【SS】ちかよしまりで同棲してみた。
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安価、短めにいきます
鞠莉「してみるの」
善子「してみないわよ」
千歌「してみるの!」
善子「ほら!変なこと言うから小っちゃい子が真似しちゃったでしょうが!」
鞠莉「善子、マリーとちかっちのことキライ?」
善子「好きとか嫌いとかじゃなくてね。突然三人で一緒に住んでみるとか意味わかん
鞠莉「キライ?」
善子「だから…」
千歌「きらいなの…?」
善子「嫌いじゃないわよ!二人とも大好きに決まってんでしょ!ただ今はそういうことを話してるわけじゃな 善子「それで、どうだった?久し振りのコーヒーは。美味しかった?」
千歌「んんん〜…」
千歌「苦くはなかった!」
善子「おっ。よかったじゃない、明日から飲めるわね」
千歌「え?」
善子「大丈夫よ!飲める飲める!だって今飲めたんだもの!大人になった証ね!」
千歌「そ、そうかな。へへ…そうかな」テレテレ
鞠莉 (今飲んだものが基本的な coffee なのかは…)
鞠莉 (…まあ、いっか) ズズー
それから毎晩二人と一緒に嬉しそうにコーヒーを飲み続けた千歌は、しばらくの後、体重の変化に悩まされることとなった。 今から僕ラブを覗きにいってみましょう
次の内容だかなんだか >>115 ドヤ顔でハンデつけて負ける善子が容易に想像できる…… たまたまマリーがめちゃくちゃ得意なゲームで対戦(賭ける物あり)を提案してしまう善子
千歌 セイザ…ッ
千歌「あの、」
鞠莉「ちかっち! ──静かにしててちょうだい」
千歌「いやでも、
善子「千歌さん。言葉はいらない…あなたはただそこで、祈っていて」
千歌「えっと…」
千歌「…うん」
善子「まさかあなたと本気で闘り合うことになる日が来るとはねえ。鞠莉」ポキポキ
鞠莉「今日という日が来ることをずっと恐れていたけれど、手加減はしないわよ。善子」コキコキ
よしまり「「千歌さん/ちかっち を賭けて──真剣勝負よ!!」」
千歌 (早くも足が痺れてきたのだ……) 鞠莉「善子」
善子「なによ」
鞠莉「マリーは大人だから、どうやって勝敗をつけるのか、その方法は善子に決めさせてアゲルわ」
善子「へえ?随分と余裕ぶるじゃないの」
鞠莉「万が一にも、決着の後にごねられたってイヤだもの。年上なのにズルいとかってね」
善子「誰がそんなイチャモンじみたごね方するのよ」
善子「でも、いいわ。そこまで言ってくれるんなら、遠慮なく私に決めさせてもらうわ。鞠莉こそ終わってから『苦手な game だった』とか言わないでよね」
鞠莉「マリーはそんなに狭量じゃありまセ〜ン」
千歌 (キョー…リョー…?) 善子「…かと言って、明らかに私が得意なゲームで勝負して勝ったって仕方ないわよね。それこそ後でごねられかねないもの」
鞠莉「別にィ?マリーはそれで負けたって文句なんか言わないけどぉ?」
善子「はあ〜〜〜〜??なにそのあからさまな煽り!文句じゃなくても絶対ぐちぐち言うやつじゃないの。鞠莉のやり方なんかこの数年でとっくにわかってんのよ」
鞠莉「あーもうハイハイ、さっさと決めちゃってよ。ちかっちの足がなくなっちゃう前に」
善子「ふんだ!めちゃくちゃ平等なヤツ選んでやるんだから!例えば、そう──これとか!」
千歌「そ──それは!」 善子 つ海外の謎のボードゲェェェェム
千歌「き──昨日三人で帰りに寄ったおもちゃ屋さんでたまたま見付けたノリでそのまま買った誰も知らない感じの海外のボードゲーム!!」
鞠莉「…ふゥん?」
善子「これなら平等でしょ。私も鞠莉も千歌さんもやったことのない、ルールさえ知らないこのボードゲームなら!」
善子「見たところダイスを振ることもなさそうだし、ボードゲームならほぼほぼ技術が入り込む余地はないものね」
善子「これなら負けたって文句も負け惜しみも言わせないわ!どう?」
鞠莉 (────かかったァ!)
