善子「これはおそらく目に見えてわからない部分……例えば臓器から増殖していって、分離は本人が寝ている間かなんかに一瞬にして行われるんじゃないかしら」
善子「そうでなければさっき千歌が言ったように頭が二つあるような怪物ができて大騒ぎになるもの」
ダイヤ「SCP-1242によると、感染者がウイルス保有者より肉体が小柄な場合、異常な食欲を示して感染者の肉体が肥大化するとありましたね」
ダイヤ「それを元に考えますと、分裂を起こすためには人ひとり分の質量が必要となるわけですから、同種Bの場合も相当な食欲を抱くのでしょう」
ダイヤ「ですがルビィは最近少し……ストレスからか食欲を失い、痩せてしまったかと」
ダイヤ「むしろ私の方が少々過食気味ですね、深夜に調べものをしていたのでお腹も空きますし」
善子「痩せた……のなら、もしかしたらもうAとして分離したあとなのかも」
千歌「だ、ダイヤさんは大丈夫なの……?」
ダイヤ「常識の範疇の食欲です」
善子「なら大丈夫ね」