花丸「梨子ちゃんはいま……冷静であろうと努力しているみたいだけど、たぶん精神的に限界が来てる」

花丸「だから校門にいたのは善子ちゃんの可能性が高いんだけど……」

花丸「梨子ちゃんは、いつ、鞠莉ちゃんが言ってた心の病気になってもおかしくない状態ずら」

花丸「そういう意味で鞠莉ちゃんが調べたことは無駄にはなってないよ」

鞠莉「できることなら無駄になってほしかったわ……」

花丸「最後に千歌ちゃんについて、最初はわからなかったんだけど、これは梨子ちゃんが直感で気付いたのを教えてくれて」

曜「梨子ちゃんが?」

鞠莉「精神不安定になってる子の言うこと鵜呑みにしちゃっていいの?」

花丸「逆ずら」

花丸「梨子ちゃんにとって千歌ちゃんはこっちに来て初めてできた友達、お隣さんでいつも一緒にいたのに、そんな仲のいい子が偽者と入れ替わったらどうなる?」

曜「偽者の千歌ちゃんがずっと傍にいることにたえられなくなったから、梨子ちゃんは病み始めてるってこと?」

花丸「きっとそう」