鞠莉「ふふふ…いいわよ。善子ってばホントにおばかさんなんだから。せっかくあげた advantage をふいにしちゃうなんて」
善子「本当に強い者は、勝利の先まで見据えるものなのよ。完全に平等なテーブルであなたをぐうの音も出ないほどコテンパンにしてあげるわ」
千歌 (グーの根…?) 千歌「じゃ──じゃあチカが審判やる!必要でしょ審判、だから正座はここで
善子「その必要はないわ!」
千歌「えっ」
鞠莉「ちかっちの手は煩わせないわ。これはマリーと善子の勝負なんだもの」
千歌「や、煩わせるとか、チカも二人の勝負を見守りたいってゆーか、
善子「ええ。千歌さんはそこで見守っていてよ」
鞠莉「マリー達の堂々たる戦いざまをね…!」
千歌「えぅ、ぐす…わかったぁ…」足ジンジン 善子「ボードを敷いて、使うのは…このコマかしらね」
鞠莉「そもそも何語よ、これ。マリーすら読めないなんて相当 miner な国のものなのかしら」
善子「見たこともないの?」
鞠莉「ないわね。rule book くらい、せめて英語にしてほしいものだわ」
善子「ま、平等に万全を期せるからいいんじゃないの?」
鞠莉「平等どころか rule を決めるところから必要になっちゃうじゃないの」
善子「そんなもん雰囲気よ雰囲気。ゲームは全員が同じルールで戦う限り平等なんだから」
鞠莉「えっと、コマがこんな形で盤がこうだから──」
善子「そうね、ターン制なのは間違いないでしょうね。それとそれぞれのターンにできることは──」
千歌 (いいから早く始めて早く終わってほしい) ジンジン… 鞠莉「──ってところかしらね!」
善子「うん。やりながら判断に困るところが出てきたら適宜話し合って決めればいいわ」
鞠莉「さァて、even にこだわったことを後悔させてあげる時間よ」コキコキ
善子「反論の余地なく負けることになるってま〜〜だ気付いてないのかしらねぇ」ポキポキ
千歌 (なんで煽り合うときこんな怖いの二人とも)
鞠莉「それじゃ even で──」
善子「──勝負開始!」
善子 (────なぁぁぁぁぁぁんてねぇぇぇぇぇ!) 善子 (昨日三人で帰りに寄ったおもちゃ屋さんでたまたま見付けたノリでそのまま買った誰も知らない感じの海外のボードゲームぅ?)
善子 (違っがいまぁぁぁぁぁぁす!!)
善子 (私も鞠莉も千歌さんさえやったことのない、ルールさえ知らないボードゲームぅ?)
善子 (嘘でぇぇぇぇぇぇすっ!!)
善子 (見付けたのこそ偶然だけど、知らないなんて真っ赤な嘘──私はこのゲームをよ〜く知ってるのよねえ)
善子 (あれは高校一年生のときだったわね…) ──花丸「こんにちは〜」
──店主「やあ、いらっしゃい。まるちゃん」
──花丸「今日は友達を連れてきたずら!」
──店主「おお、そうかいそうかい。よく来たねえ、まるちゃんのお友達ならゆっくりしておゆき」
──善子「す、すご…古いゲームがいっぱい…!」
──花丸「善子ちゃん、こういう電気じゃないゲームってあんまりやらないでしょ?きっと気に入るものがあると思って」
──善子「確かに、ボードゲームもやらないわけじゃないけど…ちょっとマイナーになったら全くだもの」
──善子「うわすご、なにこれ!?何語!?」
──店主「あ〜…それはねえ、馴染みの知り合いから最近譲ってもらったんだよ。新しいものを作るのが好きな人でねえ、たまにそうやってゲームを作っては、家族とひとしきり遊んだら私にくれるんだ」
──店主「持っていくかい?」
──善子「い、いいんですか?」
──店主「もちろん。ゲームは遊んでもらって初めて輝くんだからね。お友達と仲良く遊んで、飽きたら返しに来てくれればいいよ」
──善子「ありがとうございます!ずら丸、ルビィ誘ってやりましょう!」
──花丸「うん!」 善子 (まさかあのゲームをあんな形で目にすることになるなんて…思わず手に取っちゃったのよね)
善子 (二人が買おうって言い出さなくても、私一人でだって買い戻してたと思うけど──今はそんなことより)
鞠莉 ムムー…
善子 (あなたは上手く私を踊らせて、この平等なゲームを戦場に持ってきたつもりでいるんでしょうけど)
善子 (鞠莉)
善子 (このゲーム、あなたに勝ち目はないということよ…!)
善子「──私のターン!」
………… 善子「…………………っ!」
鞠莉「『古墳ドリル』の card が手元にあるわ。これで、こう、こう、こう──」
善子「えっ、うそ、それじゃ…」
鞠莉「取り決めた rule の通りなら、これで」スッ
鞠莉「マリーの、勝ちね…♡」コトリ…
『GOAL!!』
善子「そ、んな……!」
鞠莉「やったーーーー、勝ったーーーー!!」
善子「な、なんで──私はきちんと勝ちパターンを抑えてたのに──
鞠莉「勝ち pattern ...?」
善子「あっ、しまっ──」ムグ
