ダイヤ「ルビィが小学生の時でした」

ダイヤ「最初はつきまといや待ち伏せなどだったらしいです」

ダイヤ「自分をつけまわすストーカーへの恐怖から、気のせい、勘違い、と、そう思いたかったルビィはこのことを家族に相談することができず、ひとりで不安を抱え続けました」

ダイヤ「それがおよそ一年ほど続いたのち、犯人は別のアクションを起こすようになったのです」

ダイヤ「その内容の詳細は伏せさせていただきますが、端的に言いますと封書を投函され始めたのです」

ダイヤ「ルビィの様子がおかしいとは思いつつも、ストーカー被害にあっていると気付けなかった私たち家族も、その封書をきっかけにようやく知ることができました」

ダイヤ「犯人は捕まり、接見禁止を言い渡すこともできましたが、ルビィは心に深い傷を負いました」

ダイヤ「ひとりで行動することを異常にこわがり、常に誰かに見られているかのような、付きまとわれているかのような感覚に悩まされ、不眠症、突発的なパニック障害や、他にも名前のつく精神病などにより、外出もできず家に引きこもっていた時期がありました」

ダイヤ「お医者様や私たち家族、なによりルビィ自身の努力によりその症状は落ち着いたものと思われたのですが」

ダイヤ「この度のドッペルゲンガーの件で不安障害が再発しはじめているのです」