなかったこと..

理亞(姉さま..ごめんなさい..私..ずっと一人ぼっちだったから..姉さまに心配かけちゃってたよね..)

友達ができない理亞を気遣った聖良は、時間の許す限り常に理亞の側にいてくれた..
聖良はいつも理亞を守ってくれていたのだ

理亞(私..いっつも姉さまに迷惑掛けちゃってたよね..セイントスノーの活動だって..姉さまに任せっきりで..最後の大会では..私のドジのせいで..)

理亞は無意識のウチに涙を流していた..
0213名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:52:05.55ID:edE1HvF1
花丸「泣かないで理亞ちゃん..これから理亞ちゃんはマルと一つになるの..マルの中のルビィちゃんと一緒に..3人で仲良く過ごそうね..」

理亞(ルビィ..)

ルビィ『じゃあ..最後にしなければいいんじゃないかな?』

ルビィ『一緒に歌いませんか..お姉ちゃんに送る曲を作って..この光の中で..もう一度!』

ルビィ..初めてできた私の友達.. 無愛想で誰にも好かれない私にできた、なんでも打ち明けることができる親友..

そんな友達は..頭蓋骨に変わり果ててしまった..

理亞(姉さま..ルビィ..助けて..)

花丸は理亞とルビィに助けを求めるが..聖良は沼津で別れたきり連絡が取れず、ルビィは生贄にされて頭蓋骨になってしまった
0214名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:52:39.18ID:edE1HvF1
理亞(私を助けてくれる姉さまはいない..ルビィも殺されて骨になってしまった..私もここで花丸に食い殺されて骨にされてしまうの...?)

理亞の脳裏にお寺のお堂がイメージされる..神を祀る祭壇の上にキレイに並べられた二つの頭蓋骨..

ルビィと自分の頭蓋骨が並べられ..内浦の住民たちに祈りを捧げられている光景を..

理亞(イヤだ..そんなの..絶対にイヤだ..)
理亞の目から絶望の涙がポロリ..と零れ落ちたとき..
0215名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:53:13.32ID:edE1HvF1
諦めないで..

理亞(え?)

聞き違いだろうか..?生贄の儀で頭蓋骨に成り果ててしまった親友..ルビィの励ます声が確かに..聞こえたような気がした

理亞「ルビィ..?」

花丸「まだ気が早いよ!でも、もうすぐ理亞ちゃんをルビィちゃんの元に送ってあげるからね!」

理亞(花丸には聞こえていない..私の幻聴なのかも..でも、幻聴でもかまわない..私にはルビィが..ルビィがついている!)

理亞(私は諦めない..最後の最後まで絶対に..!命が尽きる最後の瞬間まで闘ってやる!!)
0216名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:53:49.67ID:edE1HvF1
花丸「!!! グウウッ!!」

花丸の肩に激痛が走る..理亞は顔の前にあった花丸の肩に力いっぱい噛みついたのだ

花丸は悲鳴を上げ、理亞から離れようとするも..理亞は四肢を使って花丸を拘束し、逃れられないようにした

花丸「理亞ちゃん..まだそんな力が残ってたんだね..さすはマルの王子様ずら」

理亞「誰があんたの王子様になんてなるか..」

(私は..絶対にあきらめない..こんなところで死んでたまるか!!)
0217名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:54:29.09ID:edE1HvF1
花丸「グウウウッ!!アアウ”」

理亞は顎の力を強めて、花丸の肩の肉をそのまま食いちぎってしまった

肉を食いちぎられた箇所から血液が滴り落ち、ベッドの上を新たな血で汚してゆく

花丸「理亞ちゃんが..マルを食べた..うれしいよ..理亞ちゃん..理亞ちゃんの..噛んだ跡がまたマルの体に刻まれたずら」

花丸は肩に新たに刻み込まれた理亞の咬傷を愛おしげな眼差しで見つめた

花丸「もう..お互いに余力がないよね..マルももうふらふらずら..次に相手に一撃を与えたほうが..生きてここを出ることができるずら」

理亞「絶対に..私は生きてここを出るわ..そして姉さまにもう一度会うんだ!!」

花丸「勝負..というわけだね..マルと理亞ちゃんでお互いを食べあって..どっちが生き残れるか..生き残ったほうが相手の命を取り込むことができるんだね..」
0218名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:55:05.72ID:edE1HvF1
理亞・花丸「......」

理亞と花丸は見つめあい、お互いの出方を伺った..