鞠莉「ノンノン、全然だったよ。善子」
善子「…え?」 鞠莉「まず third turn ね。善子はえっと、この card を捨てたってことは、たぶん手に『キズナアイ』があったんでしょうけど、マリーの場がそのときどんなだったか覚えてる?」
善子「え、それは…陣地が『帯広駅』モードだった──あっ」
鞠莉「そう!だから善子があのとき捨てるべきだったのはこっちなの。そしたら、ほら」
善子「あぁぁああぁ…!鞠莉が次のターンにトレンディトレンディできない…!」
鞠莉「そうなってたら、一気にマリーは厳しくなってたよね」
善子「ぐっはぁぁぁぁ!目先のカードにとらわれすぎてたぁぁぁぁ!」
鞠莉「まだまだ甘かったね、善子」
善子「ううう…そんなばかなぁ…適応力高すぎでしょ、鞠莉ぃ…」
鞠莉「よしよし。勝負はいつだって非情なものよ、特に今回はちかっちが懸かってたんだもの。そりゃ騙し合いに心理戦だってあるわよね」
鞠莉「善子がこの game に誘導されるように誘導してきたこととか──ね♡」
善子「ぅ…」
善子「ハァ…盤外戦までやられたら、鞠莉にはまだまだ勝てっこないわ…」 善子「…にしても、私が誘導してるってわかったのに、よくこのゲームでの勝負を受けたわね」
鞠莉「ンー?」
善子「それも含めてあなたの『余裕』ってことだったのかしら…」
鞠莉「…まーね!」ニコッ
善子「あ〜〜〜もう、負けよ負け負け、私の完ッ敗!千歌さんは今日一日鞠莉が好きにするといいわ!」 鞠莉「ヤッターーー!お待ちかねお待ちかね、ちかっち〜マリーと甘い pancake 食べにいきま…しょ…」
千歌 ピクピク…
鞠莉「ち──ちかっちが死んでるぅ!!」ヒィィィィッ
善子「なっ…これは…!」
善子 ツンツン
千歌「ーーーーーーッッ!!〜〜〜〜〜〜ッッ!!」
善子「足が痺れてる様子ね」
鞠莉「oh...」 鞠莉「ちかっち、立てる?歩ける…?お店もう予約しちゃってるんだけど…」
千歌「む、むむ…むり、かなあ…」ヘヘヘ…
鞠莉「…」
鞠莉「善子」
千歌「えっ」
善子「コート羽負うだけで出れるわよ」
千歌「えっ」
鞠莉「ごめんなさい、ちかっち。私達、勝負に夢中で…あなたのこと、全然考えてなかったわ…」
千歌「や、だいじょぶ、にじゅっぷん待ってくれたら平気──」
鞠莉「ノン!無理をしないで。今日は一日ゆっくり休んでちょうだい。残念だけど、今回は善子と二人で行ってくるわ」
千歌「待って、ほんとに、あいけるいける、もういけるから…ねえ善子ちゃん…」
善子「千歌さん…」
善子「写真、撮ってくるから」
千歌「ノォーーーーーーーーッ!!」
『パパへ 久し振りに会いたくなっちゃった。次のお休みには善子とちかっちと三人で帰るから、大人数で遊べるやつがいいな。お仕事がんばってね! マリーより』 >>141
この表紙ほんとすこ
なお中身はちかよしもちかまりもよしまりもないもよう チカとマリーが大喧嘩
鞠莉「ねえちかっち、炊飯器知らない?ここに置いといたやつ」
千歌「あ、おはよー鞠莉ちゃん。あの炊飯器ならちゃんと捨てたよ!」
鞠莉「え?」
千歌「鞠莉ちゃんが持ってきたやつでしょ。えへへー、チカも炊飯器は粗大ゴミってことくらいちゃんと知ってるんだから!偉いでしょ」エヘン
鞠莉「うそ、捨てた…?」
千歌「うん。今朝の回収に」
鞠莉「待ってよ、冗談でしょ…あれ捨てるやつじゃないわよ。絶対に捨てたくないやつなのよ…?」
千歌「え…?」 千歌「え、うそ、今日が粗大ゴミの日だからそこに置いてたんじゃないの…?」
鞠莉「違う!片付けようと思って棚から出しといただけよ。季節のものを入れ替えたらまたすぐにしまうつもりだったのに…」
千歌「えっ、ごめん…」
鞠莉「ううん、ここに置いといたのがいけないんだものね。私こそ気を遣わせちゃってごめんね」トコトコ…
千歌「どこ行くの?」
鞠莉「やあね、持っていかれちゃう前に取ってくるのよ」
千歌「取ってくるって、え……」
鞠莉「もう、そんなに怖がらないでよ。ちょっと間違っちゃったからってそんなに怒ったりしないから」
千歌「いや、ううん…そうじゃなくって…」
千歌「回収、もう終わった…と、思う…」
鞠莉「えっ…」 鞠莉「うそ…?」
千歌「や、うん、チカも見たわけじゃないけど、いつも10時くらいには回収されてるし…」
鞠莉 バッ
『12:39』
鞠莉 サー…
千歌「…っ!」
千歌「ま、待ってて!チカすぐ見てくるから!」
ガチャ バタン タタタタ… 鞠莉 ソワソワ…
ガチャ…
鞠莉「!」
鞠莉「ちかっち、炊飯器──」
千歌「その、鞠莉ちゃん…やっぱり…」
鞠莉「……そんな…」
千歌「あの、ごめんね、壊れてたやつだしゴミだって思って、わたし…」
鞠莉「うん…」
