海未「私の王子様」
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海未「あぁ愛しの姫よ、どうか私のキスで目を覚ましてほしい…」
「…あなたは王子様?」
海未「姫!目を覚ましてくれたのですね!」
こうしてお姫様は王子様のキスにより深い眠りからようやく目が覚めたのでした 海未「私にお姫様なんて似合いませんよ」
穂乃果「えー!穂乃果は似合うと思うけどなー」
海未「私が似合うのは精々王子様辺りでしょう」
穂乃果「あーたしかに海未ちゃん王子様似合うよね」
海未「え…えぇ!そうでしょう?」
穂乃果「でも海未ちゃん」
穂乃果「王子様やりたいの?」 海未「えっ?」
穂乃果「さっき海未ちゃん何か言いたそうだったしもしかしたら他にやりたい役でもあったのかなー?って思ったんだけど」
穂乃果「もしかして本当は他の役がやりたいけど『私がやらないと他に王子様をやってくれる人がいないのでは…』なんて思ってたんじゃないかなーって」
海未「ち、違いますよ!」
穂乃果「えっ?もしかして穂乃果の思い違い?」
海未「思い違いもいいところですよ」 海未(穂乃果は超能力者ですか…図星じゃないですか)
海未(でも王子様じゃなくてお姫様がやりたいなんて言えるわけないじゃないですか)
海未(私がやらなければ誰も王子様をやらないに決まっているんですから…)
穂乃果「…」 翌日
海未「…」
先生「さて昨日の続き、演劇の役決めをしたいのですが…」
海未「…」
先生「園田さん、これは強制ではないので園田さんがやりたくない、もしくは他にやりたい役があるのならば断っても構いませんが…」
先生「王子様役を演じてくれますか?」
海未「…はい」 穂乃果「先生!」
先生「高坂さん?どうしましたか?」
穂乃果「私王子様役やりたいんですけどいいですか?」
「高坂さんが王子様?」
「ちょっと予想外…」
「でも似合うかも…」
海未「穂乃果…?」 先生「皆さん、高坂さんが王子様役をやりたいようですがどうでしょうか?」
「賛成!」
「見てみたーい!」
「異議なし!」
先生「それでは王子様役は高坂さんに決まりということで…」
先生「他に立候補、もしくは推薦の意見はありますか?」
穂乃果「…」チラッ
海未「!」 海未「せ、先生!」
先生「どうしました?園田さん?」
海未「わ、私に…」
海未「お姫様役をやらせてください!」
海未(い、言ってしまいました…) 「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
海未(あぁ…恥ずかしさのあまり周りの声が聞こえません…)
先生「…だ…ん」
先生「園田さん!」
海未「はっ、はいっ!」 先生「園田さんはお姫様役に決まりました」
海未「えっ」
先生「それでは他に意見はありますか?」
海未「…」
穂乃果「…」ニコッ 穂乃果「姫!助けに来ました!」
海未「王子様!私のためにこんなに泥だらけになって…しかもこんな怪我まで…」
穂乃果「私は平気です!さぁ姫!お城へ帰りましょう!」
海未「はい!」
こうして姫を見事助け出した王子は二人でいつまでも幸せに過ごしたのでした 海未「あの…穂乃果…」
穂乃果「どうしたの?」
海未「私のためにありがとうございます…穂乃果のおかげで正直な気持ちになれました」
穂乃果「私は何もしてないよ。だって私は王子様の役になった後は海未ちゃんをお姫様に推薦するつもりだったんだもん」
穂乃果「それなのに海未ちゃんは自分からやりたいって言ったんだから」
海未「でも穂乃果、本当は王子様の役をやりたい訳じゃなかったんじゃないですか?」
穂乃果「それなんだけどね…」 穂乃果「穂乃果は別に王子様がやりたい訳じゃないけど…」
穂乃果「海未ちゃんの王子様になれるならやりたいかなって思ったの!」
海未「何ですかそれは…?」
穂乃果「だから海未ちゃんが王子様何だったら穂乃果はお姫様がいいかなーって」
海未「穂乃果…」
穂乃果「でも海未ちゃんがお姫様になりたいなら穂乃果は喜んで王子様になるよ!」 海未「全く…あなたは本当にお人好しですね…」
海未「でも私はそんなあなたのことが大好きですよ」
海未「私の王子様」 おわり
海未ちゃんの誕生日だから海未ちゃんのssが書きたかっただけです
最後まで読んでくれた方ありがとうございます 乙乙!
最後の言葉が穂乃果ちゃんにも届いてるといいなぁ 海未ちゃんへの最高のプレゼントは穂乃果ちゃん自身という風潮 正当派なほのうみってすげー久しぶりに見た気がする乙 初心に帰るようなほのうみ乙
私が似合うのは精々王子様ってかっこよくね? 今のラ板でこんな王道ssが読めるとは…涙ドバドバですよことり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています