善子「まず、本人とは別の肉体をもって出てくるものをA、ウイルス性のものをBとするわね」
善子「そしてこのAとBを別種と仮定する場合、AとBを同種と仮定とする場合とで、Bの性質は変わるものとする」
善子「Bタイプは保有者……ウイルスをばら蒔いている何者かから何らかの形で感染した場合、感染者の個体が増殖するんじゃないかって話を昨日したけど、どういうことかわかる?」
千歌「今はルビィちゃんがふたりに増えかけてるってことだよね?あっでも今はひとりしかいないし……体が増えかけてるってことなら見た目でわかるよね……頭がふたつになったり腕が四本になったりしてないし……?」
ダイヤ「ああ……確かに、病気にかかるとは一体どのような状態を指すのか理解していませんでしたわね……」
善子「私はね、AとBが別種のドッペルゲンガーだった場合は精神が増えるんじゃないかと思うの」
善子「本人とドッペルゲンガーが記憶や所持品を共有していたことから、新しい偽者の精神がウイルスによって生まれたと考えられるわ」
善子「病気にかかっているルビィの体には、本物の精神と偽者の精神が同居していて、本物と入れ替わることを目的としているドッペルゲンガーは本物の精神を壊して、肉体を完全に自身の支配下におくはずよ」
ダイヤ「そうすると本物のルビィは消えてしまう、ということでしょうか」