千歌「あ、で、でもだいじょーぶだよ!炊飯器は今使ってるやつがちゃんと動くし、鞠莉ちゃんのやつだって最初から壊れてて一回も使ったことないじゃん!ごはんの味とかチカよくわかんないけど──
鞠莉「最初から壊れてなんかない!」
千歌 ビクッ 千歌「ま、まりちゃん…」
鞠莉「最初から壊れてたはずないじゃない!私がたくさん使ったから壊れたのよ!」
千歌「そ、そうだよね。ちょっと考えたらわかるよね。でもほら、壊れてるんだからもう取っといても仕方ないし…」
鞠莉 キッ
鞠莉「千歌が私の立場だったら、同じように考えられるの?」
千歌「え…」
鞠莉「ずっと大切に使ってたものを、壊れたからって勝手に捨てられて、『仕方ない』って思える──?」
千歌「や、そりゃわたしだってぬいぐるみとか鞄とかだったらヤだけど、炊飯器って家電だし──」
鞠莉「家電はぬいぐるみより下なの?」
千歌「下とか、そんな風に言いたいわけじゃないけど…」
鞠莉「千歌にとってはただの家電かもしれないけど、私にとってはすごく大切なものなの!あなたの価値観でなんでも測らないでよ!」 千歌 カチン…
千歌「っ、じゃあ言うけど!そんな大切なものなんだったらそんなとこにぽんって置いとかないでよ!よりによって粗大ゴミの日に!」
千歌「そんなんわたしじゃなくたって捨てるやつだと思うじゃん!」
鞠莉「だから私は捨てちゃったことをいつまでも怒ってなんかいないわよ!あなたが私の大切なものをまるでゴミみたいに言ったことに怒ってるの!」
千歌「だってゴミじゃん!壊れた炊飯器なんて!」
鞠莉「──────!」
千歌「あっ…」
鞠莉「ああそう…そうね、壊れた炊飯器はゴミよ。だから勝手に捨ててもいいし、そんなもの大切にしてる私の方が変なのね…」
千歌「や、まりちゃ、ごめん…今のはわたしが言い過ぎたから…」
鞠莉「出てって」 千歌「えっ」
鞠莉「もう、いい」
鞠莉「この家から出てって」
千歌「で、出てってって…ここ三人の家じゃん…」
鞠莉「手配したのは私だし、名義だって私よ」
千歌「じょ…冗談だよね?だってここ出ていったら行くとこ、
鞠莉「内浦にはお母さま達がいるじゃない」
千歌「………そ、んな…の…」
鞠莉「価値観を尊重し合えない人となんか、一緒にいられないから。──出てって」
千歌 フラ…
千歌 ヨロ… モタ… …ガチャ………
…バタン
鞠莉「………………っ、ぅ…」
鞠莉「ぅゎあああああああああん………っ」 鞠莉が「千歌」って呼び捨てにしてるの見るだけで胸が痛い……善子はよ…… チカとマリーが大喧嘩A
善子「ただいま〜」
善子「いやね、二人が休みの中で自分だけ仕事に出るのって」パタパタ…
善子「あーでも千歌さんがお弁当作ってくれたから平気だったわよ」ガサゴソ
善子「急だったのにお願いして悪かったわね。今度は私が作るから」
善子「…なんで誰も返事しないの?」
善子 ソッ…
善子「…鞠莉?」
鞠莉「よしこ…」グズ…
善子「えっなにどしたの、泣いてるの?」
鞠莉「よしこぉぉ…」ギュ…
善子「ちょ、ほらもう…よしよし。大丈夫、大丈夫よ…」ポン…ポン… 鞠莉 ズビ…
善子「少し落ち着いた?」
鞠莉 コクン…
善子「話したくなければ無理に話せとは言わないけど──とは、今回は言ってあげられそうにないわね」
鞠莉「…」
善子「あなたがこんなになるなんてよっぽどのことだと思うし、それに…」
善子「千歌さんがいないことにも関係あるのよね、きっと」
鞠莉 コクン… 善子「──出ていったァ!?」
善子「千歌さんが!?この家から!?あなたが『出てけ』って言ったから!?」
鞠莉「わ、私も…そのときはあんまり冷静になれてなくって…」
善子「冷静になれてないどころの話じゃないでしょうが!過去最高級に取り乱してんじゃないのよ!」
鞠莉「だ、だってえ…」
善子「だってじゃない!」
鞠莉「ひーーんっ!」 善子「ったく…それで?なにがあったのよ」
善子「千歌さんが真に受けたってことは、冗談めかして言う余裕なんかなかったってことでしょ?千歌さんにイヤなことでもされた?」
善子「って言っても、あの人が自分からそんなことするとは思えないし、それがわからないあなたでもないでしょうに…」
鞠莉「…」
善子「鞠莉」
鞠莉「…炊飯器を、捨てられたの」
善子「は?炊飯器?あれのこと? ──じゃないとしたら、まさか…」
鞠莉「ウン…」
善子「あああああ〜〜〜〜〜………」 善子「ここに住み始めるとき持ってきたアレね…ああ、そういえば昨日出てたわねそこに……あーーー、今日粗大ゴミ…千歌さんが……」
善子「………なるほどね…色々と噛み合っちゃったわけね、余計なこと同士が」
善子「それで、千歌さんが良かれと思ってあの炊飯器をゴミに出しちゃったのね。で、あなたは怒っちゃった、と」
鞠莉「ち、違うもん…!」
鞠莉「捨てられちゃったことも悲しかったけど、確かに使い道はないし、いつかは捨てなきゃいけないものだってわかってたから、それ自体は我慢しようとしたもの…」