2人の裸体を咬傷から流れ出す血液が滴り落ち、肌を紅く染め上げてゆく..

花丸「理亞ちゃん!!」

先に動いたのは花丸だった..理亞をベッドの上に再び押し倒し、理亞の首筋に思い切り噛みつこうと口を大きく開いた..

理亞「ソコだッ!!」

カウンターを狙っていた理亞は口を大きく開いた花丸の唇に自分の唇を重ねると、花丸の口内に舌を挿入した
0219名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:55:42.51ID:edE1HvF1
花丸「んむ!?」

まさか理亞にキスをされると思わなかった花丸は、身動き一つとれずに理亞のされるがままになり、理亞の舌に口内を蹂躙される..

理亞(アンタとエッチする気なんてさらさらないのよこっちは..食らいなさい!!」

理亞は顎を閉じると花丸の舌に思い切り噛みついた

花丸「ン”ン”ン”〜〜〜〜〜!!!!????」

舌に激痛が走り、びっくりした花丸は歯を閉じて理亞の舌に負けじと噛みつく..

理亞「ウ”ウ”ウ”ウ”!!」

噛み千切らんばかりの強さで、お互いの舌を噛み合う2人の口から多量の血液が溢れ出し..

顎を伝って零れ落ちた血液がベッドの上に滴り落ちてゆく..
0220名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:56:21.19ID:edE1HvF1
理亞(痛くて顎にこれ以上力が入らない..このまま舌を噛み千切るのはムリね..どうすれば..)

花丸「フーッ!!フーッ!!」

花丸は気が狂わんばかりの痛みから逃れようと、理亞から逃れ距離を取ろうとするが..理亞は口の吸引力を使って花丸を逃さなかった

理亞(逃がさない..苦しい?こんなのルビィが受けた苦しみに比べれば万分の1にも満たないわ..あんたにはもっともっと苦しんでもらう!!)

理亞は舌を喉の奥まで挿しこむと、花丸の気道を舌で塞ぎ..上体を起こすと花丸の胴に両腕を絡め、花丸をベッドの上に押し倒し、指で花丸の鼻を摘まんだ..

花丸「ン”〜〜〜!!」

理亞に鼻を摘ままれ、気道を理亞の舌で塞がれた花丸は呼吸をすることができずに苦悶の声を上げる..

理亞(このまま絞め落としてやる..!ルビィの仇だ!)
0221名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:57:02.50ID:edE1HvF1
血液と唾液の混ざり合った真っ赤な液体が、2人の口内から垂れ..床に小さな水たまりを作るようになった頃..

呼吸困難で脳に酸素が行きわたらなくなった花丸は酸欠で気を失い..ベッドの上に力なく四肢を投げ出した

理亞「はあ..はあ..アンタなんか願い下げよ..」

理亞は倒れた花丸に捨て台詞を吐き残してベッドから床の上に降り立った

理亞「グウ..痛い..痛いわ..」

花丸に噛み千切られた肩や..口の中の裂傷から血が滴り落ち、激痛に理亞の目から涙が零れ落ちる..
0222名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:57:33.35ID:edE1HvF1
理亞「フウ..フウ..ルビィ..」

ベッドの上に置かれたルビィの頭蓋骨を、理亞は優しく両腕に収め..

理亞「ごめんね..生きてる時に..助けに来てあげることができなくて..本当に..ごめん..」

助けてあげられなかったことを謝る言葉を口にし..理亞の悲しみの涙がルビィの頭蓋骨にポツ..ポツ..と雨水のように滴り落ちた

行方不明になった親友..やっと見つけ出すことができた..しかし..時はすでに遅し..ルビィは悪逆非道な内浦の民たちによって食べられてしまい..
哀れな頭蓋骨と成り果ててしまった..

