「でさー」
「マジウケるんですけど」
「ナンパいきましょうか」
「きゃははっ」

週末の店内は大勢の客で賑わっていて。
そこかしこで飛び交う会話に耳を傾けてると、
なんだか知らない星に一人ぼっちでいるみたいな気分になっちゃった。

だって、ここにはたくさん人がいるけど。
誰も私のことを見ないし、私も誰かを見たりしないし。

それでいいんです、私は一人で生きていくんだもん。
寂しくなんかないもーん。


……ぐすっ


「ねえあなた、お一人さま?」