善子「じゃあ、なによ。それなら充分に話し合って解決する余地があったでしょ」
鞠莉「…千歌が、全然価値がないものみたいに…捨てられて当然みたいに言うから…」
善子「我慢ならなくて、『出てけ』って」
鞠莉「そんな強い言い方してないわよ、『出てって』くらいの…」
善子「同じよ、ばかちん」ポコ
鞠莉「あぅ」 善子「まったく、よりによってどうして今日そんなことをするのよ…」ハァ
鞠莉「…ゴミ捨て担当が休日出勤なんかしなかったらこんなこと起こらなかったのに」ボソ
善子 ブチッ
善子「だぁぁぁぁれのせいにしようとしてんのよあんたはぁぁぁぁ!!」グリグリグリ
鞠莉「あああああああん痛い痛い痛いよう善子ぉぉぉ!」
善子「そんだけ軽口を叩けるなら、千歌さんに謝る余裕も出てきたわね?」
鞠莉「うん、謝れるよ。千歌が謝れば」
善子 ガッ
善子「私はどっちが悪かったとか決める気はないのよ、それはあなた達が勝手にやりなさい。ただ、今日この後の予定を三人で楽しく過ごしたいだけなの」
善子「わかるわね?」
鞠莉「よひこ、いひゃい」 善子「それで、千歌さんがいるところの見当はある?」
善子「ここから気軽に行けるとしたら、リリーのところくらいかしら…」
鞠莉「ン〜……」モジ…
善子「…なによ」
鞠莉「ご実家、とか…じゃない?」
善子「実家って、内浦の?まさか。喧嘩の家出でそんな遠くまで──」
鞠莉 モジモジ… ……エヘッ
善子「…」
善子「どうしてあなたは冷静さを欠くとそう余計なことばっかり言うのよ」
鞠莉「またぶったぁ…」ジンジン 善子「私は千歌さんに電話するから、鞠莉は十千万に電話して」
鞠莉「はぁい…」
鞠莉「事情を訊かれたら、なんて言えばいいの?」
善子「訊かれる前にまず謝りなさい。喧嘩して家を追い出しちゃいました、そっちに行ってませんか、って言うのよ」
鞠莉「えー!そんなのまるでマリーが千歌を一方的にいじめたみたい──
善子「千歌さんに会うまでに」
善子「普段通りの間抜けな呼び方に戻しなさい。いいわね?」ニコッ
鞠莉「…ちか、っち」 心苦しい
でもだからこその良さみに溢れてる
おうえんしてます チカとマリーが大喧嘩B
善子「…そう、ありがとう。改めて連絡するわ」
鞠莉「善子…」
善子 フルフル…
善子「ああもう、どこに行ったっていうのよ!あの人は!しかもスマホも携帯も置いていっちゃって…!」
鞠莉「お財布がないんじゃ、ご実家にだって辿り着けるはずないよね…」
善子「リリーのところだって厳しいくらいでしょ──と言いたいけど、千歌さんのことだからヒッチハイクとか変なことしてる可能性もあるわよね…」
鞠莉「悪い人に連れていかれちゃったりしたんじゃ…」ガクガク…
善子「………っ」 善子「そんな…こと、ないわよ…」
鞠莉「絶対ないなんて言えないでしょ!」
鞠莉「優しそうなカオで『泊めてあげる』って言われたら、それが誰だかわからない相手でも…ああ──だって、帰りたくても帰る場所がないんだもの…」
鞠莉「私が…私が追い出すような真似しちゃったから……もしものことがあったら、私…どうしたら…っ」カタカタ…
善子「お──落ち着きなさいってば!」
善子「出ていったのが昼過ぎだとして、ここから内浦まで車でどのくらいかしら…とりあえず鞠莉はうちに残って、知り合いに片っ端から電話して!」
鞠莉「よ、善子は…?」
善子「…捜してくる」 鞠莉「捜すって、どこを…」
善子「どこでも!」
善子「千歌さんが徒歩でしか移動してないんだとすれば、徒歩で回れる範囲を片っ端から捜せば見付けられるかもしれないじゃない」
鞠莉「そんな、無茶な──
善子「無茶でもやるのよ!」
善子「千歌さんが危険な目に遭うことも、あなたにその罪を一生背負わせることも、なにより──三人の笑顔がないこの家に居続けることが、私には耐えられそうにないんだもの…!」
鞠莉「善子…」
鞠莉「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ… 善子「泣くのも怒るのも謝るのも、千歌さんを見付けてから三人でたくさんやるから。…千歌さんが家を出てから、軽く見積もっても四時間ってところね…走るわ」
鞠莉「気を付けて、善子。あなたまでいなくなったら、もう…私は……」
善子「大丈夫よ、必ず連れて帰るから。それより、ちゃんと名前を呼ぶ準備しておきなさいよね」
鞠莉「ウン…」
善子「やっとランニングシューズの出番が来たわね。長いこと放ったらかしてたからって意地悪しないで、ちゃんと千歌さんのとこまで連れてってよね…」ギュ…
善子「っし!行ってくるわ!些細なことでも連絡取り合いましょうね──
ガチャ…
よしまり「「えっ…」」
千歌「え、あ、善子ちゃん…それに鞠莉ちゃんも…」
善子「千歌さん!」 鞠莉「ちか…っ!」