理亞(許せない..ルビィを殺し..こんなひどいことをした奴ら..絶対に許さない!!)
0223名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:58:15.81ID:edE1HvF1
理亞はランタンの明るさを最大にすると、冷たい床の上に置く..

ランタンの光が血にまみれた部屋を明るく照らし出した

理亞「.....」

理亞はスカートからスマートフォンを取り出すと録画のボタンを押し、部屋の中にピッという電子音が響き渡った

理亞「みなさん..こんにちは..私は北海道でセイントスノーというスクールアイドルをやっている鹿角理亞です..今日は皆さんに見てもらいたいモノがあって動画を撮影しました..」

理亞「まずはこれを見てください..」

理亞はスマートフォンの画面をルビィの頭蓋骨に向けた

理亞「この頭蓋骨は..私の親友..黒澤ルビィです..」
0224名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:58:50.14ID:edE1HvF1
理亞「ルビィは..殺されて頭蓋骨になってしまいました..」

理亞はそう呟くと、スマートフォンの画面をしばらくルビィに向け続けた..

物音一つしない静寂がしばらく流れ続ける..

理亞「ルビィを殺したのは..静岡県沼津市の..内浦の住民たちです..この土地には古くから人肉を食べる風習があって..ルビィはその風習の生贄として..残虐に..ころされ...て..食べられ....ま...した」

あまりに辛い現実に、理亞の目から涙が次々と零れ落ちる..

しかし、理亞は鼻声になっても言葉を紡ぎ続けた
0225名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 01:59:28.95ID:edE1HvF1
理亞「私も..生贄として命を狙われています..先ほども奴らの手のモノに襲われて肉を食いちぎられました」

理亞は撮影画面をルビィの頭蓋骨から、先ほど花丸に噛み千切られた肩の咬傷を映し出した

理亞「見ての通り..私は傷だらけです..全部人肉を食べたいという狂った風習によってもたらされた傷です..私が今いる場所は浦の星女学院という女子高です..」

理亞「この学校も成り立ちからして狂っています..この後者は戦後間もないころ..小原グループの創設者が開いた孤児院が元になった施設です..」

理亞「その孤児院は..子供を殺して肉にしてしまい..闇市に売りさばくと言う常軌を逸した目的のために作られました..その資金で小原家は巨万の富を得たのです..」

理亞「何をバカなことをと思うかもしれませんね..でも..その悪行の証拠があります..」
0226名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 02:00:08.78ID:edE1HvF1
理亞はそう呟くと、床の上に置いたランタンを拾い上げて、白骨死体が累々と積み上げられた小部屋へと移動した

理亞「ここに積まれている子供の白骨死体が..証拠です..ここにある人骨はかつて小原家に殺されて..肉にされてしまった哀れなモノたちです..」

ランタンの光が暗闇に包まれていた小部屋の闇を払い、哀れな犠牲者たちの躯をスマートフォンの画面に映し出した

理亞「お判りでしょうか?ここに積まれた白骨の数を..奴らは命を弄び喰らう悪魔です..このままでは私も殺されてしまうかもしれません..」

理亞「この動画を見た人..お願いです..私を助けてください..この血塗られた内浦の風習を..打ち砕いてください!!」

理亞は叫ぶように言い切ると動画を終了し..

カチ..カチ...

動画を一件アップしました

動画サイトに動画をアップロードした
0227名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 02:00:44.40ID:edE1HvF1
理亞「.....」

動画のアップロードを終えた理亞は、ルビィの頭蓋骨を手に持つと夢遊病者のように、フラフラと出口へ向かって歩き出した
理亞の頭の中は今夜起こった出来事で埋め尽くされ..今まで体験した出来事が映画の巻き戻しのようにグルグルと駆け巡った

失踪したルビィを探しに内浦へやってきたこと..花丸と共に浦の星女学院に探索に来たらボウガンを持った襲撃者に襲われたこと..

