海未「じ、実は私も半年前に似たようなことがありまして…!」

海未「結婚を約束していた彼女に、ある日突然出ていかれてしまって」

海未「だから、気持ちは分かります!女同士でも、気味悪くなんか全然ないです!」

雪穂「や、そういう意味で言ったんじゃないです」

雪穂「会ったばかりの人間が、急に泣き語りし出したら気味悪いかなって」

雪穂「私は、好きになった人がたまたま女性だっただけなので」

雪穂「別に根っからの同性愛者とかではないんです。すみません」

海未「……さいですか」

うああ……。
やってしまいました。居たたまれない空気に逆戻りです。

海未「あの、私、ちょっと友人の様子を見てきますねっ」

思わず逃げるように席を立ってしまいました。