千歌 ビクッ 千歌「あ、えと、善子ちゃん…出かけるの…?」
善子「…で」
善子「出かけないわよ!あなたを捜しにいくところだったんだから!」
千歌「ぅえ、千歌を…?」
善子「ちょっと喧嘩したからってスマホも持たずに飛び出したって!?ばかも大概にしてよ、私達がどれだけ心配したと思ってるの!?」
千歌「あぅ、や…その、ごめんなさい…私、必死で…」
善子「誰のところに連絡しても知らないって言うし、だいたい──
鞠莉「善子」ポン
善子「──……っ、………あーもう…」
千歌「鞠莉ちゃん…」 鞠莉「…」
千歌「…」
善子「…とりあえず玄関もなんだし、リビングに集合しましょ」
鞠莉「うん…」
千歌「鞠莉ちゃん!」
鞠莉「え…?」
千歌「これ…」つ炊飯器 オズ…
鞠莉「…!それ、私の炊飯器…!なんで?ゴミに持っていかれちゃったんじゃなかったの!?」
千歌「うん。だからね、ゴミが持っていかれちゃうところに行ってきたの…」
善子「西部クリーンセンターのこと…!?」
千歌「あ、うん、そこ。どこに行くのかわかんなかったから、色んな人に聞いて回ってたら遅くなっちゃったけど…でも、なんとか、ほら。ちゃんと返してもらえたよ」 鞠莉「ち、か…」
千歌「鞠莉ちゃん、ごめんなさい!」バッ
千歌「確認せずに捨てちゃったこともそうだけど、自分には価値がわからないものだからって、それが当然みたいに思ってて…鞠莉ちゃんの大切な気持ちを傷付けちゃったこと」
千歌「本当に──ごめんなさい…っ!」
鞠莉「そんなの──そんなの──……」
鞠莉「…ば、かぁ……っ」
千歌「ごめんなさい…」
鞠莉「違うわよ!ばか!炊飯器を捨てたこともその後のこともどうだっていいの!」タタタタッ
鞠莉 ギュウ…ッ
千歌「ま、まりちゃん…!?」
鞠莉「あなたに、あなたになにかあったらどうしようって、悪い人に連れていかれちゃったり、危ない目に遭ってたりしたらどうしようって、わたしっ、出ていけなんてひどいこと言って、うっ、ぅあっ、
鞠莉「ごめんなさい!ごめんなさいちかっち!よかった…!何事もなくてよかった!あなたが無事に戻ってきてくれてっ、本当によかったぁ…っ!」ギュッ…
千歌「鞠莉ちゃん…心配かけて、ごめんね…」ギュウッ… 十分後…
善子「二人とも正座」
鞠莉「善子、あの、マリー正座あんまり得意じゃないんだけど…」
善子「あなたは絶対に正座」
鞠莉「は、ハイ…」
善子「千歌さんも、座って」
千歌「はい…」 善子「まず誰のなにから叱ればいいのかしらね…」
鞠莉「責任の追及には関与しないって言ったじゃない」ボソ
善子「大切なものを出しっ放しにしてた鞠莉が悪いわね」
鞠莉「あー!今善子感情で矛先をマリーに向けたわね!?」
善子「感情で矛先を向けられるに思い当たる節があるのね」
鞠莉「」
善子「その炊飯器が大切なものだって、あなた自身はもちろん知ってる。それに私も一度話したから知ってるけど、千歌さんはあのときいなかったんだから知らないのは当然よね」
善子「あなたの想いがどうあれ、壊れてるのは事実。たまたま粗大ゴミの日だったのは運が悪いとしか言えないけど、ポンと置いてあったらゴミに見えることくらいは理解できるでしょ?」
鞠莉「はーい…」 千歌「そもそも、この炊飯器ちゃんって…」
善子「それね、鞠莉がお母さんに買ってもらったものなのよ」
千歌「!」
鞠莉「高校三年生のとき、ママが止めるのを振り切って日本に戻ってきたっていうのは話したことがあるでしょ?卒業した後も結局ママが願ってた進路には進まなかったんだけどね」
鞠莉「だから、卒業から今までもあんまりいい顔はされてないんだけど──内浦を出て一人暮らしを始めたときに、ママから送られてきたのが、その炊飯器だったの」
鞠莉「『ごはんは食べなさい』って、それだけ書いた付箋を貼ってね」
鞠莉「だからね、ここで三人で暮らし始めるまでの数年間、毎日毎日その炊飯器でご飯を炊いたのよ。わがまま言いっ放しだけど、一つくらいは言うこと聞かなきゃって」
鞠莉「それで、前の家を出るちょうど前の日の晩にご飯が炊き上がると同時に壊れて、動かなくなっちゃったのよ」
鞠莉「三人用に大きなやつ買ったから、どっちみちもう使わないものだったんだけど…どうしても、捨てられなくって」
千歌「…そっか、そうだったんだ…」 鞠莉「だから、つい感情的になっちゃったのよ。本当にごめんね…」
千歌「ううん、チカこそ。そんなこと知らなかったから、ひどいこと言っちゃった…」
善子「はいはい。これで捨てちゃった問題は解決ってことでいいわね」パンパン
千歌 チラッ
鞠莉「もう平気よ。ちかっちに悪気がなかったことくらい、最初からわかってたもの」
千歌 ホッ…
善子「じゃあ次は追い出しと飛び出しの問題ね」
鞠莉「うっ…」 千歌「ううっ…」 善子「まず、鞠莉。カッとなったのはわかるけど、言い過ぎ」
