ちょっと元カノに似てるその人の不思議な提案を、私は食い気味に承諾しちゃった。

「ハラショー!よかった」って悪戯っぽく微笑むその口元が、
やっぱり彼女に似てるなあとか思って。

認めなきゃ。今夜の私は、やっぱり寂しかったんだ。
誰かのそばにいて、話を聞いてもらいたかったんだ。


「へえ、雪穂ちゃんっていうんだ。よろしくね」


「私は絢瀬絵里。友達はよくエリーって呼ぶわ」


こうして今夜の私は、おひとり様ではなくなった。

めでたしめでたし?