体育館の地下にこんな恐ろしい秘密が眠っていたこと.. 自分の命を狙っていた敵の正体が..友達だと思っていた善子だったこと..

守るべき存在だった花丸が..自分の命を狙う側の人間で..花丸と互いの身を喰いあう狂気の殺し合いを演じたこと..

そして..かけがえのない親友ルビィは..無残に殺されて..頭蓋骨になって..自分の手の中に納まっているという現実..

理亞「全部..夢だったらいいのに..私が見ているのは..悪夢で..目が覚めたら北海道の私の部屋で目覚めればいいのに..」
0228名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 02:01:18.41ID:edE1HvF1
ベッドの上で血まみれで横たわる花丸を素通りし..階段へとつながる細い通路へと理亞はやってきた..

通路の上には善子が大の字になって倒れていた..

理亞「.......」

理亞は善子の首を絞め上げて..どうしてルビィを殺したのか..と問い詰めたかったが..

全身に虚無感がズシリと圧し掛かり..そんなことをする気力も湧き上がってこなかった..

ルビィは死んでしまった..理亞の心を占めているのは..この残酷な現実だけだった
0229名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 02:01:49.85ID:edE1HvF1
理亞「.....」

カン..カン..カン..カン..

理亞は夢遊病者のようなおぼつかない足取りで、出口へと向かって階段を1歩..1歩と歩を進める..

地下の暗闇とは対照的な..体育館の窓から飛び込んでくる月明かりが理亞の顔を照らし出した..

そして..理亞が最後の階段を上り切った時..
0230名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 02:02:27.13ID:edE1HvF1
理亞「え?」

??「.......」

漆黒のローブを身に纏い..おかめの面を付けた襲撃者が現れ..理亞の頭をボウガンで思い切り殴りつけた

理亞「な...ん....で..」

抵抗する気力も残っていたいなかった理亞はあっけなく殴り倒され..体育館のバスケコートにドウッ!という音を立てて倒れた
0231名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 02:03:16.24ID:edE1HvF1
??「......」

千歌「梨子ちゃん!お疲れ様!」

??「私は..ただ命令どおりに仕事をこなしただけよ..」

襲撃者は面を取ると..感情を失ったような..人形のような顔をした梨子が現れた

千歌「理亞ちゃんが出てきたってことは..花丸ちゃんはやられちゃったんだね」

梨子「もう仕事は終わったでしょ..早く理亞ちゃんを車に連れて行きましょう..」

千歌「そうだね!!校門の前で待っているしいたけも回収しないと!後でご褒美あげなくちゃ!!」

梨子「ごめんね..」

梨子は感情の籠らぬ人形のような目で理亞を一瞥し、謝罪の言葉をポツリとつぶやいた
0232名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 02:03:41.85ID:edE1HvF1
理亞(そうか..ボウガンの射手は2人..いた..の...か....)

理亞の意識が遠のいてゆき..世界は闇に包まれた

to be continued
0233名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 02:04:10.38ID:edE1HvF1
注意 この物語はフィクションです 話に登場する設定や歴史は実際の内浦とはまったく関係ありません
0234名無しで叶える物語(SB-iPhone)
垢版 |
2019/05/17(金) 02:13:09.36ID:ZU2ouIY1
くそっ…こんなので………ふぅ…
0235名無しで叶える物語(らっかせい)
垢版 |
2019/05/17(金) 02:14:33.73ID:98MunKrA
>>234
えぇ…(困惑)
0238名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 08:54:44.72ID:cl7hYCjt
実際全裸でファイトするシーンは抜ける
0239名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/17(金) 09:39:11.40ID:qUXsifQV
俺なら帰り際に伸びている善子をブチ犯してからヤられるわ
0244名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2019/05/18(土) 18:44:57.01ID:vPEP7EQz
俺のこと言っているなら違うからな
ソフトバンク使っている奴何万人いると思ってんだてめえ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況