鞠莉「はい…」
善子「家の名義の話を持ち出したかと思えば、挙げ句『実家があるでしょ』なんて…強く反省しなさいよ」
鞠莉「はい…」シュン
善子「千歌さんも。まず、目的を持って出ていったのならちゃんとその旨を告げていきなさい」
千歌「はい…」
善子「あとスマホくらいは持っていきなさい。いくら急いで飛び出したからって、たとえ家出じゃなかったにしてもこの時代絶対に必要なアイテムであることくらいわかるでしょ」
千歌「はい…」シュン 善子「…っていうか、ここからクリーンセンターまで歩いて行ったわけ?」
千歌「うん。人に聞きながらだったから遠回りになっちゃったけど、二時間くらいで着いたよ。それで受付の人とかに話して、炊飯器ちゃんを探してもらって、一時間くらい歩いて帰ってきたの」
善子「あなたねえ…どうしてそんな無茶なことするのよ。電話でも掛ければ済んだことでしょ」
千歌「あっ…!」
善子「『あっ』て。」
千歌「あのときは『早くしないと処分されちゃう』って頭がいっぱいで、とにかく炊飯器ちゃんを取り戻さないと鞠莉ちゃんに謝ることもできないって思って…」
鞠莉「ありがとう、ちかっち。本当に嬉しいよ」
善子「はあもう、まったく…」 善子「二人とも、今回のことはそれぞれきちんと反省しなさいよね。次からは喧嘩したときも一旦落ち着いて、誰かに相談して、冷静に行動すること」
鞠莉「それができたらそもそも苦労は…」
善子「い、い、わ、ね?」
千歌「はいっ」
鞠莉「はーい」
善子「さてと、ほらもうこんな時間よ。ぎりぎり間に合うからいいけど、鞠莉は涙でぐしゃぐしゃだし千歌さんは汗でべとべとじゃないの」
千歌「そういう善子ちゃんだって涙と汗でひどい有り様だよ」
善子「誰のせいだと思ってんのよ」 善子「どうする?三人ともシャワー浴びてたら絶対に間に合わないけど」
千歌「このまま行く!」
鞠莉「賛成!」
善子「女としてのプライドはないの…?まあ、そう言うと思ってたけどね。まったく、こんなぐちゃぐちゃの三人組が入っていいレストランじゃないはずよ?」クスッ
鞠莉「いーの!この涙も汗も、友情の証なんだもの!」
千歌「そうと決まれば行こー!」
善子「あっこら、言ったそばからスマホ置いていくんじゃないわよ!」
鞠莉「マリーはお財布置いていこーっと」
善子「ちゃんと持ってけ!なにを支払い逃れようとしてんのよ!」
千歌「ねー、鞠莉ちゃん。善子ちゃん」
千歌「三ヶ月、ありがとう。これからもよろしくね!」ニパッ
鞠莉「こちらこそ!」ニカッ
善子「これ以上迷惑かけないでよね!」ニッ
『千歌・善子・鞠莉 祝!三人暮らし三ヶ月』
この後、心配するだけさせられて顛末の報告を受けていなかった方々から鬼のように叱られたのだった。 冗長な割にベタだったかな
ちなみに善子が「千歌さん」呼びなのに深い意味はないです
単純におれの中で善子はそんな風に呼んでるイメージというだけで 安価取った者です
こんなに長くありがとう、最初嫌がってた善子がこの生活のために動くのが見たかったからイメージ通りでした お気に召したようでよかった!
次の内容だかなんだか >>189 酔っ払ったようりこ襲来
千歌「善子ちゃん!早く早く!」
善子「髪乾かしてるからむり〜」ブオオオオ
千歌「なにー!?なんて言ったのー!?」
鞠莉「善子!早くしないと始まっちゃうでしょ!」
善子「私はそんなに観たいわけじゃないから〜」ブオオオオ
鞠莉「なに!?なんて言ったの!?」
『金曜ロードショー 魔女の宅急便』
千歌「うおおおおおおっ、始まったァ!」
鞠莉「マリーこれ初めて観るわ!楽しみ!」
千歌「えっ鞠莉ちゃん魔女宅観たことないの!?やばいよ、今夜鞠莉ちゃんの中で革命が起こるよ…!よーしーこーちゃーーーん早くーーー!」
鞠莉「善子早くーーー!」
善子「うるさ」ブオオオオ 『ここが今日から私が暮らす街…!』(うろ覚え)
千歌「すご〜い!キレイな街だね〜!」
鞠莉「ちょっぴり Stockholm っぽい町並みねえ」
千歌「どうしよう鞠莉ちゃん、もしかしたらチカ達の周りにも魔女が修行にきてるかもよ!?」
鞠莉「そっ、それは大変だわ…!寝てるうちにお尻にタヌキの尻尾を生やされちゃうわよ!」
千歌「きゃー、こわいよ〜っ!」
キャッキャッ
ブオオオオ… カチッ
善子「どういう会話してんのよ…」トコトコ
千歌「あっ善子ちゃん遅いよ!始まってるよ!」
善子「知ってる」
鞠莉「マリーがここまでの流れ説明したげる!あのね、キキって魔女の子がシュギョーのために人間の街にね、」
善子「だから知ってるんだってば」
鞠莉「それでパン屋さんの ピンポーン
善子「ん?」 鞠莉「こんな時間にお客さん…?」
善子「いやいや、怪し過ぎでしょ。ちょっと待ってて、見てくるから」
千歌「んん?今なんでチャイム鳴ったの?」ムム?
