0014名無しで叶える物語(東日本)
2019/03/15(金) 22:48:51.67ID:Xrowg1LH海未「ただいまです」
返事はないと分かっていても、つい言ってしまいます。
廊下の電気を点けると、お手洗いの扉が僅かに開いていたので閉め直します。
海未「こういうの、ぴっちりしてないと落ち着かないんですよねぇ」
自分の空間では、すべてのものが定位置に収まっていなければ。
玄関のサンダルの位置も微妙に曲がっていたので調整です。
朝出るときにぶつかってズレたのでしょう。
海未「……これって一種の病気だったりするんですかね」
孤独で頭がおかしくならないよう、意識して独り言を呟きながらリビングに足を踏み入れた直後、
仕事以外では滅多に鳴らない私のスマホが振動しました。