鞠莉「ちかっち。今のは real よ」
善子「ったく誰よ…」
ピンポーン
善子 イラッ
善子「こんな時間に来ておいて催促とか、常識疑うわ…」
ピンポーン ピンポンピンポンポピピピピ
善子 ブチッ
善子「誰だっての…!!」
「んおお〜〜〜い、いるでしょ〜〜〜ん」
「いるのはぁ、わかってるのよぉ!早く出てきなさぁい!」
善子「………うっそでしょ」 善子 ノゾキ
善子「うわあ…まじじゃないのよ…」
鞠莉「善子?」
千歌「誰か来たのー?」
善子「あ、うん。来たのは来たんだけど、できればこのまま居留守でやり過ごしたい相手というか…」
「ちか〜〜〜、まり〜〜〜」
千歌「およ?」
鞠莉「この声は…」
「ヨハネ様ぁ!開けてくださいましぃ!」
千歌「曜ちゃん!」
鞠莉「それに梨子も!」
千歌「もー、なんで居留守なんて意地悪なこと言うの善子ちゃんってば!」タタタ
鞠莉「あの二人ならいつだって welcome に決まってるじゃないの!」タタタ
善子「あっちょ待っ ガチャ
ちかまり「「いらっしゃ 「あいたぞ〜〜〜」「突撃ぃ!突撃ぃ!」ドタバタドタバタ
ちかまり「「………………え」」 曜「ぬあ〜、ちかちゃん見っけ〜」
千歌「よ、曜ちゃん…!?」
梨子「そこにいるのはぁ、紛れもなく…鞠莉さん!」
鞠莉「り、梨子…!?」
ようりこ ニタニタ
千歌「あ、これ、もしかして、もしかしなくてもやばいやつじゃ…」
鞠莉「キグーねちかっち、マリーもなんだか、おんなじような気が…」
曜「それ行け梨子ちゃんマ〜〜〜ン」
梨子「だぁいすきのぉ、ハグぅぅぅぅ!」
ちかまり「「う………うわあああああめっちゃ酔ってるぅぅぅぅぅ!!!」」
善子「…言わんこっちゃない」ハァ… 曜「見て〜〜〜、ちかちゃんこっち側は三つ編みにしてこっち側はカールしてみた〜〜〜」ケラケラ
梨子「あぁ、それ可愛いわぁ!大好き千歌ちゃぁん!ちゅーするのぉ!」
千歌「ぎゃーーー!なんかものすごい髪型にされたァ!とか言ってる場合じゃない──やめて梨子ちゃん来ないで!チューしないで!お酒くさいお酒くさい!!」
曜「まりちゃんの膝枕なり〜〜〜、んほほすべすべしてる〜〜〜」スリスリ
梨子「鞠莉さんはなんといってもぉ、肌がすべすべなのが素敵よねぇ!こう…うふふふ…」
鞠莉「ひぃぃぃぃぃぃっ!やだ梨子その触り方なんだかゾワゾワする!んぎぎぎぎ…っ、曜に hold されて振り払えないよう!!」
千歌「善子ちゃーーーんヘルプミーーー!!」
鞠莉「No!us!ヘルパス!ヘルパス善子ーーー!!」
善子「あ、Excelアップグレードしよ」カチカチ ←自室(施錠) 善子「…」
<あのデッキブラシはワシが貸したんだぞ!(うろ覚え)
<だからなんだというのだ!(捏造)
善子「静かになったわね。二人とも寝たのかしら」
善子 カチャ…
善子 ソロソロ…
善子「ちかさーん…?鞠莉ー…?」ソッ…
ちかまり「「」」
善子「あら屍が」 善子「千歌さん、千歌さん。そろそろ魔女宅終わっちゃうわよ」ユサユサ
善子「鞠莉も。あなた今日当番なんだから、死ぬのは洗濯してからにしてよ」ユサユサ
千歌「うう………一生分ちゅーされた………」
鞠莉「よしこ……あなたの裏切りは忘れないわよ……」
善子「まあまあ。懐かしい友人と遊べてよかったじゃないの。羨ましい羨ましい」
千歌「ううう………ぅ、羨ましい……?」
善子「ええ羨ましいわ。…あら、そういえば肝心の曜達はどこに…」
ガシッ
善子「は」 善子「ちょ、なに…」
鞠莉「捕まえたわ!裏切り者を捕まえたわよ!」
善子「な、えっ…」
千歌「聞いたでしょ、羨ましかったんだってー!」
善子「うそ、まさか…」
キィ…
曜「んへへへへ〜〜〜、よしこちゃんも遊びたかったんだね〜〜〜」
梨子「だめよねぇ、友達を一人だけ仲間はずれなんてだめよねぇ」
善子「あ、や、だいじょぶ、私はだいじょぶだから…待って来ないでそれ以上近付いたら絶対に──
千歌「曜ちゃん!」
鞠莉「梨子!」
ちかまり「「ゴーーーーーーッ!!」」
善子「ノォーーーーーーッッ!!!」
翌日、近隣から騒音の訴えがあったとのことで管理人からめちゃくちゃ怒られた。 次の内容だかなんだか >>
必ずしもちかよしまりの三人に限らなくてもよいです(フリ) Guilty Kiss会で1人お留守番のところにようかな襲来 ほんとだミスってるごめん…
>>207 でいきます 【速報】金券500円分タダでもらえる
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